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旅の体験談

鳥取砂丘の観光、ダイナミックな馬の背の風景や周辺の見どころを紹介

鳥取砂丘の風景

日本国内の砂丘で、特に有名なのは「鳥取砂丘」ですね。

鳥取県を代表する観光スポットとして、毎年多くの観光客が訪れます。およそ10万年以上という途方もない歳月をかけて生まれてきた砂丘は、大自然を満喫できる。

鳥取砂丘の広さは、東京ドーム約820個分もあり、広大な砂地を歩くのは、解放感が堪りません。オアシスや風紋など見どころが多く、特に「馬の背」と呼ばれる第二砂丘列からの絶景は感動ものですよ。

また、周辺には、砂の美術館や鳥取砂丘ビジターセンターなど見どころも多いですね。

本記事では、鳥取砂丘を歩きながら楽しむダイナミックな風景の紹介や、周辺の見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 鳥取砂丘を歩いてみたい
  • 鳥取砂丘の周辺の見どころを知りたい

鳥取砂丘とは

鳥取砂丘の景色
鳥取砂丘

鳥取砂丘は、鳥取県鳥取市に位置し、日本海海岸に広がる広大な海岸砂丘です。

その大きさは東西16km、南北2.4kmもあり、その中心部は約150haと広く、観光できる砂丘としては日本一といわれます。

その誕生は、中国山地の岩石が風化し砂になり、川から日本海に運ばれたところから始まりました。その砂は、海底にうず高く積み重なり、波の力により岸へ移動すると、北西に吹く季節風の影響で内陸に運ばれること約10万年。悠久と呼べる長い年月を経て、今の形になりました。

京都府・兵庫県・鳥取県にまたがる山陰海岸ジオパークに含まれており、1955年(昭和30年)には、国の天然記念物に指定され、2007年(平成19年)に日本の地質百選に選定されています。

鳥取砂丘を歩く、ダイナミックな砂丘の景色を堪能

鳥取砂丘の石碑
鳥取砂丘の石碑

鳥取砂丘を歩くに当たり、まず始めに立ち寄りたいのが「鳥取砂丘ビジターセンター」です。

ここで、砂丘散策に必要な情報とマップを手に入れよう。準備が整ったら、よいよ砂丘へ。

鳥取砂丘ビジターセンターのすぐ近くには、砂丘の入口へ続く階段が延びている。階段を上った先には、一面砂の世界が広がっていました。

こちらは、ビジターセンターで入手した鳥取砂丘の情報です。

鳥取砂丘のコース情報
鳥取砂丘のコース情報

私が今回歩くコースは、階段を上った先から真っ直ぐ馬の背を目指して歩く「ハァハァヒィヒィコース」ですよ。馬の背の頂上へ到着後、火山灰露出地を経由してオアシスへ向かい、スタート(ゴール)地点へ戻ります。(コース:スタート地点 → ① → ③ → ② → スタート地点)

鳥取砂丘の景色(スタート地点付近)
鳥取砂丘の景色(スタート地点付近)

目の前には、小高い丘「馬の背」が見えてくる。そこを目指して、多くの観光客が歩いているのを見かけました。

砂丘入口から直線距離で約400mほどぐらい。これが、アスファルトの道でしたら、余裕で歩けますが、足元は砂なので非常に歩きにくい。これは仕方がないかな。

なので、足元はスニーカーなど歩きやすい靴を履いてチャレンジしよう。ヒールのある靴は砂に埋もれてしまうのでNGですね。ベストはサンダルだ。ただし、夏場はサンダルは止めた方がよい。夏場では、砂の表面温度は60℃近くの高温になることもあり、危ないです。

鳥取砂丘ビジターセンターには、足洗い場が設置されているので、散策後は、水道の水で砂を落とせるので安心だね。

鳥取砂丘の景色(その1)

青空の下、遮るもののない砂の大地を歩くのは、とても気持ちがよい。砂と風と光が共演する空間は、非日常をたっぷり漫喫できる。さすがは、10万年以上の悠久の年月を経て造られた鳥取砂丘です。

