海の京都で知られる宮津市には、日本三景の一つ「天橋立」があります。
その天橋立を山頂から眺めるビュースポットの一つが、天橋立ビューランドですね。
山頂へは、リフトやモノレールで移動し、そこから股のぞきで見る天橋立は、まるで龍が天に昇る景色。
また、山頂には竜をイメージして作られた飛龍観回廊があったり、家族連れで楽しめる遊園地のアトラクションが沢山用意されていました。
天橋立を観光するならば外せないスポットなので、是非足を運んでみて下さい。
本記事では、美しい天橋立の景色を贅沢に楽しめる天橋立ビューランドを紹介します。
天橋立ビューランドはどんな所
天橋立ビューランドは、海抜約130mの文珠山山頂にあり、南側から天橋立の景色を一望できる展望所です。
こちらは、展望所(天橋立ビューランド)へ向かうモノレールやリフトが出発する山麓駅。
リフトなどに乗って展望所へ向かいましょう。
この展望所では、股のぞきをすることで、龍が天に舞い上がるように見えることから多くの人に人気を博してきました。
地元では、その素晴らしい景色を讃えて「飛龍観」と呼んでいるとか。
飛ぶ龍の姿を観るなんて、素敵なネーミングですね。
園内には、遊園地が整備されており、観覧車を始めメリーゴーランド、SL弁慶号、ゴーカートなど数多くの遊具は子供だけでなく、大人も楽しめるでしょう。
そのため、多くの観光客が訪れる天橋立観光の人気スポットになっています。
また、京都丹後鉄道天橋立駅から近く、アクセスも抜群。
リフトから降りながら眺める天橋立とその周辺の景色は、一見の価値ありです。
こちらは天橋立ビューランドの案内図。
リフトやモノレールに乗って山頂へ辿り着いたら、まずは「飛龍観」展望所へ足を運んでみて下さい。
そこからは、天橋立の絶景が良く見えますよ。
所要時間は、展望だけならば40~60分程度ぐらいかかりますね。
ゆっくり眼下から天下の絶景を骨の髄まで楽しみましょう。
山頂までの往来は、絶景を眺めるリフトがおすすめ
文珠山の山頂へ向かうには、モノレールとリフトを選べますが、個人的には断然リフトがお勧めです。
スリル満点ですが、文珠山の風を直接感じられるため気持ち良いですよ。
リフトは、小学生以上ならば一人で乗車できます。
小学生未満ならば、大人の膝の上に乗せれば、一緒に乗車できますのでご安心下さい。
尚、リフトならばペットも抱えて乗車できますね。
ちなみにモノレールは、40名も乗車可能で20分毎に出発しています。(モノレールはペット禁止)
リフトは随時発車しているため、待ち時間がないのが良いところ。
そのため、待つのが苦手な人はリフトで山頂へ向かいましょう。
雨が降っていても、リフトには屋根がついており、傘をさして乗車できますよ。
特に山頂からリフトに乗車して、下山しながら眺める天橋立の景色は素晴らしいの一言。
視界が良く開けており、天橋立の緑と空の青、海の碧が織りなす景色が一望できます。
リフトが下降するに従い、天橋立が目の前に近づいてくる光景を是非体験してみて下さい。
乗車時間は約6分程度の短時間ですが、空の散歩としゃれ込みましょう。
【ロープウェイに乗って移動】
旅の道中では、ロープウェイやモノレール、リフトに乗って山頂へ向かい、絶景を堪能することは良くありますね。下記記事では、ロープウェイで移動しながら旅を楽しんだ体験談を紹介します。
天橋立の絶景、名物「股のぞき」にチャレンジしよう
リフトやモノレールに乗って山頂へ到着した後、少し歩くと昇龍の図柄のある「飛龍観展望」と書かれた大きな門がありました。
この門をくぐり抜け、まず始めは飛龍観展望所へ足を運び、天橋立名物「股のぞき」にチャレンジです。
上体を折り曲げて、股の中から天橋立を覗いてみて下さい。
普通に見るのと違って、空と海が逆転し、天に架かる橋のように見えます。
尚、股のぞき専用の台座も複数用意されているので、色んなところでチャレンジしてみましょう。
見る場所によって、少しずつ景色が異なってくるのは面白いかも。
また、この股のぞきで見てみると、意外な現象を味わえますよ。
それは、直立して見るより、大きさが小さく見えて更に実際の距離よりも短く見えるのです。
なんとも不思議な現象ですね。
この不思議な現象を研究し発表した立命館大学教授の東山篤規氏と大阪大教授の足立浩平氏の二人が、2016年に「イグ・ノーベル賞」の「知覚賞」を受賞しました。
こちらは知恵の輪燈籠から覗き見た天橋立。
まるで龍が眼前に迫ってくる感じがしませんか。
