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旅の体験談

今治・見近島には穴場のキャンプ場がある、しまなみ海道からの行き方や見どころを紹介

見近島の紹介サムネ

しまなみ海道をサイクリングしていると、伯方・大島大橋を通過中に眼下には、小さな見近島(みちかじま)を見かけます。

この見近島は、知る人ぞ知る穴場のキャンプ場となっており、橋の上から島内にテントが並ぶ姿を目撃した人も多いのではないでしょうか。

見近島自体が無人島であることや、徒歩や自転車、原付でしか行くことができないという特異な立地条件が珍しい。旅人の間では「旅人の聖地」として話題のキャンプ場ですよ。

島内にはこれといった施設はありませんが、風光明媚な場所として大人気。また、かつて瀬戸内海を席巻した村上海賊にとっては重要な島でした。

本記事では、見近島キャンプ場の行き方や島内の見どころについて紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 穴場のキャンプ場に興味がある
  • しまなみ海道をサイクリングする予定
  • 見近島キャンプ場の魅力を知りたい

見近島とはどんなところ

見近島と伯方・大島大橋
見近島と伯方・大島大橋(カレイ山展望公園から撮影)

見近島(みちかじま)は、愛媛県今治市の芸予諸島に属している周囲約1.5kmの小さな無人島です。

大島と伯方島の間に位置しており、かつては能島村上海賊の流通における中継拠点になっていました。今は見近島自然公園として整備されています。

以前、橋脚建設のため発掘調査をしたところ、大量の陶器片などが発見されました。そのため、愛媛県教育委員会が遺跡を保存すべく、当時の本州四国連絡橋公団と交渉を行ない、この遺跡を跨ぐ形で橋脚を建設するに至っています。

島内に整備されたキャンプ場の目の前には、プライベートビーチのような海水浴に最適な砂浜が広がり、美しい風景が魅力的。それに加え、瀬戸内の島々を結ぶ架橋の造形美が見事なり。

また、大島のカレイ山展望公園からは、見近島から伯方・大島大橋が抜ける様子を楽しめます。

見近島のマップ
見近島のマップ

島内には、キャンプ場や海水浴場の他に、のろし台や休憩所、公衆トイレしかありません。

移動できる範囲は限られているので、ゆっくりと島内を見て回ったとしても20~30分もあれば十分です。

見近島の行き方(アクセス方法)

見近島の入口
見近島の入口

見近島は、伯方・大島大橋の通過中に現れるわき道から降りることができます。

気持ちよく走っていたり、橋を渡ることだけに集中していると、入口をスルーしてしまうかも知れないので気を付けて下さいね。

先ほども触れましたが橋の構造上、徒歩・自転車・原付でしか行くことができません。なので、車で向かうのであれば、近くの伯方島か大島にある駐車場に車を停めて、歩くかレンタサイクルを借りて訪れるのがおすすめです。

伯方島にある「道の駅 伯方S・Cパーク」へ駐車すれば、徒歩約20分ほどで見近島の入口へ辿り着ける。また、この道の駅では、レンタサイクルが借りれますので、何かと便利ですよ。

大きく曲がるカーブがある
大きく曲がるカーブがある

整備された坂道がずっと続くので、自転車や原付では一気に下りたいと思いますが、それは絶対にやめるように。

というのは、大きく曲がるカーブの先は視界が遮られていたりするので、前方を歩く歩行者に気が付きにくいです。なので、安全のために徐行を心掛けて下さいね。

真上に通る橋が、すごく近くに感じる
真上に通る橋が、すごく近くに感じる

また、道中には伯方・大島大橋の真下を通ったり、休憩所が見て取れます。

また、のろし台へ向かう道が分岐しているのですが、それらはキャンプ場から歩いて行けるので、一旦スルーしてもかまいません。

左手側にキャンプ場がある
海が見える左手側にキャンプ場がある

しばらくすると、海が見えてきてキャンプ場と島の西側へ向かう分岐点へ差し掛かります。

分岐点には案内の立て札があり、「野営場」と「便所」の方向を指し示している。なので、「野営場」へ向かおう。

キャンプ場の入口
キャンプ場の入口

たとえ立て札がなくても目の前に広がる芝生広場と管理棟から、一目でキャンプ場なのが分かるだろうな。

ちなみに、そのまま道なりに進む(「便所」の方向)とトンネルが見えてくる。そして、トンネルを抜けると島の西側へ入ります。

【見近島入口までのアクセス】

  • 福山市と今治市を結ぶ高速バス「しまなみライナー」にて伯方島BSで下車後、瀬戸内海交通(有津経由北浦回り)を使い浜ノ上で下車して徒歩約10分
  • 今治駅前からバス(せとうちバスまたは瀬戸内海交通)に乗って伯方島BSで下車後、瀬戸内海交通(有津経由北浦回り)を使い浜ノ上で下車して徒歩約10分
  • 「浜ノ上」のバス停から伯方・大島大橋の自転車歩行車道を通り、伯方橋(325m)を渡ったところに島への入口があります。

