博物館といえば、展示品を見て回るのが一般的ですね。
しかし、福山自動車時計博物館では、「のれ!みれ!さわれ!写真撮れ!」がキャッチコピーであり、沢山の展示品に触れることができますよ。
館内や館外に並べられたクラッシックカーやアンティーク時計、蝋人形、昭和レトロな生活用品など見どころは盛り沢山。
一部のクラッシックカーの座席へ座れるのは、何とも貴重な体験ではないでしょうか。
そんな展示品を見て回っていると、いつの間にか、夢中になっている。それが実に面白いです。
本記事では、福山自動車時計博物館の見どころを紹介します。
福山自動車時計博物館とはどんなところ
福山自動車時計博物館は、広島県福山市に位置しており、館長である能宗孝(のうそう たかし)氏が収集したコレクションを展示している博物館です。
通常、博物館は国や各都道府県の自治体が運営するものが多い中、私立博物館とは思えない規模の大きさを誇ります。
1989年(平成元年)7月4日に開館し、公益財団法人「能宗文化財団」が運営しているという。
歴史的に見ても価値が高いクラシックカーや貴重なアンティーク時計が多数展示されており、実際に触れられる体験型の博物館は珍しいですね。
博物館の道路を挟んで向かいの建物には、消防車やボンネットバスが並んでおり、その姿は壮観ですよ。
【周辺の見どころ】
福山自動車時計博物館の周辺の見どころを、下記記事で紹介します。
福山自動車時計博物館の所要時間
所要時間は、1時間から1時間30分ほど見ておけば一通り見学できます。
レトロな車に乗ってみたり、展示品をじっくり見て回っていると、あっという間に時間が過ぎ去っているでしょう。
【見所①】マニア必見、貴重なクラシックカーに乗れる
福山自動車時計博物館の1番の見どころと言えば、やはりクラシックカーでしょう。
実際、昔に利用されていた様々な名車がずらりと並んでいます。現代の車と比べてみると、特徴的なデザインは物珍しさを感じますね。
こちらのプジョーとT型フォード スピードスターのツーショットなんて、実に愉快な組み合わせですよ。
T型フォードは、1915年代にアメリカで作られたもの。T型の生産で初めて大量生産を成し遂げたと言う。
19年間で1,500万台も作られたそうです。数が多すぎて想像がつきませんね。この大量生産のおかげで、王侯貴族の専用物であった車を世界中の庶民に広げた功績は、実に素晴らしい!
T型の特徴として、「丈夫で壊れにくい、運転しやすい、安い」などがあります。あれ、この精神は今の日本車にも引き継がれているのかも。
その隣に展示されているのは、フランスで発表されたプジョー 203Aですよ。
1948年から12年間も同じ物が製造された人気車ですね。現代でも十分通用する面構えではないでしょうか。
もちろん日本車も展示されていますよ。こちらは日本が誇る自動車メーカー「トヨタ」が1958年に手掛けたトヨペットクラウンRSです。
その外観はまるでジープ。アメリカンスタイルを取り入れており、充分な強度と柔らかい乗り心地、優しい操作性に定評があります。
是非、実際に乗ってみて感触を味わってみて下さい。
そして、知る人ぞ知る「陸王サイドカー」の登場だ。
その美しい流線型のフォルムが魅力的!
官公庁や警察、新聞社などが主な納入先であったため、一般にはわずかしか販売されていない貴重なバイクです。
その他にもこれでもかと思えるほど、沢山のレトロな車がずらりと並んでいますので、じっくり見て回りましょう。
クラッシックカーに紛れて「馬車」がありますよ。是非探してみて下さい。(一際目立つので、直ぐに分かると思います。)
【博物館の紹介(その1)】
福山自動車時計博物館のような博物館では、様々な発見がありますね。下記記事では、そんな博物館を紹介します。
【見所②】尺時計や和時計など珍しいアンティーク時計
入館してすぐ左手には、沢山の和時計のコレクションがあります。
このコレクションの中には、「枕時計」「やぐら時計」「印籠時計」など日本の庶民が使っていた尺時計が並んでいました。
尺時計は、ヨーロッパの技術を手本にして開発された日本オリジナル時計です。
江戸時代の時刻制度は、今の定時法(1日24時間)と違って、不定時法を採用していたという。
尺時計は、不定時法を使って、季節により刻々と昼夜の長さが変化する時間の流れを見事に表現しています。
こんな時計があったなんて、私たちの今の間隔からすれば、まさに驚きですね。
こちらは、櫓時計です。
下にある台が櫓のように見えるため、そのように名付けられたといいます。
時計箱の下からおもりが長く垂れており、おもりを動力にして動くタイプ。ドラマなどで似たような時計を見た方も多いのはないでしょうか。
こちらは、枕時計。
江戸時代末期に作られたという。金メッキを施された外観は、美しい唐草模様が彫刻されている。まさに豪華な一品ですよ。
