日本一低い山を謳っている山は、日本全国にそれなりにありますが、国土地理院が認めた自然の山として最も低い山こそが徳島県徳島市にある「弁天山」です。
標高わずか6.1mの低山であり、春夏秋冬の季節に関係なく、誰しもが遭難の危険を気にする必要がありません。
この弁天山へ訪れて、山頂まで登山を行なえば登頂証明書を手に入れることができます。
山頂には、厳島神社が祀られているため参拝していきましょう。
本記事では、弁天山の魅力を紹介します。
弁天山とは
弁天山は、周囲50~60mで標高6.1mの日本一低い山です。
徳島市の市街地から少し離れていますが、水田地帯が広がる旧土佐街道の一部であった県道210号沿いに位置しています。
弁天山の山頂には、厳島神社があり、地元のNPO法人などで周辺の整備や様々なイベントを行っていますね。
年間1万人を超える人々が、山頂を目指し登山を楽しんでいます。
登山の記念として、是非で登頂証明書(有料)を手に入れましょう。
弁天山の標高6.1mにちなんで、毎年6月1日には山開きを行なうよ。
【登山の紹介】
私は自転車旅の道中では、時々登山を行なっていますね。下記記事では、私が登山したことのある山について紹介します。
徳島県徳島市にある日本一低い山「弁天山」を登山する
弁天山の周辺を見てみよう
弁天山は標高が6.1mしかないため、初見で山と思う人がどれほどいるでしょうか。
実際、私も「日本一低い山 弁天山」の看板を見なければ山とは思わなかった程です。
私は弁天山のことをNHKの旅番組「しこく絶景たび」で元プロサッカー選手の前園真聖さんがロードバイクに乗って弁天山を訪れていたのを見て知っていたので、徳島市へ訪れたら是非訪ねてみたいと思っていました。
弁天山の周囲を見渡して見ると、特にこれといった特徴がある訳ではありません。
弁天山の南側は、畦道や畑が広がり、田舎の風景が心地良いですね。
直ぐ近くには「中華そばチーアン」がありました。朝食を軽くしか食べていなかったので、食事をしたかったのですが、私が訪れた時はまだ開いていませんでした。
別の角度から見た弁天山です。知らなければ全く山に見えませんね。(笑)
弁天山へ登ってみる
それでは、早速弁天山を登ってみましょう。
登山口の前には、厳島神社の赤い鳥居が立っていましたので、一礼してくぐり抜けました。
山頂へ向けて階段が整備されており、一歩一歩数えながら山頂を目指します。
「1、2、3・・・」と歩数を数えているとあっと言う間に頂上へ辿り着きました。
頂上までにかかった歩数はなんと、たった26歩です。(人により多少のバラツキはあります。)
数十秒で登れることは予め知ってはいましたが、実際に試して見ると驚きますね。
感覚的には、2階建ての住宅で1階から2階へ上がる感覚に似ており、山へ登っているとは全く思えません。(笑)
弁天山山頂からの光景
弁天山の山頂からの景色は、木々に覆われ眼下の景色はほとんど見えず、見晴らしは決して良いと言えないですね。
こじんまりとした山頂の奥の方には、厳島神社の小さな社が見て取れます。
社の直ぐ近くには、記帳所がありましたので、扉を開けてみましょう。
弁天山を訪れた人が記帳している痕跡があったり、お守りなどを売っていました。
旅の記念に登山した証として、一筆記帳していきませんか。
厳島神社を参拝
弁天山の厳島神社は、海の守り神である市杵島姫命(いちきしまのひめのみこと)をご祭神としています。
私はここで素朴な疑問を感じました。
なぜ周辺に海がない陸地で、海の守り神様がいらっしゃるのでしょうか。
後日この事について調べてみると、その昔、弁天山周辺一帯は海となっており、弁天山は海に浮かぶ小島だったそうです。
そのため、弁天島と呼ばれていました。
室町時代頃になると、海水が引いて湿地帯へ変貌していった経緯があり、その後の水田開発を通じて今残る弁天山が誕生した訳です。
このような歴史を知るのは、本当に面白いですね。
折角弁天山を登山してきましたので、しっかりと参拝して帰りましょう。
御朱印は厳島神社と市杵島姫命の御朱印があるよ。先ほど紹介した記帳所では、市杵島姫命は非常に美しい絶世の美女と言われている神様で特に女性に人気があると紹介されていました。
【神社仏閣の紹介】
旅の道中で様々な神社や寺院へ訪れて参拝していますので、下記記事で紹介します。
