子供の頃に駄菓子屋のお世話になった方は、それなりに多いと思います。
子供のお小遣いで、たくさんのお菓子が買える貴重なお店ですね。そんな駄菓子ですが、岡山県瀬戸内市には、「日本一のだがし売場(日本一の駄菓子屋)」があることをご存じですか。
そこは、人里離れた畑の中に佇み、知る人ぞ知る岡山県の観光スポットになっている。県内外から多くのお客さんが訪れ、「駄菓子の聖地」として知られています。
昔ながらの懐かしい様々な駄菓子が、所狭しと並べられているのは、圧巻ですよ。
本記事では、子供から大人まで楽しめる「日本一のだがし売場」の見どころを紹介します。
日本一のだがし売場(日本一の駄菓子屋)とは
駄菓子屋といえば、小さなお店をイメージする方が多いと思いますが、日本一のだがし売り場へ足を運べば、まずはその規模の大きさに驚きます。
それは、約2,500㎡の売り場に約5,000種類もの商品をそろえた、日本最大級の駄菓子屋だからですね。
建物の外観は、大きな倉庫そのもの。しかし、店内へ一歩踏み入ると、そこにはズラリと並んだお菓子の数々が目に飛び込んでくる。それだけでも興奮ものですよ。
また、駄菓子だけでなく、懐かしいおもちゃや、備前焼、飲料(お酒含む)、アイスクリームなども並んでいて、見ているだけでも楽しい。
テレビや雑誌など様々なメディアで取り上げられており、店内には、著名人のサインなどが飾られています。
【周辺の見所】
「日本一のだがし売場」の周辺の見どころを、下記記事で紹介します。
日本一のだがし売場の施設内を紹介
かつて駄菓子屋は、子供たちが集まる社交の場であり、学びの場でもありました。自分のお小遣いから、食べたいお菓子や欲しいおもちゃをどれだけ買えるのか、じっくり考え、予算オーバーにならないように知恵を絞ったものです。
また、見知らぬ人たちとの交流を行ない、よい社会勉強の場でもありました。そうした、昔ながらの駄菓子屋の雰囲気を残しつつ、多くのお客が集まります。
店内には、スナックやチョコレート、飴、ガム、ラムネなどのお馴染みの駄菓子から、うめペーパーや珍味など他ではあまり売っていないものもそろっている。
食べたい物を何でもかんでもカゴの中に入れていると、あっという間にカゴがいっぱいになるかも知れませんね。(笑)
多くの品物は、子供達の目線に合わせ、低い位置に置かれていました。これは、子供たちには嬉しい配慮。そんな大量の駄菓子やおもちゃを、じっくり眺めていると「仕入れるだけでも大変だな」と考えてしまいます。
実は、販売されている駄菓子やおもちゃの大半は、小売店から返品されたり、メーカーが抱える不良在庫を引き取ったもの。
そのため、平均価格は定価の約6割ほどだそうです。これは、私たち消費者からしてもありがたい。子供の頃には変えなかったあのお菓子を、まとめ買いするのも面白いですね。
店内は、色々なコーナーに分かれており、名前を知れば「なるほど」とどんなお菓子があるのか、すぐにイメージできてしまう。
うまい棒コーナーへ足を運べば、知っている味や知らない味もたくさんありました。その種類と数の充実度は、さすがは「キングオブ駄菓子」といわれるだけのことはある。
うまい棒の全種類の購入だけでなく、うまい棒グッズも入手可能だ。ちなみに中国・四国・九州地方で、うまい棒グッズを買えるのはここだけだそうですね。
どの味を選ぶのか悩んだ場合は、人気ランキングが張り出されているので参考にしましょう。
珍味コーナーへ足を運ぶと、定番のおつまみから見たことないものが棚に並ぶ。これだけあれば、居酒屋が開けるかも。(笑)
近くには、ラーメンコーナーもあるので締めに丁度よいかな。
お湯をかけて3分で、煮ないで食べられる「おやつラーメン」が実によい。
チョコレート専用コーナーでは、チョコボールや板チョコなど充実した商品が並んでいました。甘い物好きには、堪らないですよ。
そんな大量のお菓子売り場にひっそりあるのが「18禁だがし」だ。
箱を置けてみると、秘密のお菓子がありました。気になった方は、ぜひ手に入れてみてはいかがですか。
そんなお菓子を見て歩き、懐かしい気持ちが込み上げる中、思わず見返したのがこちらの「ぬれ煎餅」。
ぬれ煎餅といえば、銚子電鉄の危機を救った奇跡のお菓子ではありませんか。まさかここで出会うとは。個人的にはビックリしましたね。
地元のお菓子を集めていたり、備前焼のお皿などが売られているので、旅のお土産にもいいですね。
お菓子だけでは喉が渇くので、ラムネやコーラーなど定番の飲み物も一緒に買いたくなる。大人は、ジュースだけでなくお酒も買えます。
【旅に役立つサービス】
「日本一のだがし売場」のようにアクセスが不便なところへ向かうには、レンタカーやタクシーを使うと便利ですね。下記記事では、旅先で役立つサービスを紹介します。
【見所①】人気の高い「縁日屋敷」や「10円コーナー」
