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旅の体験談

ゆめしま海道をサイクリング、岩城島の絶景・観光スポットを紹介

岩城島の観光案内用の看板

2022年3月20日に全線開通された「ゆめしま海道」を渡り、岩城島へ行ってみましょう。

「青いレモンの島」と呼ばれている岩城島(いわぎじま)は、レモン以外にも積善山(せきぜんさん)や舟形ウバメガシなど様々な見所があります。

岩城橋が完成したことで、地続きで岩城島へ行けれるようになりましたが、今まで通りフェリーでも上陸できるので、短いながらも船旅を楽しみたい人はフェリーを利用すると良いでしょう。

本記事では、岩城島をサイクリングしながら、絶景・観光スポットを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 岩城島の観光・絶景スポットを知りたい
  • ゆめしま海道を走ってみたい

岩城島とは

岩城島のフェリー乗り場

岩城島(いわぎじま)は、有名なしまなみ海道の少し南にある上島諸島の離島です。

愛媛県越智郡上島町に位置し、島の中央にそびえ立つ標高約370mの積善山は、約3,000本に及ぶ桜の名所として広く知られています。

1985年には、「青いレモンの島」のキャッチフレーズで、特産品となるレモンを大々的にアピールし、一定の評価を得ていますね。

1990年代からは、都市居住者などが農場や農村で休暇・余暇を過ごす所謂「グリーンツーリズム」に力を入れています。

2022年3月20日に岩城橋が開通し、岩城島と生名島が繋がることで「上島町の悲願の一体化」を成し遂げ、利便性が向上しました。

ゆめしま海道の紹介

ゆめしま海道は、愛媛県越智郡上島町に所属する弓削島、生名島、佐島、岩城島の4島を橋で繋いだ海道を表します。

走行距離は約6kmと短いですが、ゆめしま海道を構成するそれぞれの島には、絶景・観光スポットが沢山ありますので、島巡りを楽しみましょう。

こちらの地図が、ゆめしま海道の舞台です。

© OpenStreetMap contributors

尚、ゆめしま海道を自転車で走り、弓削島や生名島などの島巡りの楽しみ方については、下記関連記事で紹介します。

絶景ロード、ゆめしま海道を走り岩城島へ行こう

ゆめしま海道を構成する3つの橋「弓削大橋」「生名橋」「岩城橋」を走り、岩城島へ向かうために、まずは弓削島へ向かいました。

弓削島は、サイクリストの聖地として有名なしまなみ海道を構成する因島の家老渡(かろうと)港からフェリーに乗って渡ることができます。

尚、運賃はフェリーへ乗船後に船員へ直接渡すシステムです。

わずか約7分間の船旅ですが、海を渡り、普段の日常では余り訪れることができない島へ上陸する高揚感に胸が高まりますね。

弓削島へ上陸

つくづく自転車とフェリーの組み合わせは、「良く合っているな」と思える瞬間です。

弓削島へ上陸後、海岸線を南下して、弓削大橋を目指しましょう。

海岸線の道路

しばらく道なりに走っていると、雰囲気が良さそうな公園を発見。

弓削港ひだまり公園
弓削港ひだまり公園

この公園は弓削港ひだまり公園と言って、弓削大橋や生名橋を含む島の景観が眺められる美しい公園です。

近くには、スーパーマーケットがありましたので、晴れた日は、お弁当を買ってベンチに座りながら食べるのも楽しそうですね。

弓削島もそうですが、これから向かう岩城島まで、こちらのような岩城橋開通を祝うのぼり旗を至るどころで目撃しました。

岩城橋開通ののぼり旗

しばらく南下を続けていると、弓削大橋が見えてきます。相変わらず美しいですね。

弓削大橋

弓削大橋は、全長325mの斜張橋で弓削島と佐島を繋いでいます。

弓削大橋

車の交通量はそれなりに多いので、整備されている歩道・自転車道を走るのが無難です。

歩道にある自伝車道

弓削大橋を渡り、約1kmほど道なりに進んでいると、目の前には生名橋が現れました。

生名橋

生名橋は、全長515mのコンクリート混合斜張橋で、こちらの橋にも弓削大橋と同じく歩道・自転車道が整備されています。

しかし、弓削大橋と違うのは、弓削大橋の2車線に対して、1車線と狭く車道の幅は約4mしかないことです。

車同士がすれ違うための待避所が1カ所ありましたが、大型車の通過は厳しそうですね。

そのため、車道を自転車で走るのは、危険度が跳ね上がりますので、安全のためにも歩道・自転車道を走ることをお勧めします。

こちらは生名橋から眼下を眺めた景色です。エメラルドグリーンの光景が広がっていました。(喜)

