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旅の体験談

建部大社は滋賀県屈指のパワースポット、願い石や出世水など見所紹介

建部大社の紹介サムネ

由緒正しい近江国の一宮「建部大社(たけべたいしゃ)」は、古の英雄・日本武尊を祀る神社です。

鎌倉幕府を開いた源頼朝が、平治の乱に敗れた際、伊豆国に流される道中に立ち寄り、源氏の再興を祈願したと伝わっています。その後は、私たちがご存じの通り、彼は源氏の再興を成し遂げるのは、歴史の知るところですね。

境内には、願い石や頼朝公の出世水、水琴窟、菊花石など数多くの見どころが盛りたくさん。願いを叶えてくれるパワースポットが多いですよ。

本記事では、1,300年以上の歴史と由緒を持つ格式高い「建部大社」の見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 建部大社の見どころを知りたい
  • 神社仏閣巡りに興味がある

近江国の一宮「建部大社」とは

建部大社
奥に見えるのが建部大社の大鳥居

建部大社(たけべたいしゃ)は、滋賀県大津市に位置し、交通の要衝であり景勝地としても知られる瀬田の地に鎮座します。

創建は、景行天皇46年(316年)であり、1,700年以上の歴史を誇る古社です。創建当時は、神崎郡建部郷千草嶽(現在の東近江市五個荘伊野部町付近の箕作山)の地に鎮座していましたが、その後、瀬田川の地へ遷座されました。

平安時代中期には、延喜式に記載され、名神大社に列していますね。その後、近江国の一宮として崇敬され、今に至ります。

ご祭神は以下の通り。

建部大社のご祭神
  • 日本武尊 (やまとたけるのみこと)
  • 大己貴命 (おおなむちのみこと)

ご利益は、開運・出世・必勝・厄除け・災難除け・縁結び・商売繁盛・家内安全・病気平癒・醸造と様々です。

2015年(平成27年)4月24日に「琵琶湖とその水辺景観 祈りと暮らしの水遺産」の構成文化財として、日本遺産に認定されています。

境内の様子を紹介

参道
参道

建部大社の参道を歩いていると、興味深い説明板を発見しました。実は、建部大社は日本で初めて作られた1,000円札に描かれていたというじゃないですか。

こちらがその説明板です。

日本で初めて作られた1,000円札の説明

この説明板によると、1,000円札は発行部数が少なくて、「幻の1000円札」と言われているという。

また、参道には、日本武尊の物語がドラマチックにパネルで説明されており、ついつい読みふけってしまいます。(くわしくは後で説明)

神門
神門

神門をくぐり抜ければ、目の前には拝殿があるので、参拝した後で境内を隅々まで見て回りましょう。

境内は、それほど広くはないので、30~60分程度で一通り見て回れます。

境内の様子

大正時代に整備された緑美しい庭園の周りには、大燈籠と小高い岩がそびえ立ち、岩の間から滝のように流れる水の流れが良い感じかな。

庭園
庭園

このような庭園を眺めていると、本当に心が落ち着くな~。

また、日本武尊が東征のおり、自ら実相寺(山梨県)に植えたとされる神代桜(じんだいさくら)がこの地に植樹されました。

おそらく苗木を分けてもらって植樹されたのでしょうね。

神代桜
神代桜

私が訪れた日は、丁度桜シーズンだったので、綺麗な神代桜が咲き乱れていたぞ。

そのため、じゅうぶん目の保養になりました。ご都合がつくのであれば、神代桜が咲くタイミングで足を運んでみるのをおすすめします。

滋賀県内で最古の石灯籠
滋賀県内で最古の石灯籠

おっ、これは石灯籠ですね。ただし滋賀県内で最古の石灯籠というのだからお見逃しなく。

この石燈籠は、蒙古襲来に際して、国家安泰を祈願して造られたそうです。つまり鎌倉時代のものですね。

歴史の授業で習った通り、運の要素もありましたが蒙古を追い返すのに成功したのだから、結果良ければすべて良し。

歴史的な背景を知っていると、この石燈籠を見る目も変わるというものだ。無事に国家安泰を図れたのだから、どこかしら誇らしげに見えます。

ね貝叶う絵馬
ね貝叶う絵馬

こちらの絵馬に注目しよう。可愛らしい貝の形をしている「ね貝叶う絵馬」というそうですよ。聞くところによると、琵琶湖の特産品の一つ、瀬田しじみに因んだ絵馬なんだそうな。

