
神社やお寺へ参拝に訪れた時、御朱印を頂いている参拝者をよくみかけますね。
また、お洒落な御朱印の写真をブログやSNSなどへアップする人もいるので、そういうのを通じて御朱印について知った人も少なくないだろう。
2000年代以降のパワースポット巡りや「御朱印ガール」などテレビの情報番組を始め、様々なメディアに取り上げられることもあり、御朱印を集めるのは一大ブームになって久しいです。
これから御朱印集めを始めてみようと考えているのであれば、その楽しみ方が気になるでしょう。御朱印の魅力に触れれば、より神社仏閣を巡るのが楽しくなるのは間違いありません。
本記事では、神社仏閣巡りの醍醐味の一つである御朱印集めの楽しみ方について紹介します。
御朱印とどういうものなのか?

御朱印とは、神社やお寺を参拝した証として授かるものです。
江戸時代には、「納経印」とも呼ばれており、お寺に写経を納めた証として授かっていました。それが時代とともに簡略化し、現在では納経しなくても参拝すれば誰でも簡単に授かれます。
御朱印には、神社やお寺、神様・仏様の名前を始め、印章や参拝日などが墨書きされている。それに見た目からして、印章の朱色と墨の黒色が織りなすコントラストの美しさが魅力的に感じるだろう。
また、印章の押し方しだいでは、濃淡が変わっていくものだ。そう考えると、御朱印にアート性を感じてしまいます。
だからといって、スタンプラリーと同じように考えているならば、それは全く違うので気を付けるように。御朱印は、あくまで神社やお寺とのご縁を深めた証ですよ。
それに神様や仏様の分身とも言える存在です。ルールやマナーをしっかりと守った上で、失礼のないように授かって下さいね。
御朱印集めの楽しみ方

神社やお寺には、様々な御朱印のデザインがあり、基本的に同じものは存在していません。
たとて同じ神社やお寺で授かった御朱印だったとしても、月日が経つことでデザインが変更されることもあります。
オンリーワンの御朱印というのは、それだけでも特別感を感じるだろう。それに高いアート性が備わっているとなれば、心惹かれるのも道理といえる。そんな御朱印を集めるのは、楽しいですね。
ただ集めるだけでなく、目的をもって集めればより楽しくなります。そこで、主な御朱印集めの楽しみ方を以下にまとめました。
- 自分自身の気持ちと向き合う
- 旅の思い出に浸れる
- 好きな武将や偉人のゆかりの地を巡る
- お洒落なデザインやご利益などテーマ別に集める
- 霊場巡礼にて満願を目指す
それぞれについて説明します。
自分自身の気持ちと向き合う

神社やお寺へ参拝することで、心を落ち着かせてくれます。
ゆっくりと手を合わせて、目を閉じて意識を集中すれば、一時的とはいえ日々の忙しさから解放されるだろう。精神的な癒しを求めて参拝する人が多いのも頷ける話です。
また、神様や仏様に向けて日頃の感謝を伝えたり、自分自身の決意を表明したりする時間を過ごせます。
神社やお寺を参拝した証として授かる御朱印を、後日見返した時に参拝した時の気持ちが蘇ってくる。そのため、今の自分と向き合い、少しでも前へ進んでいることを認識できると嬉しくなるものだ。
それとは反対に、全く成長が見られないことを意識するかも知れません。すると、自分に何が足りなかったのか考えるキッカケとなります。
旅の思い出に浸れる

御朱印には日付が記録されているので、たくさん集めた分、旅の記録として見返すのが楽しいですね。
御朱印を眺めていると、境内の風景や雰囲気、共に訪れた家族や友人などとの記憶を思い出します。記憶というのは、時間が経つにしたがい薄れていきますが、何かのキッカケで思い出す機会は多い。御朱印はそのキッカケとなるものですよ。
特に興味を持った出来事があったり、印象的な一期一会の出会いがあったならば、より鮮明に思い出すものだ。
普段からあまり神社やお寺へ参拝しない人でも、旅行などで遠方へ出かけた時に、有名な神社やお寺へ参拝する人も多いでしょう。その時授かった御朱印を見返すことで、当時の記憶が鮮明に蘇り、楽しかった旅の思い出に浸れます。
好きな武将や偉人のゆかりの地を巡る

歴史上の人物とゆかりのある神社やお寺は、意外に多いです。また、歴史上の人物が祀られる場合もあります。
自分の好きな武将や偉人が参拝した神社やお寺というのは、興味を引くものですね。その当時の情勢から、彼らが何を願ったのか興味が尽きません。
たとえば、世界遺産に選ばれている広島の厳島神社は、古くは平家一門の崇敬を集めました。また、多くの皇族や貴族、戦国大名も参拝したことで知られています。
戦国時代において、山陽・山陰を制覇した毛利元就(もうりもとなり)が戦国大名へのし上がった戦いが厳島の戦いです。つまり、戦いの舞台となった厳島神社にゆかりある人物ですよ。
また、戦国時代の覇者として天下人となった豊臣秀吉は、武士の鎮魂のために供養堂として、厳島(愛称:宮島)に千畳閣(豊国神社)を建立しました。
好きな武将や偉人の様々なエピソードを御朱印巡りを通じて、よりくわしく学べるでしょう。
お洒落なデザインやご利益などテーマ別に集める

