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旅の体験談

二十四の瞳映画村の楽しみ方、小豆島で昭和初期の時間が流れる場所

二十四の瞳映画村

日本の映画史に残る不朽の名作「二十四の瞳」をご存じですか。

この映画のロケ地やセットは、舞台となった小豆島の二十四の瞳映画村で見学できます。

こんな事を言うと「映画のロケセットが残っているだけの施設でしょう」と思う人が多いと思いますが、この映画村はそれだけじゃありません。

小豆島ならではの風景を始め、実際にロケで使われた主人公の大石先生が赴任した岬の分教場や古い民家などが建ち並びノスタルジックな雰囲気を味わえますね。

本記事では、二十四の瞳映画村を散策しながら楽しみ方についてお伝えします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 「二十四の瞳」のファン
  • 昭和初期の雰囲気を味わいたい
  • 映画のロケ地に興味がある

二十四の瞳映画村とは

映画村の風景

二十四の瞳映画村(にじゅうしのひとみえいがむら)は、香川県の小豆島に位置し、映画と文学のテーマパークです。

映画村の敷地は、約1万平方メートルと広々としており、1987年に上映された「二十四の瞳」の映画撮影に用いた「岬の分教場」を始め、大正から昭和時代の民家や茶屋、壺井栄文学館、食事処、土産店など14棟が建ち並びます。

映画の舞台となった1950年代の古き良き日本の世界を体験できるため、思わず郷愁に誘われるでしょう。

「二十四の瞳」とはどんな映画

「二十四の瞳」は、壺井栄(つぼい さかえ)さんが1952年に発表した小説です。

新任の女性教師と同時期に入学した新一年生12人の生徒たちとの交流を描いた作品であり、第二次世界大戦が一般庶民にもたらした様々な苦難や悲劇など戦争の悲惨さを描いています。

原作では、具体的な物語の舞台となった地名は出てきませんが、本文に書かれた「瀬戸内海べりの一寒村」と言う記述と原作者の出身が小豆島であることから、小豆島が映画のロケ地になった訳です。

「二十四の瞳」は1954年に映画化され、その後、テレビドラマやアニメなど計10回も映像化されました。

映画のロケセット「岬の分校場」を見学

岬の分校場

映画村の奥にある海が見える場所には、映画のロケセットで使われた「岬の分教場」があります。

このロケセットは、映画村から約700mほど離れたところにある「苗羽尋常小学校田ノ浦分校」をモデルとして撮影用に建てた物です。

中へ入って見ると、団塊世代の人は、懐かしさを感じるのではないでしょうか。

教室

真っ黒い黒板や2人ずつ並んで座る机と椅子など、今の時代とは違ったノスタルジーに浸れます。

黒い黒板
机と椅子

教室の後ろには、映画の撮影機器などがあり、撮影時の雰囲気を醸し出していますね。

映画のロケセット

一番の見所は、やはり窓枠から見渡せる瀬戸内海の景色でしょう。

とても美しい景色が広がっていますので、私なら景色ばかり見てしまい、授業に集中できないかも。

ちなみにこちらが授業の科目です。今では聞きなれない科目もあり時代を感じました。

授業の科目

渡り廊下も良い味を出していますね。

教室の廊下

尚、教室のセットの他にも資料館となっており、撮影当時の写真が展示されています。

小豆島の汐江海岸の風景を堪能

汐江海岸
立札

先ほど紹介した「岬の分教場」から眺められる汐江海岸へ行ってみましょう。

この海岸には「二十四の瞳映画村」と書かれた立札があり、撮影スポットとして持って来いですね。

心癒される景色に大満足!

私が訪れた日は、たまたまでしょうか赤潮が発生していました。

これはこれでレアですね。

汐江海岸の景色

古い木造校舎と瀬戸内海の美しい青い海のコラボがGoodです。

また、岬の分教場に立てかけるように縄跳びと竹馬がありました。

縄跳びと竹馬

童心に戻って遊んでみては如何でしょうか。

昭和初期を感じられる映画村を散策

映画村には、昭和時代の建物が建ち並び、様々なお店を営んでいます。

こちらはフィギアメーカーの「海洋堂」のお店。

古き建物

海洋堂と言えば、フィギュア界では知らぬ者はいないと言われていますね。

精巧で魅力的なフィギュアが多数展示されていますので、興味がある方は是非、立ち寄ってみて下さい。

こちらは、小豆島のお土産を揃えている「大正屋」です。

古い建物

小豆島の定番土産であるオリーブオイルなど豊富な品揃えが自慢ですね。

二十四の瞳映画村へ訪れた記念に、是非お土産を買って帰りませんか。

力石とバカボン
力石

こちらの写真を見て下さい。とあるお店の前で見つけた力石です。

私も見た目に騙されて、力石を持ち上げなかったのですが、後から発砲スチロール性と知ってビックリ!

