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旅の体験談

岡山・玉野市をサイクリング、金甲山をヒルクライムして八浜の町並みを巡る

【日常サイクリング】金甲山ヒルクラムの紹介サムネ

瀬戸内海の多島美や四国連山の風景を山頂から一望できる金甲山(きんこうざん)。

岡山県玉野市の最高峰であり、知る人ぞ知る絶景スポットです。それに標高約403mもあるため、ヒルクライムが楽しめるスポットになっています。

また、玉野市の八浜町には伝統的建造物が連なっており、古い町並みに興味がある人は嬉しい地区ですよ。

ということで、この両方を1日で巡る欲張りライドを決行することにしました。さ~て、どのような景観を見せてくれるのか楽しみですね。

本記事では、金甲山をヒルクライムした後で、八浜地区の町並み巡りを行なうサイクリングの様子をお届けします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 自転車旅やサイクリングが好き
  • サイクリングの道中で見聞を広めたり、様々な体験をしたい

児島湾大橋を渡り児島半島へ向かう

児島湾大橋
児島湾大橋

本日の天気は晴天。実にサイクリング日和ですね。今私がいる場所は、天に向けて弧を描く児島湾大橋が良く見える堤防前です。

橋脚付近と少し離れたところにある三蟠港跡は、釣りスポットとして知られており、よく釣りを楽しんでいる人を見かけます。

聞くところによると、アジやイワシ、サバ、スズキなどが釣れるみたい。う~む、どれも美味しそうだ。(じゅるり!)

おっと、魚の誘惑を振り切り、いざ児島湾大橋を渡り児島半島へ向かうことにする。

児島湾大橋の出入口
児島湾大橋の出入口

こちらの入口から上っていくのですが、直ぐに急坂になるので始めから自転車のフロントギアをインナーにしておくのが大事。

ゆっくりと上っていくと、高度が上がり橋の上から児島湾と岡山市街が見渡せる。

児島湾大橋からの眺望
自然に囲まれた都市部の風景
遠くには児島湾の水門が並んでいる
遠くには児島湾の水門が並んでいる

前面の海に後方の山々に囲まれた都市部の風景が魅力的ですね。視界を左手側にズラすと、児島湾の水門が並んでいるのが分かる。水門周辺の景観も中々のものですよ。

この水門側からも児島半島へ向かえるルートなので、いつも児島半島へ向かうにあたり、水門ルートか児島湾大橋ルートのどちらにするのか悩ましいかな。

新岡山港に停泊中のフェリーが見える

振り向いて反対方向を見てみれば、新岡山港に停泊中のフェリーが見えました。あのフェリーに乗れば小豆島へ辿り着く。今年の春に小豆島の三都半島を巡ったことを思い出すと、また行きたくなってしまいます。

約70分ほどの船旅を満喫しながら行けるので、お手軽感があるのも良いですね。

飽浦地区の風景

大橋を渡ると飽浦地区へ入りました。そのまま道なりに岡山玉野線(県道45号)を突き進むと、目の前にローソンが見えてきた。

さて、よいよ金甲山ヒルクライムの前哨戦。いざ出陣でござる!

