旅の計画を立てるにあたり、最も気になるのが旅費(費用)ですね。
自転車旅ではお金がなくても楽しめますが、お金をかけるとより楽しめます。しかし、無尽蔵にお金を使える方なんてそう多くはいないでしょう。
なので、いかに費用を抑えて旅を楽しめるかが重要になってくる。旅を始める前に、旅費のやりくりを、しっかり考えておきたいものですね。
ただし、無理な節約はやめたほうがよい。かえってストレスを溜める原因になりかねません。
本記事では、自転車旅にかかる費用を、無理なく節約する方法を説明します。
自転車旅の費用はバランスよく節約する
自転車旅に限った話ではありませんが、自由気ままに旅を続けて行くためにはお金が必要です。
お金の不安がなくなれば、かなり精神的負担が和らぐのは、誰もが感じる事実ですね。現代社会において、全くお金を使わず生活を行うのは不可能といってかまいません。
自転車旅の移動手段は、当然ながら自転車が中心となる。そのため、交通費の節約は期待ができますが、食費や宿泊費など他の費用を節約できていなければ、その効果も薄まります。
ここで注意しなければならないのが、節約しすぎてしまえば、旅の最中にストレスが溜まり、旅を十分に満喫できなくなる可能性が高いですよ。
大事なのはバランス良く節約すること。旅を楽しめなければ、それは修行と変わりません。
装備・備品費に関しては、旅を始める前にそろえておくもののため、本記事では特に説明はしませんが、装備品を少なくしても十分に自転車旅を楽しめます。
しかし、何でもかんでもお金を節約するのではなく、自分が絶対に必要と思うところは許容できる範囲で使いましょう。
そうでなければ、何のために旅に出たのか見失うかも知れません。
実際、自転車旅にかかる主な費用を以下にまとめました。
それぞれの費用の抑制方法を説明します。
【自転車旅のアイテム紹介】
自転車旅に欠かせないアイテムを、下記記事で紹介します。
【節約①】食費
自転車は人がペダルを回すことで始めて動き出す乗り物であるため、動力源となる食費を削り過ぎるのは適切とはいえません。
また、旅の目的が旅先で地元の食材を使った料理だという人も多いでしょう。そこで、一日当たりに使用する費用の目安を決めておけば、旅の計画も立てやすくなる。
ちなみに私は、一日当たりの食費は2,000円を目安にしています。
食費の内訳は以下の通り。
- 朝食
- 昼食
- 夜食
- 旅の道中で補給・補充する飲食
朝食は宿泊先のホテルなどで無料で食べられたりしますので、積極的に活用したいところ。また、宿泊先によっては、夜食のサービスがつくこともある。
私の経験でいえば、夜食にカレーを無料で食べられるところがありました。
飲料水は、ほとんど宿泊先か昼食を食べるために立ち寄ったお店で、水を無料で頂ければ問題ありません。
尚、水を大量に飲み過ぎると自発的脱水症になるので、塩分を取るのも忘れないように。
自転車旅では、道中で飲料は良く飲むため、毎回購入しているとトータルコストは馬鹿にならないので気を付けましょう。
ただし、夏場に自転車旅を行うならば、熱中症の危険がある。そういう場合は、飲料を絶対にケチらないようにして下さい。
食費は、無料なところが意外にあったりするので、そういう宿泊先を探して、しっかり食事を取りましょう。
【節約②】宿泊費
一日の旅の疲れを取るためには、十分な睡眠が必要です。睡眠不足で旅を続けていると、思わぬ事故に会う可能性が高まります。
当たり前の話ですが、宿泊先により費用のバラツキは大きいため、最低限、自分自身が納得できる宿を選択してください。
世の中には安く宿泊できる施設が結構ありますので、そのような施設を上手に利用するのも一つの手です。
たとえば、ライダーハウスやゲストハウス、ユースホステルなどがおすすめ。
宿泊費用は一概にはいえませんが、大体2,000~4,000円で素泊まりができる。中には無料なところがあったりします。
これらの施設は主にドミトリー(相部屋のこと)で提供されているところが多いため、一人でないと眠れない人は困難かも知れません。
私の経験上、ドミトリーを使用する時は、事前に耳栓を用意しておかないと後悔するかも。
昔、とあるユースホステルで宿泊した時に、いびきが大きな人がいたため、なかなか眠れなかったですね。かなり辛かったですよ。
それでもライダーハウスやゲストハウス、ユースホステルに集まる人たちは、同じ旅人が多いため、情報交換や旅の話で盛り上がったりして楽しいものです。
その他には、各自治体が時々発表しているキャンペーンなどでもらえるクーポン券を利用すると良いでしょう。
クーポン券の中には、宿泊費用の割引や食事券などが含まれていたりして大変お得です。
旅の計画段階で訪れる旅先の自治体(国、市町村など)や、観光協会のホームページなどを調べてみると、お得な情報を見つけられるかも。隅々までしっかり確認しましょう。
【節約③】観光費
旅の大きな目的の一つが観光になる人は多いと思います。普段行けない観光地を訪ねた場合は、次にいつ来れるかわかりません。
そう考えると観光費を節約するのは困難ですね。そこで、どうしても観光費を抑えるためには発想を変えてみます。
たとえば、無料の観光地を訪れるのが一番費用対効果が高い。
日本全国には、無料の観光地がたくさんありますので、そのようなスポットを調べて訪れてみましょう。
それに観光地ではないけれど、日本には四季折々で綺麗な自然を眺められる絶景スポットがたくさんある。インターネットなどで調べると、そのような場所を簡単に特定できます。
どうしても訪れたいところはともかく、なるべく費用がかからないところへ足を運びましょう。ちなみに私の1日当たりの観光費は、0円~2,000円ぐらいですよ。
そもそも自転車旅では、ただ道を走って周囲の風景を眺めているだけでも旅情をしっかり漫喫できる。そのため、必ずしも観光する必要はありません。
特に観光目的でなければ、走りに専念してもOKですね。
【観光スポットの紹介】
旅先で訪れた観光スポットを、下記記事で紹介します。
【節約④】交通費
先ほども触れましたが、基本的に自転車旅では、自転車で各地を訪れるため、交通費の発生は少ないです。
しかし、旅先や旅のスタート地点へ到着するまでに公共交通機関を利用して輪行を行なったり、旅のゴール地点から自宅へ戻るために公共交通機関を利用することは良くあります。
旅の計画を立てる時には、公共交通機関のキャンペーンがされていないか必ず調べましょう。
私が今年(2021年)の3月に高知県へ訪れた時は、高知県の観光情報サイトより、交通費の割引ができるクーポン券(高知観光リカバリーキャンペーン)を使用しました。
インターネットを使用した情報収集が効率的ですので、旅の計画を立てるときは交通費を抑えられないか、よく検討しましょう。
まとめ
自由気ままに旅を続けて行くためには、必ずお金が必要であり、旅の費用が発生します。
できるだけ費用を抑えて旅をするには、どのようにすれば良いのか「食費、宿泊費、観光費、交通費」の抑制方法を説明しました。
旅の費用は、何でもかんでも節約するのではなく、自分が絶対に必要と思うところは許容できる範囲で使っていかないと、旅の楽しみは半減するでしょう。
つまり、節約のやりすぎで旅そのものが楽しめなければ意味がありません。
自転車旅では、少ない費用でも十分にしっかりした計画を立てれば、満足度の高い旅を行なえます。