御朱印を集める際、何かテーマを決めて集めてみよう。
たとえば、見た目がお洒落なデザインの御朱印を集めると、眺めるだけで幸せな気分になります。また、ご利益に特化して神社やお寺を巡るのも良し。素敵な異性に出会いたいならば、恋愛関連のご利益をより多く授かりたいですね。
世界遺産の神社やお寺の御朱印を集めたり、アニメ・ゲームの聖地巡礼をするのも面白い。
御朱印の中には、月限定や季節限定のものがあったり、祭事・行事限定のものもある。そのような御朱印には、より特別感を感じてやまないです。
自分でテーマを決めて御朱印集めをすると、より神社やお寺へ参拝するのが楽しくなります。
【世界遺産に選ばれた神社仏閣の紹介】
旅先で訪れた、世界遺産に選ばれた神社仏閣を下記記事で紹介します。
霊場巡礼にて満願を目指す

霊場めぐりとは、特定の神社やお寺を巡礼することを指しています。
必ずしも決められた全ての神社やお寺を巡礼する必要はないのですが、できれば全てを巡礼したいですね。一気に巡礼するのが難しいのであれば、たとえ年単位になっても大丈夫。自分のペースで巡り回りましょう。
決められた全ての神社やお寺を巡るのを「満願」といいます。霊場のよっては、満願証明書などを頂ける場合あり。
霊場めぐりには、伊勢神宮を中心とした「お伊勢参り」や日本最古の霊場「西国三十三所」、京都市内の観音様を祀る33の札所をお参りする「洛陽三十三所観音霊場」などがある。
特にお遍路の旅として知られる「四国霊場八十八ヶ所」の巡礼が有名ですね。
霊場めぐりを行なうと、信仰心を高めるだけでなく、自分自身を見つめなおす機会が多いです。いわゆる自分探しの旅となるだろうな。
また、巡礼を通じて得た経験は、今後の人生に与える影響が大きかったりします。
【四国霊場八十八ヶ所の紹介】
旅先で訪れた、四国霊場八十八ヶ所を下記記事で紹介します。
御朱印帳の基本的な使い方やマナー、保管方法

御朱印は、参拝した神社やお寺とご縁ができた大切なものなので、正しく扱いましょう。
また、御朱印を授かる際には、神社やお寺の方に要らる手間を取らせないことも大事だ。それに失礼な態度をとるなんて、もってのほかです。
神様や仏様がおわす場所なので、失礼な行為を働いていると、何かしらの罰が当たるかも知れないですね。
そこで、御朱印帳の基本的な使い方やマナー、保管方法について下記関連記事で紹介します。
御朱印帳の選び方とお洒落な御朱印帳の紹介

御朱印集めの必須アイテムとなる御朱印帳ですが、一般的なものから神社やお寺のオリジナルなものまでラインナップが豊富です。
好みのデザインであれば、それだけでテンションが上がります。また、使い勝手も重要な要素なので、お気に入りの御朱印帳を手に入れたいですね。
そこで、御朱印帳を選ぶ際のポイントを以下にまとめました。
- 好みのデザインなど自分のこだわりで選ぶ
- 使い勝手のよいサイズを選ぶ
- 紙の綴じ方で選ぶ
- 中紙の素材は、奉書紙や雁皮紙を選ぶ
- 水濡れ・汚れ防止にカバー付きが便利
くわしくは、下記関連記事で紹介します。また、合わせてお洒落な御朱印帳も紹介するので、ぜひ参考にして下さいね。
御朱印をたくさん集めてより神社仏閣と縁を結ぼう

たとえ神社やお寺へ参拝するのが、御朱印がきっかけだったとしても、御朱印集めだけを目的にしないようにして下さいね。
神社やお寺では、あくまで日頃の感謝の気持ちを伝えるのが大事です。そのためには、参拝に重きをおき、節度を守ること。そして、たくさんの神社やお寺と縁を結んでいきましょう。
日本全国では、神社が約77,000件、お寺が約81,000件もあり、両方合わせて約158,000件もあるのだから、全てに参拝するのは一生かかっても困難だと思います。
なので、まずはあなたのお住いの近くにある神社やお寺を巡るのがおすすめ。そこから徐々に行動範囲を広げるのが無難ですね。また、旅行へ出かけた際に参拝して、御朱印を授かろう。そうすれば、年を重ねるごとにたくさんの御朱印が集まっていきます。
まとめ

本記事では、御朱印集めの主な楽しみ方を紹介しました。
最後にもう一度、その楽しみ方を以下にまとめます。
- 自分自身の気持ちと向き合う
- 旅の思い出に浸れる
- 好きな武将や偉人のゆかりの地を巡る
- お洒落なデザインやご利益などテーマ別に集める
- 霊場巡礼にて満願を目指す
御朱印を集めながら日本全国の神社仏閣を参拝していると、日本の歴史や文化に触れる機会が多いです。これは、これまでの日本の歩みが、神社仏閣と密接に関わっているからであり、今後もそれは変わらないでしょう。
本記事で紹介した御朱印集めの楽しみ方を参考にして、自分だけの楽しみ方を見つけて下さいね。そうすれば、神社仏閣巡りがより楽しく感じられます。