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旅の体験談

高知・伊尾木洞の歩き方、シダ群落と滝が織りなす異世界を堪能

伊尾木洞の風景

高知県安芸市の住宅街には、まるで異世界の雰囲気を楽しめる近年人気の洞窟「伊尾木洞(いおきどう)」があります。

そこには国の天然記念物に指定された希少なシダ群落が広がっており、最深部まで歩けば滝を見物できる。遊歩道を歩きながら、ビュースポットの宝庫を堪能しよう。

夏でも気温が20度くらいしかないため、終始涼やかに散策を楽しめるのはありがたいですね。

また、土佐東街道(国道55号)沿いから徒歩で数分のところにあるためアクセスも良好。お手軽に秘境感を満喫できる神秘と癒やしのパワースポットです。

本記事では、シダ群落と滝が織りなす「伊尾木洞」の歩き方を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 秘境感のある洞窟を探検してみたい
  • 伊尾木洞の雰囲気を知りたい

伊尾木洞とは

伊尾木洞の景色

伊尾木洞は、約310万年前に土佐湾で幾重にも高く積み重なる地層が隆起して、波による浸食により誕生した天然の洞窟です。

高さは約5m、幅約4m、全長は約50mの規模があり、薄暗い洞窟を通り抜けると崖に囲まれたシダに覆われる渓谷が続きます。

国内の温暖な地帯に分布しているシダですが、多くの種類が一ヶ所に生息しているのを見かける機会はほとんどありません。

しかし、伊尾木洞では洞窟内の温度・湿度・明るさ・岩石の多い地形など全てがシダの生育条件を満たしており、約40種類も生息しているという。このような場所は、伊尾木洞だけではないでしょうかね。

まさに天の采配のなせる業なのか、興味深くないですか。このような洞窟は大変珍しく、1926年10月20日に国の天然記念物に指定されました。

伊尾木洞のコースと所要時間、注意事項

伊尾木洞の散策コース
伊尾木洞の散策コース

伊尾木洞の散策コースは、洞窟の入口から最深部にある滝まで約400mほど続きます。

渓谷は曲がりくねっており、滝までは一本道ですね。滝を見物した後は、折り返して戻るか奥に続く遊歩道を歩いて渓谷を抜けよう。

滝の奥を約5分ほど道なりに歩いていくと、橋を渡ったところで道が分岐している。(案内板あり)ここから西へ向かうと、伊尾木洞観光案内所へ向かえます。

所要時間は約20~40分ほど。伊尾木洞を歩くための注意事項を以下にまとめました。

  • 雨天時や大雨の後などは、洞内の川が増水するので歩行が困難な場合あり
  • 夏場はマムシなどが出る可能性があるので長靴を奨励
  • 植物・化石などの採取は禁止
  • 壁面や地層を傷付ける行為の禁止
  • 洞窟内ではコウモリが生息しているので、電灯の使用を禁止

特に最深部まで歩くならば、川の水量によりスニーカや運動靴などでは靴が水浸しになるかも。なので、あらかじめ長靴を用意しておくのが無難です。

もし長靴を用意できなくても大丈夫。伊尾木洞観光案内所では、長靴を無料レンタルできます。(くわしくは後で説明します。)

ちなみに、分岐地点から約1.1kmほど東へ向かえば東山公園へ向かえますが、地元の人に話を聞いたところ結構大変ということ。もし向かうのであれば、服装をしっかり整えて飲料も用意しておきましょう。

まずは伊尾木洞観光案内所へ立ち寄ろう

伊尾木洞観光案内所と駐車場の案内
伊尾木洞観光案内所と駐車場の案内

伊尾木洞の入口付近には、駐車スペースがないので、まずは伊尾木洞観光案内所へ向かいます。

安芸市街から国道55号沿いを南下していれば、「伊尾木洞駐車場」の看板が見えてくるので見落とす心配は少ないでしょう。

伊尾木洞観光案内所
伊尾木洞観光案内所

駐車場の奥には、伊尾木洞観光案内所があり、トイレや自販機がありますね。また、近くにはカフェもあるので、伊尾木洞へ訪れる拠点とするのに持ってこいですよ。

様々なサイズの長靴がある
様々なサイズの長靴がある

案内所にスタッフは常駐していませんが、無料で長靴をレンタルしているので、ありがたくお借りしよう。

伊尾木洞を歩き終えて、長靴をお返しする際には、案内所の入口前にある水道水を使って綺麗にして下さいね。

安芸市観光協会では、伊尾木洞のガイドツアーを開催しているので、興味がある方は参加してみよう。開催人数は2~10名。所要時間は約1時間。料金は一人1,000円です。(小学生以下は無料)くわしくは、安芸市観光協会にてご確認して下さい。

