自転車旅やサイクリングを続けて入れば、一度はお世話になるのが「道の駅」ですね。
道の駅は、令和6年2月時点で1,213駅が登録されており、日本全国に点在しています。24時間利用可能な駐車スペースやトイレ、情報提供の施設があり、特産物やレストランなどがあったりして、活動拠点として今ではなくてはならないものでしょう。
そんな道の駅ですが、特に自転車旅の最中に、ちょっとした休憩のために立ち寄るだけならば、その活用方法はもったいないですよ。
実は、道の駅によって特色は様々であり、観光スポットが隣接していたり、温泉があったりして旅をより楽しめるものだ。
本記事では、自転車旅やサイクリングを行なう際に、道の駅の活用方法を紹介します。
自転車旅やサイクリングで道の駅を十全に活用する方法
道の駅では、車のドライバーが休憩や食事、お土産を買っているところをよく見かけますね。それは、車だけでなく自転車乗りにもいえるでしょう。
自転車で足を運んだ場合は、買い物というより、どちらかというと休憩のために立ち寄る機会が多い。そのためか、今ではサイクルスタンドを用意している道の駅も多くなってきました。
そもそも道の駅では「地域とともにつくる個性豊かなにぎわいの場」を基本コンセプトにしており、様々なサービスを提供しています。
そのサービスの中には、サイクリストにとっても有益なものが多いので、しっかり活用したいですね。
そこで、サイクリストによる道の駅の活用方法を、以下にまとめました。
- 長時間の休憩
- 絶景・観光スポットの情報収集
- 絶景・観光スポットへ足を運ぶ拠点
- 自転車の整備
- 温泉へ入る
それぞれについて説明します。
長時間の休憩
サイクリング中に良く立ち寄る休憩スポットには、コンビニがありますが、道の駅はコンビニと違って長時間いても違和感を感じない場所ですね。
道の駅では、その土地ならではの料理が食べられるところが多い。特に食事に力を入れているところとなると、料理のクオリティーが高いので思わず「ブラボー!!」と叫んでしまうかも。(笑)
お店の込み具合にもよりますが、大抵はゆっくり食事ができるので1時間以上いても大丈夫ですね。
また、ガッツリした料理だけでなく、コロッケやタコ焼き、ソフトクリームなどのちょっとした軽食もあったりするので、お腹のすき具合でチョイスしやすいのもありがたい。
それに初めて訪れた土地ともなれば、どこのお店へ入ればよいのか悩んだりするでしょう。そんな時に道の駅へ訪れると重宝します。
道の駅によっては、必ずしもレストランがある訳ではありません。レストランの有無は、道の駅公式サイトで簡単に検索できるので、事前に確認しておこう。
食事休憩以外にもいざという時に心強い場面があります。それは、サイクリングの最中に大雨が降り出した時ですね。
私は自転車旅の道中で何度か大雨に降られた経験がありますが、その時に道の駅へ退避し、そこで2~3時間ほど雨雲が去るまで休憩していましたね。そんな経験をしているので、道の駅は最高の休憩スポットと思っています。
また、暑さや寒さをしのぐために、空調の効いた室内でゆっくり休憩できるのはパラダイスですよ。暑さ寒さが厳しすぎる日は、椅子に座って長く休憩していると、尻に根が生えた感じがして中々旅立てないこともあったかな。(笑)
特に24時間開放している休憩所のある道の駅では、夜通し走り疲れはてた時に、一時的に仮眠をとる場所として重宝します。
絶景・観光スポットの情報収集
道の駅では、その土地の絶景・観光スポットなど見どころを紹介しているので情報収集に便利です。
事前に旅行雑誌やインターネットなどで情報収集はできますが、現地での情報収集では、予想外に面白そうな穴場スポットなどを発見することもある。
また、事前に調べた時には興味を持てなかったものも、現地でよりくわしく知るにつれ、興味を持ったりしますね。
特に道の駅によっては、郷土文化の展示コーナーやちょっとした博物館があったりして、その地域の文化や歴史に触れることができる。大規模な展示コーナーともなれば、それだけで満足度の高い観光ができます。
絶景・観光スポットへ足を運ぶ拠点
道の駅の中には、絶景・観光スポットのすぐ近くに建てられているものがあります。そういうところでは、道の駅に自転車を駐輪して歩いて行けますね。
