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旅の体験談

あじさいが咲く季節、岡山県南部の美術館や寺、遺跡を自転車で巡る旅

【2021年6月 岡山県旅】

季節は6月、世間一般的には梅雨に入る季節ですね。

岡山県では、今年の梅雨入りは早く5月中旬ぐらいには既に梅雨入りが発表されていました。

この時期は雨が良く降り続けるため自転車旅には適しませんね。

そんなある日、梅雨の合間に晴れる日があり心が躍りました。

自宅の窓から外を見ると太陽の光が溢れています。

これは、もうサイクリングに出かけるしかありません。(笑)

さて、今回はどこへ行こうかな。

その時、自宅にある招き猫と目が合うと、頭の中で「これは啓示だ!」と閃きました。

その閃きを信じて、岡山市にある招き猫を展示している「招き猫美術館」へ訪ねる事にしたのです。

また、あじさいの季節であるため、岡山県内であじさい寺として有名な「大滝山西法院」にも訪れることを決めたのでした。

頭の中で急いでコースを組立て、早速出かけます。

旅の軌跡

スタート岡山市 法界院駅
ゴール岡山市 西大寺駅
距離77km
  • 費用合計 1,500円
    • 金山寺拝観料と招き猫美術館入館料の共通券 1,000円
    • 御朱印代 500円
  • 訪れたスポット
    • 岡山県最古の古刹「金山寺」※
    • 全国屈指の招き猫コレクション「招き猫美術館」※
    • 百間川の緑地「百間川せせらぎ広場」
    • 1,270余年の歴史を持つ「餘慶寺」※
    • 参道に綺麗に咲くあじさい「大滝山西法院」
    • 全国唯一の石積遺構「熊山遺跡」※

※印が付いているスポットについては別記事にて詳細な体験談を報告しています。

岡山県岡山市、瀬戸内市、備前市を巡る旅

金山を駆け上る

今回の旅のスタートは、岡山市にある法界院駅から始まります。

この駅は街中に近いため人通りが多いですね。

それでは、まずは金山の中腹にある「招き猫美術館」へ向けて出発します。

本日は晴れてはいましたが、空には白い薄い雲が張られ、所々に青空が見える空模様です。

天気が崩れることもないでしょう。

この美術館へ向かうに当たり、金山と呼ばれている山を登る必要があります。

この山は結構斜度がきついため、ヒルクライムの練習コースに適していて、ヒルクライムが大好きな人は大喜びでしょうね。

そのため、ヒルクライムに興味がない人にとっては、とても辛いのです。

最初は斜度5%前後で、それほど大した事はありませんが、だんだんとこの斜度が10%前後に上がり続け、辛くなっていきます。

私はヒルクライムは得意な方ではありませんが、それでも山を上っています。

それは山を上りきった時の達成感や充実感が格別な事であることを知っているからです。

だからこそ、自転車で山を上る人が後を絶たないのでしょう。

金山を駆け上がっていると住宅が見えてきたのです。

その住宅の近くには駅名標がありました。

「はたあゆどうやしき?」、「づだかはら?」知らないです。

昔この辺りで電車が開通していたという話は聞いたことがありません。(私が知らないだけかもしれませんが・・)

後日調べてみたのですが、結局わかりませんでした。

この地へ来た人を楽しませるためのオブジェかも知れませんね。

ずっと坂道を上り続けてきましたが、上りがあれば下りもあるのが山道です。

ついに下り道が見えてきたのです。(嬉)

その絶妙なタイミングの場所で、沿岸には自動販売機が設置されています。

全くうれしい対応ですね。

私はあらかじめ金山を登ることがわかっていたため、飲み物の備えは十分にしてきました。

この自動販売機をスルーしても問題ありません。(笑)

初見の人はここで小休止するのも良いかもしれませんね。

道を下りながら、当初は「招き猫美術館」へ向かった後で「金山寺」へ訪れる予定でしたが、何を思ったのか先に「金山寺」へ行くことにしました。

サイクルコンピュータの地図を見ると、金山寺へ向かう分け道があることがわかります。

行ってみましょう。

その道は狭く路面も余り良くありません。

それでも先へつながってるみたいです。

我慢して下って行きました。

「この道、本当に合っているの?」少しばかり不安になってきましたが、しばらく進むと寺が見えてきました。

きっとこの寺が金山寺でしょう。

路面の悪い道の先には、アスファルトで整備された道へつながっていたのです。

それを見て「・・・これは通った道以外にも走りやすい道があったんだ。」と思い反省した次第です。

路面の悪い道を通ることになりましたが、金山寺へ無事到着しました。(パンクしなくて良かったです)

