自転車のサドルは、お尻をのせるパーツであり、そのサドルを支えているのがシートポストですね。
シートポストは、自分の体にあったポジション出しを行う際、サドルの高さや角度調整を行いますので、適切なものを選びたい。
各メーカーからアルミ製やカーボン製など、様々な素材で作られたシートポストが販売されています。モデルが多すぎて、どれを選べばよいのか迷わないですか。
本記事では、アルミ製とカーボン製のシートポストのおすすめを紹介します。
シートポストの選び方
シートポストを交換することで、自転車の「軽量化・乗り心地の向上・見た目の変化」が期待できます。また、自転車のデザインにこだわる人にとっては、比較的お手軽に交換できるパーツなので、自分好みにカスタムを楽しめる。
シートポストを購入する際、選ぶポイントが分かっていれば失敗する可能性は低くなり、満足度が高くなるものですよ。
そこで、選ぶポイントを以下にまとめました。
- シートポストの直径
- シートポストの長さ
- 素材の種類と重量
- 角度調節のしやすさ
- コスト
くわしくは、下記関連記事で説明します。
アルミ製のシートポストを紹介
KCNC ライトウイング
小径車の軽量化に使いたい
KCNC(ケーシーエヌシー)は、世界最高水準のCNC技術を誇る軽量パーツブランドです。
サドルの固定部分は軽量なヨーク方式を使い、内側・外側ともに精度を追求し、CNC加工を施したシートポストは、長さが550mmもありながら、重量はわずか270gしかありません。
なので、DAHONやBD-1など小径車の軽量化を行い方におすすめです。また、地面に当たった時の傷を防ぐキャップが付いているのは、ありがたいですね。
直径 | 33.9mm |
長さ | 550mm |
重量 | 約270g |
KCNC ティーアイプロライト
アルミ製とは思えない軽さが魅力的
素材にアルミを採用していますが、カーボン製のシートポスト並みに軽量です。その重量は、驚くことに27.2×350mmで153g、27.2×400mmでも169gしかありません。
シートポストの内側は、楕円形に削り出し加工を行うことで、軽量化と強度を維持しています。さらにスカンジウムダブルバテッドチューブを使っており、軽量なだけでなく高い強度を実現しました。また、チタニウムボルトも採用。とことん軽量化に強いこだわりを感じます。
ロードバイクやマウンテンバイクなどに採用し、ワンランク上へレベルアップが期待できる一品です。
直径 | 27.2mm、31.6mm |
長さ | 350mm、400mm |
重量 | 約153g(27.2mm×350mm) |
BBB スカイスクレイパー
豊富なサイズバリエーションを展開
BBB(ビービービー)は、オランダの総合パーツブランドで、流行に左右されない高品質な製品を販売しています。
そのBBBから販売されているスカイスクレイパーは、丈夫な冷間鍛造6061T6アルミ合金で作られ、豊富なサイズバリエーションを展開。そのため、多くのロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどに採用できるのが特徴です。
ゼロオフセットのシートポストであり、サドル位置は2つのボルトを使うため、非常に細かなセッティングが行えます。
直径 | 25~34.9mm |
長さ | 400mm |
重量 | 約295g(31.6mm) |
BBB コンフォートポスト
サスペンションが特徴的なシートポスト
サスペンションが付いている、6061T6アルミニウム合金製のシートポストです。
そのため、ライディング時に路面からの衝撃吸収に効果を発揮します。サスペンションは、自転車へ乗る人の体重に合わせて、固さの調節ができる。こういう調整機能は、実にありがたいですね。
また、リフレクター付きの保護スリーブが付属されています。お尻の痛みが辛い方に、採用を検討してもらいたい一品です。
直径 | 27.2mm |
長さ | 400mm |
重量 | ー |
日東 S65
様々な自転車に合わせやすいシンプルデザイン
日東は、日本の老舗パーツメーカーですね。シートポストS65は、日東の65周年に作られました。
カラーは美しいシルバーとブラックの2種類があり、様々な自転車に合わせやすい。特にクロモリロードのようなスタイリッシュなバイクにおすすめです。
オフセットは、24mmに設定されていますので、シートポスト真上から少し後方にサドルを取り付けられる。そのため、ゆったりとした姿勢で乗りやすいですよ。
