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旅の体験談

日本一広い池「湖山池」に浮かぶ青島の楽しみ方、池と湖の違いとは

湖山池に浮かぶ青島

あなたは、池と湖の違いを知っていますか。

何となく池より大きい方が湖と言ったイメージがありますが、本当の所はどのように分類しているのでしょうか。

有名な鳥取砂丘がすっぽり埋まる「湖山池(こやまいけ)」を知ると、池の定義について疑問に感じますね。

鳥取砂丘より西へ約10kmほどの所に狭山池があり、実際に自分の目で確かめてみると、そのあまりの広さに驚きました。

湖山池に浮かぶ青島は、橋が架かっていますので、島へ渡って散策を楽しみましょう。

本記事では、池と湖の違いについてお伝えすると共に、湖山池に浮かぶ青島公園の楽しみ方について紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 池と湖の違いを知りたい
  • 湖山池に浮かぶ青島へ行ってみたい
  • 日本一広い池「湖山池」に興味がある

湖山池は本当に「池」なのか?

湖山池の景色
湖山池の景色

鳥取県鳥取市の北部には、湖山池(こやまいけ)と呼ばれる大きな池があります。

GoogleMapなどの地図で見てみてもその大きさは、池の範疇(はんちゅう)を越えているとしか思えません。

湖山池は、周囲18km、面積6.9キロ平方メートルもあるため、知らない人が見たら絶対に「湖」と勘違いするはずです。

更に湖山池には大小様々な島が浮かんでおり、ますます池らしくありませんね。そうなると池と湖の違いが気になるもの。私がそうでしたので、池と湖の違いについて調べてみました。尚、調べた結果については後述します。

湖山池周辺には、四季折々の景色が楽しめる自然豊かなスポットが沢山あるのは嬉しい限りです。また、観光スポットになっているところもあり、市民の憩いの場として親しまれていますね。

特に湖山池に浮かぶ青島では、無人島ながら公園や遊歩道が整備されていますので、桜咲く緑豊かな癒しの景色を眺めながら、散策を楽しみましょう。

池と湖の違いを解説

湖山池の眺め
湖山池の風景

まずは「池」について簡単にまとめると「地面が窪んだ場所に水が溜まった所」です。

また、地面を掘って水をためた所も池と呼んでおり、自然に出来ている物と人工的に造られた物の区別はありません。

通常は、湖や沼ほどの大きさが無い物を指すようで、慣例的には、水深が5m未満の浅さであることになっています。

次に「湖」ですが、池や沼より大きくて、周囲を陸地に囲まれた窪地に水が満ちている水域を表します。

更に植物が最深部まで侵入出来ない深さのもので、通常最深部が5m以上なければなりません。

こうなると、池と湖は見た目だけでは判別がつきづらいですね。

奥津湖
奥津湖(岡山県苫田郡鏡野町)