完全に騙されました。(笑)

映画村内には、こちらのように「二十四の瞳」と同時期に放映された映画の手書き看板が、ズラリと並んでいます。

懐かしい看板

映画ファンには堪らないですね。

石原裕次郎主演の「明日は明日の風が吹く」の看板や「ゴジラ」「旗本退屈男」など、実際に映画は見たことが無いけれど、名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

青空の下、菜の花畑に鯉のぼりが元気よく泳いでいる姿を見ると、嬉しくなりますね。

菜の花畑と鯉のぼり

菜の花畑の奥には、女教師と生徒たちが仲良く遊んでいる銅像「せんせあそぼ」が展示されていました。

女教師と生徒たちの触れ合い

まるで映画のワンシーンを思わせますね。

こちらの「ギャラリー松竹座映画館」では、映画「二十四の瞳」を常時放映しています。

映画村の風景
ギャラリー松竹座映画館

時間に余裕があれば、ご鑑賞してみては如何でしょうか。

映画の上映開始時刻

  • 映画の上映は「9:00~、11:40~、14:20~」の1日3回です。

古い建物を眺めていると、昭和時代にタイムスリップした感覚を味わえますね。

古い建物
映画村の景色

時間の許す限り、古き良き日本が垣間見える映画村を散策し、旅の思い出を作りましょう。

日本映画黄金期、大手映画制作会社の展示物を見学

キネマ庵の建屋
キネマ庵

敷地内には、こちらの「キネマ庵」と呼ばれる建物があります。

日本映画黄金期であった1950年代の映画ファンは、是非足を運んで下さい。

キネマ庵

東宝や東映、松竹、日活と言った早々たる映画制作会社の展示品が展示されています。

映画制作会社のブース

また、フロア中央には、こちらの三輪自動車「ダイハツ・ミゼット」が展示されていました。

三輪自動車

今ではほとんど見かけることがない車なので、知らない人も多いでしょう。

昭和初期の小型貨物自動車は、三輪が主流であり、今となっては珍しいルックスですね。

昭和時代の懐かしい給食を食べよう

Cafeシネマ倶楽部
Cafeシネマ倶楽部

先ほど紹介した「キネマ庵」には、「Cafeシネマ倶楽部」が併設されています。

このお店の一押しメニューは、こちらの給食セット。

給食セット

メニューは、シンプルに「揚げパン、カレースープ、牛乳、冷凍みかん」です。

尚、牛乳はコーヒー牛乳に変更可能ですね。(もちろん変更は無料です。)

特に砂糖をまぶした揚げパンが絶品で、思わず黙々と食べてしまいました。(笑)

カレースープはサラサラで飲みやすく、小学生時代を思い出しますね。

冷凍ミカンは冷やし過ぎのためか、急いでかき氷を食べた時のように頭がキーンとした状態が続きました。(笑)

それでも甘みたっぷりで美味しかったです。

映画村を訪れた記念に、是非、懐かしい給食セットをご賞味あれ。

映画村にある天満宮へ参拝しよう

二十四の瞳天満宮
二十四の瞳天満宮

敷地内には、二十四の瞳天満宮があります。

この神社は、ロケセットじゃありませんよ。

太宰府天満宮から御霊分けされた、正真正銘の天満宮なのです。

知る人ぞ知るパワースポットとしても知られていますので、是非立ち寄りましょう。

この天満宮は、高台に建立されていますので、そこから敷地内の景色を一望できます。

二十四の瞳映画の景色

壺井栄文学館の紹介

壺井栄文学館
壺井栄文学館

壺井栄文学館は、二十四の瞳の作者である壺井栄さんの愛用品や直筆の原稿などが展示されています。

館内には、実際に住んでいた家を再現した部屋などもありますね。

尚、館内は撮影禁止なので注意しましょう。

「岬の分校場」のモデル、苗羽尋常小学校田ノ浦分校

苗羽尋常小学校田ノ浦分校
苗羽尋常小学校田ノ浦分校

二十四の瞳映画村から北へ約700m離れた所には、岬の分校場のモデルとなった苗羽尋常小学校田ノ浦分校がありました。

苗羽尋常小学校田ノ浦分校の入口

こちらの元小学校も見学できますので、二十四の瞳映画村と共に訪れてみては如何でしょうか。(別途有料です。)

