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旅の体験談

陣屋町の雛めぐり、近水園や足守町並み保存地区を観光

足守町並み保存地区

陣屋町の面影を色濃く残す足守町並み保存地区。

この足守町並み保存地区は、かつて木下家2万5千石の陣屋町として栄えていました。

今では毎年2月上旬~3月下旬にかけて雛めぐりが行われます。

古い町並みを散策しながら歴史と文化に触れてみませんか。

本記事では、足守町並み保存地区と近水園を訪れて、雛めぐりの様子をお伝えします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 古い町並みに興味がある
  • 日本全国にある町並み保存地区へ行ってみたい
  • 雛巡りを風景を見てみたい

足守町並み保存地区とは

足守町並み保存地区
足守町並み保存地区

足守町並み保存地区は、岡山県岡山市北区足守に位置し、豊臣秀吉の正室である寧々(ねね)の実兄が藩祖となった木下家2万5千石の陣屋町です。

足守の町並みの特徴として、格子の保存状態が良好に保たれていることであり、千本格子や切子格子など端正な格子が見て取れます。

また、直ぐ近くには旧足守藩主が過ごした大名庭園「近水園(おみずえん)」があり、無料で一般公開されていますので、合わせて訪れてみましょう。

尚、近水園と足守町並み保存地区については、下記関連記事でくわしく紹介します。

「陣屋町足守町並み雛めぐり」について

雛巡りのポスター

足守町並み保存地区で行なわれるイベントの一つには「雛めぐり」があります。

古き町並みの至るどころで、お雛様が展示されており、華やかな雰囲気を感じ取れるでしょう。

また、旧足守藩侍屋敷や藤田千年治邸などの建屋へ入ると、貴重なお雛様に出会えます。

大正期や昭和期の古いお雛様を始め、陶器のお雛様や変わった形をしたお雛様など普段お目にかかれないようお雛様が盛り沢山。

是非、陣屋町足守町並み雛めぐりのイベント開催中に足を運んでみては如何でしょうか。

雛めぐりのイベントは、毎年2月上旬~3月下旬に行われます。

観光用の駐車場を利用する

足守町並み保存地区へ車やバイク、自転車で訪れた場合は、まずはこちらの「足守まちなみ休憩地」へ向かいましょう。

足守まちなみ休憩地

この休憩地の前は無料の駐車場となっており、ここへ車を駐車した後で、足守の町並みをゆっくり歩いて見て周れます。

この休憩地には、うどん・そばなどの軽食やコーヒーなどの飲食ができるお店がありますので、足守地区へ訪れるまでに疲れていたら、一服して行くと良いですね。

雛めぐりのイベント開催期間中は、町中の至るどころでお雛様を見て取れます。

足守町並み保存地区のお雛様

多くのお雛様が展示されていますので、じっくりと見て周りましょう。

また、町中だけでなく一部の建屋は中へ入れます。

建屋の中にも沢山の貴重なお雛様が展示されており、実に見応えがありました。

観光駐車場は無料で利用できます。(普通車20台、バス3台)

「備中足守まちなみ館」と「足守プラザ」で情報収集

備中足守まちなみ館
備中足守まちなみ館

まず始めに「備中足守まちなみ館」と「足守プラザ」を紹介します。

備中足守まちなみ館や足守プラザでは、観光情報センターの役割を果たしており、足守地区の情報収集ができる。こちらで足守地区の見どころを尋ねよう。

特に足守プラザでは、吉備路観光や岡山観光の拠点として活用できますね。

また、有料で予約が必要ですが、陶芸・木工芸などの体験ができる施設となっています。

興味がある方は是非、予約してみて下さい。

先ほど紹介した「足守まちなみ休憩地」から約300mほど南下すると、備中足守まちなみ館へ辿り着きました。

このまちなみ館へ向かう道中にも沢山のお雛様が展示されておりますので、ゆっくり見て回ろう。

備中足守まちなみ館のお雛様

館内はこじんまりしていますが、小さなお雛様が丁寧に並べられており、見学しやすいですね。

こちらは昭和15年(1940年)頃に作られたお雛様です。

昭和15年のお雛様

既に80年以上経過しているにも関わらず保存状態も良さそうですね。

大事に扱われていたことが見て取れます。

このような古く貴重なお雛様は、普段見かけることはまずありません。

折角の機会なのでじっくりと見学させて頂きました。(喜)

備中足守まちなみ館

  • 住所 岡山県岡山市北区足守928
  • 電話番号 086-295-2500
  • 営業時間 9:00~16:30
  • 定休日 月曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始(12/29~1/3)
足守プラザ
足守プラザ

