鳥取県の八頭町には、国内外でも珍しい竹と笹が生い茂る本格的な竹林公園があります。
園内をゆっくり散策しながら竹林浴を楽しみたいですね。また、園内ではバーベキューが出来る炊事棟やバンガロー、テントサイトが整備されており、1日中楽しめる。
さらに全国初のミニSL博物館となる「やずミニSL博物館」を見学できます。
一人や友達同士、ご家族でぜひ足を運んでみて下さい。竹の放つ精気でリフレッシュを図ってみませんか。
本記事では、船岡竹林公園の竹林浴と「やずミニSL博物館」について紹介します。
船岡竹林公園とは
船岡竹林公園は、鳥取県八頭郡八頭町にある竹林公園です。
園内には、国内外の珍しい竹と笹が、約200品種も栽培されています。薄緑色の淡い光に包まれる遊歩道を歩きながら、竹と笹が織りなす見事な景色を堪能しましょう。春になれば、桜並木と若竹を同時に楽しめますね。
また、広大な園内には、冒頭で触れたとおり、炊事棟やバンガロー、テントサイトが整備されており、それ以外にも子供たちが走れ回れる芝生広場も整備されています。管理棟やカフェもありますので、散策に疲れた体を癒しましょう。
特に「やずミニSL博物館」は必見です。この博物館では、世界中の蒸気機関車がミニサイズとなって集まっている。
展示された蒸気機関車は見学だけでなく、土日祝日であれば実際に乗って遊べます。大人だけでなく子供も十分楽しめる博物館ですね。
【周辺の見所】
船岡竹林公園の周辺の見所を、下記記事で紹介します。
「竹と笹の生態園」で竹林浴を堪能
緩やかな傾斜地には、歩きやすいよう遊歩道が整備されており、様々な種類の竹が栽培されています。
日本の田舎に住んでいるならば、竹を見る機会は結構多いので物珍しさは感じませんが、竹林の中を歩くと、こころが落ち着いてくる。これは日本人ならではの感覚なのでしょうかね。
世界には約1,300種類の竹が存在しており、その内日本には約600種類があるといわれている。勘違いしている人もいると思いますが、竹は木でもなく、草とも違う植物。竹特有の丈夫さ、しなやさがあり、古くから道具や工芸品、食品など様々な分野で私たちの暮らしに役立っています。
園内で栽培された竹の根本には、種類が分かるようにネームプレートが地面に刺さっている。知っている竹もあれば、初めて知る竹もあるので、見ていて結構面白い。そこで、いくつかの竹を紹介します。
こちらは「モウチク」です。モウソウチク(孟宗竹)の品種なため似ています。
モウソウチクは、私たちがタケノコとして食べるのがほとんどこれですね。なので名前くらいは聞いたことがある人も多いでしょう。
残念ながら私では、モウチクとモウソウチクの違いが良く分かりませんでした。
こちらは「ハチク」ですよ。
日本では、モウソウチクやマダケとともに日本三大有用竹の1つに数えられています。
ちなみに、ハチクのタケノコは、えぐ味がなく美味なんだそうだ。けれど店頭で見かけることは少ないですね。う~ん、機会があれば絶対に食べてみたいです。
園内では、予約が必要ですがタケノコ堀を行なっています。残念ながら私が訪れ時にはすでにタケノコ堀が終了していました。(涙)
竹が凄いと思うのは、受精しなくても地下茎から毎年タケノコが伸びてきて、生育域を広げていくタフな植物ということ。
それに60年とも120年ともいわれる間に1度だけ、花を咲かせるという。生きてるうちに実物を1度は目にしたいですね。ただし、竹の花が咲くということは、群生している竹が一斉に枯れてしまうそうですよ。これは自然の神秘かな。
竹林浴をしっかり楽しめた竹と笹が織りなす景観を、ダイジェストで紹介。
少し渓谷になっているところがあったりするので、歩く際には注意しよう。
また、園内にはあじさい園もあります。あじさいの咲く時期に足を運ばれてみてはいかがですか。
竹は成長がとても早く、わずか3ヶ月ていどで20数メートルの高さになることもある。3年もあれば資源として有効利用できるといいます。つまり、成長が早すぎるので、資源を枯渇させることなく永続的に活用できる天然資源ですよ。
癒しの力だけでなく、無限の可能性を秘めていると感じませんか。
【カメラに関する話】
竹林の風景をカメラに納め、旅の記念にしよう。下記記事では、カメラに関する話を紹介します。
【立ち寄りスポット①】竹林浴のさと管理棟
竹林の入口付近には、竹林浴のさと管理棟があります。
この管理棟では、「竹と笹の生態園」で栽培している竹や笹の種類を説明していました。また、園内のマップも入手できるので忘れずに手に入れるように。
