サムハラ神社は、インターネットや口コミで「大阪で絶対に足を運びたい神社」の1つとして有名です。大阪に数多くある神社の中でも、特に強力なパワースポットとして注目されています。
「身を守る力がとても強い」という不思議な4文字を伝承しており、戦時には多くの人が訪れた神社だ。そのため、現代でも厄除けに訪れる人が多い。
この神社には、怖い噂もあり、邪な気持ちやご利益目的だけで参拝してはダメですよ。また、大阪から西に離れた岡山の山奥には、奥の宮が鎮座しているので、こちらにも足を運んでみよう。
本記事では、サムハラ神社について怖い噂やご利益、「サムハラ」の語源などを中心に紹介します。
サムハラ神社とは
サムハラ神社は、大阪府大阪市西区に位置し、町中に鎮座しているため、抜群にアクセスがよいです。先ほども触れましたが、強力なパワースポットとして知られており、ご利益を受けるため遠方から足を運ぶ方も少なくありません。
サムハラ神社の神域には、強力な神通力があるといわれている。霊感が強い人ならば、その神通力を感じ取れるでしょう。
もともとは、1935年(昭和10年)に田中富三郎(たなか とみさぶろう)氏が、故郷の岡山県苫田郡西加茂村(現在の津山市)にて、小さな祠を再興したのがサムハラ神社の起原です。
しかし、翌年に岡山県特高課から、無許可で神社を宣伝していることで自主撤去を命じられ、撤退しました。
戦後、1946年に祠を再建すると、1950年に大阪中之島にある豊国神社の隣接地に建立。1961年には、現在地へ移築遷宮され今に至ります。
【周辺の見所】
サムハラ神社の周辺の見所を、下記記事で紹介します。
「サムハラ」とカタカナ表記の理由
「サムハラ神社の名前は、なぜカタカナなのだろうか?」このような疑問を持つ方も多いと思います。実はカタカナ表記なのは、漢字で表せないからですね。
サムハラ神社の正式表記は「神字」を使うため、パソコンやスマホでは変換できません。
ちなみに、どのような字を書くかという、こちらの写真をみて下さい。
私が撮影した写真では、こちらの石碑に掘られた文字が、一番分かりやすいので紹介します。
見て分かると思いますが、初見では絶対に読めないですね。
【神社詣りに役立つ話】
神社のお詣りに役立つ話を、下記記事で紹介します。
「サムハラ」の語源
「サムハラ」の語源は、サンスクリット語の三祓羅(シャンバラ)からきています。
サンスクリット語とは、南アジアや東南アジアで使用されていた古代の言語。今でも仏教やヒンドゥー教の宗教用語に残される。
私たちが一般的に知っている宗教用語もたくさんありますよ。たとえば、護摩(ごま)、阿吽(あうん)の呼吸などです。
「サムハラ」を表す4文字は、昔から身を守る力が強いと信じられていました。
豊臣秀吉の子飼いの家臣で、賤ヶ岳の七本槍の一人である加藤清正は、刀にサムハラの神字を彫ったのは有名なはなし。
また、戦時中に帽子などの裏に、この文字を書いておくと、弾除けの効果があったそうな。そのおかげで、多くの兵士が無事生還しました。なんとも不思議なお話ですね。
【旅に役立つ話】
旅先では、様々な神社仏閣へ参拝し、記念撮影をするでしょう。下記記事では、記念撮影に使うカメラや旅先の移動手段、宿泊施設など旅に役立つ話を紹介します。
サムハラ神社のご祭神・ご利益・所要時間
サムハラ神社のご祭神は、以下の3柱です。
- 天御中主大神(あめのみなかのぬしのおおかみ)
- 高皇産霊大神(たかみむすひのおおかみ)
- 神皇産霊大神(かむむすひのおおかみ)
これらの3柱を総称して「サムハラ大神」と表します。天地発祥の折に、最初に現れたという「造化三神」の神様ですね。
天御中主大神は、日本で最初に生まれた神様で至高の神ですよ。そして、2番目に生まれた男性の神様が、高皇産霊神であり、3番目に生まれたのが、女性の神様である神皇産霊神です。
造化三神が祀られている神社は、国内でもわずか5つしかなく、大変珍しい。
そんな神様たちのご利益は色々ありますが、特に有名なのが「無傷無病・延命長寿・厄除け」です。その他にも社運隆昌、商売繁盛、受験合格、安産祈願、縁結び、開運招福、就職成就、金運上昇などがある。
どのご利益も効果絶大ということから、人気が高いのも頷けます。
境内はこじんまりとしており、ゆっくり見て回ったとしても、約10~15分もあれば一通り見て回れる。
また、境内入口前にある鳥居をくぐり抜けて、拝殿でお詣りするだけならば、5分もあれば十分ですね。
【神社仏閣の紹介(その1)】
旅先で訪れた神社仏閣を、下記記事で紹介します。
サムハラ神社の怖い噂、邪な気持ちやご利益目的だけの参拝はNG
サムハラ神社には、怖い噂がささやかれています。強力なご利益を授かる一方、間違った参拝をしてしまうと、逆効果になってしまう可能性がある。