金山寺で参拝する

金山寺の山門前がどうやら駐車場になっているようです。

山門前へ自転車を止めた後で、山門を眺めました。

山門をくぐり抜け、金山寺へ向けて階段を上がって行きます。

金山寺は749年に開山した岡山県最古の古刹です。

備前48ヵ寺の根本道場として栄えたと言われています。

階段を上った後で、奥へ進むと事務所があり、中へ入って金山寺の拝観料と招き猫美術館の入館料がセットになった共通券を購入しました。

案内人の後を付いていって、内仏殿に祀られていた阿弥陀三尊へお祈りを捧げたのです。

住職には、写真撮影と撮った写真をブログへ公開することについて了解を頂いています。

その姿は穏やかでこの世の全てを悟っている感じがします。

その後、別の部屋を見回ろうとした時に、案内人から動くふすま絵の話を聞いたのです。

なんだか面白そうですね。

その話を含めて、金山寺で体験した事については、下記記事でお話します。

招き猫美術館を訪れて

金山寺へ訪れる時に通った荒れた道を引き返さずに、整備された本来通るべき道を進みました。

約1kmほど坂道を駆け上がると「招き猫美術館」へ到着したのです。

駐車場へ自転車を止めた後で、この美術館の中へ入り、金山寺で購入した共通券を職員へ渡します。

また、職員へ店内の写真撮影と撮った写真をブログへ公開することについて了解を頂きました。

入口からいろいろな招き猫が展示されています。

この美術館には約700体の珍しい招き猫を展示しているのです。

これを見て下さい。圧巻の招き猫たちです。

特に一目でこいつがボスだと分かる金色の招き猫がいました。

他の招き猫とは金色だけにオーラが違います。(笑)

