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旅の体験談

岡山県内で廃線跡地を整備した道路をサイクリング

旧下津井駅

サイクリングロードは、サイクリストだけでなく、自転車に乗る多くの人たちに親しまれています。

基本的に信号や車を気にせず走れるのは、素晴らしいですね。

日本全国には、かつて鉄道が運行されていた跡地を整備してできたサイクリングロードがたくさんあり、多くのサイクリストに人気を博しています。

岡山県内にもそのようなサイクリングロードが3つあり、以下のように呼ばれていますね。

  • 片鉄ロマン街道
  • 茶屋町児島自転車道
  • 風の道

上記のサイクリングロードで、「茶屋町児島自転車道」と「風の道」は、かつて運行していた下津井電鉄の跡地を整備されて造られました。

そのため、ほぼ連続してつながっているので、一緒にサイクリングするのがお勧めです。

本記事では、「茶屋町児島自転車道」と「風の道」をサイクリングしながら、それぞれの道中の様子や、道の分岐など間違えやすいポイントについて、くわしく説明します。

茶屋町児島自転車道と風の道のサイクリングコース

スタート倉敷市 茶屋町駅
ゴール倉敷市下津井 旧下津井駅の跡地
距離23km

上記のコースでは、茶屋町児島自転車道と風の道を連続してサイクリングできます。

また、2つのサイクリングロードの間には、児島ジーンズストリートがあるので、是非立ち寄って欲しい観光スポットですね。

尚、上記のコースマップには、2つのサイクリングロードと児島ジーンズストリート、コンビニ休憩のため一時的にサイクリングロードへ外れて元の道へ戻った結果が反映されてますよ。

そのため、本記事では以下の流れで説明します。

  1. 「茶屋町児島自転車道」のサイクリング
  2. 児島ジーンズストリートへ立ち寄る
  3. 「風の道」のサイクリング

せっかく、旧下津井電鉄の跡地を走るのですから、駅名標の撮影をしながら走れば、よい記念になりますね。

【サイクリングスポットの紹介】

日本全国には、多くのサイクリングロードが整備されていますね。下記記事では、サイクリングロードやサイクリングに適したスポットを紹介します。

「茶屋町児島自転車道」のサイクリング

茶屋町児島自転車道のスタート地点となる、倉敷市のJR茶屋町へ向かいます。

茶屋町駅
茶屋町駅

この茶屋町駅から少し離れたところにある駐輪場から「茶屋町児島自転車道」が開通してますよ。

駐輪場は、丸い屋根で壁には自転車の絵が描かれていますので、見つけやすいと思います。

駐輪場
駐輪場

この駐輪場の南側へ移動すると、「茶屋町」の駅名標がありました。

「茶屋町」の駅名標
「茶屋町」の駅名標

早速、サイクリングロードを南下して先へ進むと、並木道通りに出ます。

並木道通り
並木道通り

この並木道は、春には綺麗な桜が並び、サイクリングや散歩を楽しむ人を多く見かけますね。

過去に桜の時期で走ったときの写真がこちら。実に素晴らしい景観ですよ。

並木道通り(桜シーズン)
並木道通り(桜シーズン)

