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旅の体験談

中越家のしだれ桜を堪能、高知県の仁淀川町にある桜の名所

中越家のしだれ桜

春に咲く花と言えば、「桜」を思い浮かべる人も多いでしょう。

それほど、桜は私たち日本人の生活に根付いていますね。

その桜には、400~600ほど多くの種類があり、その中の一つにしだれ桜があります。

枝が垂れ下がっている外観が特徴的で、その優美な雰囲気を醸し出す姿から人気が高い品種です。

高知県では、樹齢200年に達する見事な「中越家のしだれ桜」が知られていますね。

本記事では、中越家のしだれ桜の紹介を始め、アクセス方法や周辺の立ち寄りスポットを含めてお伝えします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 高知県のしだれ桜の名所に興味がある
  • 中越家のしだれ桜や周辺スポットを知りたい

中越家のしだれ桜とは

中越家のしだれ桜は、高知県吾川郡仁淀川町別枝に位置し、推定樹齢200年と言われるエドヒガンザクラで、ウバヒガンサクラとも言われます。

高さ約10m、枝張りは約15mにも及び、滝のようにしだれ落ちる姿がとても美しいですね。

中越家のしだれ桜

中越家は、土佐の別枝村の庄屋でした。

かつて佐川領主の深尾公の休憩地であった中越家は、桜の名所である市川家より桜木を植栽した経緯があり、今では高知県内外から多くの花見客などで賑わいます。

尚、土佐三大祭りの一つ「秋葉の練り」も中越家の庭先で行われていますね。

中越家は町文化財指定旧庄屋であり、そのしだれ桜は町指定天然記念物に指定されています。

中越家のしだれ桜は、毎年3月下旬から4月上旬にかけて、鮮やかなピンク色の花が咲き始め、満開の頃には白い清廉な色に移り変わります。

中越家のしだれ桜へのアクセス

中越家のしだれ桜が咲くところへ訪れるためには、国道33号線から岩屋川渓谷へ向けて進む必要があります。

車で向かうならば、まずは中津簡易郵便局を目指して、その先にある面河川に架かる橋を渡り、秋葉トンネルがある方向へ向かうコースが比較的走りやすいです。

こちらが秋葉トンネル。こちらの写真は、中越家から国道33号線へ向かう途中で撮った物です。

秋葉トンネル

桜の花びらが舞う中を颯爽と走り去る爽快感が堪りません。

もし、自転車で中越家を目指すならば、こちらのコースより大変ですが、とても走りがいがあるコースがあります。

先ほど紹介した中津簡易郵便局から東へ約6.5kmほど進んだ所に大渡ダム大橋がありますので、この橋を渡り、仁淀川沿いを走りながら中越家のしだれ桜を目指すコースがお勧めです。

このコースは林道であり、ほとんど上り坂しかないですが、仁淀川の景観やギョとする景色に出会えたりします。(笑)

どちらのコースを選択しても、近くには駅がないため、基本的に車やバイク、自転車で訪れることになりますね。

【アクセス】

  • 伊野ICから車で約90分

旅の拠点、仁淀川町森地区で補給を整えよう

先ほど自転車で大渡ダム大橋から向かうコースをお勧めしましたが、この橋の直ぐ近くには仁淀川町森地区の集落があり、旅館や食事何処、商店もそろっていますので旅の拠点としてうってつけです。

