旅の体験談

小豆島の魅力を紹介、サイクリングしながら観光を楽しむ方法

小豆島は香川県に所属し、瀬戸内海に浮かぶ風光明媚な島として知られており、毎年多くの観光客が訪れています。

更にサイクリストの間では、小豆島を一周するサイクリングのことを「マメイチ」と呼び、毎年多くの人が思いで作っていますね。

普通に自転車でサイクリングするだけでも楽しい小豆島ですが、観光を交えるとより楽しめます。

本記事では、小豆島をより楽しくサイクリングする方法についてお伝えし、小豆島の魅力を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 小豆島をサイクリングしたい
  • 小豆島の観光スポットや見所を知りたい

小豆島とは

小豆島は香川県の高松市から約20kmほど北東沖に位置しており、瀬戸内海で浮かぶ島としては淡路島に続き2番目に大きい島です。

素麺、醤油、佃煮、胡麻油、オリーブなどの生産が盛んに行われており、特にオリーブは国内栽培発祥の地として多くの人に知られています。

船でしか渡れない離島として、日本国内で最大の人口を有しているね。(令和3年3月時点で約26,000人)

小豆島の面積は153.3キロ平方メートル、海岸線の長さは126kmもあり、サイクリングで島内を巡るのは、実に走りごたえがありますね。

【周辺の見所】

小豆島の近くにある離島として「直島」があります。直島はアートの島として日本国内だけでなく世界中に知れ渡っていますね。このアートの島をサイクリングしながら見て周ってみませんか。素敵な思い出がまた一つ増えるでしょう。

小豆島をサイクリングしよう

小豆島は瀬戸内海式気候のため、年間を通じて天候や湿度が安定しており、サイクリングをするのにとても向いている島です。

また、降水量も梅雨の時期を除いて少なく、サイクリングを楽しめる時期を長くとれます。

海岸線をサイクリングしていると、透明度の高い海の景色に驚かさせられますね。

内陸部へ入ると、標高700mを誇る寒霞渓があり、多くのサイクリストがヒルクライムを楽しんでいる光景を目撃できます。

海岸線を走り小豆島を一周する場合は、アップダウンが多いですが、見晴らしが良い場所に休憩所が設けられていますので、ゆっくりと自分のペースで島を見てまわり、疲れたら絶景を眺めながら休憩を入れると良いでしょう。