ちなみに「沼」と「泉」についても触れておきましょう。

「沼」は、池と同じく慣例的に水深が5m未満の浅さであることが定義されています。

更に最深部までフサモ・クロモなどの水中植物が繁茂しており、湿地の一種です。

また、池と沼が明確に区別出来なかったりしますので、その場合は池と沼を合わせて「池沼」と呼んだりしています。

「泉」については、「水が地下から湧き出ている所」と定義するため、池や湖などと区別が容易です。

このように調べた結果、湖山池の平均的な水深は2.8mしかないので「池」と呼んでも間違ってはいないようですね。

ただし、法律(河川法)上では、湖・沼・池を明確に区別する定義はありません。

これは、江戸時代まで地域によって、湖・沼・池の区別が曖昧だった事情があります。

そのため、大まかな目安はある物の「昔からこれは池と呼んでいる」となれば、どう見ても湖にしか見えなくても「池」になってしまいますね。

桜咲く緑豊かな癒しの景色、青島を楽しむ

青い橋を渡り青島へ行こう

湖山池の中央南部には、湖山池に浮かぶ最大の島が浮かんでいます。

その島は「青島」と呼ばれ、陸地から青い橋(青島大橋)が架かっているので、歩いて向かいましょう。

池に島が浮かんでいるなんて、何だか不思議な感じがしますね。

青島大橋を渡る前に少し寄り道。橋の手間側には展望地がありましたので、ここから見る橋の眺めは中々の物です。

青島大橋前の展望地

近くには湖山池情報プラザの施設もあり、湖山池について紹介しているパネルやジオラマがありますので、足を運んでみては如何でしょうか。

青島大橋の長さは190mほどなので、3分ほど歩けば青島へ辿り着きますね。

橋を渡る
橋の上から見える青島

青い橋は、周囲の空や池の青、島の緑によくマッチしており、気持ち良く歩けました。

ただ黙々と歩くのではなく、橋の上から周辺の景色を楽しみながらゆっくり歩くことをお勧めします。

【色々な橋の紹介】

日本全国には沢山の橋がありますが、美麗な外観をしていたり、珍しい機能があったりしますね。そんな橋について下記記事で紹介します。

青島の案内図

青島の案内図
青島の案内図

青島へ辿り着くと、案内図が直ぐに見つかるため、どのように散策するのか確かめてみましょう。こちらが青島の案内図です。

案内図を見て分かるように外周には、遊歩道が整備されています。周囲は約1.8kmほどありますので、サイクリングを楽しむ人も多いそうです。

私も自転車を持ち込んでサイクリングしようと思いましたが、1.8km程度ならば十分歩けるため、散策することに決めました。

展望台は2箇所あるみたいなので、興味がある方は上られてみては。ちなみに私は、東側にある青島展望台へ上った次第です。

また、島ではキャンプやバーベキューを楽しめます。(事前予約が必要)