館内はそれほど広くはありませんでしたが、たくさんの招き猫に囲まれていて、全く楽しい美術館でした。

尚、招き猫美術館で体験した事については、下記記事でお話します。

百間川せせらぎ広場でゆったり過ごす

次の目的地は、瀬戸内市にある餘慶寺です。

金山の中腹から一気に約4kmの坂道を下るため、気分爽快ですね。

自転車の楽しいところの一つには、この下りの滑走感があります。

辛い山道を登りきった時の達成感と充実感。

そして、その後のお楽しみタイム。

距離にもよりますが、坂道を駆け上がるにはとても時間がかかります。

しかし、下り道は本当に一瞬ですね。

あっという間に坂道を下り目の前には、旭川が見えてきたのです。

左手に旭川を眺めながら、瀬戸内市へ向かいます。

橋を渡り、今度は右手に旭川を眺めながら堤防の上をゆっくりと進んで行きました。

川沿いの道は、平坦なところが多いため自転車で走っていて楽しいですね。

しばらくして、川沿いの道を離れると、気持ち良く休憩する事ができる広場が見えてきました。

この広場は「百間川せせらぎ広場」と呼ばれています。

岡山市内でバーベキューができる数少ないスポットですね。

百間川分琉部にある親水公園であり、旭川から引き入れた水流を利用した大きな池で水遊びを楽しんだり、芝生広場でゆったりと過ごすことができます。

解放感たっぷりの広場では、子供たちが楽しそうに遊んでいる光景を良く目撃しますね。

子供連れのファミリー層にお勧めの場所です。

少し立ち寄ってみましょう。

通行の邪魔にならない所へ自転車を止めて、徒歩で広場の中へ入りました。

公共の場所なのでルールはきちんと守らないといけません。

本当に景観が良い場所です。

特に春には綺麗な桜が咲き誇り、お花見を楽しむ事ができますね。

池の底が良く見えて綺麗な水です。

土曜や日曜、祝日には芝生の上にテントやタープを張ってデイキャンプを楽しんでいる人を良く見かけます。

この広場の直ぐ隣には、消防署があり、ここでトイレを借りることができますね。

また、この消防署から100mほど離れた所には駐車場も完備しているのです。

この広場は旭川から分かれて流れる百間川が始まる場所でもあります。

実はこの百間川は自然に誕生したのではなく、人の力により誕生したのです。

そのことについては、説明書きがありました。

その昔、宇喜多秀家が岡山城を建築するに辺り、旭川の流水を堀へ流すよう流路を整備していました。

そのため、城や城下町には洪水により、甚大な被害に見舞われていたと言われています。

1686年(貞享3年)に堤や荒手(越流堤)を備えた放水路を造ることにより、旭川が増水した時には、水が荒手を越えて、百間川へ流れる仕組みができあがったのです。

このことにより、城や城下町を洪水から守ることができました。

この立派な排水施設は、人の力を結集すると自然の驚異にも対抗できる一例ですね。

この広場には「百間川源流の碑」が立てられています。

どこか誇らしげに見えます。

この排水施設は新田開発にも大きな役割を果たすこととなり、歴史的な功績から2015年に百間川の治水施設群として土木学会選奨土木遺産に認定されました。

また、2019年には、倉安川・百間川かんがい排水施設群として世界かんがい施設遺産に登録されたのです。

それでは、旅を再開しましょう。

餘慶寺を目指す道中にて

餘慶寺は百間川の東に流れる岡山三大河川の一つである吉井川の東側にあります。

先日、西大寺でマンダラ巡りを行い、半分のマンダラを完成されました。

そのことについては、下記記事の中で紹介しています。

この西大寺から吉井川を挟んで東へ約4km進むと餘慶寺がありますね。

ふと辺りを見渡すと「湯迫温泉」と書かれた看板を目にしました。

どうやらこの辺りには温泉があるようです。

温泉は良い物です。

日本全国に様々な効能の温泉があります。

温泉に含まれている化学成分が入浴することで、体内へ吸収されるのです。

その結果、薬理的な効果を発揮して健康に良いと言われています。

毎日温泉へ入浴できる人はうらやましいですね。

そう考えると温泉施設を経営している人は幸せかもしれません。(経営自体は大変だと思いますが・・)

沿岸に餘慶寺の案内板を見つけると、この案内板の指示に従い進路を変えます。

すると、斜度がきつい坂道を上ることになったのです。

所々では斜度10%を越えています。

この坂道を上り切った先に餘慶寺がありました。

餘慶寺を参拝しよう

眼下には吉井川を見下ろせる小高い山の上に上寺山餘慶寺があります。

通行の邪魔にならない所へ自転車を止めて、早速参拝しましょう。

餘慶寺は749年(天平勝宝元年)に報恩大師が寺院を創始したと伝えられる天台宗の古刹です。

本堂へ向かい、本堂手前の階段を一歩ずつ丁寧に上がった後で、仏様へお祈りを捧げました。

境内には、立派な三重塔が見えますね。

この三重塔を回るマンダラ巡りを行ないました。

尚、餘慶寺の紹介やマンダラ巡りで体験した事については、下記記事でお話します。

あじさい寺へ向かおう

日本全国にあじさい寺と呼ばれるところは多々あります。

岡山県であじさい寺と言えば「大滝山西法院」と答える人が多いでしょう。

これから、この大滝山西法院へ向かいます。

急ぐ必要もないので、のんびりと自転車のペダルを回して進みました。

季節は6月のため、日が昇っている時間帯は長いですね。

既に15時を過ぎていましたが、今は19時近くまで明るいため、暗くなる前には帰宅できそうです。

しばらくは平坦な道を走行しますが、これから、大滝山、熊山と続けて山道を駆け上ることになります。

今だけでものんびりと走りましょう。(笑)

