岡山県内で桜並木が素晴らしいサイクリングロードとして知られる「片鉄ロマン街道」。
本日は、この片鉄ロマン街道をサイクリングします。私の諸事情と天候の影響で、桜の散り始めに決行となりました。
片鉄ロマン街道といえば、片上鉄道の跡地を整備して造られており、レトロな駅舎や駅名標が今もなお残されています。そのため、ノスタルジックを感じさせるコースですよ。
過去に何度もサイクリングをしてはいますが、定期的に走りたくなる。さて、本日はどんな結果になるのだろうか楽しみですね。
本記事では、2024年の桜シーズン末期に和気町へ向かい、そこから片鉄ロマン街道をサイクリングした様子をお届けします。
和気町へ向かう道中にて
岡山市に流れる百間川の河川敷に整備された百間川緑地公園からスタートします。
本日の天気予報では「晴れ」だけど、雲量は多め。特に和気町へ向かう進行方向には、薄く白い雲に覆われている。
う~む、晴天を予想していただけあって、少し残念な気持ちで、自転車のペダルを回し始めました。
国道250号線を疾走し、岡山市の都市部を通り抜け、途中から山陽新幹線が通過する線路沿いの道を駆け抜ける。
再び国道250号線へ合流すると、しばらく道なりに走り、西国街道へ入ります。
ここまでくると、周囲はのどかな田舎の風景ばかり。実に落ち着きますね。
おっ、まだ綺麗に咲き誇る桜が見られるではないですか。これは嬉しいサプライズかな。予想では、桜の見頃はとうに過ぎ、葉桜化が進んでいると思っていました。
西国街道を道なりに走り、岡山市東区一日市の集落を通過すると、その先には吉井川が見えてきた。
この吉井川の堤防沿いを走るのが私のお気に入り。ゆっくりと自転車を走らせていると、目の前には坂根堰が現れます。
小さなダムですが、いつもこのダムの前で停車してしまいますね。
ダムから流れる水音に耳を傾けながら、しばし休憩。
ダム周辺は、マイナスイオンの宝庫ですよ。
振り返れば、実によい天気。残念ながら進行方向は曇りだけど・・・仕方がないとは思いますが、少しモヤモヤするかな。
吉井川に架かる橋を渡り、佐伯長船線(県道79号)へ合流。そのまま北上すると、県道395号線へ入る。そのまま吉井川沿いを疾走します。
しばらくすると、目の前にオレンジ色の鉄橋が見えてきた。鉄橋の側面には「片鉄ロマン街道」と描かれている。
毎回これを見ると、「よいよ片鉄ロマン街道を走るんだな」と思い、ワクワクするものですね。
そして、JR和気駅へ到着。では、片鉄ロマン街道を楽しむぞ!
【片鉄ロマン街道の紹介】
片鉄ロマン街道の見どころと、過去に片鉄ロマン街道をサイクリングしたレポートを下記記事で紹介します。
片鉄ロマン街道を征く①(和気駅~旧天瀬駅)
片鉄ロマン街道は、かつて片上鉄道が運行していた跡地を整備して造られたサイクリングロードです。
全長約34kmの基本的に平坦基調のコースなので、初心者でも走りやすい。起点は西片上駅周辺にあるのですが、和気駅から走り始めてみても十分楽しめます。
本日は走ることがメインのため、特に観光はしないので、そのため時間には余裕がある。ということで、のんびり走りますよ。
では、終点の柵原ふれあい鉱山公園を目指してレッツゴー!