備中足守まちなみ館から約1分ほど歩いたところに「足守プラザ」があります。

こちらでも沢山の雛人形が展示されていました。

雛人形の展示

こちらを見て下さい。珍しい形をしたお雛様ですね。

うさぎのお雛様もいました。とても愛らしいですね。

こちらの雛人形からは、何故か達観した雰囲気を感じたのは私の気のせいでしょうか。

こちらの雛人形は、大正末期頃に作られたみたいです。

先ほど紹介した昭和15年代のお雛様同様、とても保存状態が良く見応えがあります。

貴重なお雛様が見られてとても満足しました。

足守プラザ

  • 住所 岡山県岡山市北区足守979
  • 電話番号 086-295-0001(足守プラザ)
  • 営業時間 9:00~16:30(体験受付け時間=9:30~12:00、13:00~15:00)
  • 定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
  • 備考 レンタサイクルがあります。

足守地区の町並みを散策して雛巡りしよう

足守町並み保存地区の景色

先ほども触れましたが、足守地区の町中は陣屋町の面影を色濃く残す町並みです。

陣屋町であるため城はありませんが、直ぐ近くには大名庭園があり見応えがありますね。

足守歴史ふれあい通りと名付けられた道の沿岸には、町家や蔵が建ち並びます。

雛めぐりのイベント開催により、道中の至るどころで雛人形が展示されていました。

町中で展示されていた雛人形

古い町並みに雛人形の風景は、普段見かけることはありませんが、個人的には良く似合っていると感じた次第です。

古い町並みで良く見かける虫籠窓(むしこまど)は様々な形がありますので、機会があれば是非見比べて見て下さい。

虫籠窓
虫籠窓

当時の町家の2階には、虫籠窓は当たり前にようにあったのでしょう。

窓と言っても開け閉めできる物では無いため、通風や明り取りに使われていた物だと思います。

足守の町並みには、虫籠窓を始め瓦屋根に切子格子、なまこ壁などの風景が見て取れ、まるでタイムスリップをした感覚を味わえますね。

足守町並み保存地区の風景

日本国内には、このような古い町並みを保存している地区は点在しており、令和3年(2021年)8月時点で126地区あります。

また、約30,000件に及ぶ伝統的建造物及び環境物件が保護されているそうです。

126地区を多いと捉えるか少ないと捉えるかは人によって判断が分かれるところですが、個人的には決して多いとは思えません。

これらの建築物は、後世に残していきたい物の一つだと考えています。

雛めぐりのメッセージカード

雛めぐりのイベントでは、雛人形の展示だけでなく、こちらのようなメッセージが書かれたカードも町の至るどころで見かけました。

雛人形と合わせてメッセージカードを見て回るのは面白い。

たとえば『春は心も躍る うきうき』のメッセージは、私の心情を良く表しているかな。

雛めぐりのメッセージカード

やっと長い冬が過ぎ去り、サイクリング日和の季節がやってくるのは嬉しい限りです。(嬉)

尚、展示されていた雛人形は、多くの人がイメージするスマートな雛人形だけでなく、こちらの丸いお雛様があったりして見ていて非常に興味を持ちました。

丸い雛人形

こちらのお雛様も特徴的ですね。木材?で作られているのでしょうか。

雛人形

このような珍しいお雛様が見られるのも雛めぐりの特徴です。

まだまだ沢山の珍しい雛人形が展示されているので、お気に入りを見つけてみよう。

昔の醤油工場、藤田千年治邸とお雛様

藤田千年治邸
藤田千年治邸

こちらの藤田千年治邸にも沢山の雛人形が飾られていました。

藤田千年治は、足守地区で醤油製造業を始めた創始者。藤田千年治の名前は、代々の当主が引き継いできた歴史があります。

沢山の雛人形

凛々しい顔立ちのお内裏様です。

内裏びな

今では右側に男びな、左側に女びなが並んでいますが、日本古来の並び方では反対で右側に女びな、左側に男びなが並びます。

伝統を重んじる京都などでは、今でも日本古来の並べ方をするところが多いですね。

お雛様に関係する?と思うのですが、個人的に気になったのがこちらの人形です。チャーミングに見えませんか。

謎の人形

尚、お雛様だけでなく、邸内を隈なく見学してみましょう。

当時の醤油工場が再現されており、昔ながらの生活の知恵が見て取れます。

藤田千年治邸内の景色

こちらの仕組みは「搾り機(しぼりき)」という物で、槽(ふね)の中に搾り袋を重ね、テコの原理により醤油を搾り出していたそうです。

しぼり機

昔はこのような方法で醤油を作っていたことがわかり、大変勉強になりますね。

邸内は無料で見て周れますので、是非藤田千年治邸へ訪れてみて下さい。

藤田千年治邸

  • 住所 岡山県岡山市北区足守916
  • 電話番号 086-295-0005
  • 営業時間 9:00~16:30
  • 定休日 月曜日(祝日の場合翌日)、年末年始(12/29~1/3)
  • 料金 無料

