現代に生きる私たちは、仕事や人間関係などでストレスがたまる機会が多いのは事実です。
そんな時、リフレッシュを図るため旅行へ出かける人も多いでしょう。旅行に慣れているのであれば、経験から何をすれば良いのか分かるのですが、初心者では何から始めればよいのか悩むものだ。
旅行から帰宅した後で「思ったほど楽しくなかった」「あの観光地へいってみたかった」など後悔しないためにも、事前に旅行の計画はしっかりと作っておきたい。
その際、旅行の目的、行きたい場所、やりたいこと、移動手段など色々決めていると現地でスムーズに行動できるものです。
本記事では、計画段階で悩まないためにも旅行の計画を立てるコツを順序立てて紹介します。
旅行の計画は1ヶ月以前に立てておく
旅行へ行くに当たり、まずはできるだけ早く計画を立てるのが大事です。
遅くても1ヶ月前までには立てておきたい。というのは、ホテルや旅館など宿泊施設の予約が取れなくなる可能性が高くなります。
実際、予約せずに人気の観光地へ行ったり、GW・お盆・年末年始の大型連休に旅行へ出かけると、大抵のホテルや旅館は満席になっていることが多いですよ。
1人であればざっくりとした計画でも、予算と時間があれば何とかなるものですが、家族や友人など参加者が多いのであればそういう訳にもいきません。
みんなの意見を集める時間やスケジュールの調整も必要となるし、大人数の宿泊は選べる宿泊施設も限られてくる。
何にしても旅行すると決めたならば、速やかに計画を立てて、宿泊施設や利用する鉄道・飛行機などの公共機関の予約を入れておきましょう。
また、早めに予約することで、早期割引が適用されることもある。そうなれば、費用の節約につながります。
上手な旅行計画の立て方
旅行の計画を立てるに当たり、目的と予算に合った行動に無理のないものにするのが大事です。
これらをおろそかにすると、せっかくの旅行が台無しになります。なので、そうならないためにもしっかりと計画を立てよう。
そこで上手な旅行計画の立て方を以下にまとめました。上から順番に検討して下さいね。
- 旅行の目的やテーマを決める
- 予算を決める
- 旅行先を決める
- 旅行する日時や期間を決める
- 行きたい場所・やりたいことをまとめる
- 宿泊先を決める
- 優先順位を付けてスケジュールを考える
- 最終的な出費を計算する
それぞれについて説明します。
旅行の目的やテーマを決める
人によって旅行したい理由は色々ありますが、まずは目的やテーマを決めるのが先決です。
たとえば「人気のアトラクションに乗りたい」「絶景を見ながら美味しい食事を食べたい」「ドラマ・映画のロケ地を巡りたい」「名所や史跡を見て回りたい」などあなたがやりたいことを挙げて下さい。
目的は1つでなくても大丈夫。ただし多すぎると、達成できなかったときにガッカリしたり、時間に余裕がなくなったりするので、多くても2~4つほどにしておくのが無難ですね。
目的やテーマを決めることで、行きたい場所を効率よく絞れるため、無駄がなく無理のない計画を立てやすくなります。
旅行の参加人数が多いのであれば、ここをしっかり話し合って下さい。そうしないと、後から不平不満が出てくる可能性が高くなる。そういう意味でも計画を立てる上で一番重要なポイントといえます。
予算を決める
まだしっかりと計画を立てていない時点なので、ざっくりで良いので旅費の予算を決めておきましょう。
予算が潤沢にあるならば、目的に沿ったやりたいことを全部やればいい。実際、旅費が10万円と50万円では、やれることや旅行期間に大きな違いがでてくるものです。
なので、予算を意識して計画を立てないと「あれもしたい、これもしたい」となり収拾がつかなくなる。
主な旅費の内訳には、交通費・宿泊費・食費・観光費用があります。それらを踏まえたうえで、何にお金をかけてどこの出費を抑えるのか方向性を明確にしておきましょう。