馬の背
馬の背
鳥取砂丘の景色(その2)
鳥取砂丘の景色(その4)

今でこそ鳥取県を代表する観光スポットになっている鳥取砂丘ですが、かつてはその価値を誰も認めておらず、何も役に立たない不毛の土地に過ぎませんでした。

そのため、農地として開発を進める案が出されたこともあり、もしその案が推進されていたとすると、鳥取砂丘は消滅していたことでしょう。

龍のように見える雲
龍のように見える雲

砂丘を歩いている中、空を見上げると雲が龍のように見えた。きっと、砂丘へ訪れた観光客を祝福してくれているのだろう。

鳥取砂丘の景色(その3)

馬の背の頂上までは、高さ約47mもある。急斜面を登ると、確実に頂上が近づいていることに安心感を覚えますね。そして、ついに馬の背の頂上へ辿り着きました。

馬の背から眺める絶景

馬の背からの眺め
馬の背からの眺め

鳥取砂丘には、起伏に富んだ地形が数多く存在します。特に「砂丘列」と呼ばれる3つの砂の高まりがあり、海側から順に、第一砂丘列、第二砂丘列(標高約47m)、第三砂丘列(標高約60m)がある。

この中で、第二砂丘列は馬の背にように見えることから「馬の背」の愛称で呼ばれていますね。

馬の背から望む日本海は、澄み切った海が広がっています。空と海と砂が織りなす景色は、まるで異次元ですよ。

日本海の景色(その1)
日本海の景色(その2)

砂浜に座って、波の音を聞きながらゆっくりしてみよう。聞くところによると、ここで見る日の入りは、格別なのだそうだ。

5月から8月にかけては、太陽が日本海に沈むので、この時期がおすすめ。オレンジ色に染まる美しい日本海を眺めてみよう。

馬の背を少し歩くと、幻想的な風景があらわれました。それが、こちらの「風紋」です。

風紋
風紋

風によって波のような模様が描かれる一面は、実に素晴らしい。

早朝や夕方、日が傾く時間帯ならば、より美しい風紋を楽しめます。特に人の歩いていない早朝は、風紋が現れやすいという。

また、時間に余裕があれば、海岸まで降りて砂丘を眺めてはいかがですか。

【海の絶景】

国土を海に囲まれた日本では、海の絶景スポットが多いですね。旅先で訪れた、海の絶景スポットを下記記事で紹介します。

オアシスとハマヒルガオの群生地

オアシス
オアシス

馬の背の麓には、オアシスがあります。このオアシスは、雨で造られたものではないですよ。

鳥取県の年間降水量は2,000mmを越しますが、砂は透水性が高く、降った雨はすぐに地下に浸透するため、砂丘内に水溜りができることはありません。

そうすると、このオアシスがどうやってできたのか俄然興味が湧いてくる。

地下水

実は、透水性の悪い火山灰層や水を通さない基盤の岩石の不透水層には、雨水は地下水として貯蓄されます。つまり、オアシスの正体は、晩秋から春先にかけて、雨が地下水として湧き出したものですね。