動力はゼンマイであり、目覚ましやカレンダーが付き、持ち運びも可能な優れもの。今の置時計の大先輩にあたるのかも。
また、壁にずらりと展示されている掛け時計は実に景観です。見応えがありますね。
更に歯車が絡み合う機械には、驚かされます。こちらは、時計台の時計を動かす装置だそうですよ。
うん、実に興味深いアンティーク時計の数々。一つ一つ手に取って確かめてみては如何でしょうか。
【博物館の紹介(その2)】
福山自動車時計博物館のような体感(体験)を伴う博物館を、下記記事で紹介します。
【見所③】乗れる軽飛行機や数々の飛行機模型
館内には、クラシックカーだけでなく軽飛行機もあります。
展示されているのは、パイパー社のチェロキー。
階段を上って飛行機に近づけば、操縦席へ乗り込めますよ。
何でもこの飛行機は、航続時間が8.8時間もあり、1,537kmも飛べるとか。
見た目のコンパクトさから想像もできないような性能ですね。
短時間しか飛べないと思っていたので、少し驚きました。
また、エンジン部が見られるのも貴重です。
館内の天井には、複数の飛行機模型がぶら下がっているので、お見逃しなく。
【博物館の紹介(その3)】
福山自動車時計博物館のような博物館では、その当時の歴史を学べる機会が多いですね。下記記事では、そんな博物館を紹介します。
【見所④】蝋人形や昭和レトロな生活家電など様々なコレクション
館内の奥へ向かえば、別の建屋につながっています。
そこには、数多くの偉人の蝋人形が並んでいました。一目見て知っている人もいれば、知らない人もいる。
ペリーやダグラス・マッカーサー、トーマス・エジソン、オバマ大統領などは、知っている人も多いでしょう。
とてもリアルな作りなため、遠目では人形と思えません。このような蝋人形が、夜道端で立っていたらビックリするでしょうね。(少し怖いかも)
また、昭和レトロな生活家電や生活用品も展示しています。蝋人形の近くには、色々な種類のコンロが並んでいますよ。
年配の方には、子供の頃に使った懐かしい品を見つけられるかも。
更に仏像や鎧兜などが並べられており、仏像に一心に手を合わせ、感謝を捧げているお婆さんの蝋人形の姿が印象的ですね。
【見所⑤】消防車とボンネットバスの展示
館内から外へ出て、道路を挟む向かいの建物では、消防車やボンネットバスが並んでいます。
真っ赤なカラーリングの消防車が横一列に並んでいると一際目を引きますね。
1台の消防車を見てみると、扉の横には「下蒲刈町消防団」の文字が描かれており、同町で活躍していたことが伺い知れました。
個人的に気になったのが、頭上にあった翼のついた車両です。
ひょっとすると、鳥人間コンテストに出場したものかも。
別の建屋では、ボンネットバスが並んでいました。
実は、このボンネットバスは、期間限定ですが試乗できます。
15名以上の社会見学や団体旅行で来館される場合は、2週間前までに予約すれば乗れますよ。また、試乗だけでなく、福山駅北口まで送迎してくれるという。
レトロなボンネットバスが駅まで迎えに来てくれるのは、子供から大人まで喜ばれそうですね。
アンケートに答えてステッカーを入手しよう
博物館の見学後に簡単なアンケートに応えると、オリジナルステッカーがもらえます。
5種類のステッカーから1つだけ選んで下さい。
このステッカーは、博物館へ訪れた良い記念になるので、出来るだけ入手することをお勧めします。
福山自動車時計博物館の基本情報とアクセス
住所 | 広島県福山市北吉津町3-1-22 |
電話番号 | 084-922-8188 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 無休 |
入館料 | 大人 900円(700円) 中高生 600円(500円) 小人 300円(250円) 65歳以上 600円(500円) 障害者 600円(500円) 「小人」は3歳~小学6年生 ( )内は15名以上の団体割引き料金 |
【アクセス】
- JR福山駅から徒歩約15分
- JR福山駅からタクシーで約5分
- 山陽自動車道「福山東IC」から車で約15分
福山自動車時計博物館の駐車場
福山自動車時計博物館には、無料駐車場があります。(50台)
(小型・普通車用は博物館西隣、大型バス用は博物館南東側斜め向かい)
まとめ
福山自動車時計博物館では、クラッシックカーやアンティーク時計を中心に数々の展示品が並んでおり、見ているだけでも楽しいです。
クラッシックカーの中には、実際に乗れる物もありますので、是非体験してみて下さい。
また、今では大変珍しいアンティーク時計やリアルな蝋人形などが実に面白い。
一般的な博物館と違って、手に触れることができる機会は貴重そのもの。
隅々まで館内を見て回り、楽しい時間を過ごしましょう。