自転車に乗って、のどかな景色を眺めながら走るだけで嬉しくなってきます。

特にどこかへ行く目的がなくても、ただ単純に走るだけでも自転車は楽しい物です。

私は旅だけではなく、目的のないポタリング(自転車による散歩)も好きで、暇な時に良くしています。

しばらく進んでいると、目の前に古い建物が見えてきました。

何やら古い歴史を感じる建物ですね。

どうやらお店のようです。

後日、調べてみたところこのお店は「鷹取醤油・燕来庵」と言います。

1905年創業の老舗の醤油メーカーで、醤油や油、ドレッシング、各種タレの販売を行っているようです。

また、醤油ソフトクリームやポン酢ソフトクリームといったインパクトのあるソフトクリームも販売しているようで興味がわきますね。

いったいどのような味がするのでしょうか。

今度、備前市へ訪ねた時に立ち寄ってみたいです。

このお店の前を通過して、先へ進んでいると坂道になってきました。

大滝山西法院までは、上り始めてから約2kmぐらい進めば到着します。

距離的には大したことはありません。

標高は150mぐらいでしょうか。

散歩しながらでも行けますね。

所々で斜度がきついところがありますが、自転車のギアを軽くして走れば問題ありません。

鼻歌まじりではありませんが、ゆっくりと坂道を駆け上がって行くとお寺が見えてきました。

大滝山西法院のあじさい巡り

近くにあった駐車場へ自転車を止めて、徒歩でお寺へ向かいます。

これは「大滝山福生寺」の本堂ですね。

手前の階段を上り、仏様に願いを込めてお祈りしました。

福生寺は、754年(天平勝宝6年)に鑑真により創建されたと言われています。

山号は大滝山で、ご本尊は十一面千手観音菩薩(本堂)と大日如来(三重塔)です。

本堂は、1682年(天和2年)に備前岡山藩主の池田綱政により再建されました。

岡山県の県指定文化財に指定されています。

参拝を済ませた後で、西方院へ向かいました。

参道の入口には、綺麗なあじさいが咲いています。

「お~、綺麗だな」思わず喜びの声を上げたのです。

参道の階段を登ろうと上を見上げてみると「・・・少しくる時期が早かったかも・・・」と思ってしまいました。

それでも所々であじさいが綺麗に咲いていましたので、十分に楽しむ事ができます。

参道を上りながら、周りに咲いていたあじさいを眺めていました。

立派に咲いています。

頑張って綺麗に咲いてね。

白色のあじさいも良いですね。

今年も順調にあじさいが咲いていますね。感謝します。

可愛らしいお地蔵様ですね。

階段を上りきると西方院へ到着したのです。

奥の方へ進むと、滝が流れていました。

なかなか良い景色ですね。

滝の上に建っている建物へ立ち寄ってみましょう。

どうやら不動明王を祀っているようです。

ここでも願いを込めてお祈りをしました。

その後、来た道とは違う道で降りて行くと道中に、青く瑞々しいあじさいを見ることができたのです。

とても綺麗なブルーカラーですね。

しばらくの間、周辺を散策した後で帰路へ向かいます。

先ほどの滝の近くには、備前焼きで作られた狛犬がこの地を護っていました。

凛々しいですね。

そして、帰路へ向かう道中にも綺麗なあじさいを見る事ができて、気分が良いです。

大滝山西法院は、あじさい寺と呼ばれていることはお話しましたね。

その愛称通り、参道には色とりどりのあじさいが咲いています。

あじさいの例年の見頃は、6月中旬~ 7月上旬になります。

無料の駐車場があり、普通車なら30台、中型バスも止めれます。

最寄り駅であるJR香登駅からでは、タクシーで約10分ぐらいかかりますね。

この駅から西法院までは、約4kmぐらいですので徒歩だと少し辛いかもしれません。

駐車場へ到着した後で、再度坂道を駆け上り続けたのです。

謎の熊山遺跡

大滝山西法院から約3.5km上った先には、熊山遺跡へ向かうための駐車場がありました。

この駐車場へ自転車を止めて、早速遺跡へ向けて山道を歩きます。

山道は整備されており、歩き易いですね。

奥の方には、とても目立つピラミッドが見えます。

あれが熊山遺跡でしょう。

その姿を目にして「お~、凄い!!」と思わず声を上げたのです。

この特殊な方形で作られた熊山遺跡は、誰が何のためにこの熊山に造ったのか全くわかっていません。

仏教の戒壇、仏塔、豪族の墓、修験道の遺構など諸説がいろいろと言われていますが決定打に欠けているようです。

まさしくミステリーですね。

尚、熊山遺跡の紹介や体験した事については、下記記事でお話します。

岡山市へ向かおう

坂道をいっきに下ります。

気分爽快ですね。

あっと言う間に坂道を下りきり、岡山市へ向けて先へ進みました。

後は今回のゴールである西大寺駅へ向かうだけです。

その道中に協会が見えたので、写真に収めました。

なかなか趣がある教会ですね。

街中を抜けるまでは、ゆっくりと進み続け、街中から離れた後に自転車の速度を上げたのです。

吉井川沿いの道を力強く進みます。

周りには、のどかな景色が続きます。

橋の上から眺めた吉井川は逆光でしたが綺麗ですね。

吉井川を渡り終わった後で、それほど時間が経たない内に西大寺駅へ到着しました。

こうして、今回の旅は終わりを告げました。

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