岡山県の北部には、蒜山高原(ひるぜんこうげん)と呼ばれる雄大な景色と牧歌的な景観が広がる気持ちの良い高原が広がっています。
蒜山高原にはサイクリングロードも整備されていますので、サイクリングしながら高原内を見て周るのは楽しいですね。
大自然の中でスクスクと育ったジャージー牛やタンチョウへ会いに行ってみませんか。
本記事では、蒜山高原をサイクリングしながら、絶景・観光スポットを紹介します。
蒜山高原とは
蒜山高原(ひるぜんこうげん)は、岡山県真庭市の北部に位置する標高500m~600m程度の高原地帯であり、西日本を代表するリゾート地の一つです。
そのため、関西(中国)地方の軽井沢とも呼ばれていますね。
また、日本有数の飼育数を誇るジャージー牛の牧場があることでも知られており、週末やシーズン中には、多くの観光客が訪れ大変な賑わいをみせます。
年間では約250万人の観光客が訪れるそうです。
1936年2月1日に大山国立公園(現在の大山隠岐国立公園)に指定されました。
【周辺の見どころ】
蒜山高原のある真庭市には、自然を満喫できる見どころが点在していますね。下記記事では、旅の道中で、真庭市で立ち寄った見どころを紹介します。
レンタサイクルを借りよう
蒜山高原では、レンタサイクルを借りられるスポットが点在しています。
スポーツ系自転車や電動アシスト付き自転車もレンタル可能ですので、一周約30kmのサイクリングロードを走り心身共にリフレッシュを図ってみませんか。
尚、冬季(12月~3月)は、積雪のため走行が困難になりますね。
以下にレンタサイクルの主な貸出先を紹介します。
主なレンタサイクルの貸出先
- 道の駅蒜山高原(ホテル蒜山ヒルズ)
- 休暇村蒜山高原
- 蒜山高原サイクリングターミナル(タンデム自転車貸出可)
- 蒜山サイクリングサービス
- WoodPao「ウッドパオ」(タンデム自転車貸出可)
- ひるぜん塩釜キャンピングヴィレッジ
- GREENableHIRUZENサイクリングセンター
レンタサイクルの中には、タンデム自転車(2人乗り自転車)を貸し出しているところもありますので、興味がある方は是非、タンデム自転車へ挑戦してみて下さい。
蒜山サイクリングサービスでは、レンタサイクルを使った蒜山のガイドを行なっています。(前日の19:00までに予約が必要)
蒜山高原をサイクリング
蒜山高原は、それなりにアップダウンがあるコースが続くので、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ系自転車や電動アシスト付き自転車でサイクリングすることをお勧めします。
雄大な山々がそびえ立つ姿を眺めながら、周辺の景色を楽しみましょう。
高原を走っていると、特徴的なトーテムポールをお目にする機会が多いです。(申し訳ないですがトーテムポールの写真がありません。)
このトーテムポールは、蒜山高原に現れる伝説の怪物「スイトン(粋呑)」をモチーフにしています。
スイトンはコミカルな姿とは裏腹に、特殊能力で人間の考えが読めるため、もし他人に迷惑をかける悪巧みをしている人がいれば、どこからとなくスイーと忍び寄り、トンと一本足で悪人の目の前へ現れるそうです。
そして、引き裂かれて食われてしまうと言った伝説が残っています。
そのため、蒜山には悪人はいないそうな。
蒜山高原は、夏の季節でも気温は23~25℃あたりなので、快適にサイクリングができます。
特に10月下旬から11月中旬にかけての紅葉時には、色鮮やかな風景が目を楽しませてくれますね。
気温は15℃を下回る日がありますので、朝方は少し肌寒いです。
そのため、ウインドブレイカーを1着用意していると何かと便利に使えます。
高原の広々とした風景は、解放感がとんでもなく見ているだけで気持ち良くなりますね。
石でできた大鳥居がある茅部神社の周辺では、ススキの並木道が見られ、秋ならではの景色を堪能できます。
個人的に印象に残ったのは、ススギ草原の中でそびえ立つこちらの木。
何か名前が付いていたりするのでしょうか。
尚、私は勝手に「孤高の木」と名付けてしまいました。(笑)
赤色や黄色、緑色のカラフルな自然の色が山々を更に美しく彩り、サイクリングの道中で何度も目に留まります。
そうこう走っている内にサイクリングロードへ合流しました。
隣には、明連川が流れており、この川には天然記念物のオオサンショウウオが生息しているそうです。
尚、オオサンショウウオの繁殖保護地にもなっていますので、許可なく捕縛したり殺傷することは、文化財保護法違反となり、厳しい刑が科せられますので気を付けましょう。
私はしばらく明連川の周辺でオオサンショウウオを探したのですが、残念ながら見つけることができませんでした。(泣)
元々オオサンショウウオは夜行性なため、日中は川岸の横穴や大きな石の下に隠れているので見つけるのが困難ですね。
