※本サイトはアフィリエイト広告を利用しPRしています。
旅の体験談

空の架け橋「余部鉄橋(空の駅)」の絶景、余部地区の港町を歩く

余部鉄橋が見える風景

山口県の下関から京都まで673.8kmを結ぶ山陰本線。

この山陰本線の中でも、絶景スポットの一つとして知られているのが、余部(あまるべ)鉄橋からの景色です。

日本屈指の高さを誇るトレッスル橋として知られ、日本海を眺望する展望台が整備されました。

JR餘部駅(あまるべえき)で途中下車すれば、そこはもう展望台。

余部地区の港町と日本海が織りなす素敵な景色があなたを迎えます。

また、チャーミングなカメの駅長である「そらちゃん」へ挨拶して行きましょう。

本記事では、余部地区を旅しながら、余部鉄橋を中心に見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 珍しい橋に興味がある
  • 余部鉄橋について知りたい
  • 余部地区周辺を旅してみたい

余部鉄橋の歴史と「空の駅」の誕生

余部鉄橋の名前を聞くと、1986年(昭和61年)に起きた強風による痛ましい転落事故を思い出す人も多いでしょう。

当時は、東洋一と呼ばれたトレッスル橋梁であり、約100年に渡り、山陰地域の鉄道の運行を支えてきました。

余部鉄橋の上を走る列車の姿は、鉄道ファンだけでなく、多くの人々に親しまれ、山陰海岸の名所として認知された次第です。

この転落事故を教訓にして、2010年(平成22年)に列車の安全性の向上を図るため、防風壁を備えた新しいコンクリート橋梁に架け替えられ今に至ります。

尚、当時の旧余部鉄橋の橋げたは、保存されており、その説明板に掲載されていた写真がこちらです。

旧余部鉄橋の上を走る列車
旧余部鉄橋の上を走る列車

とても絵になる景色ですね。これは多くの旅人が憧れるのもうなずけます。

お役御免となった旧余部鉄橋ですが、その土木技術は貴重であるため、一部は観光資源として活用されることになりました。

2013年(平成25年)には、余部鉄橋「空の駅」が整備され、エレベーターを備えた観光スポットとして多くの人々に親しまれています。

巨大な橋梁「余部鉄橋」が息づく町、香美町の余部地区の旅

余部鉄橋「空の駅」からの眺望を堪能

今回の自転車旅では、余部埼灯台が建っている山陰海岸を経由して、余部鉄橋へ辿り着きました。

余部地区を見て回る拠点として活用できるのが、道の駅「あまるべ」です。

この道の駅の裏側には、空の駅公園があり、その敷地内には、「空の駅」へ続くエレベータ「余部クリスタルタワー」(利用可能時間は6:00〜21:30 無休)があります。

余部クリスタルタワー
余部クリスタルタワー

このエレベータを見上げた景色がこちら。

余部鉄橋とエレベータ

物凄く高いですね。それもそのはず、地上から高さ約40mもあります。

そんな高所へ上って眼下を眺めたら、高所恐怖症の人は、かなり怖いでしょう。

私は、昔エレベータが完成する前に余部鉄橋へ訪れたことがありますが、その時は急勾配の坂道を上り下りするしか移動手段がなく、大変だった記憶があります。

早速、エレベータに乗り込み、高さ約40mの世界へGO!

