瀬戸内七海道の1つに数えられている「さざなみ海道」。
瀬戸内海の絶景を楽しめるサイクリングロードの1つとして、多くのサイクリストに知られています。
広島県尾道市から呉市までまたがるシーサイドロードであり、アスファルトで整備された道は、自転車を疾風のように走らせられるのも魅力的です。
時間に余裕があれば、それぞの市の観光スポットへ足を運びたいものですね。
たとえば、千光寺公園やすなみ海浜公園、たけはら町並み保存地区など観光スポットとなる見所が多いですよ。
本記事では、さざなみ海道をサイクリングしながら立ち寄りたい観光スポットを紹介します。
「さざなみ海道」とはどんな道
さざなみ海道は、広島県の5市(尾道市・三原市・竹原市・東広島市・呉市)をまたがっています。
起点・終点は、JR尾道駅とJR呉駅であり、国道2号と国道185号をメインルートにした全長82kmのサイクリンロードですね。
さざなみ海道の全体図がこちら。
幹線道路を走るため、それなりに車の交通量はおおいですが、整備の行き届いた国道を走るため、快調にスピードを出せますよ。
そのため、潮風に身を包みながら気持ち良くサイクリングができます。
絶景ロードを走り続けていると、自然にテンションが上がるもの。ふと海側へ目を向ければ、空の「青」、海の「碧」、島の「緑」が織りなす自然の素晴らしさに心をうたれ、思わず立ち止まることもあるでしょう。
そんな時、嬉しい心の声があふれ出してしまうは、無理もありません。
そんな「さざなみ海道」の風景をいくつか紹介します。
5市にまたがっているので、その土地の様々な観光スポットへ立ち寄れるのも魅力的です。
1日で走りきるのもよいですが、2~3日に分けて観光しながらサイクリングするのも楽しい。
本記事では、1日でサイクリングが完結できるよう立ち寄りたい観光スポットを限定して紹介します。
【さざなみ海道の自転車旅】
自転車で「さざなみ海道」を旅した様子を、下記記事で紹介しますね。
1日で「さざなみ海道」をサイクリング、道中立ち寄りたい観光スポット
通常、サイクリングでは、自転車で走ることをメインにするのか、観光をメインにするのかによってコースや走行距離・時間が変わってくるものです。
さざなみ海道のコースをなるべき逸脱しないよう、立ち寄れるお勧めスポットを6つに絞り紹介します。
尚、本記事では、尾道駅を起点にして、呉駅を終点で考えており、無理のないスピード(平均速度15km/hぐらい)でサイクリングすることを想定していますので悪しからず。
以下に立ち寄りたい観光スポットをまとめました。
- 尾道市:千光寺公園・千光寺
- 三原市:すなみ海浜公園
- 竹原市:たけはら町並み保存地区
- 呉 市:アレイからすこじま・大和ミュージアム
それぞれについて説明します。
【尾道市】千光寺公園・千光寺
起点となる尾道駅から少し離れところには、尾道市の代表的な観光スポット「千光寺公園・千光寺」があります。
まず、さざなみ海道へ走り始める前に立ち寄ることにしましょう。
千光寺公園は、千光寺山の山頂から中腹にかけて広がっており、ロープウェイを使えば約3分ほどで山頂まで移動できますよ。
山頂には、お洒落な展望台「PEAK」が設置されており、そこからの眺めは一見の価値がありますね。
尾道市街や尾道水道、瀬戸内海の多島美、四国連山が織りなす絶景は、素晴らしすぎる。
また、園内にある千光寺へ立ち寄り参拝するのもGood。
この場合は、山頂から徒歩で5分ほど下らなければなりませんが、境内からは千光寺公園の展望台同様、瀬戸内海の絶景が広がっています。
標高が違うため、見える景色が若干変わりますが、逆にそれが良いかも。
尾道にきてこの景色を見ないのは、本当にもったいないですよ。
くわしくは、下記関連記事で紹介します。
【三原市】すなみ海浜公園
尾道駅から約18kmほど走れば、すなみ海浜公園へ辿り着きます。
園内には、プールやレストランも揃っている大きな公園ですよ。
水の透明度も高く、海も砂浜もきれいなビーチなので、海を眺めながら一息つくのに良いでしょう。
海をゆっくり通り過ぎていく船舶を眺めて過ごして時間は、ある意味贅沢かも。
海水浴場にもなっているため、静かに過す場合は、海水浴シーズンは避けたほうが無難です。
個人的にお勧めなのが「SUNAMI」ロゴのモニュメント。
サイクリストならば、このようなモニュメントは見逃せませんね。(笑)
さざなみ海道を走る記念にもなるので、愛車(自転車)とともに1枚撮ってみては如何でしょうか。
【竹原市】たけはら町並み保存地区
起点の尾道駅から約40kmほど進めば、竹原市の市街地へ到着します。
