源平の古戦場として知られる香川県高松市に位置する「屋島」。
標高約300mもある屋島の山頂には、新屋島水族館があります。水族館といえば海の近くにあるイメージですが、山頂にあるのは全国的にも珍しいですね。
この水族館では、日本国内で2館しかいない貴重なアメリカマナティーに出会える。また、イルカやペンギン、個性的な魚たちなど見どころ満載です。
コンパクトな水族館ですが、子連れの家族には丁度よい大きさで、疲れずに楽しめると評判が高いですよ。
本記事では、新屋島水族館のアクセス方法(行き方)や見どころについて紹介します。
標高約300mの山頂にある「新屋島水族館」とは
新屋島水族館は、屋島山上に位置しており、瀬戸内海国立公園内にある珍しい水族館です。
1964年に前身となる「屋島山上水族館」が開館してから45年の間、地元住民だけでなく多くの観光客に親しまれてきました。
諸事情により2006年に一度閉館されましたが、新屋島水族館と名前を変えてリニューアルされ今に至ります。
屋島山上水族館時代に世界で初めてアクリルパネル製の回遊水槽を採用。今では、大小約80の水槽があり、熱帯地方から寒帯地方まで150種1,500匹の生き物を飼育している。
魚類を始め、水生哺乳類や両生類など多種多様な生き物を見学できますね。
本水族館では、様々なイベントが開催されており、アザラシやイルカのライブ、イルカやペンギンなどのエサやり体験ができる。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
【周辺の見所】
新屋島水族館の周辺の見所を、下記記事紹介します。
新屋島水族館のアクセス方法(行き方)
山頂にある新屋島水族館へ公共交通機関を利用して訪れるならば、電車とバスを乗り継がなければなりません。
高松琴平電気鉄道(愛称:ことでん)の志度線・琴電屋島駅から屋島山上までシャトルバスへ乗れば約10分ほどで到着します。
尚、屋島山上行きのシャトルバスは、JR屋島駅からも出発してますよ。
1時間に1本ペースで運行しているので、待ち時間をうまく調整するように。山頂にある屋島山上観光駐車場から徒歩約5分ほどで新屋島水族館へ辿り着きます。
車で訪れる場合は、高松中央自動車道「高松中央IC」で降りて、屋島方面へ約30分ほど進めば到着する。
かつて屋島スカイウェイ(旧:屋島ドライブウェイ)は有料道路でしたが、2017年7月に無料化されたので、より訪れやすくなりました。ただし、駐車場は有料です。(普通車300円)
サイクリストならば屋島山頂まで自転車で上ってみませんか。瀬戸内海を望む絶景には、源平の古戦場が見て取れます。
上り始めると目の前には、屋島神社の鳥居が見えてくる。この鳥居付近を通り抜ければ、斜度10%の激坂が続き、しばらくすると斜度も落ち着きます。
けれど平均斜度は約7%もある本格的なヒルクライムコースですよ。
「こーさんもサイクリストでしょ。上ったことあるの?」といった声が聞こえてきそうですね。今回は屋島に自転車で訪れて色々見て回りました。
ここまで説明したアクセス方法(行き方)を、以下にまとめます。
- 琴電屋島駅またはJR屋島駅からシャトルバスで約10分
- 高松中央自動車道「高松中央IC」より車で約30分
【観光地のアクセスに役立つ話】
国内の観光地へ足を運ぶ際、レンタカーや飛行機など乗り物を利用することが多いでしょう。下記記事では、これらの乗り物の便利な予約方法などを紹介します。
【見所①】国内では2館しか会えない「アメリカマナティー」
新屋島水族館で最も注目したい動物は、何といってもアメリカマナティーです。
日本国内では、同館と沖縄県の「沖縄美ら海水族館」しかいない貴重な生き物ですよ。
ちなみに、アマゾンマナティーやアフリカマナティーなど他の種類のマナティーを含めても国内では数館しか見られません。
ジュゴンとよく間違えられるマナティーですが、見分け方は尾ビレの形です。
マナティーの尾ビレは、しゃもじのような丸い形ですが、ジュゴンの尾ビレは、なんとイルカのような三角形。なるほど、これは分かりやすい。
水槽の中で泳ぐマナティーは、周囲に天敵がいないためか、全く警戒心がないように見える。水槽に顔を近づけると、こちらを観察してきます。
うん、つぶらな瞳が可愛い!それに、大きな体をゆったり動かして泳ぐ姿に癒されますね。
マナティーは2頭いて、名前はオスがベルグ、メスがニールですよ。1日約30kgの野菜を食べているという。スゴイですね。
土日祝日限定ですが、10:30頃に飼育スタッフがマナティーにエサやりしている様子を見学できます。ぜひマナティーに会いにきてあげて下さい。
【見所②】水族館のアイドル「イルカ」
水族館のアイドル的な存在で、どこの水族館でも大人気な生き物がイルカですね。
愛嬌のある見た目と、人懐っこい性格が愛くるしく、イルカ目当てに水族館へ足を運ばれる人も多いでしょう。
新屋島水族館では、シーズンごとにイルカショーのテーマを変えて開催されているので、何度見ても飽きません。
イルカのダイナミックなジャンプなどのパフォーマンスをぜひ堪能しましょう。
また、イルカのエサやりでは、より間近でイルカを見ることができる。細かい仕草や表情が見れるので、より癒されますよ。
【見所③】コバンザメやピラニア、金魚など個性的な魚たち
コンパクトな館内には、訪れた人が見やすいように水槽が並べられており、様々な魚を見て回れます。
香川県内の漁港から魚を採取していますので、瀬戸内海に生息するゴンズイやオニオコゼなども見学できるのは、地元間があって良いですね。