エレベータを降りると、そこには大人の背より高く頑丈そうな金網に挟まれた、奥行き70mほどの細長い通路が伸びていました。

空の駅

エレベータの直ぐ近くには、ベンチが設置されていましたので、座りながら金網越しに日本海の絶景を眺めてみましょう。

ちなみに金網越しの景色はこちら。うん、良い景色です。

金網越しの景色

細い通路を渡った先には、昔使われていた線路が、現在の線路と並行して残されていました。

線路

線路の上を歩いて奥へ進んで行くと、「余部鉄橋 空の駅」と書かれた大きな石がありますので、記念撮影に如何でしょうか。

余部鉄橋「空の駅」

尚、先ほどの金網で挟まれていた通路を抜けると、落下防止用の柵はありますが、金網がない分よりハッキリ眼下の景色が見えますね。

眼下に見えた余部地区の港町と日本海の絶景は「ビューティフル!」の一言。

余部地区の景色
余部地区の風景

この景色を再び見るために、余部鉄橋へやって来たと言っても過言ではありません。

時間の許す限り、素晴らしい景色を楽しみましょう。

ちなみに、降りる時はエレベータを使わずに階段を使うのは有りですね。

その道すがら違った角度で余部鉄橋や日本海の景色を楽しめますよ。

【橋あれこれ】

余部鉄橋のように巨大な橋を始め、美麗な橋、珍しい橋など橋には見応えがある物が多いですね。下記記事では、そんな橋を紹介します。

空の駅公園にいる駅長「そらちゃん」へ会いに行こう

空の公園の一角には、何かがいそうな鉄格子付きの箱がありました。

箱の中を覗いて見ると、そこには一匹の大きなカメが、ゆっくりと動いていたのです。

小屋に入っている「そらちゃん」

このカメは、ケヅメリクガメと言う種類で、空の駅の駅長のお仕事に従事しています。

名前は「かめだ そら」。そらちゃんと呼んであげて下さい。

朝食の時間は、概ね9:30~10:30、駅長業務の散歩は、概ね15:00~16:00です。

個人的には、朝食の時間帯に訪れたかったですね。

緩慢な動作ですが、数年ぶりに、そらちゃんの元気な姿を見られて良かったです。

そらちゃん

余部鉄橋へ訪れる機会が有れば、駅長そらちゃんへ挨拶して行きましょう。

尚、公園の奥は高台になっており、そこからは余部鉄橋の橋脚が綺麗に見えます。

余部鉄橋の景色

また、園内には、余部鉄橋「空の駅」開設記念碑も設置されていますので、お見逃しなく。

余部鉄橋「空の駅」開設記念碑
余部鉄橋「空の駅」開設記念碑

【水族館博物館へ行こう】

大きなカメを見ようとしたら水族館へ行くか、博物館でカメのはく製を見ることが多いですね。下記記事では、大きなカメが見られる水族館と博物館を紹介します。

旅の拠点になる道の駅「あまるべ」

車やバイク、自転車で余部鉄橋へ訪れた場合は、まず最初に立ち寄りたい場所が、道の駅「あまるべ」です。

道の駅「あまるべ」
道の駅「あまるべ」

ここでは、余部鉄橋に関する情報や食事にありつけます。

また、無料駐車場が完備されているため、車などを駐車するにも便利です。

この道の駅では、余部鉄橋建設の歴史と新余部鉄橋の工事記録のDVDを流していました。

道の駅「あまるべ」の駅内

また、余部鉄橋のジオラマや紹介パネルが設置されていますので、見て回りましょう。

お土産コーナーには、カニせんべいやカニパイなど流石は香住町らしく、カニ関連の物が多いです。

道の駅「あまるべ」のお土産コーナー

個人的に気になったのは、こちらの「カニ生ラーメン」。凄く美味しそう。

カニ生ラーメン

その他にも地元農産物や海産物、青果販売のコーナーもありました。

電車で余部へ訪れた場合は、電車の本数はそれほど多くはありませんので、乗り遅れたら大変です。

この道の駅では、上り下りの時刻表が分かるように掲示されていますので、余部地区を見て回る前に電車の出発時刻の確認を忘れずに行いましょう。

道の駅「あまるべ」

住所 兵庫県美方郡香美町香住区余部1723-4

電話番号 0796-20-3617

営業時間 9:00~18:00

定休日 無休

橋梁が息づく港町を見て回り、様々な角度から余部鉄橋を見る

先ほど紹介した道の駅「あまるべ」を拠点にして、余部地区を見て回ります。

この道の駅の前を流れる長谷川に架かる五反畑橋を渡りました。

五反畑橋
五反畑橋

この橋を渡る途中で撮った写真がこちら。河口近くには、朱色の橋が見て取れます。

余部鉄橋の景色

河口に近づくにつれ、朱色の欄干がハッキリ分かってきました。

弁天橋

橋のたもとにある岩の上には、小さな祠に弁天様が祀られていることから、この橋は弁天橋と名付けられています。

この弁天橋付近は、余部鉄橋のビュースポットですね。

こちらの写真を見て下さい。周辺の住宅を比較して、余部鉄橋の高さが良く分かる一枚です。

余部鉄橋の風景

そして、こちらが河口の景色。ちょっと綺麗すぎませんかね。(笑)

