「新春を彩る花とは一体何だろう」と考えたら、多くの人は、それは「梅の花」を思い浮かべるのではないでしょうか。
岡山県の梅の名所の一つには、神崎梅園があり、隣接する神崎緑地公園と合わせて紅梅と白梅の絶景が広がっています。
白梅と菜の花のコラボを眺めながら、新春の訪れを祝いましょう。また、園内には、見事な枝垂れ梅が咲き誇っているのでお見逃しなく。
園内を散策しながら、こころ休まる1日を過ごしてみては如何でしょうか。
もしかすると、私と同じように素敵な出会いがあるのかも知れません。
本記事では、美しい梅林が見学できる神崎梅林と神崎緑地公園の見どころを紹介します。
神崎梅園とは
神崎梅園とは、岡山県岡山市東区神崎町に位置し、遊楽山と呼ばれている丘に上に広がっています。
1965年代(昭和40年代)から地元住民の町内会にて管理されてきました。
隣接する神崎緑地公園と合わせて、20種類以上約500本の梅林が咲き誇り、春の訪れをヒシヒシと体感できます。
開花時には「太伯振興梅まつり」が開催され、多くの花見客で賑わいますね。
また、収穫時には「梅ちぎり」の行事が行われます。
閑静な住宅街の外れにあるため、神崎緑地公園と共に家族と一緒にゆっくりと過ごすのにも良い場所ですね。
公園の奥には、神崎町一帯を一望できる展望台が設置されており、360°のパノラマ絶景を堪能できます。
例年の梅の見頃は、2月下旬から3月上旬です。
【春の花畑を紹介】
梅を始め春になると綺麗な花が一斉に咲き始めますね。そこで、旅の道中で見かけた春の花畑を下記記事で紹介します。
【見所①】白梅と菜の花のコラボ
神崎梅園で見られるのは、ほとんど白梅です。
けれど、神崎緑地公園では、白梅の他に紅梅や枝垂れ梅などが咲いていますので、神崎梅園と神崎緑地公園はセットで見て回ろう。
神崎梅園の入口がこちら。
入口前には木の看板が立てられており、その看板には「神崎梅園」と書かれています。
早速、梅園の中へ入ってみると、至るどころに白梅が綺麗に咲き誇り、梅の甘い香りに気分が高揚しました。
また、菜の花の通り道ができており、全く嬉しい演出ですね。
個人的に好きな花は、桜や藤、梅など沢山ありますが、一番好きな黄色い花と聞かれたら「菜の花」と答えます。
それにしても菜の花は、梅を始め花桃や桜など様々な春の花と一緒に合わせて見ると、更にその可愛さが引き立ちますね。
こちらの梅の花を見て下さい。凛々しさの中に可憐さを感じます。(喜)
今日(こんにち)、桜ほどではないですが、日本国内で至るどころで梅見ができます。
梅の原産地が、中国であることをご存じですか。
当時、日本は中国と遣唐使によって交易を盛んに行ない、中国から伝わった物の一つに梅がありました。
今でこそ花見と言えば「桜」が代名詞になっていますが、奈良時代の花見は「梅」であり、貴族たちの間では造園する際、梅を植えるのが定番だったそうです。
梅は昔から愛されてきた花で、日本に現存する最古の和歌集である万葉集では、110首が詠まれています。
学問の神様として有名な菅原道真公が、大宰府に左遷される時に詠まれた「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」は有名ですね。
当時は今以上に梅の花は、人々に身近な存在だと言うことがわかります。
神崎梅園で梅見を堪能した後は、隣接している神崎緑地公園へ訪れましょう。
【見所②】優美な「枝垂れ梅」
神崎緑地公園では、白梅だけでなく紅梅も咲き誇ります。
特に枝垂れ梅がお勧めですね。その優美な姿に癒されますよ。
園内には、タカサゴシダレやゴフクシダレ、ベニシダレ、セツザンシダレ、リョクガクシダレなどが沢山の枝垂れ梅が点在していますので、是非探してみて下さい。
こちらの品種は「タカサゴシダレ」ですね。
この枝のしだりかたが堪らないかも。なので、枝垂れ梅を激写しまくりました。(笑)
個人的なお勧めは、こちらの枝垂れ梅ですね。
その見事な景観は一見の価値があります。
こちらは枝垂れ梅ではなく「紅梅」です。名前通りに真っ赤に咲き誇る姿が素晴らしい。
梅を眺めながら、飲食を共にすると、より風流を感じます。
残念ながら2022年は、2021年に引き続きコロナの影響で、「太伯振興梅まつり」が開催されず売店が出店されていませんでした。
売店でぜんざいを買って、ベンチに座り、梅の花を眺めながら食べるのが楽しみの一つでしたので、来年は再開して欲しいです。
尚、決して私は「花より団子」ではありませんよ。(笑)
【見所③】展望台からの景色
神崎緑地公園の奥へ歩いて行くと、目の前には小高い丘の上に立つ展望台が見て取れます。
丘の頂上へは、長い階段が整備されていますので、ゆっくりと階段を上りましょう。
私が訪れた日はとても風が強い日だったため、階段を上る道中に被っていた帽子が風で飛ばされそうでヒヤヒヤしました。(笑)
尚、階段の中央には、手すりが設置されており、風が強い日は手すりを掴んで歩いたと方が安全ですね。
こちらが神崎緑地公園の展望台になります。
この展望台からは、神崎町一帯を一望できますので、360°のパノラマ絶景を堪能しましょう。
辺り一面には畑が広がり、その奥には西大寺地区の市街地が見て取れます。