御朱印いろいろ
厳島神社の社前には、御朱印やお守りをしまっているケース台がありました。
どうやらケースの下段にある入金箱へお金を入れて買えるみたいです。
いろんな御朱印が合って迷いますね。
気に入った御朱印やお守りがあれば、是非買って帰りましょう。
個人的には、ケース台の上に置かれていた顔を描いた小石が気になりました。誰のアイデアなのかはわかりませんが、微笑ましいですね。
先ほど中を覗いて見た記帳所の扉の裏に貼られていた紙には、御朱印の問い合わせ用の電話番号が記載されていましたので、念のために電話して御朱印の購入について確認してみました。
「もしもし、弁天山にある御朱印の買い方について教えて下さい。」
「入金箱にお金を入れて、御朱印を持ち帰ってくれれば良いですよ。」
やはり、思った通りでした。その後、職員から貴重な情報をゲットできました。
なんと、弁天山にある御朱印は書置きですが、弁天山の厳島神社は、快神社(こころよしじんじゃ)の宮司さんが兼務しているため、快神社へ訪れれば直接御朱印帳に書いてくれると言うことです。
御朱印集めをしている私にとっては、訪ねないという選択肢はありません。(笑)
もし御朱印集めをしている人がいれば、是非、快神社を訪ねてみて下さい。
きっと驚きますよ。
登頂証明書を入手
先ほど紹介した御朱印をしまっているケース台には、弁天山の登頂証明書がありました。
1枚100円で買えるので、入金箱に100円を入れて手に入れた登頂証明書がこちらです。
これで、日本一低い山の登頂が認められました。(嬉)
弁天市へ参加しよう
弁天山に隣接して弁天市が開かれています。
店内を覗いてみると、所狭しと農産物が並んでいました。
農産物だけでなく、日用品もありますね。
こちらの写真を見て下さい。顔を描いたパンプキンです。パンプキンにはやはり顔の絵が良く似合いますね。(笑)
おはぎやもち米など、ちょっとした食事ならばこちらの弁天市で賄えます。
弁天市は毎日開催していませんので、開催している日時に合わせて弁天山へ訪れると良いでしょう。
弁天市
- 住所 徳島県徳島市方上町弁財天8-1
- 営業時間 8:00~15:00
- 開催日 水・土・日曜のみ開催
弁天山のライトアップ
弁天山では、春祭りや紅葉の時期にライトアップがされるそうです。
夜は昼間とはまた違った見え方がする物ですね。
夜空に桜が浮かび上がった弁天山を眺めるのは、全く持って風流でしょう。
【ライトアップする観光地の紹介】
弁天山のように夜間にライトアップしている観光スポットはそれなりに多いですね。下記記事では、そんな観光スポットを紹介します。
弁天山の企画「山頂結婚式」
弁天山の企画には、山頂結婚式があるそうで、実際に結婚式を挙げたカップルもおられます。
弁天山は日本一低い山のため、もうこれ以上は下がない場所からスタートする二人の門出は、二人一緒に上へあがって行くしかないでしょう。
弁天山の弁天様は「出世弁財天」とも呼ばれており、更に弁天山の住所が「方上町弁財天8番地の1」であるため、「方上町の弁天様は末広がりの一番」と解釈されているようです。
そのため、大変縁起が良い訳ですね。
【サイクリストの管理人からの一言】
独身のサイクリストにとって結婚後の生活環境の激変により、自転車をやめてしまったりすることもありますね。下記記事では、自転車(ロードバイクなど)をやめてしまう理由や男性のサイクリストはモテない理由についてお伝えします。
弁天山の基本情報とアクセス
住所 | 徳島県徳島市方上町弁財天8-1 |
【アクセス】
- JR牟岐線「地蔵橋駅」で下車後、徒歩約10分
- 徳島市営バス渋野行き「方上(かたのかみ)小学校前」を下車後、徒歩約4分
弁天山の駐車場
弁天山に隣接する弁天市の前に無料駐車場があります。(普通車8台)
尚、イベントがある時は、臨時駐車場ができるそうです。
まとめ
日本一低い山を登山して、正直なところ余り登山した実感はわきませんでした。
しかし、旅の記念はもちろんの事、話のネタにもなりますね。
市街地から少し離れていてアクセスに多少難がありますが、徳島市へ訪れたら是非立ち寄ってみましょう。
低山には低山にしかない魅力があり、特に弁天山は面白いぐらい簡単に登頂ができます。