今、シートポストの真上にサドルを取り付けていて、窮屈さを感じている方は、採用を検討してみてはいかがですか。
直径 | 26.8mm、27.0mm、27.2mm |
長さ | 250mm、300mm |
重量 | 約215g(27.2×250mm) |
トムソン ELITE SEATPOST SPE101
耐久性と軽量性を兼ねたシートポスト
トムソンは、航空機業界最大手2社の機体に使用される部品を製造している、信頼性の高いアルミ部品メーカーです。
そのため、素材から1つ1つ時間をかけて削り出し、丁寧に作られています。前後に長いヤグラ部分は、サドルをしっかり固定することで、強い衝撃が加わった際にレールの変形を防止してくれる。また、シートポストの重心を低く保ちやすい特徴があります。
なので、耐久性と軽量性を兼ね備えた理想的なモデルといえるでしょう。
直径 | 25.0~32.4mm |
長さ | 250mm、330mm、367mm、400mm |
重量 | 約240g(27.2×330mm) |
カーボン製のシートポストを紹介
TNI LW168シートポスト
コスパが良くソフトな乗り心地が魅力的
TNIはサドルやドロップハンドル、ステム、CO2ボンベなど様々な高品質なパーツを、低価格で販売するメーカーで知られています。
振動吸収性に優れたカーボン素材を使用したシートポストは、乗り心地がよいことに定評あり。また、サドルは2本ボルトによる締めつけができるので、角度調整がしやすいのも魅力的。
ただし、ヤグラが円弧上なので、適正なトルクで締め付けなければ、徐々にサドルが前に倒れることも。コスパの良いカーボン製のシートポストをお探しの方におすすめします。
直径 | 27.2mm、31.6mm |
長さ | 300mm、400mm |
重量 | 約168(27.2mm) |
DEDA スーパーレジェロ カーボンシートポスト
高い信頼性を誇る超軽量なシートポスト
Deda Elementi(デダ エレメンティ)は、イタリアのパーツメーカーであり、プロレーサーも愛用する信頼の高いブランドです。
31.6mmのサイズでありながら、重量がわずが175gしかない圧倒的な軽量ぶりを誇ります。ただ軽いだけでなく、強度の面で妥協のない設計と開発された本モデルは、信頼性に定評がありますね。
また、1ボルトクランプシステムを採用し、簡単でスピーディーに組み立てが可能ですよ。さらに楕円形のカーボンレールと互換性があるのも嬉しいところ。オフセットは25mmに設定されており、サドルの傾斜角度の微調整もできます。
軽量化にこだわる方におすすめしたい一品です。
直径 | 27.2mm、31.6mm |
長さ | 350mm |
重量 | 約175g(31.6mm) |
DEDA スーパーゼロ カーボンシートポスト
高性能なシートポスト
カーボンモノコック構造で25mmのオフセットを備えた軽量かつ高性能なシートポストです。
1ボルトクランプシステムの採用により、簡単でスピーディーな組み立てができる。また、楕円形のカーボンレール(最大7×9.5mm)のサドルに対して、互換性があるので、自転車全体の軽量化に力を入れている方へおすすめできます。
シマノの電動コンポーネント「Di2」を使っている方にとっては、Di2内蔵バッテリー用デタアダプターに対応している点は見逃せないですね。
直径 | 27.2mm、31.6mm |
長さ | 350mm |
重量 | 約215g(31.6mm) |
東京サンエス ワンバイエス カーボンマガタマシートポスト
個性的な勾玉デザインがGood
カーボンモノコックを採用し、刀のように繊細なエアロデザインは、スポーティな走行に影響を与えます。エアロ部分は、最大10mmまで削ぎ落とされており、勾玉のような形をしたサイドの貫通穴は実に個性的ですね。
カーボンならではの振動吸収性もよく、オフセットは25mmもあるので、楽な姿勢で乗車できる。また、別売りの30mmクランプに対応。
オンリーワンのモデルに興味がある方におすすめします。
直径 | 27.2mm、31.6mm |
長さ | 330mm |
重量 | 約207g~ |
まとめ
シートポストに使われる一般的な素材は、アルミかカーボンのどちらかですね。
シートポスト選ぶ際、素材の選択は大事です。価格が比較的リーズナブルなアルミ製か、軽量で乗り心地の良い高価なカーボン製か選ぶのに迷いますが、予算内で自分の用途にあったものを選ぼう。
本記事で紹介したシートポストが、あなたのシートポスト選びの参考になって頂ければ幸いです。