旅の体験談

玉藻公園の見どころ、日本三大水城の一つ高松城跡を歩く

玉藻公園

香川県の県庁高松市の主要駅「JR高松駅」から5分ほど歩いた所に玉藻(たまも)公園があります。

この公園は、日本三大水城の一つに数えられる高松城の跡地を整備して造られました。

天守こそありませんが、月見櫓や天守台、鞘橋など見どころは盛り沢山です。

また、石垣で囲まれたお堀もあり、そのお掘りは海とつながっていて大変珍しい。

尚、瀬戸内海から海水を引き込んでいるため、鯛が泳いでいますよ。

本記事では、玉藻公園を歩きながら見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 城跡に興味がある
  • 史跡高松城跡・玉藻公園へ行ってみたい

史跡高松城跡・玉藻公園とは

玉藻公園は、高松城の跡地に整備された公園です。

高松城は、1588年(天正16年)に豊臣秀吉の重臣であった生駒親正(いこまちかまさ)により築城されました。

月見櫓とお掘り
玉藻公園の外から見える景色(月見櫓とお掘り)

その後、生駒家は54年間、4代に渡り統治を続け、松平家に変ってからは228年間、11代に渡って歴代高松藩主を務め、高松城は藩主の居城として、讃岐の政治・経済・文化の中心となったのは言うまでもありません。

明治時代の版籍奉還により廃城となりますが、後に政府から松平家に払い下げられたそうです。

現存する遺構は、1642年(寛永19年)に水戸藩初代藩主である徳川頼房の子、松平頼重が治めた藩政時代のもの。

高松市に寄与されたことで、1955年から一般公開されており、国の史跡や日本100名城、日本の歴史公園100選に選定されています。

高松城は別名「玉藻城」と呼ばれているよ。万葉集で柿本人麻呂が讃岐国の枕詞に「玉藻よし」と詠んでいたという。また、高松城周辺の海域が、玉藻の浦と呼ばれていたことが由来だね。

日本三大水城の一つに数えられる高松城

高松城は本丸を中心にして、二の丸・三の丸・北の丸・東の丸・桜の馬場・西の丸が時計回りに配置される巨大な城でした。

また、難攻不落を誇っており、その理由として北側は瀬戸内海に面し、残り3方向は内堀、中堀、外堀の3重の堀が巡らされていることが挙げられています。

玉藻公園の全体図
玉藻公園の全体図

北の丸には、重要文化財の月見櫓(つきみやぐら)や水手御門、渡櫓、艮櫓(うしとらやぐら)が現存しており、城から船が出撃できたという。

まさに水軍の拠点として打って付けの城だった訳ですね。

現在、高松城跡として国の史跡に指定されるエリアは、往時の城郭の8分の1ほどしかありません。

本丸には、1669年(寛文9年)に小倉城(福岡県北九州市)を模した3層5階の天守が完成しており、最上層は小倉城と同様に唐造だったそうです。

1884年(明治17年)に天守は老朽化により解体されましたが、天守台の石垣は往時のまま復元されました。

天守台
天守台

尚、天守の復元イメージがこちら。

天守の復元イメージ
天守の復元イメージ

いつの日か実際に復元された天守を見てみたいですね。

ちなみに日本三大水城は、高松城(香川県高松市)、今治城(愛媛県今治市)、中津城(大分県中津市)だよ。

【城あれこれ】

日本全国には、城または城跡が沢山残されていますね。下記記事では、旅先で訪れた城(城跡)を紹介します。

玉藻公園をぶら~りと散策

玉藻公園の入口は、西門と東門の2つあり、JR高松駅から近いのは西門です。

玉藻公園の西門
玉藻公園の西門

門をくぐり抜けて受付を済ませた後、少し歩くと遊覧船乗り場がありました。

お掘りがあるお城では、遊覧船は良く見かけますね。

玉藻公園でも例にもれず、内堀を手漕ぎの和船「玉藻丸」に乗って遊覧できますよ。

但し、運行しているのは3/1〜11/30までであり、冬の期間(12月~2月)は運行していません。

尚、乗船料は大人500円、小人300円です。

和船「玉藻丸」の乗船券販売所
和船「玉藻丸」の乗船券販売所
遊覧船

玉藻公園のお掘りは、瀬戸内海とつながっていることから、鯛が生息しているという。

そのため、鯛のエサやりを楽しめます。(遊覧船の料金には、鯛のエサ代が含まれる。)