双眼鏡で天橋立周辺を覗いてみましょう。
何かあなたに取って特別な物が見つけられるかも。
例えば、こちらのように天橋立の美しい白浜と高速艇のツーショットが見られたりします。(嬉)
天橋立と表記された大き目の看板。記念撮影するにはちょうど良い場所ですね。
私が訪れた日は、この場所で多くの観光客が記念撮影をしていました。
飛龍観の名前に相応しい絶景スポットを堪能しましょう。
【日本海の絶景スポットを紹介】
天橋立ビューランドのような日本海の絶景を堪能できるスポットは、日本各地に点在していますので、下記記事で紹介します。
龍をイメージして造られた廻廊「飛龍観回廊」を散歩
股のぞき同様、無料で楽しめる絶景スポットが飛龍観回廊です。
この飛龍観回廊は、龍をイメージして造られた回廊であり、その長さは約250m。まるで龍の背中を思わせます。
高さは最大約8.5mもあり、龍の背中を歩きながら、最も高いところを目指しましょう。
そこからは、360度のパノラマ絶景を楽しめます。
この回廊は、元々小型のジェットコースターが走っていたそうですが、老朽化により廃止になりました。
その後、線路を回廊に改修して、空中散歩を楽しめるようにした次第です。
緩やか上り下りが続く回廊は、通路の両側に柵が整備されており、安全に配慮しています。
尚、悪天候の場合は利用できない場合がありますね。
こちらは、飛龍観回廊から眺めた景色。
股のぞき台がある場所から更に高い位置にあるため、見える景色も変わります。
いずれにしても、様々な場所や角度で眺めた天橋立は、見る場所により表情を変えますが、どの表情も輝いて見えることには違いありません。
【高台から眺める海の景色】
高台から眺める海の景色は、絶景が多いですね。そんな場所を訪れると自然にテンションが高くなるもの。下記記事では、そんな絶景スポットを紹介します。
かわらけ投げで厄払い
股のぞき台があった飛龍観展望所の端に方へ行くと、「かわらけ投げ」が行えます。
かわらけと呼ばれる円盤上の物を、知恵の輪を狙って投げ入れましょう。
その昔、この場所からかわらけを投げて、厄除けを行う習わしがあったという。
願を込めて輪の中へかわらけを通せば、その願いは成就すると言われています。
しかし、輪までは距離があるため、成功するには難易度が高め。
みごと3回成功すれば、必ず良いことがあるそうです。
ちなみに300円で3枚のかわらけを買えます。
尚、かわらけに願い事を書くのを忘れずに。
かわらけを投げ入れる輪は、2種類ありました。一つは知恵の輪ですね。
もう一つはハート型です。
どちらを選ぶかはあなた次第。
願い事により使い分けてみて良いかも。
興味がある方は是非、チャレンジしてみて下さい。
天橋立ビューランドの遊園地を楽しもう
天橋立ビューランドの遊園地は、有料となります。まずは、乗り物の遊具券を購入しましょう。
尚、遊具には年齢や身長などの制限があるので、良く確かめて遊んで下さいね。
観覧車やメリーゴーランド、ゴーカートなどが楽しめる。
特に観覧車は高い位置まで上がりますので、そこから見える天橋立に興味津々。
残念ながら私が訪れた日は、観覧車は工事中だったため、乗る事ができませんでした。(泣)
料金は1人300円で一週約4分半程度かかる模様。
小学生未満のお子様は、中学生以上と同伴であれば利用できます。
聞くところによると、宮津市の市街地を始め、栗田半島や天橋立の奥の方に位置する伊根町まで見渡せると言う。
そんな景色を見てみたかったけれど、また訪れた時の楽しみに取っておくことにしました。
観覧車の近くにあるのは、こちらのサイクルカー。
サイクルカーは、二人乗りで園内を巡るアトラクション。
宮津方面や阿蘇海、松並木など移り変わる景色を楽しめます。
身長が110cm以上ならば一人で乗車可能であり、料金は300円です。
二人乗りならば500円になります。
110㎝以下の子供は、中学生以上と二人乗りならばご利用できますよ。
尚、3歳未満はいかなる場合においても利用できないので、注意しましょう。
自転車よりスピードは遅いため、サイクリストには物足りない物に感じますが、高所を走るならば安全のためにもスピードは出ない方が良いですね。
変わりゆく景色をゆっくり眺めながら楽しみましょう。
こちらのSL弁慶号は、懐かしいSLをイメージさせる乗り物です。
園内をぐるっと2週走り、小さな子供たちに人気が高いですね。
料金は一人300円で、6歳以上で利用できます。
尚、5際以下のお子様は中学生以上と同伴ならば利用可能です。