キャンプ場エリアは景観良し

キャンプ場
キャンプ場

見近島のメインとなる場所がキャンプ場です。

休日ともなると、全国各地からの多くのキャンパーで賑わいます。原付や自転車に荷物を載せて訪れる人が多く、中には荷物を担いで徒歩で訪れる強者もいるほどですよ。

車で来れない影響もあるのか、子供連れファミリー層はほとんどいない印象ですね。

このキャンプ場は無料の上、トイレや流し台を完備。さらに予約も不要というのだから「旅人の聖地」といわれるのも納得できます。

見近島で一休み

そのような環境のためか、集まる人たちは同好の方が多い。なので、それぞれの旅の情報を交換しているのを見かけます。

一方、世間のしがらみから解放されて、物思いに耽る人もいたりする。キャンプの楽しみ方は人それぞれですね。

管理棟
管理棟

こちらは、キャンプ場の管理棟。普段は無人なので誰もいません。定期的に管理人さんが来られては、キャンプ場を掃除しているそうな。

管理棟の外側には、電源プラグがありますが、「使用禁止」なので使わないように。う~む、これは本当に残念。

炊事場
炊事場
トイレ
トイレ

炊事場の設備は古くみえるけど、キレイに使われているのが良く分かる。その奥には、水洗トイレがあるぞ。

無料だけどこれだけ設備が整っているのであれば、それなりに快適に過ごせます。

残念ながらゴミ箱はないので、自分で出したゴミは必ず持ち帰りましょう。そもそも見近島には、キャンプ場以外にもゴミ箱はないですよ。

眼前に広がる瀬戸内海が気持ちがいい
眼前に広がる瀬戸内海が気持ちがいい

個人的には、穏やかな瀬戸内海が広がる前でテントを張り、波の音を聞きながら眠りにつきたいかな。

特にテントを張る場所は指定されていないので、気に入った場所に張るとよいですね。

弧を描くキレイなビーチ
弧を描くキレイなビーチ
透明度良し!
透明度良し!
遠くには伯方島にある造船所が見える
遠くには伯方島にある造船所が見える

キャンプ場から階段を降りて砂浜に立ち、眼前の瀬戸内海の風景を楽しもう。穏やかな海を眺めていると、心が落ち着きますね。

それに夏場は海水浴もできるという。ちょっと工夫して、炊事場のホースをシャワー代わりに使っても良いかも。潮が満ちていれば、釣りを楽しめる。

本当に何もない小さな島なので、思った以上にゆっくりと時間が流れているのを感じるだろうな。

木陰で昼寝したり、読書をするのもいい。暑いのであれば海で泳ぎたくなるものだ。ただし海で泳ぐ場合は、少し沖に出ると潮の満ち引きで一気に流れ始める可能性があるので注意して下さいね。

休憩所
休憩所

また、キャンプ場から少し歩いたところには、芝生広場にポツンと建つ東屋があります。

この東屋には、ベンチとテーブルがあるので、ここでゆっくり過ごすのも良いですね。

見上げると伯方・大島大橋が見える
見上げると伯方・大島大橋が見える

近年、キャンパーのマナーの悪さから無料キャンプ場が有料に変更したり、閉鎖していたりします。

キャンプ場に限った話ではありませんが、せっかくご厚意で使わせていただいているのだから、マナーはしっかりと守りましょう。

  • 炊事棟:あり
  • トイレ:あり
  • シャワー:なし
  • 電源:なし
  • 焚き火:直火・焚き火マットは不可(焚き火は極力控えること)
  • ペット同伴:リードを付ければ可

トンネルを抜けて見近城跡を探検しよう

トンネルを抜けた先にある広場
トンネルを抜けた先にある広場

トンネルを通り抜けると、島の西側へ出ます。

すると、若干の広場と公衆トイレがあり、ここでテントを張るのもよさげですね。しかし、こちらの場所では「火気禁止・野営禁止」となっているのでダメですよ。

かつてこの場所には、能島村上海賊の持城であった見近城がありました。地図を見ると分かるのですが、大島と伯方島の間に位置している見近島は、海峡を支配する上で重要な場所でした。

