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ロードバイクのドロップハンドルの種類や素材、正しい選び方

ドロップハンドルの選び方

ロードバイクの象徴的な部品と言えばドロップハンドルですね。

一言でドロップハンドルと言っても様々な種類があり、形状や素材が違うことをご存じですか。

そのため、自分に合った物を選ばないと、きっと後悔します。

特にロードバイクに乗り慣れてくると、ポジション調整や軽量化のためにハンドル交換を考える人も増えてくるはず。

本記事では、ドロップハンドルの種類や正しい選び方についてお伝えします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • ドロップハンドルの選び方を知りたい
  • ドロップハンドルの形状や素材などの種類に興味がある

自分に合ったドロップハンドルを選ぼう

ドロップハンドルは、ロードバイクで走っている最中にずっと直接手で握っている部品であるため、自分に合っていない物を選ぶと疲れてしまいます。

短時間のライドならばともかく、長時間のライドではかなりキツイです。

ドロップハンドルを握る場所は、基本的な「ブラケット」を始め「上ハンドル(通称:上ハン)」「下ハンドル(通称:下ハン)」「ショルダー」と複数ありますが、ハンドル幅などのサイズが自分に合っていない物は使いずらいですね。

ドロップハンドルの部位
ドロップハンドルの下ハン

ドロップハンドルを選ぶ時は、主に以下のサイズを気にしましょう。

ドロップハンドルのサイズ

  • ハンドル幅
  • クランプ径
  • リーチ幅
  • ドロップ幅

サイズの次に重要になってくるのが形状です。

様々なドロップハンドルをじっくり見てみると、特徴的な下ハンの曲がり方が違っていることに気が付きます。

形状によって、主に以下のような名称があるので覚えて置いて損はありません。

ドロップハンドルの主な形状

  • シャロー
  • アナトミック
  • アナトミックシャロー

尚、形状により特徴が異なっており、上記に挙げた形状以外にもステムとハンドルが一体化したなど特殊な物も存在しています。

その他にも大事になってくるのは、ずばり素材です。

ドロップハンドルで使用している主な素材は以下になります。

ドロップハンドルの主な素材

  • スチール
  • アルミ
  • カーボン

上記で挙げた素材以外にもチタンなどが使われていたりしますが、メジャーではありません。

自分に合ったドロップハンドルを選択すれば、長時間のライドでも快適にロードバイクを操作できるようになるでしょう。

ドロップハンドルの正しい選び方

ドロップハンドルを選ぶ時は、自分に合っているサイズを選ぶのが基本となりますが、その中で最も重要になってくるのがハンドル幅です。

そのため、一番最初にハンドル幅を決めましょう。

ハンドル幅を決める基準となるのが、自分の肩幅になりますが、単純に肩幅を測るだけでは意味がありません。

ロードバイクで走るのですから、当然ロードバイクヘ乗って、前傾姿勢となった時の肩幅を測る必要があります。

肩幅でハンドル幅を選ぶのはあくまで基準だよ。そのため、絶対ではありません。

そして、肩幅に近い数値のハンドル幅のドロップハンドルを選びましょう。

ハンドル幅を決めた後は、クランプ径やリーチ幅、ドロップ幅、下ハンの曲がり具合を決めていけば失敗は少ないです。

また、自転車ショップなどで実物を触らさせて貰えるとイメージが付きやすいですね。

ドロップハンドルを販売しているメーカーのホームページなどを確認すると、ほとんどサイズは掲載されていますので参考にして下さい。

自分では良く分からない場合は、自転車ショップの店員へ相談して、自分に合うドロップハンドルを選んでいきましょう。

ひっとすると、自分の手にフィットする最上の一品が見つかるかも知れません。

【変速機あれこれ】

ドロップハンドルを正しく選んでいないと、ブレーキや変速の操作がスムーズにできません。下記記事では、変速機に関することについてお話します。

ドロップハンドルのサイズの見方

ハンドル幅

ハンドル幅は、先ほども触れましたがドロップハンドルを選ぶ場合、一番最初に決めるべきサイズです。

また、肩幅と同じくらいのサイズが基準となります。

肩幅より短いサイズならば、手が内側に入り、空気抵抗が抑えられますが、ロードバイクのコントロールが難しくなりますね。

反対に長くなればコントロールはし易くなりますが、空気抵抗が増えてしまいます。

ハンドル幅は、メーカーによって最小・最大サイズは色々ありますが、主に380mm、400mm、420mm、440mmの4サイズがラインナップされていることが多いです。

ハンドル幅の表記方法は、2パターンに分かれており、ハンドルのエンド部の外側面を測る「外ー外」とエンド部の左右の芯の幅を測る「芯ー芯(CーC)」があります。

ドロップハンドルのハンドル幅

ドロップハンドルを選ぶ場合は、どちらで測ったハンドル幅なのかしっかり確認しましょう。

例えば、同じ420mmでも外-外と芯-芯では長さが変わるので気を付けよう。

クランプ径

ロードバイクで使われているハンドルのクランプ径は、主に26mmと31.8mmの2つだけです。

メーカーによっては独自規格を設け、この2つ以外のサイズがあったりしますが、基本的にはこの2つを押させておけば間違いはありません。

ドロップハンドルのクランプ径

クランプ径がステムのサイズと合っていないと、取り付けられませんので、しっかりサイズの確認をしましょう。

カーボンフレームやアルミフレームを選ぶ場合は、太い31.8mmのクランプ径を選び、26mmの細い方は、クロモリフレームなど細めのフレームに選択すると良く似合います。