また、島内に様々な観光スポットが点在していますので、サイクリングの途中で立ち寄ることをお勧めします。

小豆島を楽しくサイクリングする方法

海の絶景スポット巡り

海岸線沿いをサイクリングすると、海の絶景に出会えます。

海を眺めてみるとその透明度には驚かれるでしょう。

そのような絶景が至るどころで広がり、自然に心が沸き立ち、ペダルを漕ぐにも力が入りますね。

先ほどもお話しましたが、特に見晴らしが良いスポットには、休憩所が設けられていますので立ち寄ることを忘れてはなりません。

例えば、こちらは「こぼれ美島展望台」です。

眼下には瀬戸内海の多島美が広がります。また、本土と行き来しているフェリーなどの船舶を良く目撃しますので、声を上げて元気に叫べば声が届くかも知れませんね。

こちらは吉田東展望台です。ここから少し内陸部を進めば吉田ダムがあります。

吉田東展望台から眺める瀬戸内海は、どこまでも広がり、その美しさは時間を経つのを忘れさせてくれるでしょう。

ここから見る夕日はきっと格別ですね。

そして忘れてはならないのが、小豆島東部にある絶景スポット「福田海岸」です。

展望台からの眺望は、小豆島と繋がっている3つの頂きを持つ小島を眺めることができて面白いです。

半島のように沖へ伸びている姿が特徴的な絶景であり、讃岐百景に選ばれています。

もう一つ小豆島東部にある絶景スポットを紹介しましょう。

それは辺りにはヤシの木がそびえ立ち、南国の雰囲気を醸し出している「南風台」です。

この展望所から見える城ヶ島は、トンボロ現象により干潮時には歩いて島へ渡ることができるので、干潮の時間帯を狙って訪れてみると良いでしょう。

奥に見える島が城ヶ島です。

尚、トンボロ現象によって現れる城ヶ島への道を「希望の道」と呼んでいます。

最後に紹介しますのが、景勝地「双子浦」です。

双子浦は、海岸線を走っているだけでは辿り着くことができず、国道436号線沿いの途中から少し歩いて行かなくてはなりません。

国道から200mも歩かずに来られる絶景スポットであり、観光地として有名な「エンジェルロード」を一望できるベストスポットになっています。

辺りは松木が茂り、展望台として整備されていますので、時間の許す限り海の絶景を堪能しましょう。

今まで紹介したところ以外にも様々な海の絶景スポットに巡り会えますので、気持ちの良いサイクリングを楽しめます。

島旅あれこれ】

ゆったりと時間が流れる島旅は穏やかな気持ちになりますね。私の島旅について下記記事で紹介します。

小豆島オリーブ公園で遊ぼう

オリーブの島としても有名な小豆島をサイクリングするならば、是非オリーブの木々に囲まれた緑豊かな「道の駅 小豆島オリーブ公園」へ訪ねてみましょう。

この道の駅から一望できる光景は、オリーブと島の緑、海の碧、空の青、そして人々が営む町並みが見事に調和が取れていて、思わず時間が経つのを忘れさせてしまうぐらい見入ってしまいます。

少し離れたところにある白いギリシャ風車が、周りの風景に良くマッチしており、ジブリ映画の「魔女の宅急便」を彷彿させますね。

尚、周辺には、実写映画「魔女の宅急便」で使用されたロケセットが見学できます。

この白いギリシャ風車の前で「魔女のほうき」にまたがり、ジャンプした瞬間を狙って写真に収めてみませんか。

素敵な思い出として残る一枚がきっと撮れるでしょう。

魔女のほうきは「道の駅 小豆島オリーブ公園」で無料で借りれるよ。

エンジェルロードで願いを叶えよう

小豆島には「恋人の聖地」と呼ばれている「エンジェルロード」があります。

特に恋人や夫婦でサイクリングを楽しんでいる人には、是非立ち寄ってもらいたいです。

エンジェルロードは、トンボロ現象により干潮時に海の中から道が現れ渡れる珍しいスポットになっています。

大切な人と手をつないで一緒に歩けば願いが叶うと言われていますので、まさしく天使の散歩道と言われるゆえんですね。

高台に上った先にある鐘を二人でならし、鐘の音を天使へ届けてみませんか。

きっと天上から天使たちも祝福してくれるでしょう。

一人で訪れても素敵なスポットなので、サイクリングの途中で立ち寄ることをお勧めします。珍しいトンボロ現象を見てみよう。

紅葉の季節、寒霞渓へ挑む

小豆島のほぼ中央に位置する寒霞渓は、日本三大渓谷美に数えられており、四季折々の姿を楽しませてくれます。

特に紅葉の時期は、最も美しい景観を楽しめるため多くの観光客が押し寄せます。

寒霞渓の頂上までのサイクリングは、本格的なヒルクライムになっており、上り切った後の達成感や充実感は溜まりません。

寒霞渓の頂上へ至るには、東西南北から道が整備されています。

南側のルートを使えば、道中にある寒霞渓ロープウェイ紅雲亭駅からロープウェイを使って一気に頂上へ登れますね。

標高700mもある寒霞渓の頂上から眺める眼下の光景には言葉はいりません。

強いて言うならば「ありがとう」の一言ですね。

また、寒霞渓の頂上まで訪れたら少し離れたところにある「四方指展望台」には是非訪れて下さい。

眼下に広がる大絶景は感動物です。

赤や黄色に色付いた圧巻の景色を目に焼け付けておきましょう。

サルとの触れ合いを楽しむ

小豆島の内陸部には、ニホンザルが生息する「銚子渓おさるの国」があります。

銚子渓は寒霞渓と並ぶ小豆島を代表する景勝地です。

銚子渓には、約500匹の野生のサルが暮らしており、愛嬌たっぷりのその姿に癒されます。

入園料以外に別途料金がかかりますが、サルへ餌やりができますね。

尚、サルとの触れ合いに満足してしまい、そのまま帰路に付かないよう注意して下さい。(笑)

奥の方へ歩いていくと、360度の絶景パノラマが見渡せるスポットがあります。

足場が岩場になっており、余り良くありませんので注意が必要ですが、展望台まで登るとその苦労も吹き飛びますね。

展望台から見下ろす光景は、息を飲むような絶景が広がっています。

観光名所巡り

小豆島には様々な観光スポットが点在していますので、サイクリングの道中に立ち寄って欲しいスポットを3つ紹介します。(既に紹介している小豆島オリーブ公園、エンジェルロード、寒霞渓、銚子渓は除きます。)

小豆島の観光スポット

  • 道の駅 大阪城残石記念公園
  • 二十四の瞳映画村
  • 土渕海峡

上記以外にも「マルキン醤油記念館」「中山千枚田」などたくさんありますので、サイクリングのコースを作成する時には、時間配分などを気にしながら巡る観光地を考えてみましょう。