また、ナポレオンフィッシュなど南国の熱帯の魚も見学できる。
そんな魚たちをダイジェストで紹介。
こちらは世界最大の淡水魚として知られるアリゲーターガー。
最大で体長が3m、体重が140kgになる。日本でも飼育放棄による河川への放流が相次ぎ問題になっているそうです。
こちらはウミガメの中でも珍しいタイマイ。タイマイの背中にはコバンザメがいる。
コバンザメは、サメの名前が付きますがスズキ目のお魚。大きな生き物にくっついて、その生き物のおこぼれを食べたり、排せつ物や寄生虫を食べるという。
本物のサメはこちら。うん、小ぶりだけどカッコイイ。
こちらはピラニア・ナッテリー。ピラニアといえば人食いのイメージが付きまとう。
しかし、実はピラニアはとっても臆病なんだとか。
興奮状態でなければ、基本的に自分より大きな魚や生き物を襲わず、1匹での行動よりも群れを好みます。
血液臭や水面を叩く音などにともて敏感。なのでそれらについて注意すれば大丈夫そうですよ。
螺旋階段を上り2階へ上がれば、金魚エリアがありました。
ここでは、色取りどりの金魚が泳ぐ大きな水槽が、暗闇の中でライトアップされています。
2023年3月25日にオープンしたそうですよ。昔はクラゲがいたのですが、いつの間にかいなくなっていました。大人の事情でしょうか。
クラゲの展示が復活する動きがあるので、またの機会に見学したいですね。
水族館へ足を運べば、普段見かけない様々な魚を見学できる。海はまだまだ私たち人類にとって未開の地ですよ。今後どのような新しい発見があるのか、驚きと共に期待したいです。
【クルージングの紹介】
海の醍醐味は、クルージングで味わえます。それに海の生き物たちに出会えることも。下記記事では、旅先で訪れたクルージングを楽しめる観光スポットを紹介します。
【見所④】ペンギンやアザラシなど可愛い海の動物
どの水族館にも必ずいるといっても過言ではない、海の動物といえばペンギンですね。
広々とした水槽の中を泳ぐペンギンは、実に気持ち良さそう。ベンチに座ってそんな姿を眺めていると癒されます。
新屋島水族館にいるペンギンは、フンボルトペンギンという種類。
何でも右と左の翼についた色のわっかでどの子が誰なのかわかるそうですよ。
フンボルトペンギンの赤ちゃんが生まれると、抱っこイベントが開催されるという。新屋島水族館の公式ホームページを定期的にチェックしてみよう。
ペンギン以外にもSNSで一躍有名となった傘をさすアザラシやカワウソもいる。ペンギンを含めアザラシやカワウソのエサやり体験が有料でできますね。
エサを食べている彼らの愛くるしい姿を堪能しましょう。
【動物と触れ合える観光スポットの紹介】
旅先で訪れた動物を見学したり、触れたりできる観光スポットを、下記記事で紹介します。
【見所⑤】海の生物に触われる「タッチプール」
タッチプールは、海の浅瀬を再現した水槽ですね。
ここでは、ヒトデやナマコなど磯に生息する生き物に触れます。
小さな子供から大人まで年齢問わず人気があるとか。特に小さな子供が終始笑顔で遊びそう。磯で生息する生物たちは、派手さに欠けるけどじっくり観察すれば面白いかも。
生き物に触った後は、手洗いを忘れずに。
魅力的なグッズが並ぶ売店へ足を運ぼう
館内を一通り見て回った後で、最期に訪れたいのがお土産を買える売店ですね。
売店では、水族館にちなんだ沢山の雑貨、お菓子などが並んでいます。
また、アメリカマナティーやイルカ、カワウソ、チンアナゴなど可愛いぬいぐるみも充実。
自分へのお土産だけでなく、家族や友人・知人のお土産にもピッタリ。
こちらのポップには「うどんといえばチンアナゴ?」の表記が。初めて聞きました。
どうやら本場さぬきうどんのニシキアナゴ模様のうどんが誕生したそうです。
新屋島水族館限定グッズもあり、バラエティ豊富な品揃えは、目移りしてしまうかも。
このような売店は、見ているだけでも楽しいですね。
新屋島水族館の基本情報
住所 | 香川県高松市屋島東町1785-1 |
電話番号 | 087-841-2678 |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 年中無休 ※大雪、台風時は臨時休館あり |
入館料 | 大人(高校生以上)1,500円(1,300円) 小中高生 700円(400円) 幼児(3歳~未就学児)500円(400円) 2歳以下、障害者 無料(無料) ※( )内の料金は、15名以上の団体割引き後の料金 |
新屋島水族館の駐車場
屋島山頂にある有料の屋島山上観光駐車場が利用できます。(車 355台)
料金は、以下の通りです。
- 普通車 1日1回 300円
- 大型自動車 1日1回 1,200円
- 二輪車・原動機付自転車 1日1回 200円
入出庫可能時間は、6:30~22:00。24時間出庫できます。(22:00から翌6:30までは入庫不可)
まとめ
新屋島水族館は、標高約300mもある屋島の山頂に建てられた珍しい水族館です。
国内で2館でしか見られない貴重なアメリカマナティーに出会えたり、観客が楽しめる工夫をこらしたイルカショーが面白い。
また、ペンギンやカワウソなど可愛い生き物や個性豊かな魚たちを見学したり、タッチプールでは海の生物に触れます。
アットホームな雰囲気に包まれた新屋島水族館。ファミリーやカップル、1人で訪れても楽しめるので、高松市へ訪れる機会があれば、ぜひ足を運ばれてみてはいかがですか。