生名橋からの景色

生名橋を渡り終えた先には、「ゆめしま海道」の石碑を発見。生名橋とツーショットは、絵になりますね。

ゆめしま海道の石碑

尚、この石碑は弓削大橋を渡り終えた道中にもありましたので、2箇所にあるようです。(岩城橋を越えた道中には発見できませんでした。)

それにしても島旅は、島特有の穏やかでのんびりとした雰囲気を全身で感じ取れますので、大変魅力的ですね。

これだから島旅は止められません。

上り坂
遠くに橋が見える道路

道なりに走り続けていると、ゆめしま海道で最も新しい岩城橋が見えてきました。

岩城橋

橋を渡りながら、周りの風景を楽しみましょう。

綺麗な海
野球場が見える景色

個人的に気になったのは、弓削大橋や生名橋には、歩道・自転車道が整備されていたのですが、岩城橋にはありませんでした。

一体何故なのでしょうか。邪推ですが大人の事情が絡んでいるのかも知れませんね。

岩城橋を渡り終えると、遂に岩城島へ辿り着きました。

港の風景

ゆめしま海道

ゆめしま海道とは「弓削大橋、生名橋、岩城橋」の3つの橋に跨る道の愛称。

走行距離 約6km

【海道の紹介】

ゆめしま海道のように「海道」の名前を冠するサイクリンロードが色々ありますので、下記記事で紹介します。

岩城島の絶景・観光スポットを紹介

360°のパノラマ絶景が広がる「積善山展望台」

ゆるキャラ「かみりん」
かみりん

積善山(せきぜんさん)展望台は、岩城島の中央部にそびえ立つ、積善山の頂上に設置されています。

積善山は標高370mもあり、放物線を描く外観から岩城富士とも呼ばれていますね。

積善山の入口前には、上島町のゆるキャラ「かみりん」がお出迎えしてくれました。

今後、山を登るにつれ至るどころで、かみりんが山頂までの残り距離や落石注意の場所などを教えてくれますね。

そして、こちらが積善山のルートになります。

積善山のルート

私が訪れた時期は、3月で桜のシーズンより前ですが、桜シーズンになると、多くの花見客が積善山へ押し寄せ、登山道は渋滞になるそうです。

桜シーズンに訪れる場合の注意事項

  • 純粋にヒルクライムするならば桜シーズンは避けた方が無難です。最長で3時間待ちの渋滞になったことがあったそうで、明らかに徒歩の方が早く登れますね。
  • 車で訪れた場合は、徒歩やシャトルバスを利用した方が良いでしょう。
  • 決まった日付限定(主に土日曜日)ですが、積善山山頂へ向かう往路と復路は一方通行に規制されます。
積善山展望台
展望台

始めの内は勾配が緩く、斜度2~4%程度で楽に上れて行けましたが、徐々に斜度がキツクなり、所々で斜度10%もありました。

全体を通して、平均斜度7%前後と言ったところですね。まさに本格的なヒルクライムを楽しめます。

積善山の山頂には展望台があり、その近くには積善山の石碑があるので、撮影スポットに持って来いですね。

積善山の石碑

展望台の階段を上り、頂上まで辿り着くと、360°のパノラマ絶景を堪能できます。

積善山展望台の風景

こちらが積善山展望台からの景色。瀬戸内海に広がる多島美を堪能できるビュースポットです。

積善山展望台からの景色

展望台の他にも見晴らし広場があるため、積善山の色々なところで絶景を眺められます。

積善山展望台から眺める瀬戸内海の景色は、大変素晴らしく、この景色を眺めるために積善山を登る価値は十分にあると感じました。

積善山展望台

  • 住所 愛媛県越智郡上島町岩城
  • 電話番号 0897-75-2500(上島町教育委員会 岩城支所 商工観光課)
  • 駐車場 山頂下:約10台、西駐車場:約15台