縁日屋敷と呼ばれるコーナーでは、縁日によく見かける色々なおもちゃが並んでいます。
たとえば、お面や花火、水鉄砲、メンコ、プラモデルなど子供の時に遊んだおもちゃは、実に懐かしいものばかりで、思わず童心に帰ってしまう。
こちらは、スーパーボールですね。私も子供時代によく遊んだものだ。色んな所へ飛び跳ねるので、広い場所で遊ぼう。いたずら目的で使わないように。
ガンプラ愛が炸裂している秘密基地を発見。これはマニア度が高いかな。
おもちゃは、男の子向けや女の子向けに分かれており、商品単位にまとめられているので、気になるものも見つけやすいですよ。
子供だけでなく、大人も楽しめるコーナーとして人気が高いのも頷けます。
単品やまとめ買いにも対応しているので、子供へのプレゼントやイベントの景品に活用してはいかがですか。
10円コーナーでは、名前のとおり1つ10円で買えるものが集められていました。
1つ10円ということは、たとえ10個かっても100円にしかならない。超コスパに優れている。これは見逃せません。
尚、10円コーナーだけでなく、15円コーナーもあります。
小さな子供が、大好きなお菓子を並べて金額を計算すれば、自然に勉強もはかどるというものです。
【神社仏閣の紹介】
縁日は基本的に、神社やお寺の境内で開かれますね。そこで旅先で訪れた神社仏閣を、下記記事で紹介します。
【見所②】シカダ駄菓子の店舗
日本一のだがし売場には、週刊少年サンデーで連載されていた「だがしかし」に登場する「シカダ駄菓子」があります。
私は連載当時、この作品を読んでいたので、思わずテンションが上がりましたね。(笑)
ちなみにアニメ化された作品なので、そちらで知っている人も少なくないでしょう。
店内には、ヒロインのほたるさんの姿や小さな和室があり、昭和の懐かしい駄菓子屋を再現していました。子供受けするおもちゃも置いているので、ご家族で足を運びたいものです。
フォトスポットとしてもおすすめ。ぜひ記念撮影をしてみよう。
【カメラに関する話】
旅の道中では、記念撮影する機会が多いですね。そこで、カメラに関する話を下記記事で紹介します。
【見所③】珍しい「だがし神社」へお詣り
だがし神社では、お菓子の神様である田道間守公(たじまもりこう)をお祀りしています。
お菓子の神様を招き入れるなんて、日本一のだがし売り場の本気度を伺いしれますね。
2021年3月12日に和歌山県の橘本神社の宮司さんに来ていただき、誕生しました。せっかくなので、参拝していきましょう。
ちなみに、田道間守公をお祀りしているのは、橘本神社(和歌山県海南市)と中嶋神社(兵庫県豊岡市)だけです。
また、お菓子柄の御朱印帳もあるので、興味がある方は、ぜひ手に入れてみて下さい。
【神社仏閣と御朱印帳の紹介】
旅の道中で立ち寄った神社仏閣を、下記記事で紹介します。また、お洒落な御朱印帳も紹介しますね。
3月12日は「駄菓子の日」
日本一のだがし売場では、毎年3月12日の「だがしの日」に駄菓子文化を伝える活動を行なっています。3月12日は、先ほど触れました田道間守公の命日です。
ちなみに、この「だがしの日」は日本記念日協会から正式に認定されている。
この記念日には、全国13都道府県の駄菓子屋で、駄菓子を無料で配布しているそうですよ。
日本一のだがし売場へ訪れる際に注意すべきこと
日本一のだがし売場では、現金支払いのみです。クレジットカードやPayPayなど電子マネーは使えないので注意しましょう。
もし現金が足りなくなれば、店内にあるATMから下ろせます。
また、来店予約もできません。広々とした売り場なため、お客さんが多すぎて入場できない心配はなさそうですね。
ただし、お客さんが多すぎるとレジに並ばなくてはいけなくなる。これは、どこのお店でもいえることなので、仕方がありません。
日本一のだがし売場の基本情報とアクセス
住所 | 岡山県瀬戸内市長船町東須恵1373-5 |
電話番号 | 0869-26-6580 |
営業時間 | 平日・土曜 10:00~17:00 日曜・祝日 9:00~17:00 |
定休日 | 棚卸日(9/30) 年末年始 (12/30~1/3) |
【アクセス】
- JR邑久駅(または長船駅)からタクシーで約15分
- 岡山ブルーライン「邑久IC」から車で約5分
日本一のだがし売場の駐車場
無料駐車場があります。(第1駐車場:80台大型バス可、第2駐車場:90台以上)
まとめ
日本一のだがし売場は、子供から大人まで楽しめる駄菓子の聖地です。
店内を歩きながら、約5,000種類にものぼる駄菓子を眺めていると、子供の頃の記憶が蘇ります。もちろん初めて見る駄菓子があったり、知っている駄菓子でも知らない味を発見して驚くこともある。
むしろ駄菓子を知っている大人の方が、子供よりハマるかも知れません。じっくり店内をまわりながら、気になった商品をテイクアウトしてみてはいかがですか。