また、宿泊しながら数日間を小豆島で過すのも良いですね。

道の駅 大阪城残石記念公園

「道の駅 大阪城残石記念公園」は1614年、1615年の大阪夏の陣・冬の陣で落城した大坂城を修築するために切り出されて使われなかった石を展示しています。

また、小豆島の石丁場や採石当時の石の運搬に使われた道具なども展示されており、興味深く見学できますね。

資料館の中はこじんまりとしていましたが、所狭しに様々な道具などが展示されていました。

個人的には、この土偶に興味を惹かれましたね。

別の建屋には、小豆島の秋祭りの太鼓台へ乗せていた歴代の人形が並んでいました。

この写真を見て下さい。麒麟がとてもカッコ良いですね。

建屋の周辺には、大阪城の石垣になれなかった石などが展示されています。

また、「ダイナマイト・トラヴァース変奏曲」と題した小豆島の石切り場から運んできた石を使った現代アートの作品がありました。

全て無料で見て周れる展示作品ですので、サイクリングの途中で訪れて見学してみましょう。

二十四の瞳映画村

二十四の瞳映画村は、映画「二十四の瞳」の小豆島ロケのオープンセットを使用した映画と文学に触れることができる観光施設です。

敷地内へ足を踏み入れると、昭和初期の雰囲気を味わえますね。

映画で使われた教室、映画館、文化館など見所が点在していますので、一つ一つ周ってみましょう。

昭和時代に食した懐かしい給食セットやコーヒーなどを提供する食事処「Cafe’ シネマ倶楽部」があります。

瀬戸内海をバックに、二十四の瞳映画村へ訪れた記念写真を撮ってみませんか。

この写真に写っている二十四の瞳の銅像は、土庄港付近にありますのでお見逃しなく。

土渕海峡

土渕海峡は、1996年にギネスブックへ認定された世界最小の海峡です。

その姿は海峡と言うよりは、人工的に造られた河川にしか見えません。

全長約2.5km、最大幅約400mであり、最狭幅が9.93mと小さく世界最小と言われている所以です。

土庄港の直ぐ近くにあるため、土庄港のフェリーを利用する場合は、サイクリングの道中に訪れると良いでしょう。

道中に点在する作品群巡り

小豆島をサイクリングしていると、道中様々なアート作品で出会います。

土庄港からサイクリングをスタートする場合は、土庄港のシンボル的な存在であるオブジェ「太陽の贈り物」を見に行きましょう。

金色に輝くオリーブの葉の輪がまさしく小豆島にぴったりなイメージです。

また、小豆島の至るどころで目にする大きな石には、表面に絵や文字が描かれている場合があり、この石のことを「小豆島石の絵手紙」と呼んでいます。

この石は2013年に開催された「瀨戸内国際芸術祭2013」にて誕生した現代アート作品であり、全国から募集した絵手紙を基にして作成されました。

サイクリングの道中に、いくつ見つけられるのか探してみるのも楽しいですね。

更に、石で作成された作品が道の沿岸に展示されています。

大きな作品から小さな作品まで様々です。お見逃しなく。

個人的に好きな作品はこちら。デフォルメされたカエルたちですね。

サイクリングは家に帰るまでがサイクリングです。無事故で帰りましょう。

【アート作品やオブジェあれこれ】

旅の道中では、道端にアート作品やオブジェを見かけることが良くありますね。私が目撃したことのある作品たちを下記記事でお伝えします。

小豆島のアクセス

小豆島へは船(フェリーや高速艇)でしか行くことができません。

サイクリングへ向かう場合は、自転車を乗せることができるフェリーを利用しましょう。

小豆島へ向かう港はたくさんありますので、以下に挙げます。

出航先入港先(小豆島)船の種類所要時間
高松港土庄港フェリー60分
高松港池田港フェリー60分
高松港土庄港高速艇35分
高松東港坂手港ジャンボフェリー70分
新岡山港土庄港フェリー70分
宇野港豊島各港を経由して土庄港フェリー90分
宇野港豊島各港を経由して土庄港旅客船50分
神戸港新港坂手港ジャンボフェリー180分
日生港大部港フェリー70分
姫路港福田港フェリー100分

まとめ

小豆島をサイクリングして1日で一周することは可能ですが、観光スポットは限定的になってくるでしょう。

多くの観光スポットを周り、サイクリングだけでなく、十分に観光も楽しみたい場合は、数日宿泊する方が無難です。

天気の良い日の小豆島は、サイクリングに繰り出さなければ実にもったいない。

何度来ても楽しめる小豆島へ足を運んでみませんか。

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