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【旅の雑学】旅へ出るなら知っておきたい日本の不思議な風習

【旅の雑学】旅へ出るなら知っておきたい日本の不思議な風習

日本各地で毎年行なわれる「祭」は、立派な風習です。祭のように違和感を感じない風習は割と多い。

古くから不思議な風習や民俗学的な行事は、盛んに行なわれていますね。

また、日常生活だけでなく、旅の道中でもお地蔵さまや道祖神、積み石などを見かける機会が多く、至るどころに日本の風習が根付いているのです。

時には様々な理由で形を変えることもある。また、あまりにも現代の風潮に合わず廃れたり、強制的に排除されることも。

旅へ出るならば、今一度その地域の風習を調べてみるのも面白いですよ。そして、その土地の歴史に触れれば、より濃密な旅が楽しめる。

本記事では、日本に伝わる少し不思議な風習や怖い風習を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 旅へ出かけるのが好き
  • 日本の風習に興味がある

そもそも「風習」とは何?

太鼓台

「風習」という言葉はよく聞きますが、何となく分かるのだけど言葉で説明するのが難しいと思う方は少なくないでしょう。

簡単に説明すると、風習とは地域社会に存在する「しきたり」や「習わし」のことです。つまり、決まり事やルールと思ってくれても構わない。

私たち日本人は、古来より自然を愛し、神を崇めてきました。そのため、生活のあらゆる場面で、その恵に感謝する風習が根付いてきたのです。

大麻比古神社の御神木

御神木となる大木や巨石などがよい例でしょう。冒頭でも少し触れましたが、古くから行なわれている「祭」などの伝統行事もそれにあたる。

日本列島は、南北に長い国土であり、島国のため大陸から離れているので、その土地によっては、同じ国とは思えないぐらい様々な風習が乱立しています。もちろん同じ国ですので似たような風習も残されていますね。

なので旅の道中では、当たり前すぎて普段あまり気にしていない風習を、意識する機会が意外に多い。

それは旅をしている高揚感のなせるものかも。その風習の意味するところを深く知れば、より面白い旅路になるでしょう。

【風習1】お地蔵さま

室津で見つけた地蔵様

お地蔵さまは、普段から至るどころで見かける機会が多い。正しくは「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」といいますね。

仏教の世界では、お釈迦様がお亡くなりになった後、遠い未来に弥勒菩薩(みろくぼさつ)が現れて人々を救うと信じられています。

尚、人々が救われるのは、52億7000万年後の未来のため、まだまだ時間がかかりそうだ。お地蔵さまは、弥勒菩薩が現れるまでの間、代わりに人々を救い正しい道へ導く存在ですよ。

町中や山道、海辺など色々な場所で、お地蔵さまを見かけますが、地域によって様々なスタイルがあるので、その痕跡を辿ってみるのも面白いかも。

旅の道中で、普段みかけないお地蔵さまを見かけたらなら、よく観察すると新たな発見があるかも知れません。

【風習2】道祖神

道祖神

道祖神は、丸石や夫婦を象った石像、陰陽石を神体とする石仏です。塞の神(さえのかみ)という呼び名もあります。

峠や辻、村境に置かれることが多く、害虫・疫病・悪霊などのような災厄の侵入を防ぐ結界のような働きをするという。

今と比べて人の往来がほとんどない時代では、村で生涯を終える人も珍しくありませんでした。そんな村に害虫や疫病などを持ち込むのは、村の外からやってくる渡り鳥や旅芸人たち。

道祖神は、外から悪いものが入って来るのを防ぐ、村の守り神ですね。

旅を続けていると、日本各地では様々な道祖神を見かける。その形も地域によって千差万別だ。

もし道祖神を見かけたら、じっくり観察し設置された背景を考えてみると面白いですよ。

道祖神に関係する行事として、長野県の野沢温泉道祖神祭りが特に有名です。

【風習3】積み石

積み石

河原へ行くと、石を高く積み上げている光景を見かける機会がありますね。子供の頃に、そのような遊びをした方も多いのではないでしょうか。

この積み石の起原を調べてみると、賽の河原の伝説が強く影響していることが分かりました。

賽の河原の伝説は、有名すぎるのでくわしくは割愛しますが、親より先に亡くなった子供が受ける苦行が「積み石」の行為であり、子供たちは地蔵菩薩によって救われるという。

その他にも山の神への供え物として石を供えていたり、登山の道中に、道に迷わぬように正しい道に石を置いていたるすることも。

また、石をいかに多く、芸術的に積み上げられるかを競うアート作品もありますね。

特に登山中に積み石を見かけたら、自分も同じように積みたくなってしまいますが、決してやらない方がいい。勝手に石を積んでしまうと、ほかの登山客が道しるべと勘違いする可能性はゼロではないからだ。

