
本州と四国をつなぐ大動脈「瀬戸大橋」。岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ、全長約13.1kmもある世界最長の道路鉄道併用橋として知られています。
倉敷市南部の瀬戸内海に面した地域を観光するならば、瀬戸大橋や多島美、港町が織りなす絶景スポットは見逃せません。メジャーな「鷲羽山(わしゅうざん)」や「王子ヶ岳(おうじがたけ)」を始め、知る人ぞ知る隠れた絶景スポット「穴場稲荷」など見どころがいっぱい。
全国的に知られる倉敷の人気観光地「倉敷美観地区」と共に足を運んでみてはいかがですか。
本記事では、倉敷市南部で瀬戸内海の抜群のロケーションを誇る観光スポットを王道から穴場まで紹介します。
目次
「鷲羽山」は瀬戸大橋と多島美が織りなす絶景パノラマが魅力的

岡山県で瀬戸大橋や多島美の景観を楽しめる絶景スポットはいくつもありますが、絶対に外せないのは標高133mの鷲羽山でしょう。年間130万人の観光客が訪れる人気スポットですね。
日本初の国立公園となる瀬戸内海国立公園に属する倉敷市を代表的な景勝地です。まるで鷲が翼を広げた姿に似ていることから命名されました。
山頂や複数の展望台では、瀬戸内海に浮かぶ釜島・松島・与島・本島・岩黒島などの多島美と瀬戸大橋が織りなす景色が広がっています
時間帯によっては、美しい朝日や夕陽、夜景など様々な表情を見せてくれるのが素晴らしい。特に夕焼けの景色は「日本の夕陽百選」に選ばれています。



麓から山頂まで遊歩道が整備されているので、散策するのも楽しい。時々足を停めては、眼下の景色を楽しんで下さいね。
また、鷲羽山ビジターセンターで鷲羽山の自然や瀬戸大橋の構造などを学んだり、鷲羽山レストハウスで岡山の名物料理を味わおう。
車であれば児島ICから約10分ほどなので、アクセスは非常に良好です。一方、JR児島駅から下電バスにて鷲羽山第二展望台近くの駐車場まで行けますが、1時間に1本程度しか運行していないので、時間の調整に気を付けましょう。
鷲羽山については、下記関連記事でくわしく紹介します。
抜群のロケーションを誇る「王子ヶ岳」、ユニークな奇岩がいっぱい

標高234mの王子ヶ岳は、倉敷市と玉野市にまたがり、瀬戸内海国立公園に属する景勝地です。ハイキングやパラグライダー、ボルダリングの拠点としても高い人気を誇ります。
山頂からは瀬戸大橋の全景や多島美、四国連山など自然と人工物が調和する見事な景観が広がっており、拍手喝采を贈りたい。
さらに巨石・奇岩のスポットと知られていて、「おだんご岩」や「ねずみ岩」など楽しいネーミングが付いた花崗岩の奇岩や巨石がたくさん転がっています。なので、探し出してみるのも面白いですね。
駐車場からは、遊歩道が整備されているので歩きやすいのもポイントが高いですよ。春は桜、夏は新緑、秋や紅葉、冬は静寂な景色が広がり、1年を通して楽しめます。


特にインパクトが抜群な「ニコニコ岩」は必見だ。その名の通り、岩に入った亀裂がまるで笑顔に見えるのだから面白い。このニコニコ岩がある場所も絶景スポットになっているので、ぜひ足を運ぶのをおすすめします。
また、山頂近くではカフェを営業しているので、散策に疲れたら絶景を眺めながらゆっくりと過ごしてみてはいかがですか。
王子ヶ岳にて、自然が造り出した見事な造形美を堪能しましょう。くわしくは、下記関連記事で紹介します。
まさに穴場!?、「穴場稲荷」は瀬戸大橋とほぼ同じ高さの絶景スポット

先ほど紹介した鷲羽山の中腹には、知る人ぞ知る隠れた絶景スポットの「穴場稲荷」が鎮座しています。
観光客の喧騒から離れた場所にあるため、気付かない人も多い。そのためか、とても静かでゆっくりと過ごしたい人にピッタリな場所ですね。
麓から朱塗りの千本鳥居をくぐり抜け、石段の参道を上っていると拝殿や本殿が見えてくる。さらにその奥へ上り続けると、しだいに周囲には巨石が増えてきて、奥の院へ辿り着きます。
神社ということもあり、神聖な雰囲気の中でちょっとしたハイキングを楽しめるのがGood。麓から奥の宮までは約3~5分ほどですが、石段の急峻さがけっこうあるので運動不足の人には堪えるだろうな。
特に拝殿以降では、石段の急峻さがよりアップするので、動きやすい服装とスニーカーや運動靴を履くのをおすすめします。


参道を上っている最中に、足元に注意しながら振り返ってみて下さい。眼下には、本州から四国までつなぐ瀬戸大橋や多島美の見事な景観が広がっています。
瀬戸大橋の展望スポットは、橋の下から見上げるのか、高い場所から橋を見下ろすパターンが多い。しかし、穴場稲荷ではほぼ橋と同じ高さから見ることができる貴重なスポットです。
穴場稲荷については、下記関連記事でくわしく紹介します。
「田土浦坐神社」で望む迫力ある瀬戸大橋と下津井の町並み

