鳥取市の宇部(うべ)神社は、日本で初めて発行された紙幣に描かれていたことをご存じですか。
宇部神社は、古くから「お金」にご縁がある神社であり、金運アップのパワースポットとして知られています。また、由緒正しい因幡国一宮ですね。
そのため、全国から多くの参拝者が訪れます。境内は、神聖な空気感に包まれており、双履石や福徳亀など見どころが多い。それにここでしか入手できない「お金のたまるお守り」は、ぜひ手に入れたい!
本記事では、「お金のたまるお守り」を含め、宇倍神社の見どころを紹介します。
因幡国一宮「宇倍神社」とは
宇倍神社は、鳥取県を代表する神社の1つであり、鳥取県鳥取市国府町に鎮座します。
創建は648年(大化4年)といわれており、古くから信仰を集めている因幡国の一宮ですね。鳥取県の観光名所およびパワースポットとしても知られ、県内外から毎年多くの参拝者が訪れる。
初めてお詣りに訪れる人が、最初に驚くことになるのは垂れ幕でしょう。この垂れ幕は、神社入口の鳥居をくぐり抜けて、参道の階段を上っていると、樹木に張り巡らされた垂れ幕が、突然の目の前に現れます。
この垂れ幕は、毎年差し変わるそうですよ。ちなみに令和5年の垂れ幕には「明日へ跳ねる」の文字と、日の丸の中に躍動するウサギが描かれていました。
確かにそろそろ日本は躍動しないと、いつまでも停滞のままでは先行きが不安かも。
境内に広がる森林は、県の自然保護林に指定されており、幻想的な雰囲気が漂います。
宇倍神社では、有形民俗文化財や無形民俗文化財を有している。その中でも例大祭で奉納される「麒麟獅子舞」が特に有名ですね。
2019年(令和元年)5月に「日本海の風が生んだ絶景と秘境~幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地『因幡・但馬』~」のストーリーの構成文化財として、麒麟獅子舞とともに日本遺産に認定されました。
【周辺の見所】
宇部神社の周辺の見所を、下記記事で紹介します。
宇倍神社のご祭神・ご利益・所要時間
宇倍神社のご祭神は、武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)です。
武内宿禰命は、大和朝廷の初期に活躍した伝説上の人物であり、第8代孝元天皇の曽孫だそうだ。そして、景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5朝に仕えたといいます。
ここで疑問に思うのが、人間はそんなに長生きできないということ。しかし、彼は360余歳の長寿だったそうですよ。にわかに信じられませんが、本当ならば凄くないですか。
このことから、長寿の神として信仰されています。
また、1899年(明治32年)に全国の数ある神社の中で、初めて宇部神社の拝殿が、日本の五円紙幣に描かれました。その後も何度も社殿やご祭神が紙幣の図案になったため、金運・財宝の神として信仰を集めています。
なので「お金」に関するご利益が特に有名で、商売繁盛や金運上昇の祈願を行なうために、全国各地から一年を通して参拝者が後を絶ちません。
ご利益をまとめると「金運・長寿・開運・招福・安産」など色々あります。
さらに宇倍神社で車のお祓いをすると、事故に遭わないといわれているという。そのため、県内外から多くの人が、愛車で集まるそうですよ。
尚、境内はそれほど広くはないので、20~30分もあれば、一通り見て回れます。ゆっくり歩きながら、社殿などの見どころを見て回りましょう。
【神社参拝に役立つ話やアイテム紹介】
御朱印を集めているならば、お気に入りの御朱印帳を使いたいものですね。また、旅の思い出に記念撮影をしたいものです。下記記事では、神社参拝に役立つ話とアイテムを紹介します。
宇倍神社で「お金のたまるお守り」を入手する
授与所や厄払いなどのご祈祷の受付をしている建物が、参集殿(さんしゅうでん)です。なので「お金のたまるお守り」は、他のお守りと同じように授与所で授かります。
こちらが、宇部神社のみで授かれる「お金のたまるお守り」ですよ。
表面には亀が描かれており、裏面には明治・大正・昭和と実際に使用された紙幣の図柄が描かれている。先ほども触れましたが、日本の紙幣で初めて描かれたのが宇部神社です。今ではほとんど見られない五円札の図柄に少し感動。