サイクリングロードは、1周約30kmとサイクリストにとっては短い距離ですが、普段自転車に乗られていない人にとっては実に走りがいがある距離です。
ゆっくりと走り、周辺の景色を楽しみましょう。
蒜山高原の牧歌的な景色を見ていると、心が穏やかになっていきます。
やはり大自然の中で体を動かすのは良い物だと再認識しました。
個人的には、紅葉の時期に走る蒜山高原が好きですが、やはりベストは春から初夏にかけてでしょう。
高原特有に感じる心地よい気候の中で、サイクリングを楽しめます。
蒜山高原へ訪れる機会があれば、短距離でもかまいませんので、是非サイクリングをしてみませんか。
日頃の喧騒を忘れ、汗を流してみましょう。
【サイクリングを趣味にしよう】
サイクリングを趣味にしてみませんか。サイクリングを趣味にすることで、健康的になるだけでなく、様々なメリットがありますので、下記記事で紹介します。
蒜山高原自転車道(サイクリングロード)のスタートとゴール
蒜山高原自転車道と呼ばれるサイクリングロードは、個人的にどこからスタートしても良いと思っています。
どこからスタートしても1周することには違いありませんし、レンタサイクルが借りられる施設も点在しているからです。
あえてスタートとゴール地点にするならば、蒜山高原スポーツ公園は如何でしょうか。
この公園内では、レンタサイクルを始め、サイクリング後のお楽しみとなる温泉施設があります。
蒜山高原スポーツ公園
- 住所 岡山県真庭市蒜山上長田2300-1
- 電話番号 0867-66-2155(快湯館)
- 営業時間 10:00~22:00
- 駐車場有り 普通車100台、バス10台
- ※料金と休日は、快湯館の公式ホームページでご確認下さい。
【サイクリングロードの紹介】
蒜山高原自転車道以外にも岡山県内には、たくさんのサイクリングロードがありますので、下記記事で紹介します。
蒜山大山スカイラインの鬼女台展望休憩所からの絶景
蒜山高原の標高は、500~600mほどありますが、そこから中国地方最高峰の大山(だいせん)へ向けて続く道があり、その道が蒜山大山スカイラインです。
この蒜山スカイラインの道中には、絶景休憩所(鬼女台展望休憩所)がありますので立ち寄ることをお勧めします。
鬼女台(きめんだい)展望休憩所までは、ずっと上り基調の道が続き、道の勾配もそれなりに大きいですが、全体を通して言えば、激坂と言う程でもありません。
自転車で上る場合は、軽いギアでクルクルとペダルを漕いでゆっくり進みましょう。
蒜山スカイラインの入口から6km~7kmほど上ると、鬼女台展望休憩所へ辿り着けます。
この休憩所は、岡山県と鳥取県の県境にあり、休憩所内では地元の特産品や果物、野菜などを販売していますね。
また、飲み物の自動販売機やトイレもありますので、休憩スポットとして持って来いです。
標高は約900mほどあり、そこから大山の頂が見えます。
私が訪れた日は、雪化粧をまとった大山の姿を見れて、思わずバンザイしてしまいました。(笑)
北側に大山の景色があれば、南側には蒜山一帯の絶景が見て取れます。
特に寒暖の差が増してくる秋の夜明けには、蒜山三座より立ち上る朝日と蒜山高原を包む雲海が楽しめるため、撮影スポットとして人気が高いです。
この休憩所から少し歩くと、ススキの群生地がありますので是非立ち寄ってみましょう。
記念撮影スポットとして、おあつらえ向きに「鬼女台」と書かれた木札がありました。
遠くには大山の頂が見えてGoodな撮影スポットですね。
こちらの写真は、カメラでズームして撮った大山になります。やはり雪化粧の大山は存在感が別格です。
蒜山大山スカイラインは、冬季は閉鎖されて走ることができません。そのため、走れる期間は春から秋にかけてです。
特に紅葉の見頃では、多くの観光客が訪れ渋滞になります。サイクリングするならば、見頃を少し外した時期が良いでしょうね。
ちなみに私は紅葉の見頃を少し外したため、スムーズに上ることができましたが、鬼女台展望休憩所では多くの人たちが休憩し寛いでいました。
鬼女台展望休憩所
- 住所 岡山県真庭市蒜山下徳山1109
- 電話番号 0867-66-3931
- 営業時間 9:00~18:00(冬期12月~3月は休館)
- 定休日 開館期間中はなし(天候の悪い時は休業あり)
- 無料駐車場有り 普通車30台、大型バス4台
- 例年の紅葉の見頃は、10月下旬~11月上旬
【絶景スポットの紹介】
鬼女台展望休憩所のように高い所から眺める絶景スポットは感動しますね。下記記事では、そんな絶景スポットを紹介します。
ジャージー牛に会いに行こう、ひるぜんジャージーランドのすすめ
ひるぜんジャージーランドでは、放牧中のジャージー牛がのんびりと草を食べている様子を見学できます。
蒜山三座の雄大な景色を眺めながら、愛らしいジャージー牛と触れ合っては如何でしょうか。