青島をぐるりと一周して楽しむ

桜の遊歩道

青島の外周は、平地なので歩くのはそれ程しんどくはありません。

青島は桜の名所としても知れており、桜シーズンに訪れると嬉しさ倍増ですね。

桜の花びら
エドヒガン

ソメイヨシノを始めエドヒガンなど約30種、500本が咲きます。

種類によって見頃が違ってくるため、長い間楽しめるのも嬉しい限り。

遊歩道を歩きながら、花見としゃれ込みましょう。

島の中には公園が整備されており、遊具もありますので、小さな子供たちの遊び場になっていました。

遊具

遊具同士の距離も離れているため、安心して遊べそうです。

尚、周りは池なので、決して小さなお子さんから目を離してはいけませんね。

池の外周付近には、綺麗な芝生が整備されており、ここでキャンプできたら楽しそう。

多目的広場

しかし、残何ながらキャンプやバーベキューはできませんので、指定の場所以外ではしないよう気をつけましょう。

湖山池からの景色を眺めたり、桜や菜の花畑を眺めたりしながら、ゆっくり散策していました。

湖山池の眺め
菜の花畑
菜の花畑
さくらの遊歩道

池に佇ずむ野鳥を観察するのも楽しいです。

池に佇ずむ野鳥

さすがは池と言うだけあって、波は穏やかであり、周りに吹き抜ける風が気持ち良いですね。

池に浮かぶ島を散策するなんて、貴重そのもの。

こんな体験は、湖山池周辺の地元住民以外では、滅多にできないのではないでしょうか。

また、散策中に目撃したこちらの島を見て下さい。

猫島
猫島

この島は「猫島」と呼ばれていて、なんだか遠目には物悲しい印象を受けました。

尚、猫島には猫薬師というお堂があり、お堂の護符はネズミ封じに良く効くとか。

猫を祀った由緒正しい場所だそうですが、シンボルとも言える松が、カワサギやカワウのフンで枯れてしまっているため、物悲しく見えるのも仕方がありません。

是非、対策して欲しいですね。

青島の外周をぐるりと歩くだけでしたら、所要時間は30~40分もあれば事足ります。

青島の風景
青島の遊歩道

夏の暑い日に歩く場合は、水分補給ができるよう水筒などを持参した方が無難です。

もし、手ぶらでも青島大橋手前の駐車場には、自動販売機がありますのでご安心下さい。

青島は、気持ち良く休憩できる場所が多いので、読書したりしながら、思い思いの時間を過ごしてみましょう。

【綺麗な花の景色を紹介】

青島は桜の名所であり、綺麗な花を眺めていると心が癒されますね。旅先では色んな花畑へ立ち寄ったりしますので、下記記事で紹介します。

青島展望台から珍しい景色を見て楽しむ

展望台へ分岐する道

外周に整備された遊歩道を散策していると、展望台へ続く道が分岐していました。

青島には小高い山もあり、その山頂には青島展望台があります。

道中は外周と同じく良く整備されているので、歩きやすいですが、思ったより高さがありました。

展望台の案内板
山頂の展望台へ向かう道

そのため、日頃運動不足の人には少し辛いかも。

しかし、是非山頂まで上ってみて下さい。そこには、ある意味珍しい景色が広がっています。

10~15分ほど歩いでしょうか、山頂が見えてきました。

階段を上って展望台が見えてきた景色

山頂には、青島展望台が整備されており、東屋が見え取れます。

青島展望台
青島展望台

山頂へ登るのに疲れたら東屋で休憩していきましょう。

こちらが展望台からの眺めです。

青島展望台からの景色

眼下には湖山池の景色が広がり、町並みの向こう側には、広大な日本海の景色が広がっていました。

大きな池と海のコラボなんて、そんな珍しい景色を見られる展望台に感謝です。

思った以上に良い景色が見られ満足、満足。

青島展望台からの眺め
青島展望台からの眺望

東側から眺めれば、遠くには扇ノ山や河合谷高原の山並みも見えますので、色んな角度から見て回りましょう。

【展望台の景色を紹介】

展望台から眺める景色には、絶景が多いですね。旅先で訪れた観光地の展望台から眺めた景色を下記記事で紹介します。

湖山池周辺にある福井休憩ゾーンの紹介

湖山池の西側には、福井地区から金沢地区にかけて2つの休養ゾーンがあり、多目的広場になっています。

湖山池で半島状に突き出した所には、福井休憩ゾーンが造られており、キャッチボールやグラウンドゴルフなどを楽しめますね。

こちらが福井休憩ゾーンの景色。

多目的広場
福井休憩ゾーンの風景
福井休憩ゾーンの景色

池の近くには展望台が建てられていますので、湖山池に浮かぶ島々を眺めながら休憩してみては如何でしょうか。

福井展望台
湖山池の風景
展望台からの景色

こちらが福井休憩ゾーンの案内図。

福井休憩ゾーンの案内図

多目的広場を始め、展望エリア、散策エリア、オープンスペースがあることが分かりますね。

また、夏に咲き誇る大名ハスを見学できるエリアもあり、日々の育成状況を観察できます。

福井休憩ゾーンから少し東へ進むと、金沢休憩ゾーンもありますので、合わせて散策してみては如何でしょうか。

【公園の紹介】

湖山池公園・青島公園のように広く綺麗に整備された公園は、住民たちの憩いの場になっていますので、下記記事ではそんな公園を紹介します。

青島(青島公園)の基本情報とアクセス

住所鳥取県鳥取市高住754-17(湖山池情報プラザ)
電話番号0857-31-2900(湖山池情報プラザ)
料金無料

【アクセス】

  • JR鳥取駅からタクシーで約20分
  • JR鳥取駅からバス(日ノ丸・吉岡線)に乗って「青島公園」バス停で下車後、徒歩約2分(バスの乗車時間は約20分)
  • JR湖山駅からタクシーで約15分

青島(青島公園)の駐車場

駐車場は、青島へ渡る橋の手前に無料駐車場があります。(普通車42台、バス2台)

まとめ

池と湖の違いについてまとめると以下になります。

  • 池は、通常湖や沼ほどの広さがなく、水深が5m未満の浅さである
  • 湖は、最深部が5m以上なければならない
  • 沼は、池と同じく水深が5m未満の浅であり、水中植物が繁茂している
  • 泉は、水が地下から湧き出ている(湖・沼・池と区別が簡単)

ただし、法律上では湖・沼・池の明確な区別はありません。

江戸時代まで地域によって、湖・沼・池の区別が曖昧だった事から、昔からの呼ばれ方がそのまま定着していたりします。

狭山池は、湖のようにかなり広いですが、平均的な水深が2.8mしかないため、慣例上「池」と呼んで問題はありません。

池に浮かんでいる島へ渡る機会なんて、地元住民でなければかなり珍しいので、鳥取市へ訪れる機会があれば、青島へ訪れて散策を楽しんでみては如何でしょうか。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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