【絶景スポットの紹介】

積善山展望台からの眺めのように、高い所からの景色は素晴らしい眺望が広がりますね。下記記事では、そんな絶景スポットを紹介します。

巨石信仰、妙見神社の巨石(妙見ヒンメル)

妙見神社の鳥居

こちらは、積善山の山頂へ向かう道中で発見した妙見神社の鳥居です。

この鳥居をくぐり抜け、徒歩で階段を上りました。

遊歩道は整備されていましたが、決して歩き易い訳ではありません。

山道を登山

周辺の木々の枝が伸びていたり、木が倒れていたりしますので、足元には十分注意して歩きましょう。

木が倒れている道

約5分ほど歩いたでしょうか、目の前には建屋とその隣に巨石を発見しました。

妙見ヒンメル

この巨石は、古代人の巨石崇拝の遺跡であり、江戸中期の記録では修験の場であったそうです。

いつの時代から崇拝対象となったかについては判然としていません。

巨石崇拝の遺跡
巨石崇拝の遺跡の景色

建屋の中へ入ると社があり、北極星を神格化した妙見菩薩を祀っています。

妙見神社

巨石に興味がある方は、足を運んでみませんか。

尚、小漕地区の島民が、神社の保全にボランティアで協力しているそうです。

妙見神社の巨石(妙見ヒンメル)

  • 住所 愛媛県越智郡上島町岩城
  • 電話番号 0897-75-2500(上島町教育委員会 岩城支所 商工観光課)

祥雲寺と舟形ウバメガシ

岩城島の祥雲寺(しょううんじ)には、樹齢600年と言われる愛媛県の天然記念物「舟形(ふながた)ウバメガシ」が自生しています。

この舟形ウバメガシを見るために祥雲寺へ訪れたのですが、いきなりインパクトのある光景を目の当たりにしました。

その景色がこちら。壁から木が生えています。「ド根性木」と言えば良いのでしょうか。(笑)

ド根性木

「ド根性木」にはビックリしましたが、その奥には舟形ウバメガシが広がっていました。

舟形ウバメガシ
舟形ウバメガシ

もの凄い生命力を感じます。高さ6m、枝の広がりは30mあるそうです。

舟形ウバメガシ
舟形ウバメガシ

確かにこれは一見の価値がありますね。

舟形ウバメガシを堪能した後で、祥雲寺の境内へ向かいました。

祥雲寺

こちらは、境内の奥の方にあった祥雲寺観音堂です。

祥雲寺観音堂は、室町時代後期に海上安全、万民富業を記念して建築された物で、聖観音菩薩をお祀りしています。

国の重要文化財に指定されており、飛騨内匠藤原重安の手によって造られた一重唐様仏殿です。

こちらは祥雲寺の本堂。

祥雲寺の本堂

本堂へ上がって、右手側へ歩いて行くと舟形ウバメガシが見られます。

舟形ウバメガシの案内

間近で舟形ウバメガシが見られるのはGoodですね。

舟形ウバメガシ

この時、私はとある失敗をしてしまいました。

私は本堂の側面から舟形ウバメガシを眺めていたのですが、実は本堂の裏側からも舟形ウバメガシを見学できるのです。(泣)

もしあなたが、祥雲寺へ訪れる機会があれば、私と同じ失敗をしないように注意して下さい。

祥雲寺

  • 住所 愛媛県越智郡上島町岩城3019
  • 電話番号 0897-75-2022

岩城郷土館(旧島本陣)を見学

岩城郷土館
岩城郷土館

岩城島には、江戸時代にかつて伊予松山藩の島本陣が置かれていた三浦邸がありました。この三浦邸が今の「岩城郷土館」です。

老朽化が激しく進んでいた三浦邸を修復し、1982年(昭和57年)4月1日に開館しました。

この郷土館では、三浦家18代当主の三浦敏夫氏と交流のあった、若山牧水・吉井勇の資料が展示されています。

御成門を始め、他の部屋より一段高く作られた主賓の間や畳敷きの便所部屋、庭園など島本陣として立派な風格が見て取れます。

岩城郷土館の部屋
岩城郷土館の庭園

庭には、若山牧水・吉井勇の歌碑がありました。

歌碑

岩城郷土館へ入る時の注意点がこちら。

扉に貼られた注意書き

建物の中へ入る時は、猫が入ってくるかも知れないので、戸を開けたら必ず締るのを忘れずに。

また、岩城郷土館には、係員が常駐しておりませんので、ご不明な点は上島町教育委員会 岩城支所へお電話で確認しましょう。

岩城郷土館(旧島本陣)