竹の標本やキツネのはく製が置いてあるので、休憩しながら見て回ると面白いですよ。
また、竹で作られた玩具が売られていました。
竹林浴を楽しむ前に訪れ情報を入手し、竹林浴の後にも訪れて休憩場所として活用しましょう。
【竹林の観光スポット紹介】
旅先で訪れた竹林の観光スポットを、下記記事で紹介します。
【立ち寄りスポット②】バンガロー
竹林の北側には、バンガローやキャンプサイトが整備されています。
友達や家族連れでバーべーキューを楽しもう。清潔感あふれる炊事棟やトイレもあります。尚、トイレの中には、コインシャワーが併設されているのはありがたいですね。
グリーンシャワーが溢れる空間で、自然体験をしませんか。
【立ち寄りスポット③】八頭ガーデンカフェ
園内にあるカフェです。土日祝日のみ営業しているため平日は開いていません。
こだわりのカレーを中心にして、オムライスやスイーツ、淹れたてのコーヒーを楽しめる。テイクアウトもできますよ。
竹林を歩いて疲れた後で、カフェでまったりと過ごしてみてはいかがですか。
- 営業日 土・日・祝日のみ(12月~2月は冬期休業)
- 営業時間 11:00~15:00
やずミニSL博物館の紹介
船岡竹林公園の園内にある「やずミニSL博物館」では、本物と同じように動くミニュチュアサイズの蒸気機関車が展示されています。
名誉館長の中村仙一郎さんが製作されたミニSLは、すべて手作りだそうですよ。1/8.4スケールで実物と同じ構造で作られており、並みならぬ苦労が感じられますね。
展示されている車両の一部を紹介します。
こちらは「D51形蒸気機関車」です。デコイチの愛称で親しまれており、SLの代名詞的な機関車ですね。
後部には、蒸気機関車が使用する石炭や水を積載する炭水車も再現しています。
こちらは「LMSロイヤルスコットクラス蒸気機関車」ですよ。
英国国鉄統合前の1927年にLMS(ロンドン・ミッドランド・スコットランド)鉄道で急行用に製造された蒸気機関車。スマートな外観は、いかにも速そうな印象を受けますね。
車輌の展示以外にも、機関車のしくみの説明や鉄道関連の写真、機関車の一部、ジオラマなども展示されており、鉄道ファンはもちろんのこと、そうでない方も十分楽しめる。
個人的に面白いと思ったのは、パクパク食べられる石炭が売られていたことだ。実はこれ、大粒の落花生に竹炭のパウダーをコーティングしたもの。昔ながらの美味しい健康豆菓子ですよ。
また、工作ブースでは、車輛の修理や点検を行うため、その作業風景を見学できます。
- 営業時間
- 博物館 平日 10:00~15:00、土日祝 10:00~16:00
- 乗車体験 土日祝 10:00~15:00 ※平日運休、雨天中止
- 定休日 水曜日(祝日の場合は翌日)、12月~3月は閉館
- 入館料
- 大人(高校生以上)200円
- 小人(中生以下)無料
- 乗車体験料 100円/回・人
ミニSLの乗車体験
土日祝日では、1周120mのコースを乗車体験ができます。残念ながら私が訪れたのは平日だったため、乗車体験ができませんでした。
聞くところによると、乗車体験に使うSLは日によって変わってくるという。どれに乗れるのかは、当日のお楽しみ。
運転手が本物と同じように石炭と水を入れて出発する様が見られるので、子供も大人も興奮すると思います。またの機会にチャレンジしたいですね。
【車両の見学スポット紹介】
運行されていない車両が保管され、見学できるスポットは結構多いですね。下記記事では、そんな見学スポットを紹介します。
船岡竹林公園の基本情報とアクセス
住所 | 鳥取県八頭郡八頭町西谷564-1 |
電話番号 | 0858-73-8100(竹林公園管理棟) |
営業時間 | 8:30~17:30 |
定休日 | 水曜日(祝日の場合はその翌日) 冬期(12月~2月末日) |
入園料 | 無料 ※キャンプ場は利用料がかかります |
【アクセス】
- 若桜鉄道の隼駅から徒歩で約30分
- 若桜鉄道の隼駅から車で約5分
船岡竹林公園の駐車場
船岡竹林公園では、園内と公園入り口前に、大きな無料駐車場が整備されています。(車 約198台)
まとめ
船岡竹林公園は、本格的な竹林公園です。園内には、約200品種の竹と笹が生い茂り、竹林浴を楽しめる。さらにバンガローやキャンプ場が整備されているので、行楽やアウトドアを漫喫できます。
また、園内にある「やずミニSL博物館」では、実物の構造と同じに作っているミニSLの見学を楽しもう。週末には、ミニSLに乗車して遊べますので、ご家族で訪れてみてはいかがでしょうか。