先ほど見かけたオレンジ色の鉄橋を渡ると、桜並木がお出迎え。やはり葉桜が進んでいますね。
本当は見頃に来たかったのだけど、用事があったり、天気が悪かったりしてタイミングを逃してしまいました。
だけど、まだ桜は見られるので良しとします。
鉄道跡地に造られたサイクリングロードの楽しみ方の一つが、駅名標巡りです。私はいつも片鉄ロマン街道を走る度に、駅名標前で愛車と一緒にカメラ撮影しています。
しばらく道なりに走り続けていると、和気ドームを目撃。ドームの周囲はすごい人出だ。スケートボードやゴーカートなど楽しんでいる子供たちが多い。
子供の楽し気な声を聞いていると、元気がでてきますね。
和気ドーム前にある旧益原駅の駅名標前で記念撮影。あれ、いつの間にか休憩所ができているぞ。こういう嬉しいサプライズはいつでもウエルカムですよ。
本日は、土曜日とあってか、片鉄ロマン街道をサイクリングするファミリーをよく見かけます。もちろんサイクリストも多い。桜シーズンが末期なので訪れた人が多いのでしょうかね。
周囲の風景を楽しみながら、道なりに走る。道中では新田原井堰を見物したり、木々で作られた自然のトンネルを駆け抜ける。
所々で立ち止まりながら、豊かな自然を堪能しました。
そして、ついに片鉄ロマン街道に残る旧天瀬駅へ到着。ポツンと佇むレトロな駅舎が周囲に溶け込み、まるでよくできた絵画のようです。
駅舎内へ足を踏み入れると伝言板を発見。たくさんの人が片鉄ロマン街道を楽しんでいることが分かるメッセージに頬が緩みますね。
旧天瀬駅は、フォトジェニックスポットとしておすすめ。サイクリングで訪れた多くの人たちが、この駅舎前でカメラ撮影を楽しんでいました。
【カメラに関する話】
サイクリングの思い出にカメラ撮影を楽しみましょう。下記記事では、カメラに関する話を紹介します。
片鉄ロマン街道を征く②(旧天瀬駅~柵原ふれあい鉱山公園)
旧天瀬駅の次に見かける駅舎は旧苦木駅ですね。ということで、旧苦木駅へ向かいます。
自転車のペダルをゆっくり回し先へ進んでいると、天城山のトンネルが見えてきました。
一般道のトンネルは車が多く、コンクリートに囲まれているため車が近づいてきても逃げ場がなく、閉塞感を感じますね。
けれど、車が通過しないことが確実なトンネルは安心感が桁違い。鼻歌交じりで通り抜けますよ。(笑)
すると、左手側には雄大な吉井川の流れが現れる。
川面には山の姿が映りこむなんて、自然のニクイ演出が素晴らしい!こういう風景は大好きですね。
しばらくすると、史跡・大舟着川市跡前へ到着。この辺りは、桜並木が続く絶景スポットですが、残念ながら、本日はほとんど葉桜でした。
道中見つけた駅名標前での記念撮影をソツなくこなし、前へ前へと突き進む。
気持ちの良い風が流れる中、鳥のさえずりに耳を傾けて、のんびりサイクリングするなんて、なんて贅沢な時間の使い方だろう。
そんなことを考えていると、旧苦木駅のプラットフォームが見えてきました。
旧苦木駅でも旧天瀬駅と同じく写真撮影に勤しみます。
そして、伝言板をチェック。おや、こちらは旧天瀬駅より書き込みが少ないですね。
ん、これはインスタグラムを模したフレームワークかな。こういう風な遊び心があるものは面白い。
旧苦木駅を後にして、しばらくすると、ほぼ満開の桜を発見。
思わず「ガッツポーズ」が出ましたね。
上機嫌のままペダルを回し続けていると、美咲町へ入りました。ここまでくれば、終点までもう少しですが、その前にお腹を満たしましょう。
ということで、やってきました「中華そば専門店 てんしん」。岡山ラーメンの源流を守り、いつまでも飽きのこない味でとても美味しい。
リピート率9割なんだとか。凄くないですか。
ラーメンと半チャーハンのセットで腹を満たすと、サイクリングを再開。
その後、あっという間に柵原ふれあい鉱山公園へ到着しました。
【サイクリングロードの紹介】