田土浦坐神社(たつちのうらにましますじんじゃ)は、瀬戸大橋の北付け根付近に位置し、下津井の町並みを見下ろす丘に鎮座します。
丁度、穴場神社とは瀬戸大橋を挟んで反対側にあるので、あわせて訪れると良いですね。
海神の「大綿津見神(おおわたつみのかみ)」と「底筒男命(そこつつのおのみこと)」をお祀りしていて、火難除けのご利益があるという。地元では「田の浦の明神様」と呼ばれていて、親しまれています。



境内はこじんまりとしているので、境内をゆっくりと一通り見て回っても5分あれば十分です。
この辺りは、2017年に公開されたアニメ映画「ひるね姫~知らないワタシの物語~」の舞台になったそうな。私はこの映画を見ていないので、くわしくは分からないですが、ファンの人にとっては聖地ではないでしょうか。
神社周辺を歩きながら、丘の上から下津井の町並みと瀬戸内海の多島美の景色を楽しんで下さいね。
「田土浦公園」は瀬戸大橋を真下から見上げるスポット

田土浦公園(たづちのうらこうえん)は、瀬戸大橋のたもとにある公園です。釣りスポットとしても知られています。
田之浦パークセンターが隣接しているので、トイレや休憩室の利用ができるのもありがたいですね。
瀬戸大橋のライトアップが行われる日には、幻想的な夜景を楽しめるという。そのため、カップルで訪れる人も多いそうですよ。

真下から見上げる瀬戸大橋の迫力は、とても魅力的。重厚な鉄の塊に打ち込まれた無数のボルトなど、遠くから眺めただけでは分からない細かな機能美を見て取れます。

園内には、壇ノ浦で討ち死にした平行盛(平清盛の孫)が詠んだ歌碑があるぞ。歌碑には「もろともに みし世の人は 波の上に 面影うかぶ 月ぞ悲しき」と刻まれており、滅びゆく平家一門の悲哀を感じました。
また、瀬戸大橋と共に櫃石島(ひついしじま)や岩黒島、与島など塩飽諸島を構成する島々が見て取れます。

こちらの写真では、櫃石島に隠れて見えませんが、裏側には本島が浮かんでおり、全国にその名を轟かせた塩飽水軍の本拠地として有名です。歴史的な町並みが残る魅力的な場所ですよ。
外周は約16kmほどなので、サイクリングしながら観光するのをおすすめします。
瀬戸大橋の中を通過する鉄道が良く見える「瀬戸大橋展望所」

瀬戸大橋展望所では、先ほど紹介した穴場稲荷と同じく、ほぼ真横から間近で瀬戸大橋を見物できます。
鷲羽山スカイライン(県道393号)を下津井方面から海沿いを走り鷲羽山へ向かう道中にある小さな展望所ですね。普通車が4~5台くらいの駐車スペースしかないので、長時間駐車しない方が無難かも。
直ぐ近くには穴場稲荷があるので、神社へお詣りするのであれば、そちらの駐車場を利用するのもアリだと思います。
橋の中を通過する鉄道(快速マリンライナーや特急しおかぜ、特急南風、寝台特急サンライズ瀬戸)を撮影できる絶好のポイントなので、鉄道ファンにもおすすめ。
カメラを構えてベストな1枚を撮ってみよう。迫力ある瀬戸大橋と共に眼下には、下津井の町並みを見渡せます。
下津井の港町と瀬戸大橋の景観

下津井は児島半島の最南端に位置し、瀬戸内海に面した港町です。
江戸時代から明治の中頃にかけて北前船で栄えた歴史があり、本瓦葺きの屋根や土蔵など古い町並み、回船問屋の邸宅などが今も残ります。
また、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋の架かる拠点として、港町と瀬戸大橋が織りなす景観が見事ですね。特に漁港にて漁船が並ぶ静かな風景と共にダイナミックな瀬戸大橋の対比が素晴らしい。なので、漁港周辺を歩きながら、ぜひベストポジションを探してみよう。


2018年には「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」として日本遺産に認定されました。
北前船について興味がある方は、下津井漁港の近くに北前船との交易で栄えた商家「高松屋」を改装した観光名所「むかし下津井回船問屋」へ足を運んではいかがですか。
まとめ

瀬戸内海に面した岡山県倉敷市には、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋のロケーションを満喫できる絶景スポットが点在しています。
瀬戸大橋の全長と多島美を一望したり、間近でダイナミックな瀬戸大橋を見物したり、古い町並みを今も残す下津井にて、港町と瀬戸大橋のコラボを楽しもう。
本記事で紹介した鷲羽山や王子ヶ岳、穴場稲荷、田土浦坐神社など以外にもまだたくさん見どころはありますので、倉敷市南部をぶらりと巡りながら、探し出してみるのも面白いと思います。

