岡山県玉野市と倉敷市の境に位置する瀬戸内海の景勝地「王子ヶ岳」。
王子ヶ岳から眺める瀬戸内海の光景は息を飲む美しさであり、自然が織りなす造形美に感嘆を禁じえません。
瀬戸大橋の全景や四国連山のパノラマビューに目が釘付けです。
それになんと言っても、空の「蒼」と海の「碧」が織りなす彩りに、眺めているだけでテンションが急上昇してきます。万人におすすめできる絶景スポットですよ。
また、王子ヶ岳は巨石・奇岩のスポットとしても有名。様々な名前がついている奇岩に出会えるのは面白い。
本記事では、王子ヶ岳について紹介し、大自然の凄さについて学ぶことができます。
瀬戸内海の景勝地「王子ヶ岳」と笑うニコニコ岩
王子ヶ岳を散策しながら、絶景や奇岩などの見どころを紹介します。
王子ヶ岳の頂上からの景色
まず始めにやるべきことは、王子ヶ岳の散策コースの確認です。
案内板に主なコースが描かれているので、しっかり確認しよう。王子ヶ岳パークセンターや観月堂、休憩所、ニコニコ岩などへの行き方が書かれていました。
ということで、まずは道なりに進み、王子ヶ岳パークセンターや観月堂(頂上)の方向へ行ってみる。やはり最初は、頂上からの絶景を見てみたい。
この王子ヶ岳は、玉野市の西端に位置し倉敷市と境を共にする瀬戸内海を一望できるスポットです。
瀬戸大橋の全景や四国連山を見渡せる。また、巨石や奇石がたくさんあり、「おじさん岩」「にこにこ岩」「ひつじ岩」の名前が付けられています。
自分で見つけた奇岩にオリジナルの名前をつけて見るのも面白いよ。
遊歩道が整備されているため歩き易く、所々には休憩所がありました。
また、切り立った崖の上からはパラグライダーの発着場があり、全国にその名を知らしめている。道なりに進んでいると階段を発見。
この階段を見上げると、王子ヶ岳パークセンターの建物が見えます。
少し王子ヶ岳パークセンターの中をのぞくと、凄い人だかり。
これはスルーしますよ。なので前を通過して、隣にある広場へ向かいました。
広場にはたくさんの観光客が思い思いに芝生の上でくつろいでいます。また、パラグライダーの準備を行っている集団も見かけました。
それにしても今日は人が多くないですか。何かイベントでもあるのかしら。(そんな情報は聞いていないぞ。)
コロナの影響が心配になりますが、王子ヶ岳は広いので、特定の場所で固まらない限りは密にはならないでしょう。
この広場から眼下の光景を眺めてみると「・・・・・・・」言葉は不要です。
そこには、息を飲むような瀬戸内海のパノラマ絶景が見られました。この景色が見たかった。
瀬戸大橋の全景や四国連山が遠くに見渡せます。
しばらくの間、その場でたたずみ、眼下の景色を見続けたのは言うまでもありません。
全く素晴らしい景色に感動しましたね。
その後、近くにある王子ヶ岳パークセンターの階段を上り、屋上から瀬戸内海の景色を堪能しました。
王子ヶ岳パークセンターにはカフェが入っており、軽食を取りながら休憩できますが、人が多いみたいで、何より私は既に昼食を済ませたばかり。ということで、今回は立ち寄りません。
屋上から景色を楽しんだ後で、再び広場へ戻り頂上を目指しますよ。
こちらの細い道の先に頂上が見えますが、この道以外にも近くには広い道があるので、大人数で一緒に歩くならばそちらの道が便利です。
標高234mの王子ヶ岳の頂上には、観月堂が建てられており、休憩スポットに持ってこい。また、頂上付近にある掲示板には、この王子ヶ岳の名前の由来などが書かれていました。
それによると、昔この場所には王子たちが住んでいて、百済姫の子供と言われていたそうな。それぞれの王子は柴坂の王子、坂手の王子、筈割の王子、峰の王子、日の王子、錫投げ王子、谷の王子、瓶割王子の八人であっため、この場所を王子ヶ岳と呼ぶようになったそうです。
頂上付近の芝生の上から眼下の光景を見渡します。
周りのいた多くの人は、私と同じようにこの光景に感動しているのだろうな。
瀬戸内海の多島美や長大な瀬戸大橋の美景に心奪われます。
万人にお勧めできるビュースポットであり、時間が経つのを忘れるほど見とれてしまいますね。
【瀬戸内海の絶景を紹介】
王子ヶ岳のような瀬戸内海の絶景を見下ろせるスポットを下記記事で紹介します。
おだんご岩とねずみ岩
さて、頂上の景色を堪能した後は、ニコニコ岩がある方向へ向かいます。こちらは、道中で見つけた休憩所。
ここからの景色も素晴らしい。
ちょっと、凄くないですか。(嬉)
休憩所を後にして、更に下って行くとニコニコ岩へ進む案内標識を発見。その標識に従い階段を下りて行きます。
歩きながらたくさんの観光客に見かけましたが、私がざっと見ただけでも200~300人ぐらいはいたのではないかな。
気になったので調べてみても、特に何もイベントはないみたい。う~む、謎だ。
実際には目撃しなかった人もいるわけですから凄い人出です。こんなに多くの人を見かけたのは、初めてですね。
