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検討・考察・経験

自転車のホイールは完組み・手組み、それぞれのメリットとは

自転車のホイールは完組み・手組み、それぞれのメリットとは

自転車のホイールは、完組みホイールと手組みホイールの2つに大きく分けれます。初めてロードバイクを購入した時は、そんなことを気にしていない方が大半ではないでしょうか。

今は完組みホイール全盛期。ロードバイクの完成車を購入すると、大抵は完組みホイールが付いていますね。

ロードバイクへ乗り続けて、ホイールをアップグレードしようと思った際、手組みホイールの存在が気になる方は少なくないのでは。

それは、手組みならではのメリットがあり、それがニーズを満たしていたりします。この2つのホイールは、一長一短の関係。ホイールを新調する時に、どちらを選ぶかよく考えましょう。

本記事では、完組みホイールと手組みホイールのメリットとデメリットを説明します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 完組みホイールと手組みホイールのメリットとデメリットを知りたい
  • 手組みホイールが欲しい又は気になっている

完組みホイールと手組みホイールについて

ホイール

ほぼ毎年、世界中にあるホイールメーカーから新製品が販売されています。

主なメーカーには、シマノやマビック、フルクラム、ボーマ、イーストンなど数え上げていたらきりがありません。

今や各メーカーが自社の持てる限りの技術をつぎ込み、切磋琢磨しながら新しい完組みホイールを作っている。

そのホイールは、専用設計のもと専用部品を使って組立てていくため、常に安定した性能が発揮できます。それが完組みホイールの強みですね。

既に完成された状態のまま販売されるため、そのまま自転車へ装着可能です。

ロードバイク

一方、手組みホイールは、リム・ハブ・スポークをホイールを組む人が、1つ1つ組合せて作り上げて行きます。

一般的に自転車ショップの店員が、組み上げてることが多い。もちろん技術力があれば、自分自身で組めますよ。

使った部品の品質や相性、組んだ人の腕次第では、性能が極端に変わるのが手組みホイールの特徴です。

昔は手組みホイールが普通でしたが、完組みホイールの台頭により、すっかり廃れてしまいました。

しかし、全く需要がない訳ではなく、マウテンバイクなどオフロードシーンには手組みホイールを使用したりします。

ランドナー

自転車で走る用途に応じて使い分けてみましょう。そのためには、それぞれのホイールのメリットとデメリットを知らなくてはいけません。

そこで、それぞれのホイールのメリットとデメリットを下表にまとめました。

種類メリットデメリット
完組みホイール専用設計による完成度の高さ価格が高い

修理が困難な場合がある
手組みホイール安価なオリジナルホイールが作成可能

修理が簡単
ホイールを組む人の力量次第で性能にバラツキが多い

部品の品質や部品同士の相性により性能が変わる

それぞれのメリットとデメリットについて説明します。

完組みホイールのメリットとデメリット

【メリット】専用設計による完成度の高さ

沢山のロードバイク

完組みホイールは、各メーカーそれぞれで専用のリム・ハブ・スポークを作って組み立てています。

専用設計による最大のメリットは、様々なデータを基にして性能を突き詰めたホイールを作れることですね。

専用設計の強みを生かして各メーカーからは、ヒルクライム向けの軽量ホイールや、平地高速巡行向けのエアロホイールなど様々なホイールが販売されている。

これは、走るシーンに応じて、ホイールの履き替えができるので便利ですよ。

大島の海岸線

完組みホイールの性能によっては、漕ぎだしの軽さやスピードの維持など様々な点で圧倒的な走りの軽さに驚くかも知れません。

私も初めて十万円以上の高性能ホイールを履いて舗装路を走った時、あまりの走りの軽さに衝撃を受けました。

しかし、数日走ると足がその軽さに慣れてしまったためか、その軽さが当たり前になるのはご愛敬かな。

タイヤ紹介

タイヤもホイール同様、漕ぎ出しの軽さなどに影響を与える部品です。下記記事では、自転車旅やロングライド向きの耐パンク性能に優れたタイヤを紹介します。

【デメリット①】価格が高い

お金が出ていく

完組みホイールのデメリットは、性能により価格が高くなる傾向があります。

専用設計で作られた部品は標準部品と比較して、コストがかかり過ぎるため、最終的にできあがったホイールは安くても数万円、高いと数十万は普通ですよ。

ヒルクライム用やオールダウンダー用など用途によってホイールの種類は分かれている。それに完組みホイールの性能は、ピンからキリまで色々あります。

必ずしも高価なホイールだからといって、自分に合っているとは限りません。なので、用途を考慮して購入するホイールを決めましょう。

ホイール

各メーカーから多くの種類のホイールが販売されているため、どれを購入すれば良いのか迷ったならば、自転車ショップの店員へ相談してみると、貴重なアドバイスを頂けます。

自転車ショップによっては、定期的にロードバイクの試乗だけでなくホイールの試乗も行っていますので、気になるホイールがあるならば、積極的に試乗会へ参加してみてはいかがですか。

