現代の科学技術の発展はすさまじく、子供の頃に夢だと思っていたものが次々と現実化していたりします。
その代表的な物の中には、携帯電話やスマホがありますね。昭和世代においては、スマホは凄まじい発明品であると認識している人も少なくありません。
自転車も時代が進むにつれ、より洗練されたものになってきました。現代の自転車は、明治時代の自転車と比べて性能が桁違いです。
自分の力で前へ進むというコンセプトは、今後も変わることはないといえますが、どのような進化を遂げるのか興味がありませんか。
そこで、未来の自転車がどのように進化するのか考えてみました。
本記事では、きっと未来では技術的に可能になるであろうと思われる、未来の自転車を紹介します。
自転車の登場と定義
先人たちは、生活を豊かにするために様々な発明を行なってきました。
自転車においては、19世紀の初めにドイツで自転車の始祖・ドライジーネが誕生し、それがキッカケとなり、その後多くの革新的な自転車が作られて現代に至ります。
今の自転車の形になるまでは、多くの関係者たちの情熱とたゆまぬ努力があり、様々な実験を繰り返したことは言うまでもありません。
自転車が日本に登場するのは、明治時代にヨーロッパから輸入されたのが最初ですね。一説によれば、幕末期の慶応年間にミショー型(ベロシペード)が持ち込まれたという話がありますが、詳細は不明です。
日本産業規格(JIS)によると、自転車の定義は、「ペダル又はハンドクランクを用い、主に乗員の人力で駆動操縦され、かつ駆動車輪をもち、地上を走行する車両の総称」となっています。
つまり、この定義にそぐわない車両は自転車といえないですね。
こんな自転車が欲しい、未来の自転車を予想してみた
たとえ技術的に開発が可能であったとしても、社会理念や大人の事情などの影響で、お蔵入りになることはよくあることですね。
それに商品化ができなければ、私たちの手元にくることはありません。
そういう点を考慮しながら、未来では技術的に可能になると思われる革新的な自転車を予想しました。そこで、予想した自転車を以下にをまとめます。
- AI搭載の自転車
- 軽量コンパクトな大容量バッテリーを搭載した自転車
- 半自動運転が可能な自転車
- 最適化された防犯機能を搭載した自転車
それぞれについて説明します。
AI搭載の自転車
現在の自転車では、サイクルコンピュータ(略:サイコン)やスマホを搭載できるため、地図案内を始め速度や走行距離などを直ぐに知ることができます。
それにスマホを搭載すれば、調べものも検索機能で簡単にこなせてしまう。
たとえば、iPhoneに搭載されているAIを搭載した音声認識のバーチャルアシスタントアプリ「Siri」を使えば、iPhoneに向かって喋るだけで色々な情報を調べてくれるのはとても便利。
つまり、今でもAIが広く活用されているわけだ。未来においては、さらにAI技術が発達することは確実なため、AI搭載型の自転車専用のサイコンが販売されるのではないだろうか。
サイコンに向かって「Hey! 〇〇〇、東京駅までは何分ほどで到着する?」と呼びかければ、走行ルートと平均速度、道の混雑具合を考慮し、一瞬のうちに回答してくれるだろう。
また、必要に応じて双方向の会話ができるようになる可能性が高い。そうなれば、進行方向の渋滞具合や道路が工事中であるのかリアルタイムの情報を教えてくれるようになる。
また、センサーで前方にある危険物や後方から近付いくる車や自転車の情報もいち早く教えくれるようになるだろう。これは、とても助かります。
また、日常会話もできるようになっているかも知れません。
昔見ていたアメリカのテレビドラマに「ナイトライダー」というのがありましたが、それに登場するAI搭載のしゃべる車のような自転車が登場する予感がしています。
ディープラーニングで一度走った場所やその時の状況を覚えていき、自転車の乗り手に興味のある話や昔話を語りかけてくるなんてこともあり得るでしょうね。
【自転車のアイテム紹介】
自転車に役立つ様々なアイテムを、下記記事で紹介します。
軽量コンパクトな大容量バッテリーを搭載した自転車
近年、欧米で生まれたE-Bikeは、日本でも年々利用者が増え続け人気を高めています。
今のE-Bikeには、重量が重く大きな大容量バッテリーが搭載されており、ロードバイクのような軽快な走行感は感じられません。
しかし、大容量バッテリーによる力強い走りは、坂道を上るときに最高のパフォーマンスを発揮してくれます。
峠や山道の多い日本では、重宝している人も多いでしょう。