伊尾木洞観光案内所から洞窟までの行き方

伊尾木洞の入口へ向けて歩く

まずは伊尾木洞観光案内所から国道55号線を渡ると、「伊尾木洞 100m」と書かれた案内板がありますので、案内に従い川沿いの細道を歩こう。

この細道の隣には、駐在所があるので、よい目印となっている。

そのまま細道を北上すると少し幅広い道に出ますが、再び案内板があるので真っすぐに川沿いの道を進んで下さいね。

しばらく歩けば伊尾木洞の入口が見えてきます。(伊尾木洞観光案内所から伊尾木洞の入口までは、徒歩約5分)

神秘と癒やしのパワースポット「伊尾木洞」を歩く

伊尾木洞の入口
伊尾木洞の入口

伊尾木洞の入口前に立つと、ポッカリ開いた大穴にドキドキしてきますね。まさに冒険の始まりといった風情を感じます。

入口前には、洞窟内のマップや注意事項が記載された説明板があるので確認しておこう。

ホウライシダ
ホウライシダ

それに、既にシダが生息しているのが分かります。案内板によれば、どうやらホウライシダだそうです。

洞窟の端には、遊歩道が整備されているので、早速中へ入りました。

それでは、伊尾木洞を歩いて体験した様子を紹介します。

入口から約50mほど洞窟が続く

伊尾木洞の中を歩く
伊尾木洞の中を歩く

中へ一歩踏み入れば、かなり広い洞窟なのに驚くでしょう。入口付近では、高さはわずか数mしかないのですが、奥に進むに連れどんどん高くなってくる。

これは異世界へつながるゲートだと聞けば、思わず信じてしまいそうです。

日中であれば、特にライトがなくても歩けるほどの暗さですね。なので、暗いところが苦手という方でも大丈夫と思います。

洞窟内にはコウモリの巣穴があり、運がよければ?コウモリが飛行している姿を見られるかも。

ちなみに私は一瞬ですが、何かが飛んでいるのを確認できましたが、コウモリかどうかは不明です。(状況的にコウモリでしょうね。)

洞窟を抜けて空を仰いでみよう
洞窟を抜けて空を仰ぎ見る

自然に造られたトンネルは約50mほど続き、体感的にあっという間に洞窟を抜けました。

すると、スポットライトのように光が降り注ぐ瞬間に立ち会えますよ。

洞窟を抜けるとシダに覆われた緑の世界が登場

シダに覆われた渓谷
シダに覆われた渓谷

洞窟を抜ければ、そこにはシダに覆われた渓谷が広がります。薄暗い洞窟から一転して目の前に広がる一面緑の世界にテンションが上がりますね。

緑の壁は、かなり切り立った崖のようになっているぞ。そのため、谷底に落ちてしまったような気分になるかも知れない。

悠久の時を経て造られた大自然の造形美は見事なり。カメラのシャッターを切る指が止まりません。

伊尾木洞の存在感がすごい
伊尾木洞のビュースポットの1つ

洞窟を抜けた後、ぜひ振り返って見て下さい。伊尾木洞の圧倒的な存在感にビックリしますね。ビュースポットとして申し分なし。

また、両壁をシダの群生が埋めつくしており、珍しい種類のシダもあるという。

渓谷の風景
渓谷の風景、至るどころでシダを見かける
シダ(その1)
シダ(その1)
シダ(その2)
シダ(その2)

シダについて詳しくない方でも、若干みためが違っているので、見れば別の種類だというのは分かると思います。(私がそうでした。)

複数のシダを見かけると「何という名前のシダだろうか?」と疑問に思う方も多いはず。

シダ群落の説明板
シダ群落の説明板

ありがたいことに洞窟を抜けた近くには、こちらの説明板がありました。写真付きでシダの種類を紹介しているので分かりやすいですね。安芸市教育委員会の皆さん、グッジョブです。