宝物殿には、日本武尊の御妃とされている木造の女神像が展示されています。正月元旦のみ無料で終日公開していますが、それ以外の日は拝観料200円が必要ですね。

宝物殿
宝物殿

残念ながら私が訪れたタイミングが悪かったらしく、宝物殿の見学ができず残念。次回訪れた時の楽しみにとっておきます。

尚、神社へお詣りしながら御朱印を集めてみては如何ですか。そこで、お洒落で人気のある御朱印帳をこちらで紹介しますので、参考にして頂ければ幸いです。

必見、多くの参拝者の願いを叶えた「願い石」

「願い石」のある場所
「願い石」のある場所

拝殿の左手側には、不思議な力を持った「願い石」があります。

この願い石は、人生を荒波を押しのけて、願いを叶えてくれる石として参拝者に大人気。

その場所には、霊験あらたかな大小の白い石が積まれており、丸みを帯びた白い大きな石が「願い石」ですね。

「願い石」と「お食い初め石」
「願い石」と「お食い初め石」

この願い石を持ち帰り(初穂料1,000円)、是非願いを書き込んでみて下さい。そして、朝夕に願い掛けをします。見事に願いが叶ったら願い石を建部大社へ返納すれば、本殿にて願い石の持ち主とその家庭の安泰を祈願してくれるという。

私たち日本人は古来より、石には神霊が籠ると信じてきた民族だ。時には磐座として拝み、時には石を積んだりして、その行為は現代にも続いています。

願い石の隣りには、叶った願い石がたくさん返納されているぞ。まさに参拝者の願いが無事成就している何よりの証明ですね。

返納された願い石
返納された願い石

以下に願い石へお願いする手順をまとめます。

願い石お願いする手順
  1. 好きな石を選んだ後、社務所へ持って行く
  2. 社務所で1,000円を納める
  3. 石を持ち帰り、家で願い事を石に書く
  4. 朝晩と願い石に願掛けする
  5. 願いが成就した後で、再び建部大社へ石を返納し、お礼を伝える

また、願い石の周りには、「お食い初め石」という小さな白い石が散らばっており、無料で持ち帰れるというのだからありがたい。

そもそも「お食い初め」とは、乳歯が生え始める生後100日目に行われる儀式のこと。この小さな石には「我が子が一生食べ物に困らないように」という願いが込められているそうですよ。

お食い初め石は、歯固めの石とも呼ばれ、丈夫な歯が生えてくるよう添えるものなんだとか。生後100日を迎えそうな赤ちゃんのいるご家庭にピッタリな贈り物ですね。

頼朝公の出世水と厄除けのご利益がある水琴窟

頼朝公の出世水
頼朝公の出世水

冒頭に源頼朝が、平治の乱に敗れた後で、伊豆国へ流される道中にて、この地に立ち寄り源氏の再興を祈願した話を述べました。

その後、無事大願成就したことから「出世・開運・必勝」のご利益がある水として、信仰されているのが「頼朝公の出世水」です。

頼朝公の出世水

本殿奥の山林より湧き出る御神水は、現在ポンプで汲み上げていますね。毎日のように多くの参拝者が、水を持ち帰るため、汲みに来ているそうですよ。

この出世水には、水質検査の結果が掲示されており、沸騰せずそのまま飲めるみたい。地味に凄いかな。

「頼朝公の出世水」の水質調査結果
「頼朝公の出世水」の水質調査結果

それでも気になる人は、沸騰した方が精神的に良さそうです。

また、出世水の隣りには、厄除けのご利益がある「水琴窟(すいきんくつ)」があります。

水琴窟
水琴窟

備え付けられた竹筒で水琴窟に耳を当ててみると、洞窟の中で水が跳ねるような音が聴ける。何とも言えない心地よさにうっとり。ぜひお試しあれ。

水琴窟の音は、邪気を払うと言われているので、心が落ち着くのも納得ですね。

尚、本殿の裏側に足を運ぶと、水の神様を祀り、建部大社の水の源となる「水神社」があります。

水神社の入口
水神社の入口
水神社
水神社

湧き出る水の上にお社があり、分配して境内に引いているという。

頼朝公の出世水もここから湧き出ているので、水を持ち帰る方や飲む方が参拝すれば、よりご利益がアップするかも知れません。(個人的な意見です。)

拝殿・本殿・三本杉・境内社の数々

建部大社(拝殿)
建部大社(拝殿)

建部大社は、675年におきた古代日本最大の内乱といわれる「壬申の乱」が、瀬田川を舞台に行われたため、天武天皇が勅命によってこの地に遷座し、今に至るのは歴史が知るところですね。

その後、755年に大己貴命を権殿に祀り、日本武尊と大己貴命の二柱の神様をもって、建部大社は近江国一宮に定められました。

拝殿は、特徴的な入母屋造りであり、本殿や権殿(ごんでん)とは屋根でつながっています。

建部大社(本殿と権殿)
建部大社(本殿と権殿)

拝殿の奥には、日本武尊を祀る本殿と大己貴命を祀る権殿があり、並んで鎮座していました。

拝殿ともども落ち着いた感じがGood。気に入る人も多いと思う。

拝殿前には、一夜にして育ったという伝説が残されている三本杉があるぞ。

三本杉
三本杉

建部大社の神紋にも使われているため、シンボル的な存在ですね。

境内を散策していると、この神紋以外にも菊の紋や、葵の紋なども見かけます。

狛犬
狛犬

また、境内には色々な表情をした狛犬がいますが、拝殿横にいる狛犬が少しアニメフェイスで面白い。

個人的にはコミカルな感じが気に入りました。神社ごとに様々な狛犬があるので、見比べてみるのも面白いですね。

聖宮神社
聖宮神社(日本武尊の父である景行天皇を祀る)