時折り汽笛が鳴り響きながら走る弁慶号はSLその物。
子供だけでなく、大人も乗車できますよ。
園内の奥へ歩いて行くと、沢山の遊具が見て取れました。
こちらは遊園地の定番の一つメリーゴーランド。
メルヘン気分を味わえそうですね。
家族やカップルで一緒に乗れば、更に仲が深まりそう。
一人300円で乗れて、4歳以上から利用できます。
4歳未満のお子様は、保護者同伴であれば利用できますのでご安心下さい。
メリーランドの近くにあるのがこちらのコインカーです。
小さ目の電気自動車で、専用ゲート内をゆっくり走ります。
アンパンマンなどの人気キャラクターの形をした自動車なので、小さなお子様も大喜び。
料金は1台につき300円。
親子でお気に入りの一台に乗ってみては如何でしょうか。
こちらは、ゴーカートです。園内に作られた専用コースを走ります。
身長が130cm以上あれば一人で運転できますが、身長が130cmに満たなければ運転できません。
しかし、中学生以上の運転者が同伴の場合に限り、身長130cm未満の人も乗れます。
料金は一人乗りで300円、二人乗りになると500円です。
コースを2周すれば終了ですが、颯爽と走り抜けて楽しみましょう。
中学生以上ならば誰でもアーチェリーが遊べます。
アーチェリーに興味はあるが、やり方が分からない方も大丈夫。
スタッフが持ち方から放ち方まで丁寧に教えてくれますので安心して下さい。
特に時間制限はないので、落ち着いて的を狙いましょう。
例え失敗したとしても、何度か続けていく内に上手になってくるもの。
料金は矢が10本付いて1人500円。
尚、子供用のアーチェリーもあり、先端に吸盤が付いた矢を放つので安全ですね。
こちらは矢が10本付いて1人300円。
左利き用の弓も用意されており、矢を追加する場合は、10本で300円になります。
遊び疲れたら、ウッドデッキで休憩を入れると良いですよ。
カフェやレストランもありますので、飲食しながらくつろぎましょう。
園内には、様々な花が植えられており、3月下旬~4月初めには桜が咲き乱れます。
桜シーズンに訪れて、ピンクに染まる園内から天橋立を眺めてみませんか。
季節によってオオデマリやパンジー、マリーゴールドなどが咲いていますので、四季を通じて楽しめます。
天橋立ビューランドの基本情報とアクセス
住所 | 京都府宮津市文珠437(天橋立ビューランドの山麓駅) |
電話番号 | 0772-22-1000 |
営業時間 | 期間により営業時間は異なります。 2/21~7/20 9:00~17:00 7/21~8/20 8:30~18:00 8/21~10/20 9:00~17:00 10/21~2/20 9:00~16:30 |
定休日 | 無休(ただし臨時休業あり) |
入園料及びリフト・モノレール の往復料金 | 大人(中学生以上)850円 小人(小学生)450円 乳幼児(0才~小学生未満)は、大人1人につき、乳幼児1人無料。乳幼児2人目から小人料金になります。 団体割引き、障害者割引きあり。詳しくは天橋立ビューランドの公式ホームページでご確認下さい。 |
【アクセス】
- 京都丹後鉄道天橋立駅から徒歩約5分
- 宮津天橋立ICから車で約15分
天橋立ビューランドの駐車場
天橋立ビューランドの山麓駅のすぐ近くに直営の有料駐車場があります。
車17台、バイク12台、自転車24台、身障者用1台が駐車可能ですね。
各料金は、車が500円、バイクが300円、自転車は無料です。
尚、周辺には「天橋立 智恩寺駐車場」や「市営駐車場」など広い駐車場がありますので、必要に応じてそちらへ駐車しましょう。
まとめ
天橋立ビューランドは、高台から天橋立の絶景を楽しめるビュースポットです。
是非、名物「股のぞき」にチャレンジして、龍が天に舞い上がるような景色を実感して下さい。
きっと旅の良い思い出になりますよ。
また、山頂には遊園地が整備されていますので、ファミリー向けの遊び場に最適です。
リフトで山頂駅から山麓駅へ移動の際中には、目の前に向かって見える天橋立は一見の価値あり。
天橋立駅から約5分ほど歩けば山麓駅へ辿り着くため、アクセスも抜群に良いですね。
是非足を運んで、天橋立の絶景を楽しみましょう。
【周辺の見どころと自転車旅の様子】
天橋立の周辺には、伊根の舟屋と呼ばれる有名な観光スポットがありますね。下記記事では、伊根の舟屋について紹介します。また、自転車旅で天橋立へ向かった旅のレポートも合わせて紹介します。