たとえ悪意がなくても、余計な積み石のために遭難者が出てしまうのは、罪悪感を感じますね。

【風習4】てるてる坊主

ティッシュなどを包んで、てるてる坊主を作った経験がある人は多いでしょう。

楽しみにしているイベントがあった場合、その前日に晴れを願い、てるてる坊主を作るのはどのご家庭でも普通に見られる風習です。

日本発祥の風習と思われがちですが、もともとは中国の「掃晴娘」という物語が元になっています。

てるてる坊主を作る際には、色々注意すべきことがある。有名なのが逆さまに吊るしてはいけないだ。

逆さまに吊るしてしまうと、晴れではなく雨を願ってしまうのです。あれ、雨の需要も結構あるかも。

【風習5】町中の鳥居

町中の鳥居

日本では、鳥居は神様の通る道といわれているのは、誰もが知ることです。神社で鳥居を見かけるのは当たり前ですが、町中や山中にも見かけることがある。

近くに神社があれば、参道と思うので特に不思議には思わないけど、明らかに神社とは関係ない場所で鳥居を見かけた経験をした方も多いでしょう。

実はこのような鳥居は、「不法投棄」や「犬の糞の後始末をしない」といった行為を防ぐ働きをしています。

私たち日本人の中には、「鳥居 = 神様が通る道 = 神様がみている神聖な場所」といったイメージが古くから脈々と根付いており、不法行為の抑止力につながっている。

また、訳ありの土地などにも小さな鳥居を設置するケースがあるので、決して罰当たりな行為をしないのが無難ですね。

【風習6】カエルの置物(または像)

カエルの像

日本でカエルは、「帰る」「買える」「迎える」「若返る」などの言葉に「かえる」という文字が含まれているため、幸運を招く動物として知られています。

そのため、神社へ足を運ぶとよく見かけるのも納得です。また、ご家庭でカエルの置物を置いている人も少なくないでしょう。

実は日本だけでなく、ヨーロッパやアジアなど世界各国では「福が返る(カエル)」という縁起物として信じられている。尚、ヨーロッパでは恋愛運、アジアでは金運・子宝運の縁起物という認識だ。

もし旅の道中で、偶然カエルの置物や像を見かけたなら、何かよいことが起きる前兆かも知れません。そっと感謝の意を示してみてはいかがでしょうか。

【神社の紹介】

全ての神社ではありませんが、それなりに大きな神社ではカエルの像をよく見かける。下記記事では、旅先で訪れた神社を紹介します。

【風習7】上座・下座

孔雀の間

現代でも根強く残るマナーとして「上座・下座」があります。

基本的に上座はドアから一番遠い席。反対に下座はドアに近い席として、ビジネスの世界では当然のように受け入れられており、上座には目上の人やお客さんが座る。

相手に敬意をはらい、尊重している気持ちを表しているからですね。

「上座・下座」の起原は、床の間からきていますよ。意外に思う人もいるのではないでしょうか。

そもそも床の間には、神聖なものを置くし、一段高い場所でもある。そのような場所に座るのは、偉い人やもてなす側の人くらいですね。

旅人は自由の気風を好む人が多いので、あまり「上座・下座」にこだわりがないことも。それでもお世話になった人をもてなす際には、「上座・下座」を意識した方がよいです。

【風習8】村八分

山道

「村八分」という言葉を聞いたことがある人は、多いと思います。

村八分とは、集落や村などにある掟や規則を破った人に課せられる制裁行為です。

これは法律に関係なく制裁されるのが怖いところ。あまりオープンにはなっていませんが、村八分は過去の話ではなく、現代でも続いている。

静岡県上野村村八分事件や新潟関川村村八分事件などが有名ですね。

閉鎖された集落や村を旅する際には、その土地の風習について知っておかなければ、いらぬトラブルに会う可能性は決してゼロではありません。

【風習9】丑の刻参り

怪談でよく聞くフレーズに「草木も眠る丑三つ時」がありますが、これは全ての物が寝静まる時間帯のこと。今でいう午前2:00~2:30頃に当てはまります。

丑の刻参りとは、この時間帯に神社へ行き、白装束と一反の帯、下駄を履いて頭に蝋燭を巻き付けた姿で、呪いたい相手に見立てた藁人形へ五寸釘を打ち込む行為。

基本的なスタイルは、江戸時代に完成した立派な呪術ですよ。インターネットを使って検索すると、今もしばしば目撃談が報告されている。

もし、そんな行為を目撃したら決して術者に存在を悟られないように。術者は目撃者を消すため襲いかかってくるという。

なので、そんな遅い時間帯に出歩かないのが無難です。

【風習10】人柱

沖田姫神社
沖田姫神社 人柱となった、おきた姫を祀る

人柱とは、城や堤防、トンネルなど大型の建築物を作る際に、その土地の神様へ生贄を捧げて、工事の成功と完成した建築物が壊れず無事機能することを願う行為です。

その行為は、生きたまま人を地中に埋めたり、水底に沈めたりするもの。今を生きる私たちには、そんな行為は決して許されるものではありません。

そのため、今でこそ人柱の話は全く聞きませんが、かつて日本全国で行われた風習であっため、今でも古いトンネルや城などを解体したり、修繕していると人柱として埋められた人骨が発見されることがあります。

もし旅の道中で、そのような人骨を発見することがあれば、手を合わせ安らかな鎮魂を願うとともに、警察へ連絡しましょう。

【人柱の話】

実際に人柱があったとして、伝わっている城や神社を下記記事で紹介します。

まとめ

廃線跡

日本各地には、様々な風習が残されており、それは今後も後世に受け継がれていくでしょう。

村八分のような人に害するものは、完全になくなるべきですが、お地蔵さまのように人をお救いする風習は大切にしたいですね。

何も風習は、日本だけの専売特許ではありません。世界各国にもその土地ごとに様々な風習が残されています。

旅で見知らぬ土地へ訪れる場合は、いらぬトラブルに合わないためにも、あらかじめその土地の風習について学んでおきましょう。

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