1902年(明治35年)に建てられた木造校舎は、1971年(昭和46年)まで利用されていました。

廃校後も名作「二十四の瞳」の舞台としてだけでなく、「教育の聖地」として教職員を始め、多くの観光客がお訪れています。

古き教室の光景

建屋の中は、映画村にあった岬の分校場とそっくりですね。

黒板には、田浦分校とのお別れのメッセージが書かれていました。

黒板に書かれていたメッセージ

また、別の教室には子供たちや教師、教員を目指す方へ宛てた教師・教師OBからのメッセージが、沢山のホワイトボードにびっしり書き込まれていました。

教師宛てのメッセージ

学校の先生を目指している方、そうでない方も足を運んで是非メッセージを読んでみて下さい。

今の自分にためになる言葉が、つづられているかも知れません。

岬の分教場・二十四の瞳館(苗羽尋常小学校田ノ浦分校)

  • 住所 香川県小豆郡小豆島町田浦甲977-1
  • 電話番号 0879-82-5711
  • 営業時間 9:00~17:00
  • 定休日 無休
  • 料金 大人(中学生以上)350円、小人(小学生)180円
    • 料金は団体割引、障害者割引有り
  • 駐車場有り

二十四の瞳映画村の渡し舟

渡し舟
渡し舟

二十四の瞳映画村の入口前には、映画「二十四の瞳」の主人公である大石先生が、岬の分教場まで通った海の道を再現した渡し舟があります。

この渡し舟は、二十四の瞳映画村からオリーブ・ナビ桟橋まで、約10分で行き来するため大変便利です。

もし車で行くとなると、約30分はかかるため、20分の時間短縮ができますね。

オリーブ・ナビ桟橋の近くには、無料駐車場や小豆島オリーブ公園などがあり、観光にも便利です。

渡し舟からの景色

尚、渡し舟には別途有料で自転車の持ち込みができます。

ちなみに私の自転車を積み込んでみましたが、乗員数により、自転車は2~3台程度が限度だと思いました。

渡し舟の運行期間については、二十四の瞳映画村の公式ホームページでご確認下さい。

二十四の瞳映画村渡し舟

  • 電話番号 090-7781-5112(渡し舟船頭)
  • 営業時間 9:30~16:30
  • 定休日 無休
  • 料金(片道) 大人500円、小人250円
  • 渡し舟は、お客様に合わせ随時運行します。桟橋に舟がいない場合は、船頭までお問い合わせ下さい。(予約可能)

二十四の瞳映画村の基本情報とアクセス

住所香川県小豆郡小豆島町田浦甲931
電話番号0879-82-2455
営業時間9:00~17:00
定休日無休
入場料大人(中学生以上)890円
小人(小学生)450円
幼児 無料

二十四の瞳映画村 岬の分教場セット券有り
大人(中学生以上)1,000円、小人500円

団体割引、障害者割引、年間パスポート有り

【アクセス】

  • 土庄港から「田ノ浦映画村線」のバスで約70分。「映画村」で下車して直ぐ
  • 大部港から車で約50分
  • 土庄港から車で約40分
  • 池田港、福田港から車で約30分
  • 草壁港から車で約20分
  • 坂手港から車で約10分

二十四の瞳映画村の駐車場

二十四の瞳映画村の入口前に、大きな無料駐車場があります。

まとめ

二十四の瞳映画村は、映画の雰囲気を味わえるだけではありません。

昭和初期を再現した町並みを歩いていると、当時まだ産まれていなかったですが、とても懐かしく感じました。

小豆島には、沢山の観光スポットが点在していますが、この映画村へ是非訪れてみて下さい。

きっと、旅の思い出に残り続けるでしょう。

【小豆島をサイクリング】

小豆島をサイクリングしながら、二十四の瞳映画村を始め様々な絶景・観光スポットへ訪れてみませんか。下記記事では、サイクリングしながら小豆島の絶景・観光スポットを紹介します。

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