たとえば「観光地巡りとグルメを楽しむ」のであれば、特に食費と観光費用に予算の比重を置くといった配分ができます。
予算を抑える方法として、オフシーズンを狙うのもアリですね。
旅行先を決める
目的やテーマに沿って旅行先を決めよう。
旅行先を決めるには、旅行のパンフレットや雑誌、旅行サイトを活用するのが便利。具体的なイメージをつかみやすいです。
歴史・文化に興味があるならばお城や町並み、史跡、名勝など気になる場所から選ぶとよい、また、テーマパークで遊んだり、四季限定のイベントに参加するのも良いですね。
どうしても旅行先を絞り切れないのであれば、今まで行ったことがない場所を選んでみてはどうでしょうか。特に新しい体験をしたい人におすすめです。
また、思い出深い場所へ再訪するのも良いですよ。数年経って再度訪れると、より鮮明に当時を思い出せますし、あらたな発見が見つかるかも知れません。
無難に考えるならば、春は桜などの花見スポット、夏は海や山、秋は紅葉スポット、冬は温泉宿へ向かうと旅行先をすんなりと決めれます。
旅行する日時や期間を決める
旅行先を決めたならば、実際に訪れる日時や期間を決めます。
国内旅行では3月~5月、9月~11月はベストな観光シーズンとなるので、人混みや価格が高くなる傾向がある。
特にGWやお盆休み、年始年末の大型連休では、どこも混雑していることが多い。なので、そういう期間は避けるのがおすすめです。
どうしてもその期間でしか旅行ができないのでしたら、新幹線や飛行機、ホテルなどの宿泊施設には一ヶ月以上前から予約しないと取れない可能性が高いですよ。
また、職場で有休を消化して長く休むのでしたら、事前にしっかりと仕事を引き継ぐこと。そうしないと、旅行中に職場から電話やメールなどで連絡が入る機会が多くなり、ゲンナリするかも。
1週間程度の休暇ならば、仕事を完全に忘れて休暇を楽しめない人もいるだろう。ですが旅行を重ねるうちに慣れてくると、そういう気持ちも薄くなってきますね。
仕事とプライベートの時間を上手に調整できるようになれば、より旅行を楽しめます。
行きたい場所・やりたいことをまとめる
旅行のパンフレットや雑誌、インターネットなどを使って、旅行先で行きたい場所ややりたいことを書きだして、リスト化してみよう。この時、予算や滞在時間を無視して書きだすのがポイントだ。
ここで変に遠慮してしまうと、無難なパッとしないものばかりになる可能性があります。なので、遠慮などせずドンドン書き出して下さいね。
また旅行雑誌などには、おすすめの観光コースを紹介していたりするので参考にするとよい。
もし自分以外に参加者がいるのであれば、このタイミングでリスト化した項目を見せて意見を聞いてまとめておこう。そうしないと、不平不満が出てくる可能性が高くなる。
それに必要に応じて、参加者と別行動をとることも視野に入れておくのもポイントです。
宿泊先を決める
宿泊先を決めるにあたり、料金・設備・立地・サービスを考慮しましょう。
旅行期間が長くなるほど宿泊費がかさむため、一番の悩みどころではないでしょうか。だからといって安易に一番安いところを選ぶのではなく、設備・立地を考えて決めないと後悔するかも知れません。
特に観光を重視するのであれば、目的地までのアクセスがよい場所を選ぶと効率がいい。
夜間は宿泊施設で過ごす時間が長くなるので、大浴場や加湿空気清浄機、レストラン、バー、コインランドリーなど設備の充実具合をチェックしよう。
さらにマッサージやコーヒーサービスなど自分が気にいる独自サービスが充実していると快適に過ごせます。
優先順位を付けてスケジュールを考える
旅行先の行きたい場所ややりたいことをリスト化し、宿泊先が決まったならば、旅行当日のスケジュールを組んでいきます。
リスト化した項目に予算や滞在時間、移動時間を考慮しながら優先順位をつけて下さいね。
観光スポットにどれだけ滞在するのか、目的地から目的地までにどれくらい時間がかかるのかを把握できていないと、スケジュール通りに行動するのは難しくなる。