規模は東西約460m、南北約370mであったそうで、最も高い場所に本丸を置いていたそうな。今はその面影が見られません。

見近島から伯方・大島大橋を眺める
見近島から伯方・大島大橋を眺める
真下から橋脚を見上げてみよう
真下から橋脚を見上げてみよう

代わりといっては何ですが、伯方・大島大橋の橋脚が間近で見物できるスポットにもなっています。

それに、外周部はちょっとした遊歩道のようになっているので、探検するのも面白い。

少しばかり鬱蒼としている
少しばかり鬱蒼としている

といっても、歩ける範囲は少なく5分もあれば一通り見て回れるぞ。途中で行き止まりになっているので、外周を一周することはできません。

おそらく、あまり人が通らないのだろうな。そのためか、何だか寂しげな雰囲気を感じました。

能島
能島

島の南側へ向かうと、遠くに瀬戸内海に浮かぶ平べったい島を発見。

位置関係や特徴的な島の形から「能島」というこのが一目で分かるかな。能島といえば、能島村上氏の本拠地。戦国ファンであればそういうことを知っている人も少なくないと思う。

私なんて、思わずテンションが上がりました。能島の周辺は、最大10ノット(時速約18km)の潮流が渦を巻くほど、潮の流れが速い場所で有名です。

大島では、この周辺を水しぶきをあげて船を走らせる能島水軍の潮流体験を楽しめるので、興味がある方はぜひ参加してみてはいかがですか。

くわしくは、下記関連記事で紹介します。

能島村上海賊が使用した「のろし台」

のろし台
のろし台

キャンプ場から少し離れたところには、吊り橋のアンカー脇に復元された「のろし台」があります。

伯方・大島大橋の架橋工事にあたり、発掘調査したところ大量の陶器片が出てきました。そのような遺跡を保存するために、島の両端に橋脚を造ったそうです。

のろし台へ登ってみよう
のろし台へ登ってみよう

のろし台へのぼってみても、周囲は橋や木々に視界が遮られているので、展望台としてはいまひとつかな。

しかし、歴史的な観点から考えれば、のろし台が存在することに意味があります。

かつてこの場所から、瀬戸内海を航行する船を発見しては、火や煙を上げて情報を伝えていたかと思うと感慨深いですね。

キャンプの仕入れは周辺の伯方島や大島で

道の駅 伯方S・Cパーク
道の駅 伯方S・Cパーク

見近島は無人島ですが、橋を渡って伯方島や大島へ直ぐに行けるので、あまり無人島という感覚がわきません。

自転車や原付のキャンプでは、極力荷物は少ない方が楽なので、食料など必要なものは現地調達するのが望ましいですね。なので、伯方島や大島にある道の駅やスーパーなどを活用しよう。見近島からの利便性を考えると、距離が短い伯方島に軍配が上がるだろうな。

特に見近島から約1kmほど進むと、「道の駅 伯方S・Cパーク」を始め、コンビニやホームセンターのコーナン、ドラッグストアのZAG ZAGがあります。

これらのお店で、飲料や酒類、調味料、ハムソーセージなどの加工食品、カット野菜などを調達して見近島へ向かいましょう。

見近島の基本情報

住所愛媛県今治市見近島
電話番号0897-86-2500(今治市役所 宮窪支所 住民サービス課)

まとめ

伯方・大島大橋から眼下に見近島キャンプ場を眺める
伯方・大島大橋から眼下に見近島キャンプ場を眺める

見近島は、島好きやキャンプ好きの人でなければ、特に興味を示さない島だと思います。

島内にはこれといった施設はなく、ただ豊かな自然があるのみ。のんびりした時間が流れているので、木陰で昼寝をしたり、海を眺めながら物思いにふけるのも良いだろう。

世間のしがらみから解放されたい人や、ゆっくりと自分だけの時間を過ごしたい人にとっては、ピッタリの場所ですね。

それに、しまなみ海道をサイクリング中に立ち寄り、小さな島内を探検するのも面白いですよ。

また、見近島の周辺には大島と四国本土をつなぐ来島海峡大橋があり、この橋からエレベータで馬島へ降りれます。見近島と合わせて訪れてみてはいかがですか。



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年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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たびりん ~ふるさと探訪記~
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