茶屋町児島自転車道を進んでいると、写真のような案内板が立てられていました。

茶屋町児島自転車道の標識
茶屋町児島自転車道の標識

茶屋町児島自転車道では、途中まで案内板が立てられているのですが、道の分岐などがわかりにくいところもあり、自転車道から外れてしまう可能性がありますね。

川を眺めながら橋を渡ります。

橋

六間川が穏やかに流れていますね。

六間川
六間川

橋を渡り終えて、少し進むと並木道は終了です。

道なりに進んでいると「天城」の駅名標を発見しました。

「天城」の駅名標
「天城」の駅名標

周りは住宅地になっており、かつて下津井鉄道が運行されていたとは全く思えませんね。駅名標のみが、当時の名残を残しています。

田舎道をのんびりと進みながら、住宅地を駆け抜けましょう。

田舎道

いつの間にか茶屋町児島自転車道を3km進んでいました。横断歩道を渡れば、向こう側に自転車道が続きますよ。

自転車道

次に発見した駅名標は「林」です。

「林」の駅名標
「林」の駅名標

この時「あれ、しまった」と思わず声を上げ、自らの失敗を悟ります。

本来ならば「天城」の次は「藤戸」なのですが、どうやら藤戸の駅名標を撮影するのを忘れてしまい、そのまま通り過ぎたことに気が付きました。

引き返そうか少し悩みましたが、引き返す意味をあまり感じなかっため、先へ進むことにした次第です。

本当に、こういううっかりミスは嫌ですね。

ちなみに、過去に撮影した「藤戸」の駅名標はこちらですよ。

「藤戸」の駅名標
「藤戸」の駅名標

県道21号線と並走しながら、先へ進みます。

平坦な道

途中でこの写真のように道が分かれているところがありますので、下側の道を走りましょう。

自転車道の分岐
自転車道の分岐

トンネルをくぐり抜けて先へ進んで行くと、上り坂が現れる。遂に上りのターンですよ。

トンネル

ここまでは平坦路だったのでかなり楽でしたが、これからはそうはいきません。

上り坂を進んで行くと、沿岸には茶屋町から6.5kmほど進んだことを表している案内板が立てられています。

自転車道の標識

坂を上りきった先にある交差点を渡ると、住宅街の中に「福田」の駅名標を発見。

「福田」の駅名標
「福田」の駅名標

住宅街を抜けると、いつしか道は山中へ入って行きますね。

竹林
竹林

竹林を見ていると、苦労して探し当てた玉野市の竹林について思い出していました。

しばらく道なりに進んでいると、左手に県道21号線が見えてきます。また、東屋がありますので、疲れたらここで休憩するのも良いでしょう。

東屋

右手に「南倉敷リサイクルセンタ」の看板が見えたら道の分岐まで後少しですよ。

南倉敷リサイクルセンタ前
南倉敷リサイクルセンタ前

特に案内板などがないため、何も知らないとそのまま真っすぐに走ってしまい自転車道から外れてしまいます。

この写真が分岐ポイントです。右側の道が自転車道になっているので曲がりましょう。

自転車道の分岐ポイント
自転車道の分岐ポイント

私が初めて走った時は、この分岐に気が付かず、まっすぐ走ったものです。この場所にこそ、案内板が欲しいですね。

路面に「自転車」の文字が書かれているので、よく見れば分からなくはないですが、初見では厳しいかも。

そのまま自転車道を進んで行くと、広い道(県道276号)へ突き当たります。

池沿いの道

このころには、既に上り坂も終わっており、しばらく平地や下り道が続きますよ。

広い道へ出ると、ピンク色のとても目立つお店「アンアン」を発見。

カフェ「アンアン」
カフェ「アンアン」

このお店で昼食を食べようと立ち寄ったのですが、当日はお休みであったため、残念な思いをしました。最近こうゆうパターンが多いよ~。(泣)

また、「自転車道 下津井方面」の案内版も見つけました。交差点を渡って矢印の方向へ進みましょう。

自転車道の案内

交差点を渡らずに矢印の方向へ進むと、次の分岐点が発見できません。(分岐点は、交差点を渡った道を進んだ先の右手側にあります)

下津井方面へ向かう地図

© OpenStreetMap contributors

しばらく進むと分岐点が見えてきました。案内板に従い右手に曲がりましょう。

自転車道の分岐点

道なりに進むと「稗田」の駅名標を見つけます。それにホームの跡地がありますね。

「稗田」の駅名標
「稗田」の駅名標

これまで発見した駅名標の周辺には、鉄道時代の面影が残っていなかったため、ホームを見かけて、思わず「おー」と雄たけびを上げてしまうのは、仕方がないですね。(笑)