たとえば、鳥取県にある道の駅「白うさぎ」では、道路を挟んだ向こう側には、因幡の白兎の舞台となった白兎海岸があります。
白い砂浜が弓なりに連なっている美しい景勝地であり、神話に登場するワニザメの背中に似た岩礁(淤岐ノ島)も見て取れる。開放感抜群なので、ゆっくり浜辺を散策してみよう。
さらに神話のストーリーにちなんだ恋愛のパワースポットとして有名。白兎海岸には、大国主命(おおくにぬしのみこと)が八神姫にプロポーズした「恋島」があるので、これは見逃せませんね。
また、徳島県にある道の駅「藍ランドうだつ」では、隣に「うだつの町並み」が連なっています。まるで江戸時代にタイムスリップした感覚を味わえるので面白いですよ。
道の駅によっては、絶景・観光スポットを見て回る拠点として大いに役立ちます。
自転車の整備
道の駅の中には、サイクルステーションとして登録されているところがあります。
サイクルステーションでは、サイクリストなどの自転車利用者に対して様々なサービスを提供しているので必要に応じて活用したい。主なサービスは以下の通りです。
- サイクル情報の提供
- フロアポンプや工具の無料貸し出し
- チューブなど備品の購入
特に旅先では、どんなトラブルが発生するのか分からないため、このような施設があるのは心強いですね。
サイクルステーションは、道の駅以外にも空港や飲食店などにあるので、自転車旅を行なう際には、あらかじめこのような施設があるところをおさえておきましょう。
【自転車保険に関する話】
トラブルに備えて、あらかじめ自転車保険に加入しておくのがおすすめです。下記記事では、自転車保険に関する話などを紹介します。
温泉へ入る
温泉がわく地域にある道の駅では、温泉施設があったりします。肌寒い日にサイクリングをしていると、暖かい温泉につかりたい時もあるだろう。
そんな時、気軽に立ち寄れる道の駅の存在はありがたい。温泉に入った後で、長時間休憩したり、食事をしながらくつろげます。
たとえば、愛媛県にある道の駅「マイントピア別子」では、別子温泉があり、露天風呂やジェットバス、サウナ、岩盤浴などを楽しめる。
温泉施設のある道の駅は、道の駅公式サイトで簡単に検索できるので、事前にチェックしておきたいですね。
キャンプするなら道の駅に隣接しているキャンプ場が便利
道の駅の中には、キャンプ場が隣接しているところもあります。
このようなキャンプ場では、食材の調達が手軽にできるので、キャンプツーリングを行なう際、荷物を少なくできるなどメリットが大きいですよ。
ただし、道の駅の営業時間に気を付けること。夜遅くまでやっているところは少なく、食材を手に入れるにしてもだいたいは17:00や18:00には閉店となっています。
なので、道の駅の営業時間を前もって確認し、余裕をもって道の駅へ到着しよう。そして、キャンプの準備を整えるようにして下さいね。
道の駅に野宿する時は事前にスタッフへ確認すること
自転車旅をしていると、宿泊先に道の駅を利用することもあるでしょう。特に自転車で日本一周をしている人たちにとっては定番の宿泊先となっています。
道の駅では車中泊をする人を見かけたりしますが、野宿できるかはグレーゾーン。なので、野宿できるかは、道の駅のスタッフに確認しよう。
また、道の駅によっては、野宿禁止の張り紙を掲示しているところもあるので、チェックをするのを忘れずに。
もしスタッフに野宿のOKを頂いたとしても、テントの設営は営業時間外に行なうこと。他のお客さんに迷惑をかける行為はNGですよ。
また、テントで一夜を過ごした後は、出したゴミは持ち帰るのを徹底し、翌朝は周囲への配慮のため、人が来る前に立ち去るなどマナーを守って下さいね。
野宿はあくまで自己責任なので、たとえどのようなトラブルがあったとしても、道の駅は関知しないのを肝に銘じておきましょう。
まとめ
本記事では、自転車旅やサイクリングで道の駅を活用する方法を説明しました。
最後にもう一度、その活用方法を以下にまとめます。
- 長時間の休憩
- 絶景・観光スポットの情報収集
- 絶景・観光スポットへ足を運ぶ拠点
- 自転車の整備
- 温泉へ入る
もちろんちょっとした休憩に立ち寄るだけでも全然かまわないのですが、せっかく道の駅へ訪れたならば、十全に活用してみてはいかがですか。
道の駅の公式サイトでは、特徴やイベントなどが紹介されているので、立ち寄る前に事前にチェックしておきましょう。