お守りの図案に五円(ご縁)が選ばれたのは納得できますね。
表面の色は4色あるので、好みの色を授かり、そっとお財布の中へ入れておこう。このお守りを授かりに遠方から足を運ぶ人も多いそうですよ。
その他にも色々なお守りがありますので、健康や交通安全など気になるお守りがあれば授与してもらいましょう。
個人的には、国重要無形民俗文化財である麒麟獅子舞をデザインした「麒麟福守」や「麒麟朱印帳」がカッコいいと思いました。
全てのお守りは、武内宿禰命の御神前で祈祷が行われているそうで、霊験あらたかなお守りですね。
【神社仏閣の紹介(その1)】
旅先で訪れた神社仏閣を、下記記事で紹介します。
【見所①】社殿
宇部神社の社殿は、本殿・幣殿・拝殿の3つで構成されています。
今の社殿は、1898年(明治31年)に3つ全てが再建され、拝殿は明治32年に発行された五円紙幣の図案となりました。
檜皮葺の社殿は、荘厳な雰囲気を醸し出しており、歴史的建築物としても楽しめる。参拝を終えた後は、細かなところまでじっくり観察しよう。
社殿のすぐ隣には、飛翔する黄色の鳥の像が立っています。この鳥のように、自分の人生が飛翔するようにあやかりたいものですね。
ちなみに、この鳥を撫でるとご利益が授かれるといわれていますので、撫でながら祈願されてみてはいかがですか。
【神社仏閣の紹介(その2)】
旅先で訪れた神社仏閣を、下記記事で紹介します。
【見所②】双履石
社殿の後ろにある石段を上ると亀金岡(かめがねのおか)と呼ばれる4世紀末~5世紀初頭の古墳があります。その頂上には、「双履石(そうりせき)」という石が祀られていますね。
ご祭神の武内宿禰命は、この亀金岡で双履をのこして突然姿を消したそうです。残された双履は、2つの石となり霊石「双履石」になったといわれています。
「消えた人の証拠物件を当時の人は、放置なんかしないだろう」とツッコみを入れないように。歴史にはロマンが大切です。尚、後の調査で双履石は、古墳の一部であることがわかりました。
亀金岡は、木々に囲まれた空気の澄んだ場所で神聖さを感じられる。特別な場所であることは、ヒシヒシと肌に感じますね。
宇部神社へ訪れた際には、武内宿禰命の終焉の地・長寿のパワースポット「双履石」へぜひ足を運びましょう。
【見所③】福徳亀
拝殿の隣りには、「福徳亀」と呼ばれる亀の形をした石があります。
立札が立てられており、賽銭もされているのですぐに見つけられるでしょう。
触って撫でた場所には、ご利益が現れるといわれているので、自分の体で気になるところと同じ個所を撫でて、祈願してみてはいかがですか。
【見所④】徴古館
徴古館(ちょうこかん)は、1963年(昭和38年)3月に建立され「宇倍神社御幸祭祭具」が保管されています。
この祭具は、鳥取県指定有形民俗文化財に指定されている。要望があれば見学可能なため、宇部神社へ訪れる前に電話などで確認しておきましょう。
収蔵点数は約60点。無料で見学できます。
宇部神社の例大祭(麟獅子舞の奉納)
毎年4月21日には、宇倍神社例大祭を開催しています。
全国屈指の大神輿が担ぎ出され、武者行列ややっこ行列が町を練り歩く姿は壮観ですね。また、巫女の舞や麒麟獅子舞が奉納されるなど見どころが多いお祭りです。
1年に1度しか見られない宇部神社にとって重要なお祭りなので、時期を合わせてお詣りするのをおすすめします。
宇倍神社の基本情報とアクセス
住所 | 鳥取県鳥取市国府町宮下651 |
電話番号 | 0857-22-5025 |
【アクセス】
- JR鳥取駅から日ノ丸バス中河原方面行きに乗って、バス停「宮ノ下」で下車後、徒歩約3分(バスの乗車時間は約23分)
- 鳥取自動車道「鳥取IC」から車で約25分
宇倍神社の駐車場
宇部神社には、無料駐車場があります。(普通車50台)
まとめ
宇部神社は、金運アップのご利益で有名なパワースポットとして知られています。古くから「お金」にご縁がある神社であり、昔の紙幣に描かれるほど歴史的建築物ですよ。
双履石や福徳亀など見どころも多く、お詣りの際には、「お金のたまるお守り」をぜひとも手に入れたいですね。