オアシスは、プールのように水深が1mを超えることもあるとか。降水量が少ないときには、枯れてしまい消滅しますね。

エリザハンミョウの説明板

このオアシスには、エリザハンミョウという昆虫が生息しており、砂の中に小さな巣穴を作り育ちます。巣穴は直径1~3mmほどなので、よく目を凝らさないと発見は難しい。

また、砂丘内にはハマヒルガオが群生する場所が複数個所ありますね。花の見頃は5~6月ごろ。うん、これは見逃せない。

ハマヒルガオの群生地
ハマヒルガオの群生地
ハマヒルガオ
ハマヒルガオ

ちなみに、砂丘植物の種類はこちら。

砂丘植物には種類
砂丘植物には種類

この資料は、鳥取砂丘ビジターセンターで確認できます。砂丘を散策しながら、これらの植物を探し出してみるのも面白そうですね。

【草花の観光スポットを紹介】

旅先で訪れた草花を楽しめる観光スポットを、下記記事で紹介します。

火山灰露出地と追後すりばち

火山灰露出地
火山灰露出地

鳥取砂丘では、馬の背の西側と合せヶ谷スリバチの近くに、約5万5000年前の大山などから火山灰が飛来し露出した場所があります。

赤色や茶褐色で表面は、非常に硬いですね。太古の地球の神秘に触れられるので、ぜひ訪れてみよう。

追後すりばち
追後すりばち

今回私は時間的な都合のためスルーしたのですが、「追後すりばち」と呼ばれるすりばち状の窪んだ地形があります。

調べたところ、急斜面32度、深さ20mもあり、迫力満点の急斜面ですね。スルーしたことを少し後悔しましたが、鳥取砂丘にはまた来る機会があると思うので、その時に訪れたいと思います。

【旅に役立つサービスの紹介】

旅へ出かける際、様々な便利なサービスがありますね。下記記事では、そんなサービスを紹介します。

【見所①】砂の美術館

砂の美術館
砂の美術館

砂の美術館は、鳥取砂丘から採取した砂と水を使用して、毎年違うテーマで砂像を制作し公開している美術館です。

想像を絶するクオリティを誇るアートな砂像は、遠近法を使ったものや、細部まで丁寧につくられている。基本コンセプトは「砂で世界旅行」。そのコンセプト通りに、異国の歴史や文化に包まれる圧倒的な空間が広がります。

世界各国から集結した、トップクラスの彫刻家たちによる砂の芸術品を楽しみましょう。

尚、砂の美術館については、下記関連記事でくわしく紹介します。

【見所②】鳥取砂丘ビジターセンター

鳥取砂丘ビジターセンター
鳥取砂丘ビジターセンター

鳥取砂丘ビジターセンターは、鳥取砂丘の魅力や見どころを学べる施設です。

砂丘の成り立ちを始め、おすすめのコース、動植物などの展示がされているので、鳥取砂丘へ入る前に訪れたい。

鳥取砂丘のでき方
鳥取砂丘のでき方の説明

また、世界に1台しかない装置を使い、風紋ができる様子を確認できる。さらにミニシアター「すなくら」では、四季を通して撮影された砂丘の迫力ある映像を楽しめます。

さらに鳥取砂丘の一番東の浜では「鳴き砂」が楽しめるのですが、そこまで行かなくても、本ビジターセンターでも体感できる。

鳴き砂

スティックを持って上からトントンと繰り返して叩いてみよう。キュッキュッと音が聞こえてきますね。うん、面白い。

鳥取砂丘ビジターセンターは、子供から大人まで楽しめます。

  • 住所 鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971
  • 電話番号 0857-22-0021
  • 営業時間 9:00~17:00
  • 休館日 無休
  • 料金 無料

【見所③】砂丘センター 見晴らしの丘

砂丘センター 見晴らしの丘
砂丘センター 見晴らしの丘

砂丘センター見晴らしの丘は、鳥取砂丘の観光拠点としてとても便利です。

レストランや土産店や売店など拠点に必要なものが全てそろっている。地元で採れた魚介類やブランド鶏を使ったご当地グルメを堪能しよう。特に砂丘海鮮丼や御当地バーガーは人気が高いですよ。