境内には境内社も数多くあり、その中には日本武尊の父母である景行天皇と皇后、御妃と御子らが祀られるお社があったり、日本武尊の家臣たちが祀られるお社もあります。

商売繁盛のご利益がある武富稲荷神社を始め、縁結びパワースポットの大野神社、八柱神社、桧山神社拝礼所、伊勢神宮遥拝所などがあり、参拝のため足を運ばれてみては如何でしょうか。

菊の模様が浮き出た不思議な石「菊花石」

本殿裏へ向かう通路

本殿裏は、全体的に木の柵に囲われているのですが、そのままスルーしないように。

実は、この柵から3箇所だけ木の棒が突き出ていますよ。その突き出たところには、「菊花石(きっかせき)」「さざれ石」「神鏡」が置かれています。

菊花石には、病気平癒や長寿のご利益があるといいますね。

菊花石
菊花石

自然に菊の模様が浮き出た珍しい石で、特別天然記念物になっている。その模様は満開の菊に見える物から可憐なつぼみのように見えたりして、実に面白い。これが本当に自然に出来た物なのかと疑ってしまうレベルです。

病気平癒や長寿以外にも、真実を見極める目を与え、高貴な人格形成の手助けをしてくれるとか。これは是非ともパワーを授かりたいかな。

さざれ石
さざれ石

天然記念物のさざれ石は、国歌「君が代」の歌詞にあるので、名前自体は知っている方も多いでしょう。

滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山が、主要産地なんだそうですよ。旅先で様々な神社仏閣へ訪れると、さざれ石はよく見かけますね。

家庭がますます栄える「いえさかえの御神木」

伊勢神宮遥拝所
伊勢神宮遥拝所

境内にある伊勢神宮遥拝所には、「いえさかえの御神木」の松魂が鎮座しています。

この天に向かって伸びている御神木に祈願すれば、松魂(商魂)たくましく栄えるというのだから、スルーするのはもったいない。

「松魂(商魂)たくましく栄えるとは何?」と思った方、簡単にいうと家庭がますます栄えることを意味します。

いえさかえの御神木
いえさかえの御神木

非常に複雑に絡みあいながらも、大きな広がり見せる御神木に力強さを感じるかも。

ぜひパワーを授かってみて下さいね。

日本武尊の物語を美麗なパネルで確認しよう

日本武尊の物語
日本武尊の物語

参道には、日本武尊の物語が記されたパネルが設置されています。ドラマチックな絵でついつい読みこんでしまいますよ。

そのパネルは全部で5枚ありますので、それぞれを紹介します。

日本武尊の物語(その1)
日本武尊の物語(1.ヤマトタケルの西征)
日本武尊の物語(その2)
日本武尊の物語(2.ヤマトタケルと草薙の剣)
日本武尊の物語(その3)
日本武尊の物語(3.后・オトタチバナヒメの入水)
日本武尊の物語(その4)
日本武尊の物語(4.ヤマトタケルと伊吹山の神)
日本武尊の物語(その5)
日本武尊の物語(5.ヤマトタケルと白鳥伝説)

縁結びのパワースポット「大野神社」へ参拝

大野神社
大野神社

建部大社の摂社の1つには、縁結びのパワースポットとして知られる「大野神社」があります。

この神社は、建部大社がこの地に遷座される以前から祀られていた地主神「草野姫命(かやのひめのみこと)」をお祀りしてますね。名前から分かるように草の神様です。

聞くところによると、氏子の方は、今でも本殿を参拝した後で、かならず続けて参拝するという。興味のある方は、是非参拝してみては如何でしょうか。

建部大社の基本情報とアクセス

住所滋賀県大津市神領1-16-1
電話番号077-545-0038
営業時間9:00~16:00

【アクセス】

  • 京阪電気鉄道石山坂本線・唐橋前駅より徒歩約15分
  • JR石山駅からバスに乗って「建部大社前」で下車後、徒歩約3分
  • 名神高速道路「瀬田西IC」から車で約5分

建部大社の駐車場

建部大社には、無料駐車場があります。(普通車 約70台)

まとめ

おおつ光ルくん
おおつ光ルくん(神門をくぐると出会える)

建部大社は、古くから近江国一宮として崇敬され、滋賀県を代表する神社の1つです。

日本神話の英雄・日本武尊を祀り、源頼朝も信仰を寄せました。頼朝が見事に源氏の再興を成し遂げたパワースポットであり、開運・出世・必勝など様々なご利益がありますね。

境内には、願い石や頼朝公の出世水、水琴窟、菊花石など見所が多いので、是非ゆっくり見て回ることをお勧めします。



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年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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