河口

弁天橋を渡って、余部鉄橋の真下に向かうと、旧余部鉄橋の橋げたが保存されていました。

旧余部鉄橋の橋げた
旧余部鉄橋の橋げた

橋げたの手前にある説明板には、旧余部鉄橋について詳しく解説しています。

この橋げたは、貴重な土木資料なので、お見逃しなく。

再び海沿いへ向かい、日本海の絶景をしばらく見て過ごしていると、心が穏やかになりますね。

日本海の絶景
日本海の絶景(拡大)

余部地区の集落へ向かう途中で撮った余部鉄橋の写真がこちら。

余部鉄橋の景色

クリスタルタワーの全景を収めることに成功。

余部地区の色々なところから、余部鉄橋が見えるため、角度や周りの景色により、見せてくれる表情が異なり、写真を撮るのが楽しくて堪りません。

余部集落の中には、あまるべ温泉や旅館、民宿などを見かけましたので、一泊して余部地区周辺をじっくり見て回るのも有りですね。

余部集落
余部鉄橋の景色

私は今回時間の都合で展望台の方へ訪れませんでしたが、空の駅公園の敷地内からJR餘部駅へ向かう道と展望台へ向かう道が分かれています。

時間に余裕がある方は、展望台へ行ってみては如何でしょうか。

見晴らしの良い高台から、眼下に余部鉄橋を眺められます。

伊伎佐神社へ参拝

余部集落の氏神様を祀っている伊伎佐(いきさ)神社は、文武天皇の時代に疫病を鎮めるために創建されたそうです。

伊伎佐神社の鳥居
伊伎佐神社
伊伎佐神社

この神社の境内からも余部鉄橋を見て取れました。

余部鉄橋の風景

こちらの神社の狛犬は少し面白かったですね。まずは金色の玉を咥えている狛犬がいました。

金色の球を咥える狛犬
金色の球を咥える狛犬

もう片方の狛犬は、牙と爪に注目です。写真ではわかりずらいかも知れませんが、銀色に装飾されていました。

銀色の爪と牙の狛犬
銀色の牙と爪の狛犬

とてもお洒落で良いのではないでしょうか。

光点の高さ日本一の余部埼灯台からの景色

道の駅「あまるべ」から北へ約5km進んだ山の上に、余部崎(あまるべさき)灯台があります。

余部埼灯台は、海面から光点までの高さが284mもあるため、光点の高さが日本一です。

また、光達距離は、39.5海里(約73km)もあり、かつては日本一の光達距離を誇っていました。(今の日本一は室戸岬灯台)

そんな凄い余部埼灯台がこちら。白亜の美しい灯台ですね。

余部埼灯台
余部埼灯台

この灯台前から日本海を眺めてみると、空の青と海の碧のグラデーションが素晴らしい。

空と海の景色

この場所は、夕陽を見たくなるスポットですね。

また、山道の入口から余部埼灯台までは、標高が高くになるにつれ、日本海の絶景がより楽しめます。

日本海の絶景
日本海の風景

透明度の高いエメラルドグリーンの海は、見応え十分。

透明度の高い海

余部鉄橋から少し離れていますが、時間に余裕が有れば足を運ぶことをお勧めします。

余部鉄橋の基本情報とアクセス

住所兵庫県美方郡香美町香住区余部
電話番号0796-36-1234(香美町香住観光協会)

【アクセス】

  • JR餘部駅で下車して直ぐ
  • 余部ICから車で約5分

余部鉄橋の駐車場

道の駅「あまるべ」の2つの無料駐車場を利用しましょう。

第1駐車場では「普通車:15台、大型車:2台、障害者用:1台」の車が駐車できます。

第2駐車場では「普通車:37台、大型車:2台」の車が駐車できます。

まとめ

抜群の眺望を誇る余部鉄橋。

高さ約40mの高所から眺める景色は最高です。

道の駅「あまるべ」を拠点にして、余部地区を見て回りましょう。

余部地区では、集落のどこにいても余部鉄橋の存在を感じ取ることができました。

少し離れにある山道を上れば、余部埼灯台へ辿り着きますね。

余部鉄橋と余部埼灯台周辺の両方から、日本海の絶景を堪能することをお勧めします。

タイトルとURLをコピーしました