ここまでくれば、さざなみ海道も残り約半分の距離ですね。
竹原市は「安芸の小京都」と呼ばれており、古い町並みが残っている見所満載な町ですよ。
日本全国には、沢山の町並み保存地区がありますが、そのほとんどが城下町や商家町です。しかし、ここ竹原では国内唯一の製塩町という。
古い町並みの景観を楽しみながら歩いていると、ノスタルジーを感じずに入られません。
特にお勧めしたいのが「西方寺・普明閣」からの眺望です。
竹原市街を一望できるベストビュースポットですね。
その他にも塩田や廻船業などの多角経営を営んでいた豪商の旧松坂家住宅など見所が多いですよ。
尚、町家ごとに格子の意匠にこだわりがあるので、色々見て回るだけでも面白い。
ちなみに、ここ竹原はテレビアニメ「たまゆら」で一躍有名になり、たまゆらファンなら絶対に立ち寄りたいところです。
こちらの大きな木造建築「旧日の丸写真館」は、たまゆらファンならば見逃せないでしょう。
尚、たけはら町並み保存地区については、下記関連記事でくわしく紹介します。
【呉市】アレイからすこじま・大和ミュージアム
さざなみ海道の終点・呉駅まで辿り着いた後は、疲れていると思いますので、いち早く休憩したい気持ちも分かります。
しかし、観光スポットには、終了時刻があったりするので、呉市観光を優先したいですね。
尾道駅から約82kmも走っているので、平均時速が15km/hの人でしたら、今回紹介した観光スポットを訪ねたり、休憩時間を加味すれば、既に走り始めて7~9時間程度は経過しているでしょう。
そのため、呉市では時間的にそれほど多くの観光地へ訪れることができません。(1泊すれば話は別ですよ。)
そこで、お勧めしたいのが「大和ミュージアム」です。
大和ミュージアムでは、呉の歴史や造船・製鋼などの科学技術を紹介しており、特に館内で展示している戦艦大和の模型は、驚きますよ。
本物の10分の1のサイズなのですが、その迫力はとにかく凄い!
その昔、この模型の10倍の戦艦が、海上を動いていたかと思うと、ロマンを感じますね。
大和ミュージアムの見学が終わった頃には、季節にもよりますが既に夕方になっているでしょう。
夕景と一緒に眺めたいのは、呉湾に停留している海上自衛隊の潜水艦ですよ。
まさに呉ならではの景色が見て取れます。潜水艦は、国家最高機密の1つなので、間近で見られる機会なんてそうそうありません。
そんな景色を堪能できるのが「アレイからすこじま」です。
夕景に照らされる潜水艦や護衛艦を眺めていると、呉市がかつて日本海軍の一大拠点であったことを偲ばせます。
本日のサイクリングのハイライトとして、実に絵になる景色ですね。
相棒(自転車)と一緒に記憶に残る1枚を撮ってみては如何でしょうか。
尚、大和ミュージアムとアレイからすこじまについては、下記関連記事でくわしく紹介します。
時間に余裕があればサイクリング中に是非、立ち寄りたい観光スポット
さざなみ海道のサイクリング中に、時間に余裕があれば立ち寄りたい観光スポットを紹介します。
竹原市街から東へ10kmほど進めば「忠海港」があり、その港からは大久野島のフェリーが出航していますよ。
大久野島といえば、約500匹の野生のウサギが住んでいるウサギの楽園ですね。周囲約4kmほどの小さいな島なので、至るどころでウサギに出会えます。
島に渡り、サイクリングしながらウサギと触れ合うのも楽しいですよ。
また、ゴールの呉市では、大和ミュージアムのほかにも「入船山記念館」「てつのくじら館」「美術館通り」など足を運びたい観光スポットがめじろ押しです。
大和ミュージアムからそれほど離れていない場所に集まっていますので、合わせて訪れてみては如何でしょうか。
これらの観光スポットについては、下記関連記事でくわしく紹介します。
まとめ
瀬戸内七海道の1つ「さざなみ海道」は、穏やかな瀬戸内海の多島美を横目で眺めながら快走できるシーサイドロードです。
全長82kmもあるので、1日で走りきるならば、多くの観光地へ足を運ばれるのは難しいですね。
本記事では、無理のないスピード(平均速度15km/hぐらい)でサイクリングを行ないながら、楽しく観光できるスポットを紹介しました。
さざなみ海道は、5市にまたがっているので、数多くの観光スポットが点在しています。
1日とはいわず道中1~2泊して、ゆっくり観光しながらサイクリングする楽しみ方もお勧めです。
【さざなみ海道と合わせて走りたい海道】
さざなみ海道の近くには、世界的に有名な「しまなみ海道」がありますね。また、裏しまなみとも呼ばれている「とびしま海道」もありますよ。それぞれの海道を下記記事で紹介します。