参拝者の中には、「〇〇の存在が自分にとって邪魔だから降格しろ」「明日は試合だけど、△△△がいると優勝できない、△△△は怪我で欠場してほしい」など邪な願いを叶えようとする人もいるでしょう。そんな願いは、絶対に叶えてくれません。
高皇産霊神は、邪心がある者にだけに百発百中の弓を使っていたため、邪な心を持っていれば射貫かれ、反対に不幸が返ってくるかも知れない。また、何も困っていないにも関わらず、ただご利益を受けるためだけに参拝するなんて、もってのほかです。
このように厳しい神様ですが、本当に困っている人や、神様の助けを求めている人に対しては、惜しみなく手を差し伸べてくれる優しさがあります。
サムハラ神社の怖い噂を実体験にしないためにも、本当に困っている時に参拝したい。それ以外の時は、神様へ挨拶するつもりで参拝しましょう。
【神社仏閣の紹介(その2)】
旅先で訪れた神社仏閣を、下記記事で紹介します。
サムハラ神社で人気のある指輪(御神環)
サムハラ神社の授与品の中でも、特に人気が高いのが「御神環(ごしんかん)」という指輪です。御神環に裏側には、「サムハラ」の神字が刻まれており、指にはめた瞬間から、持ち主を守ってくれるという。
指輪のサイズは、3号・7号・18号・26号とある。指輪が苦手な方は、チェーンを通してネックレスにする方法を思いつきますが、このような使い方はNGですよ。
聞くところによると、そもそも御神環は予約など一切行っておらず、入荷日なども明かしていなかったそうです。つまり、その時に参拝に訪れていた、本当に困っている方のみが入手できる可能性があったみたいで、非常に手に入れるの難しい。
そんな御神環ですが、残念ながら令和元年から取り扱いが休止となっており、再開時期も分かりません。
実は、希少価値があり入手困難ということから、インターネット上で転売されるケースが相次いだそうだ。このことを知った多くの参拝者が、神社へ押しかける事態に発展。最終的に、御神環の授与が休止になりました。
いつ再開するかは分かりませんが、気長に待ち続けるしかないですね。
お守りの取り扱いには注意をはらう
サムハラ神社の授与品には、御神環以外にも銭形肌守りなど様々なお守りがあります。
サムハラ神社に限った話ではありませんが、授与されたお守りの取扱いには気を付けよう。お守りを蔑ろに扱うと、ご利益を得られないばかりか、反対に不幸に見舞われるかも知れません。
岡山の山奥にあるサムハラ神社奥の宮
冒頭で触れましたが、サムハラ神社奥の宮が、岡山県津山市に鎮座しています。
この奥の宮ですが、日詰山の山中にあり「神様に呼ばれた人しか辿り着けない」といわれているほど、アクセスが困難な場所です。
現に私も道に迷ってしまい、諦めて帰ろうとした時に、サムハラ神社の案内板を見つけ無事参拝できました。その時の心境は、まさに「神様が機嫌を直してくれて、呼ばれたのかな」ですよ。
参拝時には、石段の昇り降りが多いため、歩きやすい服装と靴で訪れよう。なので、ハイヒールのような靴はやめたほうが良い。
この場所には、この土地の氏神様であり、地元では昔から非常に馴染みのある金刀比羅神社(こんぴらさん)も祀られているので、一緒に参拝しましょう。
かつて、田中富三郎氏は、この地に古くから伝わるサムハラ大神を厚く信仰しました。日清・日露戦争で無事生還を果たしたおりに、サムハラ大神の霊徳を広める活動を起こした次第です。
そして、サムハラ神社の知名度が上がるに従い、大阪だけでなく岡山の奥の宮へお詣りする人も増えています。
サムハラ神社奥の宮
- 住所 岡山県津山市加茂町中原900-3
- アクセス JR美作加茂駅から徒歩約35分、タクシーで約6分
展望台からの絶景
奥の宮から少し離れたところには、銀色の展望台があります。
最上階まで結構高く、階段をのぼると高さが上がるにつれ、足がすくみそうになる。段数をしっかり数えたわけでありませんが、40~50段はあるかな。
少し怖い思いをしてのぼった先では、加茂町ののどかな町並みが見渡せました。
実によい景色なので、立ち寄ってみてはいかがですか。
サムハラ神社の基本情報とアクセス
住所 | 大阪府大阪市西区立売堀2-5-26 |
電話番号 | 06-6538-2251 |
【アクセス】
- 大阪メトロ中央線・千日前線「阿波座駅」より徒歩約6分
- JR大阪駅から車で約11分
サムハラ神社の駐車場
サムハラ神社には、専用の駐車場はありません。しかし周辺には、三井のリパークなど多くの有料駐車場があります。
まとめ
サムハラ神社は、大阪に数多くある神社の中でも、特に強力なパワースポットです。
参拝やお守り、御朱印でご利益をいただけますが、邪な気持ちで参拝すれば、その願いは決して叶いません。それどころか、不幸になる怖い噂があるので、清らかな気持ちを忘れずに。
また、大阪だけでなく、サムハラ神社発祥の地である岡山の奥の宮へ訪れてみよう。
本当に困っている時に参拝すれば、あなたのお力になってくれるでしょう。