私たちの歴史を紐解くと、技術の発達にともない、バッテリーは軽量コンパクト化が進んできました。
今でも軽量コンパクトなモバイルバッテリーが販売さています。
この流れは今後も加速していき、自転車に搭載可能な超小型で軽量な大容量バッテリーが生まれるだろう。
具体的にいえば、お財布程度の大きさので重量が500g以下のバッテリー。さらに2~3日ほど充電しなくても大丈夫のものであり、安価に量産されれば、全ての自転車がバッテリー搭載になるのではないだろうか。
実際、次世代の電池として注目を集める「全固体電池」が登場すれば、耐高温・長寿命も今まで以上に実現できるようになる。
それに走行中に、今以上の効率的なソーラー発電や風力発電ができるようになれば、バッテリーの消耗具合を大幅に改善できるだろう。
しかし、日本の交通事情や大人の事情(想像に任せる)を考えれば、「時速24kmを越えるとアシスト機能の補助を受けれなくする」という法律を変えるのは、政治的な決着が必要となるため困難でしょうね。
半自動運転が可能な自転車
自動運転が可能な車が近い将来には、一般消費者に向けて販売されるのは、ほぼ確実になっています。
そんな夢のような車が現実化されており、それに発達したAIが搭載されれば、ナイトライダーに登場する「ナイト2000」の誕生が夢物語ではないでしょう。
現代では、それほど技術の進歩が進んでいるわけです。すると、将来的には車で培った技術が自転車にフィードバックされる可能性が高いですね。
といっても自動運転できる自転車は、もはや自転車と呼べる存在ではなくなっているので、違う部分で自動化されると思う。
具体的にいうと、路面の状況に応じて最適なギアを自動的に判断したり、サイコンに向かって「リアギアを2段、軽くして!」としゃべれば、「はい、マスター」と返事をし、ギアチェンジをしてくれるようになる。
また、急坂を下るときにスピードを出しすぎていると、自動的にブレーキがかかり減速してくれるだろう。一方、坂道を上るときは、自動的に最適な電動アシストをしてくれるので、楽に上れるようになります。
もちろん今と同じように手動操作もできますが、AIに任せて半自動の運転ができるようになるのは、決して不可能ではないでしょうね。
最適化された防犯機能を搭載した自転車
外出中に自転車のそばから離れる時には、盗難防止のため鍵をかけますね。今は自分で防犯に気を付けなければいけませんが、これが自動化される未来を予想します。
具体的にいうと、自転車へ乗る際、あらかじめ登録した指紋や網膜など個人のユニークな身体情報が一致しなければ、自転車のペダルを漕ぐことができなくなるだろう。
また、あらかじめ登録した人物以外が一定時間自転車に触れると、アラームが鳴り響き警告を与えることも可能だ。
さらに発達したAI機能と警察の協力により、最寄りの警察へ連絡することも自動で行ってくれるようになる。その際、自動的にカメラで撮影した犯人の画像データを転送してくれます。
かりに盗まれたとしても、自動的にGPSの位置情報を持ち主や警察へリアルタイムに転送し、スムーズな犯人逮捕につなげることは十分に可能ですね。
さすがに空飛ぶ自転車は難しい
私が子供の頃は、未来では車が空を飛ぶ世界が一般化されているだろうと考えていました。SF小説などではお馴染みの世界感ですね。
実際、空飛ぶ車の開発は進んでおり、近い未来には実現する見込みです。その技術が、軽量コンパクトされ、技術的に自転車に応用可能となったとしても、実現する可能性はとても低いと思います。
そもそも空を飛ぶというのは、自転車の定義を外れており、もはや別の乗り物ですよ。たとえ外観が似ていたとしても、自転車とは呼べませんね。
それに空飛ぶ乗り物の一般化は、法整備が難しいと思う。なぜなら犯罪に使われると、厄介極まりすぎるから。
残念ながら人間に欲望がある限り、他人との衝突をゼロにすることはできないし、魔が差すことはよくあることだ。つまり、犯罪をこの世から無くすことは、不可能といえるでしょう。
まとめ
本記事で予想した自転車は、それほど突拍子のないものばかりだと思います。
けれど、技術の発達が予想以上に凄まじい未来が訪れるならば、予想もできないほどの革新的な自転車が生まれたとしても、何も不思議ではありません。
期待する自転車の未来像は人それぞれ。あなたは、どのような自転車を想像しますか。
ただいえるのは、どのような自転車であれ「自分の力で前へ進む」というコンセプトは、不変だといえます。
自転車を通して、私たちの生活がより豊かになる未来を期待したいですね。