そんなことを考えていると、目の前には奇岩が見えてきました。
これは、おだんご岩とねずみ岩ですね。
写真の右側で高く重なっている岩が「おだんご岩」と呼ばれています。おだんご岩に岩を挟んでいちばん左側にある岩が「ねずみ岩」です。
まるで、ねずみがお団子に狙いを付けて今にも飛び掛かりそうな感じがする。なるほど、名前の由来にも納得です。
ニコニコ岩との出会い
おだんご岩とねずみ岩を眺めた後、更にニコニコ岩へ続く道を下って行くと、特徴的な大きな岩が見えてきます。
そして、しばらく道なりに進んで行くと、「ニコニコ岩」へ到着。
この写真を見て下さい。名前の通りにこの岩の亀裂がまるで人の笑顔のように見える。これは、実に面白すぎですよ。
まさしく自然が造り出した芸術作品ですね。
ニコニコ岩の付近からでも瀬戸内海の絶景を一望できます。
眼下には、渋川海岸も見える。おっ、ドライブか、気持ちよさそう。
それにしても空の「蒼」と瀬戸内海の「碧」、島々の「緑」の共演には拍手喝采を贈りたい。
また遠くには、うっすらですが香川県高松市の町並みが見えました。
こちらは、カメラのズーム機能を使って撮影した写真です。
王子ヶ岳パークセンターや王子ヶ岳頂上付近で見渡すパノラマ絶景と比べても遜色ないほど、ニコニコ岩から眺める景色は人を魅了しますね。
野生動物(猫)を見てみよう
王子ヶ岳には野良猫が住み着いているようで、散策しているとよく野良猫に出会えます。
人に慣れているようで近づいても全く逃げる様子がなく堂々としている。さすがだ!
猫のお昼寝を目撃した時は、邪魔にならないよう、そっと近寄り暖かく見守って下さいね。
寝顔がとても可愛い♪ 癒されます。
実は猫だけではなく、私にとっては珍しい動物にも遭遇しビックリ!
なんとタヌキに出会うとは思ってもみませんでした。
こんな間近で野生のタヌキを目撃したのは、生まれて初めての経験です。タヌキは直ぐにいなくなりましたが、見ることができて嬉しかったですね。
王子ヶ岳には、たくさんの野生動物が住み着いているようなので、むやみな刺激をあたえず、そっと見守りましょう。
【動物あれこれ】
旅の道中には、動物たちと触れ合いを行なったりしますね。下記記事では、旅の道中に出会った動物たちを紹介します。
パラグライダーを見学
王子ヶ岳の駐車場から少し進んだところに「王子が岳山頂レストハウス」があります。
このレストハウスを目指していると、パラグライダーが空の上をゆっくり飛行しているのを目撃しました。
このレストハウスの屋上からは、パラグライダーの遊覧が良く見渡せる。
楽しそうだな。
空の上を自由に飛べるのは憧れますね。
私は王子ヶ岳に過去何度も訪れていますが、ここで飛んでいるパラグライダーを見かけたのは、初めてでしたので大興奮!!
位置的には、王子ヶ岳パークセンターの屋上からでも遊覧飛行をよく見渡せると思うかな。
後日調べてみると、王子ヶ岳のパラグライダーは、非営利(無料)のボランティアで行っているクラブのようです。
クラブの入会(年間費有り)や有料でインストラクターと一緒にタンデムフライトの体験ができるそうですよ。
興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがですか。
王子ヶ岳の基本情報とアクセス
住所 | 岡山県玉野市渋川4丁目 |
電話番号 | 0863-33-5005(玉野市商工観光課) |
耳より情報 | 王子ヶ岳パークセンター内には、カフェ「belk」(ベルク)があります。 |
【アクセス】
- JR宇野駅から渋川行き特急バスで「渋川(マリンホテル)」に下車。(乗車時間約20分)その後、タクシーを利用して約10分。
- JR岡山駅から渋川行き特急バスで「渋川(マリンホテル)」に下車。(乗車時間約80分)その後、タクシーを利用して約10分。
- 児島ICから国道430号線を玉野方面へ向けて約20分。
- JR児島駅から王子が岳登山口行きのバスで「王子が岳登山口」に下車。(乗車時間約30分)その後、3つある登山道からそれぞれ徒歩で約30分で頂上付近へ到着。
王子ヶ岳の駐車場
王子ヶ岳には無料駐車場が3箇所あり、200台駐車できます。
まとめ
瀬戸内海の景勝地の名前に嘘偽りがない、パノラマ絶景が広がる王子ヶ岳。
岡山県南部エリアへ訪れる機会があれば、是非立ち寄って頂きたいスポットですね。
特に快晴の日に訪れると、瀬戸内海に浮かぶ大小様々な多島美や瀬戸大橋の全景、四国連山を一望できて言葉を失う美しさに魅了されます。
【サイクリストの管理人からの一言】
王子ヶ岳へ向かうまでには、距離こそ長くはありませんが山道を上らなければなりません。勾配がキツイところもありますので、自転車で訪れる場合は坂道を楽に上れるコツを知っておくと良いでしょう。下記記事では、自転車の運転技術と坂道に強い電動アシスト付き自転車について紹介します。