仁淀川町の集落

商店で飲料や補給食の準備を整えて、中川家のしだれ桜が咲いている岩屋川渓谷方面へ向かいましょう。

ちなみにこちらは、私が一泊して過ごした「合田旅館」です。2階が宿泊施設で1階が食堂になっていました。

合田旅館

仁淀川町は、とても豊かな自然がありますので、日帰りではなく一泊して色々と見てまわるのは面白いですね。

個人的には、仁淀川に架かる沈下橋と花桃の景色がとても印象に残っており、お勧めします。

中越家のしだれ桜を目指してサイクリング

仁淀川沿いの国道33号線から大渡ダム大橋を渡り、中越家を目指します。

大渡ダム大橋
大渡ダム大橋です。
大渡ダム大橋

エメラルドグリーンに輝く仁淀川を横目に眺めながら、岩屋川渓谷へ向かいました。

仁淀川沿いの道
仁淀川

道幅は狭く、先へ進むほど上り道の勾配がきつくなっていきますが、周辺の景色は悪くはありません。

少しずつでも良いので、ゆっくりと上って行くと良いでしょう。

上り道
林道

尚、中越家まではほぼ上り道中心となります。

道中には勾配がキツイところもあり、斜度10%以上の道が続きますが、距離は比較的短いです。

林道

道の沿岸には「中越家のしだれ桜」まで残りの距離を記した標識があったりして、「本当にこの道で合っているのか」といった不安を腐蝕してくれますね。

林道

キツイ上り坂も岩屋川渓谷の風景を楽しんで上れば、少しは疲れが癒されます。

渓谷の風景

道なりに走っていると、道の沿岸に「ギョとするオブジェ」を目撃して思わず足を止めてしまいました。(笑)

小さな顔の形をしたオブジェがあった道

そのオブジェは、小さな人の頭の作り物が、口刺しされているように見えます

人の頭の形をしたオブジェ

これは、おそらくカカシだと思うのですが、正体は不明です。

旅を続けていると、不思議な物や珍しい光景を目の当たりにしたりしますね。

だから旅は止められないです。

このオブジェがあったところから少し上ると、大きな石の隣りに野菜(しいたけ)の無人販売所があり、道が分岐しています。

無人販売所

周辺のが壁には、中越家のしだれ桜へ向かうための案内板が設置されていますので、指示に従いましょう。

しだれ桜の案内板

道の沿岸には桜の花が咲き誇り、眼下には里山の穏やかな風景が広がっています。

桜
桜が咲く上り道

眼下に見えた東屋の周辺は、駐車場になっているようなので、車で訪れた場合は、ここで駐車して里山を歩きながら中越家を目指した方が良いでしょう。

里山の景色

なぜならこの先の道は一方通行となっており、帰路につくためには、普通車一台が通過できるスペースしかないかなり狭い林道を走らなくてはなりません。

一方通行の道

運転技術に自信がない場合は、避けた方が無難です。

それになりより、中越家のしだれ桜があるところは、個人宅であるため車で訪れるには向いてないですね。

道なりに走っていると、しだれ桜が咲き誇る景色が見えてきました。

しだれ桜

ついに「中越家のしだれ桜」へ辿り着いたのです。

【サイクリストの管理人からの一言】

坂道を上るにはコツがあり、リズミカルに上って行くと良いでしょう。下記記事では、坂道を上るのに関連することを紹介しますね。

推定樹齢200年の優美な中越家のしだれ桜を堪能

中越家のしだれ桜は、推定樹齢200年と言われ、高さ約10m、枝張りは約15mにも及びます。

中越家のしだれ桜

滝のようにしだれ落ちる姿がとても美しく、訪れる人たちを魅了しますね。

しだれ桜は正式な名前ではなく、枝が垂れている桜の総称です。

桜の品種と聞くと「ソメイヨシノ」と答える程、多くの人の間で定着しています。

一般的にソメイヨシノの寿命は60年と言われていますが、しだれ桜の寿命は300年もあるそうです。

そのため、はるか昔から多くの人々に愛されており、中には樹齢1,000年を越えるしだれ桜もあります。

福島県の「三春滝桜(みはるたきざくら)」は樹齢1,000年を越えているよ。この桜は日本三大桜の一つであり、桜の木として初めて国の天然記念物に指定されました。

しだれ桜と一言で言っても、様々な品種が存在していることをご存じですか。

以下に主な品種を挙げます。

主なしだれ桜の品種

  1. 八重紅枝垂(やえべにしだれ)
  2. 清澄枝垂(きよすみしだれ)
  3. 紅枝垂(べにしだれ)
  4. 枝垂彼岸(しだれひがん)
  5. 枝垂山桜(しだれやまざくら)
  6. 吉野枝垂(よしのしだれ)
  7. 菊枝垂(きくしだれ)
  8. 糸枝垂(いとしだれ)
  9. 雨情枝垂(うじょうしだれ)