「稗田」の駅名標
「稗田」の駅名標

稗田の駅名標には、今まで発見した駅名標と違って「下津井電鉄の由来」について説明文が貼り付けられています。

そして、道なりに進んで行けば、「柳田」の駅名標を発見しました。

「柳田」の駅名標
「柳田」の駅名標

柳田の駅名標からしばらく進めば、歩道橋に差し掛かります。

歩道橋
歩道橋

実は、この歩道橋を渡って向こう側へ行かなければならないのですが、周囲には特に案内は何もありません。なので、知らなければ、歩道橋をスルーしてしまうかも。

ある意味トラップと言えるでしょう。自転車を降りて歩道橋を渡ります。

歩道橋を歩く

歩道橋を渡り終えると、「児島小川」の駅名標がありました。

「児島小川」の駅名標
「児島小川」の駅名標

そして、道なりに進んで行けば、茶屋町児島自転車道の終点に近づきます。

茶屋町児島自転車道の終点近くの道

自転車道を通り抜けると、目の前には「大正橋」がありますので、ここが茶屋町児島自転車道の終点です。

大正橋
大正橋

先ほど目撃した駅名標「児島小川」の次は「味野」になります。

大正橋から少し進んだ道に旧味野駅があったそうですが、今ではどこにも面影がなく、駅名標もありません。

大正橋から約450m進むと「風の道」のスタート地点である旧児島駅舎がありますが、ちょっと寄り道して児島ジーンズストリートへ向かってみましょう。

児島ジーンズストリートへ立ち寄る

児島ジーンズストリート
児島ジーンズストリート

児島ジーンズストリートの上空には、ジーンズが吊るされています。

まさしくジーンズの聖地に相応しい象徴的な光景ですね。

世界各国のジーニストたちが「児島クオリティ」を求めて児島へ訪れるそうですよ。

吊るされたデニム
吊るされたデニム

電信柱に貼られていた「デニムが大好き」の広告。流石はジーンズの街だと感心した次第です。

電柱

この周辺には、ジーンズを販売しているお店や雑貨店、カフェなど約40店舗が立ち並びます。

ゆっくり道を進み、国産ジーンズ発祥の地を見て周りました。

児島ジーンズストリートの案内板

茶屋町児島自転車道や風の道をサイクリングする場合は、近くにある児島ジーンズストリートへ寄り道してみると、珍しく興味深い光景に出会えますよ。

児島ジーンズストリートの風景

「風の道」のサイクリング

旧児島駅の駅舎
旧児島駅の駅舎

風の道のスタート地点は、旧児島駅の駅舎です。

最寄り駅はJR児島駅であり、旧児島駅までは、徒歩で約10分ほどかかります。(距離は約750m)

風の道は単独で走ると距離が約6.5kmと短く、サイクリングには物足りないですね。

そのため、茶屋町児島自転車道と一緒に走ることをおすすめします。

茶屋町児島自転車道と風の道はセットで走って、当時の下津井電鉄の光景を目の当たりにしよう。

旧児島駅の駅前には、風神を描いた看板があり、気分が盛り上がりますね。

風神を描いた看板
風神を描いた看板

尚、旧児島駅舎は8:30~17:00までしか通り抜けできないため注意が必要ですよ。

旧児島駅舎の通行時間帯

早速、駅舎の中を通り抜け、先へ進みましょう。

旧児島駅舎内
旧児島駅舎内

駅舎内は、レトロな計器類が展示されており、ノスタルジーを感じます。

駅舎内を色々見学するのは楽しいですが、むやみに展示物に触らないように。

駅舎を通り抜けると、「児島」の駅名標を発見しました。よいよサイクリングのスタートです。

「児島」の駅名標
「児島」の駅名標

金網のゲートを通り抜けて土の道を走ります。風の道で走るコースは、土の道が多くを占めていますので、正直ロードバイクでは走りにくいですね。

土の道
土の道

尚、この金網のゲートは、8:30~17:00までしか開いていません。先ほどの駅舎と同じです。

つまり、「児島」の駅名標を見るには、時間制限がありますよ。

年末年始(12/29~1/3)は通り抜けできないね。

土の道を走るのが嫌いな場合は、隣のアスファルトの道を走りましょう。(途中から隣りの道へ行けます。)

「風の道」の風景

道はしばらく一本道です。なので、土の道を走っていれば、道には迷いません。

しばらく進んでいると、「備前赤崎」の駅名標を発見しました。

「備前赤崎」の駅名標
「備前赤崎」の駅名標

土の道なので、ロードバイクの細いタイヤでは、スピードを出しずらいですね。

土の道

グラベルロードであれば、走りやすそうです。

土の道を真っすぐに進んでいると、4車線の広い道路(国道430号線)に突き当たります。

国道430号線は、車の往来が多く中央分離帯もあるので、少し遠回りになりますが、素直に横断歩道を使って渡りましょう。

国道430号線を渡る地図

© OpenStreetMap contributors

横断歩道を使って国道430号線を渡った後は、少し先にある脇道を左に曲がると風の道が続きます。

間違って手前の道(青矢印の方向)を左へ曲がったとしても、最終的には風の道が見えるくるので合流は可能ですね。

風の道へ続く道

風の道の特徴である土の道や「風の道」と書かれた看板が立てられていますので、見れば直ぐにわかります。

「風の道」の案内板
「風の道」の案内板

道なりに進んでいると「阿津」の駅名標を発見しました。

「阿津」の駅名標
「阿津」の駅名標

「阿津」の駅名標から少し先へ進めば上り坂が続き、いつの間にか土の道が終了していますね。

上り坂

高台から眼下を眺めると、児島ボートレース場が丸見えです。

児島ボートレース場
児島ボートレース場

この場所から双眼鏡を片手に競艇を眺めて楽しめますね。

もちろん眺めるだけなので、ギャンブルではありません。(笑)