旧足守藩侍屋敷とお雛様

旧足守藩侍屋敷
旧足守藩侍屋敷

こちらの旧足守藩侍屋敷にもお雛様が展示されていました。

この侍屋敷は、旧足守藩家老杉原家旧邸宅です。伝統的な武家書院造の構造をしていますね。

屋敷の中へ入ることはできませんが、外から雛人形を見学できます。

侍屋敷のお雛様

屋敷をぐるりと回りながら、部屋の中に飾られているお雛様を見学しましょう。

雛人形
沢山の雛人形

個人的に良かったと思うのがこちらの部屋です。

旧足守藩侍屋敷の部屋

部屋の雰囲気が落ち着いていて非常に良いですね。

また、鐘形の窓から覗ける内庭の景色がとても印象に残りました。

鐘形の窓からの景色

この侍屋敷はそれほど広くないため、ゆっくり見て周っても10分もかかりません。

当時の武家の生活を垣間見ることができて、有意義な時間を過ごせました。

旧足守藩侍屋敷

  • 住所 岡山県岡山市北区足守752
  • 電話番号 086-295-0983
  • 営業時間 9:30~16:30
  • 定休日 月曜日 (祝日の場合翌日)、年末年始(12/29~1/3)
  • 料金 無料

大名庭園「近水園」とお雛様

近水園
近水園

最期に紹介するが「近水園(おみずえん)」です。

近水園は、約5,500平方メートルの広さを誇り、園地には茶室風の建物「吟風閣」が建っています。

この吟風閣に雛人形が飾られていました。

吟風閣の雛人形
雛人形

お雛様だけでなく大名庭園を散策し、かつての大名家が眺めた景色に思いを馳せてみませんか。

近水園の風景

周囲の景観と見事にマッチした庭園の中で過していると、穏やかで優しい気持ちになっていきますね。

この近水園は、紅葉の名所としても有名なので紅葉シーズンに訪れてみるのも良いでしょう。

近水園

  • 住所 岡山県岡山市北区足守803
  • 電話番号 086-295-0981
  • 営業時間 9:30~16:30
  • 定休日 月曜日(休日のときはその翌日)、祝日の翌日、年末年始(12/29~1/3)
  • 料金 無料

【紅葉の名所を紹介】

近水園は紅葉の名所として知られ、日本全国には数多くの紅葉の名所がありますね。下記記事では、旅先で立ち寄った紅葉の名所を紹介します。

雛人形のルーツとは

雛人形のルーツは、大きく分けて2つあります。

一つは身代り信仰であり、もう一つは雛遊びです。

身代り信仰とは、古来から続く考えであり、人形が人間の身代わりに厄を引き受けてくれると言うことですね。

上巳の日(今は3月3日)に厄を祓って幸せを願う行事が雛祭りのルーツであり、自分の穢れを紙などで作った人形に移して、川や海に流して厄払いを行なっていました。

現代でも見られる「流し雛」はその名残です。

雛人形

もう一つは、平安時代には貴族の子ども達の間で流行った紙の人形でおままごとをする「雛遊び」からきています。

やがて雛遊びから、今の雛人形の原型となる人の厄を引き受ける男女一対の紙製の立雛が誕生した次第です。

こうして、雛人形は流すものではなく飾る物へと変化していきました。

足守町並み保存地区の基本情報とアクセス

住所岡山県岡山市北区足守979(足守プラザ)
電話番号086-295-1837(岡山市足守観光協会)
086-295-0001(足守プラザ)

【アクセス】

  • JR足守駅から徒歩で約4km
  • JR足守駅から大井行きバスに乗って「足守プラザ前」で下車してすぐ(乗車時間約8分)尚、近水園までは更に徒歩10分
  • 総社ICから車で約12分

まとめ

足守町並み保存地区では、古い町並みが残る静かな雰囲気を楽しめますが、その風景にお雛様が加わる事で華やかになりますね。

毎年恒例のイベントですので、機会があれば是非参加してみて下さい。

大正時代や昭和初期の貴重な雛人形を間近で見学できます。

直ぐ近くには大名庭園で知らている近水園もありますので、合わせ観光しましょう。



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管理人
この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

当ブログのURL:https://tabirin2021.com
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