観光スポットや立ち寄りたいお店は、営業時間・定休日を調べておくこと。当日訪れて定休日であったならば目も当てられません。
特に地方の田舎へ訪れるのであればバス・電車の本数が1時間に1本というのは普通ですよ。なので、車を運転できるのであればレンタカーを借りるのも選択肢の一つです。
行きたい場所・やりたいこと全て詰め込むのが難しいのであれば、切り捨てるのも大事。無理なスケジュールは必ず破綻します。
また、ポイントやクーポンを利用して、できるだけ安く旅費をおさえましょう。
最終的な出費を計算する
最後に完成した旅行計画を確認して、旅費(交通費・宿泊日・食費・観光費用など)の合計がどれくらいになるのか計算して下さい。
その結果、予算オーバーするのであれば、予算を増額するかリスト化した行きたい場所・やりたいことを見直すこと。自分以外に参加者がいるのであれば、よく相談しよう。
またお土産を買うのであれば、その費用も考慮しておかないと、いつの間にか予算オーバーということになりかねません。
旅行の計画が完成したら早めに予約を入れよう
先ほども触れましたが、GW・お盆・年末年始の大型連休は、多くの人が集中して旅行や帰省などで移動する機会が多いので、旅行へ出かける直近では新幹線や飛行機の予約が取れないことが多いです。
なので、一ヶ月以上前から予約すること。これは公共交通機関だけでなく、ホテルや旅館などの宿泊施設も同じです。
残念ながらサラリーマンが多い日本社会では、大型連休以外でゆっくり旅行する時間を作るのが難しい。すると、必然的に大型連休に旅行する人が集中してしまうため、早め早めの行動を心がけて下さい。
大型連休以外でしたら、一人旅であれば私の経験上それほど慌てる必要はないといえます。
けれど、人気の観光地周辺のホテルは常に予約が多いので、早めに行動を起こしておくのが無難ですよ。
旅行に必要なアイテムの準備も忘れずに
旅行へ行く前に必要な荷物(アイテム)をリストアップしておきましょう。
持ち運びに便利なコンパクトカメラや双眼鏡があると、記念撮影やアウトドアに便利です。また、海外旅行へ出かけるならばパスポートの有効期限を確認しておくこと。
旅行する日の前日になって慌てることがないように、当日持ち歩くアイテムのリストを作成し、前もってそろえておくと忘れものをするリスクを避けれます。
また、必要に応じて荷物を前もって宿泊施設へ配送するのもアリ。当日はほとんど手ぶらで移動できるのは快適ですね。
予算とスケジュールには余裕を持たせるのが大事
旅行の計画を立てる際は、予算とスケジュールに必ず余裕を持たせておかないと、予期せぬトラブルに対応できません。
たとえば、私も経験がありますが、天候不良で交通手段の変更が余儀なくされることがあるし、ホテルの延泊もあり得ます。
そもそも詰め込みすぎのスケジュールでは、スケジュールをこなすことで頭が一杯になるでしょう。そうなると、心の底から旅行を楽しむのは難しいです。
旅行を楽しむには、心の余裕が大事。なので、完成した計画を一度は見直して、無理なく行動できるのかしっかりと確認して下さいね。
まとめ
本記事では、上手な旅行計画の立て方について紹介しました。
最後にもう一度、計画を立てるコツを以下にまとめます。
- 旅行の目的やテーマを決める
- 予算を決める
- 旅行先を決める
- 旅行する日時や期間を決める
- 行きたい場所・やりたいことをまとめる
- 宿泊先を決める
- 優先順位を付けてスケジュールを考える
- 最終的な出費を計算する
旅行の計画を立てる際、これらの項目を上から順番に考えると効率が良いですね。また、どれか一つでも欠けてしまうと、せっかくの旅行が楽しめない可能性があるので注意しよう。
最終的には、無理のない予算とスケジュールで計画を立てるのが大事となる。また、必要に応じて計画はブラッシュアップして下さいね。
よりよい旅行を楽しめるよう、しっかりした計画を立てましょう。