  • 住所 愛媛県越智郡上島町岩城 東
  • 電話番号 0897-75-2500(上島町教育委員会 岩城支所 商工観光課)
  • 開館時間 9:30~16:00
  • 休館日 火曜日、祝日、年末年始
  • 料金 無料
  • 駐車場 近くにある岩城港の駐車場を利用(30台)

菰隠温泉の菰隠観音

菰隠観音
菰隠観音

岩城島にある菰隠(こもがくし)温泉には、菰隠観音が祀られています。

昔、菰に包まれた仏像が流れ着いた言われがあることから、この観音の周辺は菰隠(こもがくし)と呼ばれました。

観音様の左手には、水瓶(すいびょう)を持っており、この水瓶に入っている不思議な甘露水を振りかけると、穢(けが)れが消えるそうです。

菰隠観音の水瓶

また、観音菩薩の慈悲は極めて広大で、どんな願いも叶えてくれると言われています。

西部海水浴場のアート作品

西部海水浴場
西部海水浴場

先ほど紹介した観音菩薩が祀られているところから、北へ約700mほど進むと、西部海水浴場へ辿り着きました。

西部海水浴場は、「2019年瀬戸内かみじまアートプロジェクト 2019防波堤ペインティングコンペティション」の実行場所であり、防波堤アートを堪能できます。

防波堤アート
防波堤アート

菅 真佑紀さんの作品「海のおとを聴く」が描かれており、見ていてほっこりしますね。

防波堤アート(天女)

赤い生き物は火星人?でしょうか。

防波堤アート(火星人)

描かれている様々なキャラクターの間に入って、作品と同じ海のおとを聴くポーズをとり、写真を撮ってみませんか。

旅の思い出に残りますね。

レモンの遊歩道を散策して、青いレモンを見つけてみよう

レモンの遊歩道

「青いレモンの島」と呼ばれている岩城島には、レモンの散歩道が整備されており、所々には休憩所も用意されています。

柑橘の甘酸っぱい香りを味わい、瀬戸内海の穏やかな海を眺めながら散策してみませんか。

レモンの遊歩道

散策中にレモン畑を見てみると、誰しもが思い浮かべる黄色レモンが沢山あります。

レモン畑

その黄色いレモンに交じって、青いレモンを見つけました。

青いレモン

何か良い事が起こるかも。(嬉)

レモンの散歩道をゆっくり散策していると、気分転換が図れたりしますね。

岩城島のアクセス

フェリーを使えば直接岩城島へ上陸できます。

  1. 土生港(因島)⇔ 長江港(岩城島) 乗船時間:約15分
  2. 洲江港(生口島)⇔ 小漕港(岩城島) 乗船時間:約10分
  3. 佐島(佐島港)⇔ 岩城港(岩城島)乗船時間:約7分 快速船
  4. 今治港(今治市)⇔ 岩城港(岩城島) 乗船時間:約50分 快速船

No.3とNo.4は同じ芸予汽船です。自転車は載せれますが、車は乗船できません。

また、芸予汽船は「今治港(今治市)⇔岩城港(岩城島)⇔佐島港(佐島)⇔弓削港(弓削島)⇔生名港(生名島)⇔土生港(因島)」のそれぞれの港へ運行します。

まとめ

岩城島は、「青いレモンの島」のキャッチフレーズで知られている島です。

また、島の中央にそびえ立つ積善山は、約3,000本に及ぶ桜の名所として知られています。

2022年3月20日に岩城橋が開通し、生名島から陸路で訪れることができるようになりました。

サイクリストは元より、そうでない方も自転車でゆめしま海道を走り、岩城島へ到着した後で様々な絶景・観光スポットを見て周りませんか。

柑橘の甘酸っぱい香りを味わい、潮風を全身に浴びながら、颯爽とサイクリングを楽しみましょう。

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