リーチ幅

リーチ幅とは、ドロップハンドルのフラット(水平)な部分から先端部分の長さのことです。

ドロップハンドルのリーチとドロップ

このリーチ幅が長くなる程、より前傾姿勢を取り易くなり、直進安定性が高まります。

つまり、リーチ幅が長いと腕をより延ばすポジションでブラケットを握ることになりますね。

反対にリーチ幅が短かければ、より体近いところで、ブラケットを握ることになります。

リーチ幅は長くても120mm、短くて60cm~70cmほどです。

最近の主流は、手軽に乗れること優先し、短いリーチ幅のハンドルが多いですね。

リーチ幅は、上体のポジションに影響を与えるため、自分の取りたい姿勢を考慮して考えましょう。

ドロップ幅

ドロップ幅は、上ハンと下ハンの落差幅のことを表します。

先ほど触れたリーチ幅の説明で、ドロップ幅の部分を図示で表していますのでご確認下さい。

このドロップ幅の落差が大きい程、下ハンを握った時に、より前傾姿勢になります。

下ハンを握ってゴリゴリ走る人でなければ、ドロップ幅は120mmぐらいが無理のない目安です

ドロップ幅とリーチ幅が長めのハンドルは、レース志向の上級者向けになります。

ドロップ幅が140mm以上あれば「ドロップが深いハンドル」と言われるね。

ドロップハンドルの形状による特徴

シャロー

シャローは、ロードバイクの発祥時から存在する歴史ある形状で、その外観は大きな丸みを帯びており、下ハンを握ると深い前傾姿勢が取れるのが特徴です。

また、フラットよりも低い位置にブラケットがあるため、ブラケットを握っていてもそれなりの前傾姿勢になります。

現在では、主流ハンドルから外れ、標準に装備しているロードバイクは、かなり少なくなってきました。

アナトミック

アナトミックは、フラットとブラケットの高低差が無い形状で、下ハンの前部分が直線となっているため、しっかり握り込める特徴があります。

ドロップハンドル

そのため、下ハンを使ってゴリゴリ走れるため、非常に踏ん張りが効きますね。

しかし、下ハンの直線部分を持つと、ブレーキレバーまでの距離が遠くなるため、手の小さい人には不向きです。

アナトミックシャロー

アナトミックシャローは、シャローとアナトミックの特徴を上手く取り入れており、現在の主流ハンドルです。

別名コンパクトハンドルとも呼ばれますね。

ドロップハンドル(アナトミックシャロー)

基本的にリーチ幅とドロップ幅が短いため、初心者にも扱いやすく、手の小さな女性ユーザーにもフィットしやすいです。

具体的なサイズは、リーチ幅が70mm前後、ドロップ幅が120mm前後になります。

現在多くのロードバイクの完成車に採用されているハンドルです。

ドロップハンドルの素材による違い

スチール

スチールは、鉄製のハンドルであり、アルミやカーボンのハンドルと比べて重量が重いです。

しかし、重量こそありますが、その分丈夫で長持ちします。

価格が安いタイプの物が多く、細身のクロモリフレームのロードバイクには、質感が同じスチールのハンドルが似合いますね。

【素材による乗り味や寿命の変化】

自転車(ロードバイクなど)は、フレームの素材により乗り味や寿命が異なりますので、下記記事で紹介します。

アルミ

アルミは、多くの完成車のドロップハンドルで使用されている素材です。

軽くて丈夫なため、粗く固定しても問題ありません。

価格は、概ね3,000円~20,000円ぐらいであり、スチームより高くカーボンより安いです。

カーボン製のハンドルと比べて、重量面や衝撃吸収性で劣ります。

カーボン

カーボンハンドルは、軽量な物が多く、衝撃吸収性に優れている特徴がありますがその分高価な物が多いです。

概ね10,000円~50,000円ぐらいはしますので、良く検討して購入しましょう。

スチームやアルミのハンドルと比べて耐久性弱いですが、形状が自由に加工できるため、エアロ形状を意識したり、ケーブルをハンドル内部に通すデザインも可能です。

但し、ハンドルを取り付ける際、強く締めすぎてしまうとヒビが入ったり、割れてしまうこともあるため、取り扱いには注意が必要になります。

特殊な形状のドロップハンドル

ロードバイクでは、用途によって特殊なハンドルを使うこともあります。

しかし、普通にサイクリングするには、まず使われる機会は少ないでしょう。

そんなハンドルを紹介します。

まず始めに紹介するのが「ステム一体型」です。

言葉通り、ステムとハンドルが一体になっているハンドルですが、一体になっているため、ステムの長さやハンドルの角度調整ができません。

しかし、一体になることで接合部の強度が増し、軽量化と空気抵抗の軽減が期待できます。

次に紹介するのは「トラックハンドル」です。

シャローよりも湾曲部が大きく丸みを帯びたハンドルです。

主にトラック競技に使用されており、より前傾姿勢によるスピードを楽しめますが、その分危険度が上ります。

もし、このハンドルを使用する場合は、取り扱いに注意しましょう。

最後に紹介するのは「DHバー」です。

肘をパッドに乗せて、前方に突き出したバーを握ります。

その形状や使い方から、風の抵抗を極限まで減らして走れる特徴があるため、トライアスロンやタイムトライアルの大会で良く見かけることが多いですね。

サイクルイベントあれこれ】

サイクルイベントは、トライアスロンの他にもロードレースを始め色々ありますね。そこで、下記記事では、サイクルイベントについてお話します。

ドロップハンドルによってポジョションが変わります

ドロップハンドルは、形状や素材などにより様々な種類があります。

そのため、ハンドルによっては、上体の前傾姿勢のポジションが変わり、走りに大きな影響がありますね。

自分一人でハンドル選びに迷うようでしたら、自転車ショップの店員へ相談した方が失敗は少ないです。

自分の用途に合った、適正なサイズのハンドルを選び、快適な自転車ライフを送りましょう。

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