ここでは、ジャージー牛の乳しぼり体験ができますので、興味がある人は是非チャレンジしてみましょう。
希少なジャージー牛肉が堪能できるレストランを始め、濃厚なジャージー牛乳やソフトクリーム、ジャージーヨーグルトなど多くのジャージー乳製品が揃う売店もあります。
また、愛犬と遊べるドッグランや乗馬や餌やりができるホースパークもあり、一日中楽しめるスポットが満載です。
ジャージーソフトクリームを片手に牧草地を歩きながら、全身で大自然の素晴らしさを感じ取りましょう。
ひるぜんジャージーランド
- 住所 岡山県真庭市蒜山中福田956-222
- 電話番号 0867-66-7011
- 営業時間 9:00~17:00(1月~2月は10:00~16:00)
- 定休日 3月~12月は無休(1月~2月は火・水曜日[祝日の場合は営業]、1/1は休み)
- 料金 入園は無料
- 無料駐車場有り 普通車300台、大型バス3台
【動物あれこれ】
ジャージー牛のような愛らしい動物と触れ合うの嬉しい物です。下記記事では、旅の道中で出会った動物を紹介します。
蒜山タンチョウの里で優美な丹頂鶴を見る
蒜山高原では、ジャージー牛同様、普段お目にかかる機会が少ない丹頂鶴(タンチョウ)を見ることができる施設があります。それがこちらの「蒜山タンチョウの里」です。
2013年(平成25年)3月21日に一般開放されました。この里は、岡山県におけるタンチョウ将来構想の飼育・繁殖計画に基づき、県北部地域のサブセンターとして整備された施設です。
こちらの写真を見て下さい。国の天然記念物であるタンチョウが歩く姿に美しさを感じるのは、私だけでしょうか。
タンチョウはとてもデリケートな生き物なので、ペット同伴での観覧・見学はできません。
ルールを守って、タンチョウを間近で見てみましょう。
きっとその優美な姿に癒されます。
蒜山タンチョウの里
- 住所 岡山県真庭市蒜山上福田1205-74
- 電話番号 0867-44-1263
- 営業時間 9:00~17:00
- 定休日 無休
- 料金 無料
- 駐車場有り
ヒルゼン高原センター・ジョイフルパークで過そう
ヒルゼン高原センター・ジョイフルパークは、草原に囲まれたアミューズメントパークです。
園内には、小さな子どもから大人まで楽しめるアトラクションが盛り沢山ですね。
蒜山の絶景を一望できる大観覧車「ヒルゼンタワー」や「ヒルゼンコースター」を始め、絶叫マシーン、カート、メリーゴーランドといった乗り物まで約30のアトラクションを楽しめます。
また、ショッピングモールも充実しており、蒜山の名産品や特産物を始め、お土産など販売しているのは嬉しい限りです。
蒜山名物ジンギスカンなどを提供するレストランなども併設されており、蒜山で過す休日をサポートしてくれるでしょう。
ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク
- 住所 岡山県真庭市蒜山上福田1205-197
- 電話番号 0867-66-3600
- 駐車場有り 普通車700台、バス100台
- 料金(入園のみ)
- 大人(中学生以上)700円
- 小人(3歳~小学生)500円
- シニア 500円
団体割引や障害者割引、フリーパス券もあります。詳しくは、ヒルゼン高原センター・ジョイフルパークの公式ホームページでご確認下さい。
ヒルゼン高原センター(ショッピング、レストラン)の営業時間
- 9:00~17:30(3/26~11/25)
- 9:00~16:30(11/26~3/25)
- 年中無休
- 蒜山名物ジンキスカンのお店は、蒜山高原に点在していますので、食べ比べしてみるのも楽しそうですね。
ジョイフルパーク(遊園地)の営業時間
- 10:00~17:00(3/26~11/25) ※1
- 11:00~15:00(11/26~3/25) ※2
- ※1 ゴールデンウィークと夏休みは、営業時間の変更があります。
- ※2 冬季期間 (11/26~3/25)は休園することがあります。
- 冬期(11/26~3/25)は不定休。詳細は、ヒルゼン高原センター・ジョイフルパークの公式ホームページでご確認下さい。
蒜山高原の基本情報とアクセス
住所 | 岡山県真庭市蒜山上徳山1380-6(蒜山観光協会 道の駅「風の家」敷地内) |
電話番号 | 0867-66-3220(蒜山観光協会) |
【アクセス】
- JR中国勝山駅から真庭市コミュニティーバスで約80分(蒜山高原の休暇村まで)
- 蒜山ICから車で約2分
まとめ
蒜山高原は、大自然を満喫できる景勝地であり、西日本を代表するリゾート地の一つです。
岡山県内において、蒜山高原は早くからサイクリングロードが整備されたスポットであり、至るどころでレンタサイクルが借りられます。
自転車で蒜山高原を一周しながら絶景・観光スポットへ訪れて、清々しい気持ちの良い汗をかいてみませんか。