シダ自体は珍しい植物ではありませんが、この場所のシダは天然記念物に指定されている貴重なものなので、うっかり伐採しないようにして下さいね。

奥へ進んでいくと、さらに緑の範囲が広がり秘境感たっぷり。シダに覆われた緑の世界を満喫しましょう。

水辺を歩き最深部の滝を目指す

水辺を歩く

ヘアピンカーブのような川沿いの道を歩きながら最深部を目指します。

湿った石の上を歩いたりするので、足場には注意して歩こう。聞くところによれば、雨が降ると小さな滝が無数にできて見応えがあるそうですよ。

私が訪れた日は、それなりに水量があったので、スニーカだったならば確実に靴の内部まで水が浸水していましたね。本当に長靴をレンタルできて助かりました。

森の中を歩く

また、川の中だけでなく森の中を歩くこともあり、ところどころに道案内があります。もし案内板がなければ、本当に道があっているのか不安なレベルですよ。

丸木橋
丸木橋

こうして奥へ向けて突き進んでいると、丸木橋が見えてくる。ここまでくれば、最深部まで残り半分の距離です。

突如現れるハシゴ
突如現れるハシゴ

ん?これはハシゴか。周囲に案内板はありませんが、どう見てもハシゴを登って奥へ向かうのに間違いなさそう。

滝周辺の景観

こうしてしばらく歩いていると、ついに滝とご対面。滝の隣には、遊歩道が奥に向けて続いています。

滝

滝の落差は約5mほどなので、それほど大きくないですが、周囲のシダやコケが織りなす景観と相まって独特な雰囲気が実によい。足を運んだかいがありました。

滝(拡大)

こちらは滝をカメラで拡大撮影した写真。どうですか、中々ステキでしょう。

ここから先は、これといった見どころがないので来た道を引き返しても構いません。

しかし時間がある方は、もう少しだけ遊歩道を歩いて奥へ進んで下さいね。お楽しみがあります。

滝の奥には遊歩道が続く

見た目が大変そうな道
見た目が大変そうな道

遊歩道を少し歩くと、こちらの「これ本当に道なの?」と思えるような場所へ辿り着きます。

そのためここで回り右をして、きた道を引き返す人も少なからずいるのではないでしょうかね。

案内板があるので、この場所を登るのは間違いなそう。意を決して登ってみると、見た目とは裏腹に簡単に登れるではないですか。良かった、良かった。

遊歩道を道なりに歩くと橋が現れた

その後、道なりに歩くこと約5分ほどで橋があり、橋の先には道が2つに分かれている。

道の分岐点にある案内板

分岐点には案内板があるので、伊尾木公民館と書かれた方角へ向かうと、伊尾木洞観光案内所へ戻れます。

民家

しばらく歩いていると、民家が見えてきました。ここから先は、道の分岐が多くなってきますが、案内板が所々にあるので、案内に従い歩いていこう。

その道中では、個人的にビックリするようなサプライズがありました。

コスモス畑
コスモス畑

なんと、5月にも関わらずピンクのコスモスが咲いているではないですか。

いや~、この時期に見られるとは全くの予想外でしたね。こうして、しばらくの間、コスモスの撮影会が始まった次第です。(笑)

調べてみると、コスモスは春から秋にかけて開花するタイプと秋に開花するタイプがあり、早いものだと5月頃から咲き始めるということでした。

帰り道に太平洋を見渡せるビュースポットあり

太平洋や安芸市街を望む
太平洋や安芸市街を望む

伊尾木洞観光案内所へ戻る道中は高台になっているので、太平洋や安芸市街を一望できるビュースポットがあります。

あいにくの曇り空だったので景色は今一つでしたが、晴れていれば中々よい景色なのは間違いないでしょう。

このビュースポットは、伊尾木洞の案内図にも記載されていますので、チェックをお忘れなく。

伊尾木洞の基本情報とアクセス

住所高知県安芸市伊尾木117
電話番号0887-35-1011(安芸市役所 商工観光水産課)
0887-34-8344(安芸観光情報センター)
入場料無料

【アクセス】

  • 土佐くろしお鉄道(ごめん・なはり線)伊尾木駅より徒歩約10分
  • 高知市中心部から高知東部自動車道経由にて車で約60分

伊尾木洞の駐車場

伊尾木洞観光案内所の無料駐車場が利用できます。(普通車 53台、大型車 2台)

まとめ

伊尾木洞の風景

伊尾木洞は、大自然の美しさを堪能できる神秘と癒しのパワースポットです。

洞窟内を歩く際には、安全のためにも長靴を積極的に活用したいですね。

また、大雨が降った後では洞内の水量が増水します。すると、歩行が困難になることが考えられるので、訪れるタイミングに気を付けよう。

安芸市街に突如現れる秘境感たっぷりの洞窟を、ぜひ満喫して下さいね。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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