こうして高い所から眺めると、広大な岡山平野が広がっていることが良くわかりますね。
この平野の影響でアップダウンが少なく、普段から自転車を活用している人にとっては、非常に走りやすい環境です。
【展望台からの景色を紹介】
絶景を眺められるところには、展望台が設置されていることが多いですね。旅の道中で立ち寄った様々な展望台からの眺めを下記記事で紹介します。
【見所④】神前神社
神崎梅園に隣接して、神前神社(かむさきじんじゃ)があります。
神前神社の創建年代は不明ですが、備前国神名帳128社にある古社の一つです。
中古社号は神崎大明神と称しており、御祭神は猿田彦命でしたが、1869年(明治2年)に社号を旧号の神前神社に戻し今に至ります。
そして、1876年(明治9年)9月15日には、神武天皇の東征時に水先案内となった珍彦命(うずひこのみこと)をつつしんで祀りました。
珍彦命は「導き」を与えてくれる神様であり、何か困った時に参拝すると、道が切り開かれる啓示を受け取れるかも知れません。
神前神社は高台に鎮座しておりますので、神社へ向かうため神崎緑地公園から坂道を上ると、園内に咲き誇る梅林を一望できます。
【神社仏閣の紹介】
旅の道中では良く神社仏閣へ立ち寄りますので、下記記事で紹介します。
神崎緑地を散策しよう
神崎緑地公園の入口前には、「神崎緑地」と彫られたモニュメントがありました。
直ぐ近くには、駐車場とトイレがあり、整備された道を歩けば梅の花が咲き誇る梅園へ辿り着きます。
また、周辺には芝生広場も広がっており、元気に走りまわったり、バトミントンなどのスポーツを楽しめる。
こちらは先ほど紹介した展望台から眺めた芝生広場の全景です。
芝生広場の片隅には、ブランコや滑り台などの遊具が並んでおり、小さなお子さんたちが遊んでいました。
また、凧揚げを楽しんでいる子供たちもいて、その微笑ましい光景にほほが緩みますね。
展望台から降りる途中で、右手に大きな池が見て取れましたので、立ち寄ってみましょう。
池の上にはジグザクな木橋が架かっています。
このような橋を見てしまうと、渡りたくなるのは何故でしょうか。(笑)
橋を渡り終え、周辺を見渡すと休憩できる場所を発見。
こちらの広場は、余り花見客がいなかったため、一人で静かに過すには向いています。
周辺には、所どころで梅の木が立ち並んでいますが、その数は多くはありません。
だからこそ花見客が少ないのでしょう。
神崎緑地公園は、一人でも家族連れでもゆっくりと過ごせるため、日頃の喧騒を忘れることができる憩いの場所ですね。
【公園の紹介】
旅をしていると、神崎緑地公園のようにゆっくり過ごせる場所は大切ですね。下記記事では、旅の道中で立ち寄った公園について紹介します。
「太伯振興梅まつり」について
例年、梅の開花シーズンに合わせて「太伯振興梅まつり」が開催されます。
お祭りの初日には、オープニングイベントとして伝統芸能である「うらじゃ演舞」を始め、県警音楽隊や和太鼓の演奏が披露されますので、是非見学してみて下さい。
また、芝生広場には屋台村が設けられていますので、梅のシロップ漬けを包んだ大福や梅ジュースなど梅にちなんだ軽食は如何でしょうか。
更に土日限定ですが、草もち実演販売も行われます。
楽しいイベントが沢山ありますが、個人的には、梅園の中で紅い野点傘と床几台のお茶席が用意されており、梅の花を眺めながら風流なひと時を過せるのがお気に入りです。
【番外編】「チョウゲンボウ」と出会う
今回神崎梅園へ訪れて、思わぬ出会いがありました。こちらの写真を見て下さい。この鳥一体何かわかりますか。
私も初めて見る鳥で、最初は「タカかな?」と思いましたが、タカにしては随分可愛らしいです。
この鳥と一緒にいた飼い主さんにお話を伺ってみると、この鳥は「チョウゲンボウ」と言うことがわかりました。
初めて聞く名前であったため、後日この「チョウゲンボウ」について調べたところ、ハヤブサの一種だと言うことが分かりビックリ。
また、オスの全長が33cm、メスの全長は39cmとキジバトより少し大きくぐらいですね。
そのため、一般的な猛禽類と比べてとても小さく感じます。
得意技はホバリングであり、このホバリングで獲物定め、獲物を見つけたら急降下し、地上の獲物を狩るスタイルだそうです。
う~ん、どんなに可愛くても流石は猛禽類ですね。
尚、ペットとして飼育する場合は、低脂肪のうずらを餌として与えると良いという。
それにしても、この愛くるしく凛々しい姿にメロメロしてしまうのは、仕方がありません。(笑)
神崎梅園の基本情報とアクセス
住所 | 岡山県岡山市東区神崎町2322 |
電話番号 | 086-946-0545(神崎梅園) |
【アクセス】
- JR西大寺駅から神崎経由牛窓行きバスに乗って約20分。「神崎口」下車後、徒歩約10分
- 西大寺ICから車で約5分
神崎梅園の駐車場
神崎梅園に隣接する神崎緑地公園を利用しましょう。(普通車70台)
まとめ
神崎梅園は、隣接する神崎緑地公園と合わせて20種類以上約500本の梅の景色を楽しめます。
岡山の梅の名所の一つであり、梅の開花に合わせて「太伯振興梅まつり」が開かれますので、機会があれば是非参加してみませんか。
甘い香りに誘われて、梅見としゃれ込みましょう。