そんな風に考えていると、「琴海」の駅名標が見えてきました。

「琴海」の駅名標
「琴海」の駅名標

周辺の状況から、かつてこの琴海駅へ向かうためには、高台へ登らなくてはならないため、 一苦労があったと思われます。

高台から見渡す瀬戸内海の景色が素晴らしく、ずっと見ていたい気持ちになりますね。

瀬戸内海の景色

そして、道なりに進んで行けば「鷲羽山」の駅名標を発見。

「鷲羽山」の駅名標
「鷲羽山」の駅名標

ここには、貴重な公衆トイレがある。本当にありがたいことです。

公衆トイレ
公衆トイレ

なので、トイレに行きたい場合は、ここで済ませないと後悔するかも。

ここからゴール付近までは、トイレ休憩できるようなところはないですよ。

また、この場所から始まる鷲羽山への登山道を歩けば、約10分ほどで頂上へ辿り着きますね。

鷲羽山については、下記記事で紹介しています。

近くにある展望デッキからの眺めは、瀬戸大橋と下津井の町並みが素晴らしい!

展望デッキからの眺め
展望デッキからの眺め

海を隔てて瀬戸大橋と繋がっている島は、櫃石島(ひついしじま)で香川県に所属します。

個人的には、もし瀬戸大橋が自転車で渡れるようになることがあれば、櫃石島などの島を巡りながら瀬戸大橋を渡り切り、香川県坂出市まで行ってみたいですね。

鷲羽山の入口から先へ進めば、分かれ道がありますので、写真で示す赤矢印の道を進みましょう。

「風の道」の入口
「風の道」の入口

ここにも案内版がほしいですね。何もないので、広い道の方を走るかも。(その方が路面状態は良いですよ。)

再び土の道へ戻りますが、路面の状態が良くありません。

しばらく進むと「東下津井」の駅名標を発見しました。

「東下津井」の駅名標
「東下津井」の駅名標

ここまで来ればゴールの「下津井」まで残り約2kmです。

悪路に注意しながら先へ進みましょう。

状態の悪い路面

尚、しばらく土の道が続きますがずっと悪路のままです。ロードバイクでは、走りにくいですね。

パンクに注意しながら進んでいると、アスファルトの道へ出ることができました。

平坦路

ゴールまであと少しです。しばらく進んでいると、漁港に辿り着きました。遠くの方には瀬戸大橋が見えますね。

漁港

下津井亭の奥の道を曲がります。

旧下津井駅周辺の道

すると、ついに旧下津井駅へ辿り着きました。

旧下津井駅
旧下津井駅

今回、最後の駅名標「下津井」です。

「下津井」の駅名標
「下津井」の駅名標

ここでは、かつて下津井電鉄で運行していた電車が保存されています。

保存されている電車

しばらくの間、電車を見学して帰路へ着きました。

尚、旧下津井駅については下記記事で詳しく紹介しています。

【補足】サイクリングロードの下になった下津井電鉄の跡地とは

かつて運行していた下津井電鉄の電車
かつて運行していた下津井電鉄の電車

茶屋町児島自転車道と風の道は、かつて運行していた下津井電鉄の跡地を整備されて造られました。

下津井電鉄は、1913年に岡山県倉敷市茶屋町(当時は都窪郡茶屋町)から倉敷市児島まで開業した後で、翌年の1914年に児島から倉敷市下津井まで開業します。

1970年以降、モータリゼーションの進行により、電車の利用客は減少していき、1972年4月1日付けで茶屋町から児島区間が廃止になりました。

また、1988年の瀬戸大橋開通に伴い、下津井周辺の道路事情が一変し、1991年1月1日付けで児島から下津井区間も廃止になった経緯があります。

これにより、下津井電鉄は鉄道事業から撤退しましたが、それぞれの区間は廃止時に倉敷市へ鉄道部分の土地を譲渡したことで、今ではほとんどの部分が自転車道になっています。

まとめ

自転車道の風景

茶屋町児島自転車道と風の道は、平坦路がメインの走りやすいコースです。

児島ジーンズストリートへ立ち寄ることを含めても約23kmと距離が短く、自転車初心者でも気軽にチャレンジできます。

多少、道が分かりずらいところが数ヶ所ありますので、迷いやすいポイントについては、本記事の写真や地図に赤矢印で方向を指し示して分かりやすく解説しました。

茶屋町児島自転車道と風の道を走る機会があれば、本記事が参考になって頂ければ幸いです。

【サイクリストの管理人からの一言】

サイクリングロードは、車が通過しないところが多いため、散歩のようにゆっくりと自転車を走らせ周りの景色を堪能しましょう。下記記事では、自転車の散歩(ポタリング)についてお話します。

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