尚、遊覧船に乗らなくても鯛のエサやり体験は可能ですよ。

鯛にエサをあげて鯛の願いを叶えてあげると、その人の願いも叶うという。

このことを「鯛願城就(たいがんじょうじゅ)」と呼んでいるようです。

恐らく四文字熟語の「大願成就」に通じるものがあるのではないでしょうか。

鯛のエサは、水門近くとお堀の端の2箇所にあったガチャガチャで売っていました。

鯛のエサ(ガチャガチャ)
鯛のエサ(ガチャガチャ)

料金(100円)を入れてレバーを回すと、エサの入ったカプセルが出てきます。

このカプセルはくじ付きとなっており、当たりが出ると「輝き鯛ステッカー(200円相当)」や「天守閣ピンバッジ(500円相当)」を入手できますよ。

もし、当たりが出たら料金所か管理事務所で交換して下さいね。

園内を散策していると、手入れの行き届いた綺麗な庭を発見。

この庭は内苑御庭と呼ばれ、藩政時代の庭を大正時代に披雲閣(ひうんかく)の庭園として整備されました。

内苑御庭の風景
内苑御庭の風景

藩政時代は、小規模な築山や植え込みが施された簡素な庭だったという。

現在の庭は、藩政時代のものを元にして、1916年頃に作られた枯山水形式の庭園になっています。

庭木には、香川県の風土に適したクロマツとウバメガシが用いられており、バランスよく配置された灯籠や手水鉢、井筒、飛石などが目を楽しませてくれますね。

内苑御庭の眺め

こちらは、大正時代に華族の別邸として再建された披雲閣。

披雲閣
披雲閣

披雲閣の前には、銀閣寺型手水鉢がありました。

銀閣寺型手水鉢
銀閣寺型手水鉢

京都にある銀閣寺にある物とは、若干デザインが異なっており、大きさも2倍ほどあるという。

重厚感のある飛石と刈込みの光景が美しい庭は、散策しているだけでも楽しいですね。

庭園を抜けた後、こちらの鞘橋(さやばし)を発見。

鞘橋
鞘橋
鞘橋の眺め

橋を渡り、しばらく歩くと天守台を見つけましたので、一目散に駆けつけました。(笑)