砂丘センター 見晴らしの丘の店内

また、鳥取砂丘を一望できる展望台もあり、広いスペースの無料駐車場もあります。

間近でみる鳥取砂丘も素晴らしいですが、高い所から遠目で全体を見渡せば、砂丘の大きさを実感できる。

鳥取砂丘へ直通しているリフトが運行しているので、砂丘へ移動する場合は活用しましょう。

  • 住所 鳥取県鳥取市福部町湯山2083
  • 電話番号 0857-22-2111
  • 営業時間 9:00~17:00
  • 休館日 無休

【見所④】砂丘リフト

砂丘リフト
リスト乗り場入口

鳥取砂丘までの移動は、砂丘リフトが快適です。砂丘センター見晴らしの丘にあるリフト乗り場から、砂丘の入口までわずか5分しかかかりません。

低い位置を移動するので、あまり遠くを見渡せないのが残念。しかし、リフトが移動するごとに砂丘が近づいてくるのは、否応なしにテンションが上がります。

砂丘リフトの景色

普段とは一味違った景観を楽しもう。両脇の緑の木々の合間を抜けて降り立てば、砂丘はもう目の前ですね。

  • 住所 鳥取県鳥取市福部町湯山2083
  • 電話番号 0857-22-2111(砂丘センター 見晴らしの丘)
  • 営業時間 9:00~17:00
  • 定休日 無休
  • 料金
    • 中学生以上 往復400円/片道300円
    • 4歳以上~小学生 往復300円/片道200円
    • 3歳以下無料

鳥取砂丘の禁止事項

鳥取砂丘で落書きは禁止

ルールを守り鳥取砂丘の景観や散策を楽しみましょう。主な禁止事項を以下にまとめます。

  • 砂上での落書き
  • 砂の持ち帰り
  • 車両などの乗り入れ
  • ゴルフの打ち放し
  • 花火の発射
  • ゴミのポイ捨て
  • 動物のフンの放棄
  • 砂丘海岸での遊泳
  • ドローンの飛行
  • コスプレの撮影(小道具や背景を持ち込む場合)

団体での撮影会などは、鳥取砂丘ビジターセンターへの届け出が必要です。規制については、事前に鳥取砂丘ビジターセンターなどへ確認をとりましょう。

鳥取砂丘の基本情報とアクセス

住所鳥取市福部町湯山2164-971
電話番号0857-22-0021(鳥取砂丘ビジターセンター)

【アクセス】

  • JR鳥取駅からは路線バスで約20分
  • 鳥取自動車道「鳥取IC」から車で約20分
  • 鳥取空港から車で約10分

鳥取砂丘の駐車場

鳥取砂丘の駐車場
道路を挟んで左側が「鳥取砂丘駐車場」、右側奥にある大きな建物が「砂丘会館」

鳥取砂丘の周辺には、複数の駐車場があります。無料駐車場で便利なのは、以下の2つですね。

  • 砂丘会館の無料駐車場(普通車 150台)
  • 砂丘センター 見晴らしの丘の無料駐車場(普通車 約200)

砂丘会館の無料駐車場は、道路を挟んで向こう側に鳥取砂丘の入口が見えます。徒歩で約2分ほどぐらいです。ただし、無料駐車場のため、満車状態が続いたりするので、利用する場合はお早めに。

砂丘センター見晴らしの丘の無料駐車場から鳥取砂丘までは、徒歩約10分と少し離れています。けれど、砂丘リフトを使えば直通で鳥取砂丘へ辿り着きます。

鳥取砂丘の入口に一番近い駐車場が、鳥取砂丘駐車場です。

有料ですが鳥取砂丘ビジターセンターに隣接しており、周辺に食事処やお土産屋が集まっているので立地がよいですね。

駐車台数は、普通車で200台以上とかなり広い。料金がリーズナブルなのもGoodですよ。

駐車料金(1日)
  • 乗用車:500円
  • マイクロ:500円
  • 大型:2,000円
  • 二輪車:200円

まとめ

鳥取砂丘の案内板

鳥取砂丘は、長い年月をかけて大自然により造られた奇跡の造形美です。

季節や時間帯によっても見える景色が変わってくるので、1日を通して見たみたい。24時間無料で入場できるので、1日たっぷり時間を使って、砂の美術館や鳥取砂丘ビジターセンターなど周辺の見どころへ立ち寄りながら観光すると面白いですよ。

朝や昼の砂丘、夕日に照らされる砂丘、星明りの砂丘などを楽しみましょう。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

当ブログのURL:https://tabirin2021.com
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