ある日、突然自転車が壊れて動かなくなってしまうと、「修理できるかな」「新しい自転車に買い替えようか」と思ったりしますね。
新しく買い替えるならば、壊れた自転車を処分したいと考えるもの。
その時に、壊れた自転車の処分をどうすれば良いのか悩んだりしませんか。
実際、不要となった自転車を処分する方法は、沢山ありますので、あなたにあった方法を選びましょう。
自転車の処分は、ゴミ袋に入れて出す家庭ゴミの処分より手間はかかりますが、それほど難しくないのでご安心して下さい。
本記事では、不要となった自転車の正しい処分方法についてお伝えします。また、不用意に捨てるのはトラブルの元になるので、注意点についてもお話しますね。
自転車を処分するのはどんな時
自転車の処分を考えるのは、どのような場合が多いと思いますか。
多くの場合は、以下に挙げる理由だと思います。
- 自転車が壊れた
- 新しい自転車を買ったので、古い自転車が不要になった
- 引っ越しの際、大きな荷物となる自転車を処分したい
- 通勤通学で自転車を使っていたが、移動手段を変えたため不要になった
- 高齢になり、自転車を漕いで走るのが辛くなり乗らなくなった
- 自転車を室内保管していたが、部屋のスペースが手狭になったので処分したい
自転車を保管するだけでもそれなりにスペースが必要なので、不要となった自転車は早々に処分したい場合が多いですね。
自転車の処分する方法は、大きく分けて以下の2つのケースに分けれます。
- 壊れた自転車や不要な自転車の処分方法
- まだ安全に使える自転車の処分方法
ポイントとなるのが、自転車が「もう使えない」「まだ使える」の2点ですよ。
このポイントによっては、処分方法の選択肢が変わってきますね。
特に「まだ使える」ならば廃棄以外の選択肢が取れるので良く考えてみましょう。
これら2つケースに当てはまる処分方法をそれぞれ説明します。
いずれの処分方法でも、自転車の処分前には、必ず防犯登録の抹消手続きを行ないましょう。
手続きを忘れて処分してしまうと、後で思わぬトラブルに巻き込まれる可能性がありますよ。防犯登録の抹消については、後で説明します。
壊れた自転車や不要な自転車の処分方法
壊れてしまいもう乗れなくなった自転車は処分するしかありません。
また、たとえまだ乗れたとしても不要になったので、処分する場合もあるでしょう。
そんな自転車を正しく処分する方法を以下にまとめました。
- 粗大ゴミとして処分する
- ゴミ処理場や回収所に持ち込む
- 自転車販売店に処分を依頼する
- 不用品回収業者へ処分を依頼する
それぞれについて説明します。
粗大ゴミとして処分する
自転車を粗大ゴミとして回収してもらうには、あなたがお住まいになる自治体のルールに従いましょう。
大抵の自治体では、以下の手順で自転車を処分します。
尚、処分費用は、数百円~千円程度なので、それほど高くはありません。
多少手間がかかりますが、作業自体は簡単なので1度やり方を覚えれば、次回からスムーズにできますね。(自転車に限らず粗大ゴミをスムーズに出せれるようになりますよ。)
【自転車の寿命】
長く使い続けた自転車は、いずれ寿命を迎え壊れてしまうもの。それは、自転車の部品単位で起こるので、その寿命を知っておくのは役立ちますね。下記記事では、自転車と構成する部品の寿命についてお話します。
ゴミ処理場や回収所に持ち込む
ゴミ処理場や回収所に持ち込む場合は、事前にあなたがお住まいになる自治体の受付センターなどへ連絡して下さい。
ゴミ処理場や回収所は、市街地から離れた場所にあることが多いので、どのようにして運ぶのかも考えておく必要があります。
車に自転車を載せれる場合は、深く考える必要はありませんが、車を所有していない方は悩むかも。
そのような場合は、粗大ゴミで回収してもらう方法をお勧めします。
受付時間が決まっていることが多く、回収できない場合もあるので、事前確認は必須ですよ。
また、処分費用がかかったりしますので、受付時によく確認しましょう。
住民が多い地域は、1年中粗大ゴミを回収している。しかし、住民が少ない地域では、1年に数回決められた日にしか持ち込めないないことが多いですね。
【自転車の部品やアイテムの処分】
自転車は様々な部品が集まって組立てられています。そのため、部品単体の取り替えなどで、古い部品を処分することも。また、不要なアイテム(装備品)も処分したりしますので、下記記事で紹介します。
自転車販売店に処分を依頼する
自転車販売店では、引き取り処分をしているところが多いです。
大手の販売店であれば、自転車を処分する際、事前連絡する必要がないところもありますが、念のために連絡することをお勧めします。
もし自転車が壊れていて乗ってお店へ行けない場合は、引き取りにきてもらえる場合がありますね。
事前にお店の店員へ相談してみましょう。
不用品回収業者へ処分を依頼する
不要となった自転車を、早急に処分したい時に便利なのが不用品回収業者です。
そもそも不用品回収業者とは、自治体以外の企業が運営する不用品回収サービスですね。
電話1本で自宅まで取りに来てくれる業者が多いので助かるかも。
連絡してから、比較的短い期間で自転車の処分ができて、業者の状況にもよりますが当日対応もできる場合があるとか。
ただし、処分費用は他の方法と比べて多少高くなるのは仕方がありません。
残念なことですが、不用品回収業者の中には、法外な値段を請求する悪徳業者もいます。
また、回収した自転車を不法投棄したりする業者もいますね。