金甲山ヒルクライムを堪能

金甲山線の風景
金甲山線の風景

飽浦交差点を左折し、金甲山線(県道399号)へ入ります。ここから先は、休憩できるところがないので、飽浦交差点の近くにあるローソンが最後の補給ポイントですね。

今回はローソンに立ち寄らなくても大丈夫なのでパス。なので、そのまま金甲山線を駆け上る。

勾配は金甲山・貝殻山へ向かう分岐点までは、約5%程度なのでまだまだ余裕があるレベルかな。

金甲山線を駆け上る

自分のペースでリズミカルに上るのがヒルクライムのコツだ。ここを初めて上る人は、ここで頑張りすぎて消耗しないようにしよう。

まだ先は長いですよ。だいたい飽浦交差点から金甲山山頂まで約7kmほどあります。

青看板

しばらすると目の前に青看板が見えてきた。どうやら分岐点まであと少し。

ちなみに、金甲山のヒルクライム後は、山田地区へ向けて抜ける予定ですね。

金甲山へ向かうルートの入口

こちらが金甲山へ向かうルートの入口。ここから本格的なヒルクライムが始まります。

2018年に発生した西日本豪雨と台風の影響で土砂崩れが起こり、全面通行止になっていたのを思い出しましたね。復旧には2~3年ぐらいかかったと記憶しているぞ。

緑が優しい並木道

木々が風に揺れさえずる中、自分のペースを保ちながら前へ前へと突き進む。

先ほどの分岐点から頂上までは7~9%ほどの勾配です。10%以上の勾配はありませんが、平均勾配が高いので上りがいがある。

ヒルクライムにチャレンジ

実際、私以外にもヒルクライムに挑戦しているサイクリストを数人見かけました。

かつてはこのコースは、山頂に展望台のあるレストハウスがあったため、路線バスや観光バスが頂上を行き交っていたドライブコースでしたね。

今では静かな場所となり、サイクリストにとってはある意味ありがたいともいえます。

金甲山からの眺め

山頂までは開けた場所が多々あり、眼下には絶景が広がっているのもGood。

ヒルクライム中に見かける絶景というのは、テンションが爆上がりするというものだ。

テレビ塔

そんな調子で、駆け上っていくとテレビ塔が見えてきました。ここまできたら頂上まであと少し。

テレビ塔前には、駐車場やトイレがあります。この日は、駐車場に5台のバイクが並んでおり、結構人が来ていますね。

金甲山の山頂まであと少し

約200mほど小道を上り切ると、旧金甲山レストハウス前へ辿り着きました。

ついに山頂へ到着です。

金甲山の山頂から瀬戸内海の多島美を望む

旧金甲山レストハウス
旧金甲山レストハウス

旧金甲山レストハウスの階段を上り、まずは屋上の展望台へ向かいます。

そもそも金甲山の名前は、坂上田村麻呂による由加山の鬼退治に由来している。

田村麻呂が、戦勝を祈願して金の甲を山中に埋めたという伝説があるそうな。実話かどうかは別にして、この展望台からの眺めはまさに「金の景色」といえるだろう。

金甲山の展望台から望む
金甲山の展望台から望む
美しい瀬戸内海の島々
美しい瀬戸内海の島々
児島湾干拓地の風景
児島湾干拓地の風景

南方面を見てみると、瀬戸内海には局島・家島・向島・男木島・女木島・直島・寺島など無数の島々が浮かんでおり、遠くには四国・高松の市街地が広がっている。そのバックには四国の山々が連なっている素晴らしい景観だ。

また、本州と四国をつなぐ瀬戸大橋も見えるぞ。西方面へ目を向けると、児島湾干拓地を一望できる。

テレビやFMラジオの送信所

周辺には、テレビやFMラジオの送信所がおかれており、その恩恵は岡山県と香川県の双方によい影響を与えています。

1979年に相互乗り入れを開始することで、同じ放送エリアとなりました。それに地方では珍しく民放5局体制になっているのは凄くないですか。

私はよく旅をするので知っているのですが、この環境は恵まれているといますね。

祭祀遺跡に祠がある

展望台には、小さな祠があったので参拝しました。「絶景をありがとう!」と感謝の気持ちでいっぱいです。

この場所は「神籬(ひもろぎ)」または「神籠石(こうごいし)」、「いわさか」などと呼ばれる古代の祭祀遺跡なんだとか。そういわれると、周囲には巨石が多いですね。

遺跡の中央にあった岩に祠を建てて、天神地祇(てんじんちぎ)の神様を祀っています。

金甲山の展望台は結構広い
展望台は結構広い

その後しばらくの間、ベンチに腰を掛けて目の前の風景を堪能していました。

そうなると、まるで尻に根が生えたようになり、中々立ち上がれなくなるのはご愛敬かな。(笑)

間瀬峠へ向かう道中にて

金甲山をダウンヒルする

ヒルクライムの後の楽しみの一つがダウンヒルですね。

標高約403mもある金甲山山頂から一気に下るのは気持ちがいい。だからといってスピードを出しすぎると危ないです。

特に下るときはブラインドカーブになっているところがあるので、そういうところは見通しが悪くなります。

なので、自分の制御できるスピードで下るのが基本といえる。そんな感じで下っていると・・・

カマキリ

地面を張っている虫を発見。スピードを落として回避。その後、自転車を停めて近づいてみると、なんとカマキリではないですか。

危ないじゃないかコノヤロウ。とカマキリに怒ってもしかたがない。お互い無事で良かったいうことで、麓へ向けて下りました。

飽浦東児線を下る
飽浦東児線を下る

先ほどの分岐点から南へ向けて飽浦東児線(県道217号)を疾走。長谷峠や中間峠を越えてグングン高度が下がっていく。

そしてあっという間に麓へ到着です。う~む、感覚的に短すぎるぞ。

黄金の稲穂の風景

すでに梶岡地区へ入っており、県道の両側には民家が建ち並びます。そして、黄金の稲穂が良い感じで実っている。こういう景色は、何だかいいよね。

その後、鳥打峠へ向けて倉敷飽浦線(県道74号)を駆け抜けていると、個人的にお気に入りのスポットへ到着。

玉野のベニス

それがこちらの「玉野のベニス」です。まぁ、私が勝手に呼んでいるだけですけどね。(笑)