天守台
天守台

天守台のような展望台へ上っている最中は、一体どんな景色が見られるのかワクワクしますね。

こちらが天守台からの景色です。

天守台からの眺め

玉藻公園のお掘りを上から見下ろせる景観の良さは素晴らしい。

遠くには瀬戸内海が見えます。

また、別方向では、高松市の市街地が見え、沢山のビルが立ち並んでいました。

天守台からの光景

玉藻公園が市街地にあることを実感できますね。

園内には、月見櫓や披雲閣など歴史的価値がある建築物がありますので、それらを見学しながら、ゆっくり散策を楽しみましょう。

【お掘り巡りや歴史的建築物の観光】

旅先で訪れた城にお掘りがあった場合、お掘りを巡る遊覧船を楽しんだりしますね。下記記事では、お掘り巡りの様子や歴史的価値のある建築物を紹介します。

玉藻公園の見どころを紹介

月見櫓と水手御門、渡櫓

月見櫓と水手御門、渡櫓
月見櫓と水手御門、渡櫓

月見櫓は、1676年(延宝4年)に隅櫓(すみやぐら)として建築されました。

この櫓の名前からお月見を連想してしまいますが、実際は城主の船が着くのを見る「着き見」が由来ですね。

月見櫓が建築された後で、海上からの出入りを監視する水手御門、渡櫓、鹿櫓が建てられました。

尚、鹿櫓以外は今でも現存しており、国の重要文化財に指定されています。

月見櫓は、普段は入れませんが、日曜日の9:00~15:00までは内部が公開されていますよ。

また、年始の無料開放期間と一般開放記念無料開放日でも内部公開されていますので、日時を合わせて足を運んでみると良いでしょう。

艮櫓

艮櫓
艮櫓

かつて東の丸には、艮櫓(うしとらやぐら)や米蔵、巽櫓(たつみやぐら)などがありました。

艮櫓は、桜の馬場の太鼓櫓跡に移築され現存しています。

北東の守りの要である櫓であり、三層三階の入母屋造・本瓦葺、初層に大きな千鳥破風の外観が特徴的ですね。

1950年(昭和25年)に国の重要文化財に指定されています。

天守台

天守台
天守台

かつて天守が有りましたが、1884年に老朽化により取り壊されました。

その後、1901年頃に松平頼聰により、初代頼重を祀る玉藻廟が建立されたそうです。

しかし、老朽化が激しく2006年の石垣修理の際に解体されました。

今は展望台の役目を果たしており、玉藻公園を高い場所から見下ろすことができる絶景スポットになっています。

鞘橋

鞘橋
鞘橋

鞘橋(さやばし)は、二ノ丸から本丸へ続く唯一の道です。

そのため、万が一攻め込まれた時は、鞘橋を落として、敵から本丸を守るようになっていました。

当初は欄干橋でしたが、松平時代に今の屋根が付いた橋に作り変えられたそうです。

披雲閣

披雲閣
披雲閣

披雲閣(ひうんかく)は、和風建築の建物であり、藩の政庁や藩主の住居となっていました。

明治時代に取り壊されましたが、現在の建物は、松平家12代当主により1917年に再建され今に至ります。

142畳敷の大書院をはじめ慎の間、波の間などがあり、波の間には昭和天皇が宿泊されたそうです。

尚、通常は一般公開されていませんが、年始の無料開放期間や一般開放記念無料開放日には一般公開されます。

陳列館

陳列館
陳列館

陳列館は、高松城に関する資料が展示されています。

高松城や歴代藩主に関する文化財や模型などを展示しているため、歴史や文化を学べますよ。

無料なので、是非足を運んでみては如何でしょうか。

桜御門跡

桜御門
桜御門

桜御門は、披雲閣の正門に当たる櫓(やぐら)門です。

1944年に国宝に指定されることが決まっていましたが、1945年の高松空襲により焼失しました。

2019年に復元工事が開始され、2022年6月に完成しています。

高松城跡における最初の歴史的建造物の復元整備事業であり、発掘調査から門の完成まで足かけ12年を要しました。

水門

水門
水門

内堀には、水位調節のため水門が設けられています。

瀬戸内の海水をお堀に引き込むため、お堀には鯛やボラ、チヌなどの海水魚が泳いでいますね。

玉藻公園の基本情報とアクセス

住所香川県高松市玉藻町2番1号
電話番号087-851-1521
営業時間7:00~18:00(4月~9月)
8:30~17:00(10月~3月)
※上記は東門の開閉時間。西門の開閉時間は更に長い。
定休日年末(12/29~12/31)
入園料大人(16歳以上)200円
小人(6歳以上16歳未満)100円
6歳未満の幼児は無料
20名以上で団体割引有り

以下の期間は、無料開放日です。

  • 年始無料開放期間:1/1~1/3
  • 桜見物夜間無料開放期間(10日間):3月下旬~4月上旬(17:30~20:00)
  • 一般開放記念無料開放日:5/5

【アクセス】

  • JR高松駅から徒歩約5分
  • ことでん高松築港駅から徒歩約2分
  • 高松中央ICから車で約20分

玉藻公園の駐車場

東門前に無料の専用駐車場があります。(普通車57台)

また、バス専用の駐車場(最大2台)もありますが、予約が必要です。

まとめ

玉藻公園の風景

玉藻公園は、日本三大水城の一つに数えられる高松城の跡地を整備してできた公園です。

内堀は、瀬戸内海から海水を引き込んでいるため、鯛などの海水魚が泳いでいます。

そのため、珍しい鯛のエサやりができますよ。

月見櫓や天守台、鞘橋など見どころも盛り沢山であり、ゆっくり見て回れば、1時間から1時間30分の所要時間は必要でしょう。

JR高松駅から徒歩約5分の近場にあるので、高松市へ訪れる機会があれば是非足を運んでみては如何でしょうか。

【高松港から島巡りを楽しむ】

玉藻公園の近くには、高松港がありますので、そこから船に乗って島旅を楽しみませんか。下記記事では、高松港から船で向える島を紹介します。

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