片鉄ロマン街道は初心者でも快適に走れますね。下記記事では、そんなサイクリングロードを紹介します。
柵原ふれあい鉱山公園を散策
柵原ふれあい鉱山公園の入口には、吉ケ原(きちがはら)駅の駅舎があります。もともとこの公園は、吉ケ原駅舎と操車場のあった場所に作られました。
駅舎内を見学し終えると、園内に展示されている旧片上鉄道の車両を見物。ちなみに、車両の中へは入れないですよ。
線路も残っているので、今にも走り出しそうな雰囲気ですね。実は毎月第1日曜日に保存車両の運転を行っていましたが、2020年3月から休止中(再開未定)です。
う~む、早く復活して欲しいですね。
園内の奥へ目を向ければ、柵原鉱山資料館の大きな建物が見えてくる。
この資料館では、かつて東洋一の硫化鉄鉱山として栄えてきた柵原鉱山の歴史や文化を学べるので、興味がある方は訪れみよう。
建物を横から見ると、「サイクリスト大歓迎!!」と大きく書かれたパネルがかけられており、サイクリストにとっては嬉しい限りです。
こちらは柵原鉱山資料館前にあった「願い石」と呼ばれる石のモニュメント。柵原鉱山産の鉱石で作られており、カップルがそれぞれ片方の手を当てて祈ると幸せになれるという。
その後、自販機でジュースを購入してベンチに座り、タブレットで電子書籍を読みながら少し休憩。
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気が付いたときには、1時間以上が経過していました。どうしてこうなった。
読書をしていると、時間が経つのが本当に早いですね。(笑)
さて、少し休みすぎたので慌てて帰路に付いた次第です。
春の花を愛でながら百間川せせらぎ広場へ向かう
帰路では、片鉄ロマン街道をベースにしながら直感で気になる道を走りました。
この頃には、天気が回復し完全な晴れ模様。出来れば午前中からこんな天気になって欲しかったな。
先ほど見かけたほぼ満開の桜が咲く場所へ到着。
うん、やっぱり青空の下で見る桜は最高だ!
その後、普段は走らない道を走っていると、しばらくして今度はチューリップ畑を発見。綺麗ですね。
そんな感じで春の花を愛でながら南下を続けていました。
そして、吉井川に沿うように走っていると佐伯大橋へ合流。この橋を渡り、西側へ続く御津佐伯線(県道53号)を道なりに進みます。
いつもはそのまま道なりに進むのですが、本日は御津佐伯線から1つ南にある脇道へ入ってみることに。
すると、レンゲ畑が広がっているではないですか。これは知らなかったな。次回からここを通ることにしよう。
後から調べてみると、どうやらこの場所は和気町加三方地域のようですね。
このような新しい発見は嬉しいもの。なので、時間に余裕があるならば、寄り道は決して悪いものではないので、今後も新しい道の開拓を積極的に行いたいと思います。
再び御津佐伯線へ合流し道なりに進む。赤磐市町苅田にて、岡山吉井線(県道27号)へ分岐し、そのまま突き進むと岡山市へ入りました。
その後、お気に入りの大原橋を渡り、旭川沿いの道をゆっくり走る。この頃にはすでにクールダウンしている最中だ。
しばらくすると、本日のゴールである百間川せせらぎ広場へ到着しました。
本日は余裕で100kmを越えるロングライド。1日で100km越えは久しぶりのため、心地よい疲れが少しだけ残りましたね。
【自転車のアイテム紹介】
サイクリングに役立つ様々なアイテムを、下記記事で紹介します。
まとめ
午前中は雲が広がるあいにくの天気でしたが、片鉄ロマン街道のサイクリングを楽しめました。
片鉄ロマン街道のコースでは、全体的に葉桜が進んでいましたが、所々では十分な咲き誇る姿を見かけたので良かったですよ。
今後も走る機会が多いサイクリングロードなので、記事にする機会は多いでしょうね。
自然豊かなコースなので、桜シーズンだけでなく、新緑や紅葉シーズンのサイクリングもおすすめします。
さて、次回走るときは、どんな発見や感動があるのか楽しみ。