品種によって咲かせる花などに特徴が出てきますので、しだれ桜を見つけたら良く観察してみましょう。

私が中越家のしだれ桜の元へ訪れ日は、既に見頃は過ぎていましたが、それでも青空の下で美しく咲き誇り、その姿を見ていると優しい気持ちが心の中に溢れてきました。

中越家のしだれ桜

きっと、心の優しい仙人がこの土地の守り神として、この桜を育ててくれたのではないでしょうか。

そして、この桜はこの場所で、いつまでも里山の人たちを優しく見守ってくれているのでしょう。

これからもずっと咲き続けて欲しいですね。

中越家のしだれ桜の周辺には、市川家のしだれ桜や大石家のしだれ桜、生芋のひょうたん桜など桜の名所が点在していますので、合わせて訪れてみる良いでしょう。

花畑あれこれ】

中越家のしだれ桜のように日本国内には、見応えのある花畑が多く点在していますね。私が旅の道中で出会った素敵な花畑を下記記事で紹介します。

しだれ桜の花言葉

しだれ桜の花言葉は「優美」「円熟した美人」「ごまかし」です。

その見た目からして「優美」や「円熟した美人」は納得しますね。

しだれ桜の花びら

それでは何故「ごまかし」の意味があるのでしょうか。

実はこれも見た目から付けられています。

枝が垂れ下がっている様子が、自分を隠して偽っているように見えるためだそうです。

個人的には「優美」と「ごまかし」を同列に扱うのは如何な物かと思いますが、私とあなたが同じ物を見て違う感想を抱くのは別に不思議なことではありません。

このように花言葉は、同じ花でも真逆の意味が付けられていることが結構あります。

中越家のしだれ桜の周辺にある立ち寄りスポット

大渡ダム

大渡ダム(おおどだむ)は、仁淀川本流で堤高96mもある最大のダムです。

大渡ダム
大渡ダムの通路

ダム湖は茶霧湖(さぎりこ)の愛称で親しまれ、周辺は桜の名所となっています。

茶霧湖

大渡ダム周辺と湖面道路沿線約10kmの間は、桜をはじめ多くの樹木が植えられていますね。

また、周辺の大渡ダム公園内には、遊具やアスレチックなどの遊び場もあり、大渡ダムの広い湖畔を一望できる宿泊施設「秋葉の宿」で食事や宿泊を楽しめます。

大渡ダム

  • 住所 高知県吾川郡仁淀川町高瀬3815
  • 電話番号 0889-32-2120(四国地方整備局 大渡ダム管理所)

【建造物・建築物あれこれ】

大渡ダムのような建造物は、その役割だけでなく機能美を感じたりすることがありますね。旅の道中で目撃した機能美を感じる建造物や建築物について下記記事で紹介します。

記念の滝

中越家のしだれ桜を見終えた後は、再び国道33号線へ戻り西へ約850mほど進めば「記念の滝」を見ることができます。

この記念の滝は、国道33号線沿いにあり非常にアクセスが良いですね。

記念の滝の案内板

遊歩道を歩いて滝の直ぐ近くまで立ち寄れます。

記念の滝の遊歩道

記念の滝は、水がさらさらと岩肌に流れる落差15mの美しい滝です。

記念の滝

名前の由来は、県道土佐街道(現在の国道33号線)の開通を記念して当時の愛媛県知事が命名しました。

記念の滝

滝の近くに佇み、マイナスイオンをいっぱい感じて癒されましょう。

記念の滝

  • 住所 愛媛県上浮穴郡久万高原町中津7035
  • 電話番号 0892-21-1192(久万高原町観光協会)

中越家のしだれ桜の基本情報

住所高知県吾川郡仁淀川町別枝1330
電話番号0889-35-1333 (仁淀川町観光協会)

中越家のしだれ桜の駐車場

中越家のしだれ桜は個人宅にあるため、近くにある別枝広場の無料駐車場へ車を駐車することを推奨します。(車50台)

まとめ

樹齢200年の中越家のしだれ桜は、その優美な姿で訪れる人たちに癒しを与えます。

かつて佐川領主をもてなすために植樹されましたが、今では高知県内外から多くの観光客が訪れるスポットになりました。

古くから里の人たちに守られてきたしだれ桜は、これからもきっと美しい姿で咲き続けていくことでしょう。

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