【サイクルイベントで見る光景】

サイクルイベントの参加者のロードバイクを見ていると明らかに高価なホイールを見かけたりしますね。下記記事では、サイクルイベントについてお話します。

【デメリット②】修理が困難な場合がある

破壊された自転車

ホイールで使われている部品は、普通に走っているだけならば、壊れる可能性は低いと思われます。

しかし、転倒などの原因で壊れてしまった場合、専用部品で組立てられた完組みホイールでは、代替え部品が直ぐに手に入らない可能性が高いです。

そうなるとメーカー修理になる可能性が高く、自転車ショップでは修理が困難でしょう。

つまり、たとえ修理ができたとしても時間がかかりますね。

手組みホイールのメリットとデメリット

【メリット①】安価なオリジナルホイールが作成可能

ロードバイク

手組みホイールは、自ら選んだリム・ハブ・スポークを使ってオリジナルのホイールを作れます。

これらの部品は、個別に各メーカーから標準部品として販売されており、価格はそれほど高くありません。

ただし、標準部品でも性能によっては、高価なものもある。たとえば、クリスキングが販売しているハブは、前後輪用2つで約10万円はします。

集落を通る道

まずは、どんなホイールを作りたいのか考えましょう。頑丈なホイールを作りたいならば、リムの高さを32hのものを選んだり、軽量のホイールを作りたいならば、リム高さが20hや24hのものを選ぶとよい。

また、乗り心地をよくするためにスポークの数を32本にするなど、完組みホイールより多くの選択肢があります。

そして何より、部品の品質と相性、ホイールを組む人の力量次第では、完組みホイールより安い費用で、完組みホイールと同等以上の性能のホイールを組み上げれる可能性があります。

必要に応じて、自転車ショップの店員へ相談しながら必要な部品を購入して、自分だけのオリジナルホイールを作成してみてはいかがですか。

【メリット②】修理が簡単

沢山の自転車

手組みホイールは標準部品を使って組立てているため、ホイールの修理が必要となれば、代替え部品で対応できます。

特にスポークの張替えは、ママチャリしか取り扱っていないお店でもすぐに対応可能なところが多いので、旅先では実にありがたい。

手組みホイールは、総じてトラブルに強いところが魅力です。

【デメリット①】ホイールを組む人の力量次第で性能にバラツキが多い

ロードバイク

ホイールを組む人によっては、同じリム・ハブ・スポークを使ってホイールを組み上げたとしても全く性能の違うホイールができあがります。

ホイールを組む人の力量が物をいいますので、どうしても手組みホイールが欲しいならば、手組みホイールの組立て経験が豊富な人へ依頼しよう。

完組みホイール全盛期の今、自転車ショップの店員でも手組みホイールを組んだことが無い人はいます。なので、自転車ショップへ依頼する際、実績を確認しましょう。

【デメリット②】部品の品質や部品同士の相性により性能が変わる

ホイール

ホイールの標準部品は、各メーカーから様々な部品が販売されています。

そのため、部品同士の相性が良かったり悪かったりしますので、相性の良い部品を選択しましょう。

とはいっても初めての方は、どの部品を選べばよいのか分からないもの。なので、自転車ショップの店員などプロの方にアドバイスを頂くの無難です。

手組みホイールは、部品の品質や部品同士の相性を考慮して、調整の不備がないよう気を付けて組立てなければ、最終的に組み上がったホイールは十分な性能を発揮できません。

完組みホイールと手組みホイールの使い分け

ロードバイク

完組みホイールは、普通に10万円を越える価格のものが多い。当然、価格が高いだけあって性能は折り紙付きです。

価格に目をつむれば、ロードバイクやクロスバイクには、確実に高い性能を発揮できる完組みホイールの方が良い。

しかし、手組みホイールには、手組みホイールならではの長所が存在しています。

特に日本一周のような重い荷物を運びながら、長期間旅を続けるならば、十分にその力を発揮する。(理由については後述します)そのため、ポテンシャルは高目です。

ちなみに普段から手組みホイールを使っていても全然問題ないですよ。ちなみに、私のメインホイールは手組みですね。

ロードバイクやクロスバイクでは、普段の走りに完組みホイール、重い荷物を載せて長期間の旅に使用するならば、手組みホイールと使い分けると良いでしょう。

長期の自転車旅には手組みホイールが向いている理由

舗装路

手組みホイールは、自転車に重い荷物を載せて、長期間旅を続ける場合に安心感があります。

例えば、32本のスポークを付けた手組みホイールを使用する場合、旅先で荷物の荷重に耐えられなくなり、スポークが1本折れたとしても、ホイールは振れることなく乗り続けられる可能性が高いです。

また、修理が簡単なので、旅先の自転車ショップで折れたスポークを新しいスポークに張替えすれば対応できます。

長期間の自転車旅では、自転車に不具合が発生する可能性が高まりますので、トラブルに強いことは頼もしい限りです。

スポークの数が32本と多いホイールは、トラブルだけでなく乗り心地が良いため、自転車旅に向いているね。

まとめ

山道を走る景色

本記事では、完組みホイールと手組みホイールのメリットとデメリットについて説明しました。

最期にもう一度、それぞれのメリットとデメリットを以下にまとめます。

  • 完組みホイール
    • 専用設計による完成度の高さ
    • 価格が高い
    • 修理が困難な場合がある
  • 手組みホイール
    • 安価なオリジナルホイールが作成可能
    • 修理が簡単
    • ホイールを組む人の力量次第で性能にバラツキが多い
    • 部品の品質や部品同士の相性により性能が変わる

ロードバイクやクロスバイクに使用するホイールは、完組みホイールが主流であり、手組みホイールは少数派です。

それぞれ一長一短の関係なので、自分に合ったホイールを選びましょう。

ホイールにより自転車の走りの質が変わってくるため、より良いホイールを選びたいものですね。

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