依頼する前には、「一般廃棄物収集運搬許可」がある業者であるか、業者の公式ホームページや自治体に確認しましょう。
まだ安全に使える自転車の処分方法
まだ十分に使える自転車を、廃棄処分するのはもったいなくありませんか。
たとえあなたが必要とせずとも、他の誰かが必要としているかも知れません。
そこで、まだ使える自転車の処分方法を以下にまとめました。
- 友人や知人に譲渡する
- リサイクルショップや買取専門店に売却する
- 個人間で売却する
- NPO法人や慈善団体に寄付する
それぞれについて説明します。
友人や知人に譲渡する
あなたの周りに自転車を必要としている友人・知人がいるのでしたら、譲渡してみては如何でしょうか。
あなたも不要な自転車を手間をかけず処分できるし、譲渡した相手にも喜ばれます。
お互いがWin-Winの関係になれますよ。
譲渡の際、よく忘れがちになるのが防犯登録の抹消です。
いくら面識があるからと言って、防犯登録をそのままにしておくと、あなた自身にトラブルが舞い込む可能性は否定できません。(詳しくは後述します。)
そのため、防犯登録の抹消手続きを忘れずに行ないましょう。
リサイクルショップや買取専門店に売却する
不要な自転車をリサイクルショップや買取専門店へ売却してしまうのも一つの手です。
売却で得たお金は、新しい自転車などの購入資金に当てることができますね。
買い取ってもらうには、ブレーキが正常動作するとか、ライトが切れていないといった自転車の基本動作に問題がないことが条件の場合が多いです。
一般的なママチャリの場合は、1,000~3,000円程度が相場になりますが、ロードバイクなどのスポーツ系自転車は、自転車の状態にもよりますが、高額買取をしてもらえたりします。
受付時には、身分証明書や譲渡証明書など手続きに必要な物がありますので、事前にお店に確認しておきましょう。
ロードバイクの買取価格は、購入金額の10~40%程度が相場ですかね。
個人間で売却する
個人売買の手段として良く使わているのが、フリマアプリやインターネットオークションですね。
あなたの納得した価格で売ることができるので、満足度も高いでしょう。
また、スマホやパソコンがあれば簡単に出品ができて、仲介料や手数料などの費用も安くお手軽です。
しかし、画面越しで見た商品と実物の違いで、購入者とトラブルに発展する可能性がありますよ。
自転車の汚れや傷などの状態をくわしく記載して、誤解を与えないように努めましょう。
NPO法人や慈善団体に寄付する
売却や譲渡以外にも寄付という手段があります。
NPO法人や慈善団体に寄付してみては如何でしょうか。
売却に比べて、譲渡の場合は多くの自転車が対象になりますよ。
多少の汚れや破損、サビがあったとしても、安全に走行できるならば対象になりますね。
自転車を求めているNPO法人や慈善団体を調べて、連絡を入れて寄付の手順について確認してみましょう。
自転車の寄付ができるNPO法人には、「ふくクル」などがあるよ。
不用意な処分はNG、防犯登録の抹消手続きを済まそう
自転車は、防犯登録が義務付けされています。
自転車ショップで自転車を購入した際は、店員のすすめで防犯登録の手続きをした方が大半でしょう。
この防犯登録を抹消しないままで、自転車を処分すると、思わぬトラブルに巻き込まれることが十分考えられますね。
例えば、粗大ゴミの指定場所に置いていた自転車が盗まれたり、譲渡した自転車が盗まれたりして、犯罪に使われてしまうと、その自転車の持ち主はあなたのままですよ。
当然、警察からはあなたへ問い合わせがあります。(必ずしも加害者扱いになる訳ではないのでご安心を)
そんなことにならないためにも、処分する自転車は予め防犯登録の抹消を行ないましょう。
くわしくは、下記関連記事をお読みください。
私有地の放置自転車の処分には注意が必要
もしあなたの私有地に放置自転車があった場合いったいどうしますか。
勝手に処分すると、後からトラブルに発展する可能性があります。
たとえば、後から自転車の所有者が取りに来て、処分されていることが分かった場合は、ほぼ間違いなく損害賠償を請求されるでしょう。
そこで、放置自転車を見つけたら、まずはあなたがお住まいになる警察署へ相談して下さい。
警察署で処分の手順を確認して対応すれば、間違いはありません。
私有地にあった放置自転車の処分は、自治体で方法が違います。
私有地に放置された自転車は、大抵土地所有者の権限で処分ができますね。以下の手順で行いましょう。(警察署へ確認して実施することを忘れずに。)
- 私有地に放置された自転車に「警告札(引取期限と処分の内容を記述した文章)」を取り付ける
- 指定の期限(引取期限)が過ぎた後に処分する
まとめ
不要な自転車の処分方法について説明しました。
本記事で説明した内容を以下にまとめます。
- 自転車を処分する前には、防犯登録の抹消をしないと不要なトラブルを招く恐れがある。
- 壊れた自転車や不要な自転車の処分には、粗大ゴミに出したり、ゴミ処理場や回収所に持ち込んで処分する。また、自転車販売店や不用品回収業者へ処分を依頼できる。
- まだ安全に使える自転車は、譲渡や売却、寄付ができる。
- 私有地に放置自転車を見つけたら、警察署へ相談する。
本記事で説明した方法で、スムーズに自転車の処分ができて頂ければ幸いです。
【ママチャリに関する話】
ママチャリは昔から日常の足として、幅広い世代に使用されています。そのため、毎年処分されるママチャリの件数も多いですね。下記記事では、ママチャリに関する記事を紹介します。