何となく雰囲気が似てるでしょ。

峠を下った先に海が見える

緩い坂道が続く鳥打峠を上りきると、目の前に海が見えてきた。

この下り坂の先に海が見える景色が大好き。なので、テンションが自然と上がります。

後閑の海

いっきに坂道を下りきると後閑地区へ入る。左手側の後閑の海を横目で眺めながら道なりに進みます。

そのまま真っ直ぐ進めば、宇野港へつながる倉敷玉野線(県道22号)へ合流するいつも良く走るコースですが、本日は間瀬峠へ向かう予定。

間瀬峠へ向かう道
真っ直ぐ進むと間瀬峠へ向かう

なので、こちらの場所で右折しました。ゴルフ場を横目で眺めながら峠道を駆け上る。

いつも間瀬峠へ来るときは、北側から南側へ抜けることがほとんどなので、南側から上るのは新鮮ですね。

そんな気持ちで上っていると、前方にたくさんの石仏が見えてきた。

間瀬峠
間瀬峠

ついに間瀬峠へ辿り着いたのです。

間瀬峠の石仏(その1)
間瀬峠の石仏(その2)

いつ見てもユニークな石仏の多さには驚きます。

七福神や二宮金次郎、不動明王などが一ヶ所に集められていますが、何やら謎の統一感を感じるのは私だけだろうか。

なぜこのようになったのかは不明ですが、面白いスポットですね。

八浜の町並みと両児山からの眺望を楽しむ

八浜町ののどかな風景
八浜町ののどかな風景

間瀬峠を北上して県道405号へ合流すると、児島湾へ向けて西方向に進路を変更。

すると、八浜町ののどかな風景が見えてくる。そのような風景を横目で眺めながら緩やかな坂道を下っていけば、目の前に住宅地が見えてきました。

これから向かうのは、八浜町の保存拠点施設がある本町通りです。八浜町へは何度も訪れたことがありますが、本町通りに行くのは今回が初めて。

事前に仕入れた情報によると、古い町並みが見れるということで、本日訪れることにした次第です。

赤提灯が飾られている

八浜交差点から奥へ向かう小道へ入り道なりに進んでいると、「祭」の文字が描かれた赤提灯が町中に飾られているではないですか。

なので、この時は「祭の開催が近いのかな?」と思った次第です。

八浜町の古い町並み
八浜町の古い町並み
古い建物(その1)
古い建物(その2)

本町通りへ入ると、ところどころに古い建物が並んでいるぞ。

これですよ、私が見たかったのは。期待通りの風景に心の中でガッツポーズ!

八浜町並み保存拠点施設
八浜町並み保存拠点施設

さて、私のお目当てはこちらの八浜町並み保存拠点施設。自転車を停めて、中へ入ろうとすると、なんと午後から臨時休館でした。ナンテコッタイナ。

う~む、仕方がないのでまた今度くることにしましょう。そのまま町中を抜けようと北上すると、ハッピを身に付けたたくさんの人が集まっている。

山車

そして、人混みの奥には山車があるぞ。この時頭の中でピンときましたね。

どうやら本日が祭りの開催日みたい。だから先ほどの施設が臨時休館となったのでしょう。後から知ったのですが、八浜八幡宮の秋季例大祭のようです。

八幡宮の社殿前にたくさんの人が集まっており、これは出陣式なのかなと思いました。

珍しいタイミングで訪れたこともあり、これはこれでテンションが上がります。

両児山の山頂を目指す
両児山の山頂を目指す

町中を抜けて一旦大通りへ出ると、両児山の頂上にある八浜八幡宮へ向けてヒルクライム。

約400mと距離は短いですが、勾配が10%以上がずっと続くため、結構きつかったですね。

八浜八幡宮の参道

山頂近くにある駐車場に自転車を停めた後、265段の石段を歩いて山頂へ。

この石段が参道ですね。

八浜八幡宮
八浜八幡宮

山頂には八浜八幡宮や快神社、御崎神社などが点在していました。

特に八幡宮には、江戸時代の貴重な絵馬が奉納されており見応えがあったぞ。

両児山山頂からの眺め
両児山山頂からの眺め

また、社殿の奥へ歩くと、そこからは美しい児島湖と岡山平野を望むビュースポットになっています。

うん、これは来たかいがありましたね。両児山は金甲山と比べてお手軽感があるので、八浜町を通るたびに立ち寄るのもアリだなと思いました。

その後、両児山を下り帰路についた次第です。

まとめ

岡南飛行場の滑走路から飛行機が飛び立つシーンを目撃
帰路で岡南飛行場の滑走路から飛行機が飛び立つシーンを目撃

本日は1日中良い天気に恵まれて、気持ちの良いサイクリングを堪能しました。

標高約403mもある金甲山は、実に上りがいがあり、山頂から見渡す瀬戸内海の景色は感動ものです。自転車で苦労して上った後のご褒美としては百点満点ですよ。

その後、一気にダウンヒルを楽しめるのもGoodかな。

また、八浜町の町並みへ向かうと、まさかお祭りの最中だったとは、これは嬉しいサプライズでした。

個人的に玉野市の児島半島をサイクリングする機会は多いので、また金甲山のヒルクライムを楽しみたいですね。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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