自転車をそのままの状態で屋外へ保管していると、風雨や紫外線の影響で寿命が縮まります。
本来ならば室内保管するのがベストですが、保管スペースが取れないなど様々な理由で、庭先や屋外の駐輪場へ停める人も少なくありません。
そこで、自転車カバーを使って雨や紫外線対策をする人も多いでしょう。風が強い日であれば、カバーにより風圧面積が広くなるため倒れやすくなるものですね。
本記事では、自転車カバーを扱う際、風で飛ばされないために活用したい工夫を紹介します。
自転車カバーの固定方法を工夫して強風に備える
ママチャリやクロスバイク、ロードバイクなど様々な自転車を屋外保管する際に役立つ定番のグッズが、自転車カバーです。
自転車カバーは安価なものが多く、安いものになると100円ショップで買えるものがある。高機能なものほど高価ですが、それでも3,000~5,000円もあれば手に入るのでリーズナブルといえます。
一言で自転車カバーといいますが、中には強風対策を施したものも販売しており、そのような商品がおすすめです。
たとえそのような機能がなくても工夫次第で対処できるのでご安心して下さい。そこで、固定方法を工夫して強風に備える方法を以下にまとめました。
- ばたつき防止ベルトを利用する
- 自転車用のスタンドと併用する
- 自転車カバーの下部をしっかり締める
- カバーの四隅に重りを付ける
私は昔に諸事情で一時的ですが屋外保管していた時期がありました。また、自転車キャンプで自転車カバーを使っているので、これらの対策をしておかないと強風でカバーがめくり上がり、自転車が転倒してしまった経験があります。
「あの時、こうしておけば良かった」と後悔する前にしっかりと対処しましょう。
それでは、それぞれについて説明します。
ばたつき防止ベルトを利用する
自転車カバーのばたつきを抑えるのに効果的なのは、ばたつき防止ベルトを活用することです。
市販されているものは、カバーの中央部分や下部をしっかりと固定できるので、風が強い日でも安心して使えます。
どのような自転車のサイズにも対処できるよう、ベルトの長さを調整できるのもありがたい。耐久性があるので自転車カバーと共に合わせて使い続けたいですね。
また、自転車カバーの性能のみを過信するのではなく、壁やフェンスの近くに自転車を置くように。そうすれば風よけになり、より信頼性が高まります。
日常的に自転車カバーを使う機会が多いのであれば、ばたつき防止ベルトを活用しましょう。
自転車用のスタンドと併用する
自転車を保管するスタンドの中には、屋外(または室内兼用)で取り扱えるものがたくさんあります。
ショッピングモールや駐輪場で見かける自転車のタイヤを挟んで停めるタイプのスタンドであれば、使い勝手が非常によいですね。
しっかり自転車を固定した後で自転車カバーを使いましょう。その際、先ほど説明したばたつき防止ベルトを合わせて使うのがおすすめ。
そうすれば、たいていの強風でも安心感があります。ただし台風の中で放置するのは危ないかも。風の強さにもよりますが、台風の日は多少無理してでも室内保管に切り替えて下さいね。
自転車カバーの下部をしっかり締める
風対策として、多くの人が一番始めに思い浮かぶ方法は、自転車カバーの下部をしっかり締めることだと思います。かくいう私もそうでした。
カバーの下部にゴムバンドでしっかり引き締めるだけでOK。たとえ風で押されてしまっても、ゴムの弾力で元に戻るため緩みが起きません。
使わなくなった古いチューブやトラックの荷台に使うゴムベルトなどを活用しよう。また、ホームセンターに売っている適度に丈夫な安いゴムバンドでも十分効果を発揮してくれます。
ちなみに、紐で代用するのはやめた方がよいですよ。紐は使っている内に、徐々に緩んでくるので始めから使わない方が無難です。
カバーの四隅に重りを付ける
先ほど紹介した「自転車カバーの下部をしっかり締める」方法と合わせて行ないたいのが、カバーの四隅に重りを付けることです。
原始的な方法ですが効果が高く、重りにしたものの重量があるほどより風による転倒を防げます。
重しにするものは重ければ何でもよいので、外出中に自転車カバーを一時的に使用する際には、たまたま見つけた重そうな石などを利用したいですね。
自宅で普段から自転車カバーを付けて屋外保管するならば、毎回重りを付けたり外したりするのは、面倒くさく手間がかかるのでおすすめはしません。
自転車を屋外保管する際には、自転車カバーを必ず使おう
自転車の寿命を延ばす一番よい方法は、室内保管を徹底することです。
屋外保管では、どうしても風雨や紫外線などでダメージを受けてしまうため、何かしらの対処が必要になってきます。
特にタイヤはゴム製品のため、紫外線や熱によるダメージが大きい。また、お住いの近くに海が近いのであれば、潮風でフレームやシートポストなど様々なパーツが錆びてしまうだろう。
紫外線防止や耐熱性のある自転車カバーを使うことで、ダメージを軽減できるため、使わない手はありません。カバーをした後で、直射日光が当たらない場所に保管すれば、より寿命が長くなります。
自転車カバーを使う注意点としては、ずっと自転車に付けっぱなしにしておかないこと。多くの自転車カバーは、撥水生地なので通気性が悪く、中に湿気が溜まりやすい。
なので、定期的に天気の良い日にカバーを外して中にたまった湿気を飛ばしましょう。これを忘れてしまうと、湿気により錆が発生する原因になります。
自転車を屋外保管する際に便利なグッズは色々ある
自転車の屋外保管で活用したいアイテムは、自転車カバーだけではありません。
その他にも以下の便利グッズを使えば、自転車カバー以上の盗難対策が期待できるので、より効果的です。
- サイクルハウス
- AlterLock(オルターロック)
- 自転車倉庫を自作(DIY)
くわしくは、下記関連記事で紹介します。
まとめ
本記事では、自転車カバーを扱う際、風で飛ばされないために活用したい工夫を紹介しました。
最後にもう一度、その工夫について以下にまとめます。
- ばたつき防止ベルトを利用する
- 自転車用のスタンドと併用する
- 自転車カバーの下部をしっかり締める
- カバーの四隅に重りを付ける
自転車カバーの中には、風で飛ばされにくいものがありますので、まずはそのようなカバーを活用するのがおすすめ。
そして、必要に応じて本記事で紹介した方法を併用して万全を期して対処しましょう。