防寒着として大活躍するウインドブレーカー。オールシーズンに役立つ優れたウェアです。ロードバイクでサイクリングへ出かける際、常に携帯したいですね。
ウインドブレーカーは、自転車だけでなく、ランニングや登山など様々な用途で使用できますが、ロードバイクへ乗るならば、専用のものを選びたい。なぜなら、他の用途と違って、フィット感や通気性などロードバイクに必要となる様々な工夫が施されているからだ。
本記事では、ロードバイクに向くウインドブレーカーの選び方について説明します。
ロードバイクに向くウインドブレーカーを選ぼう
ロードバイクに向くウインドブレーカーは、他のスポーツで使用するものとは少し選び方が変わってきます。
たとえば、野球やサッカーなどでは、ウインドブレーカーを着たまま運動する機会は少ないですね。ロードバイクでは、ウインドブレーカーを着込み、颯爽と走り続けて使うものですよ。そもそも使い方自体が異なります。
特にロードバイクでは、乗車姿勢に合わせて空気抵抗を少なくする工夫が大事になる。また、ずっと走り続けるので、ウェアの内側にこもる熱気を素早く放散しなければなりません。
「餅は餅屋」という言葉があるように、自転車用ウインドブレーカーを選ぼう。春秋などの肌寒い時間帯や冬場、高地でのサイクリングでは、常に着たままで走り続ける機会が多いので、しっかり選べば快適なライドを満喫できます。
ウインドブレーカーを選ぶポイント
自転車用ウインドブレーカーは、各メーカーから様々なモデルが販売されています。
その中には、防風性や防寒性の他にも撥水性・吸湿性・速乾性も兼ね備えた多機能なウェアもあり、自分の用途にあったものを選びたい。
「少し肌寒いな」と感じるくらいならば、ウインドブレーカーを着込めば解決する機会が多いだろう。風による寒さを緩和し、体温が奪われるのを防いでくれるので、1枚あれば何かと便利に使えます。
そんな役立つ自転車用ウインドブレーカーの選ぶポイントを、以下にまとめました。
- 身体にフィットするサイズを選ぶ
- 防風性だけでなく通気性も確認
- 防水性・撥水性があればなお安心
- 軽量コンパクトなものは携帯が楽/li>
- 夜間走行に備えリフレクターがあると良し
- 小物を収納するならばバックポケット付きを選ぶ/li>
それぞれについて説明します。
身体にフィットするサイズを選ぶ
ロードバイクは時速30km以上の高速移動ができる乗り物なので、走行の邪魔にならないよう体にフィットするサイズのウインドブレーカーを選ぼう。
ゆとりがあるサイズ感だと、風でバタツキ走りにくいですね。風で大きく体を揺さぶられてしまうこともある。そうなると、ハンドル操作を誤るリスクを生じます。それに空気抵抗が増す要因ですよ。空気抵抗が増加すると、みるみる走行スピードが落ちて前へ進みづらいです。
特に袖や裾が長いものは要注意。手首や腰までカバーできるので一見、良かれと思いますが、空気抵抗が大きくなる原因だ。そういうことを含めると、ジャストサイズがおすすめです。
防風性だけでなく通気性も確認
ロードバイクの走行中は、常に運動しているので体温が上がります。すると、ウェア内に湿気や熱がこもってしまう。汗でウェア内が蒸れてしまうと不快ですよ。そのような経験をした方は、多いのではなかろうか。
また、汗によって体温が低下する「汗冷え」の原因になりかねません。そのためには、ウェアの通気性や透湿性が重要になる。ウェア内にこもる熱気を素早く放散すれば「汗冷え」を予防できます。
ウェアに風通しをよくする工夫があるのか、しっかりチェックしよう。たとえば通気性の高い透湿素材を使っていたり、風をあまり受けない背面や脇下にベンチレーション加工(通風孔)のあるウェアがおすすめです。
防水性・撥水性があればなお安心
サイクリングの最中に、突然雨が降り出した経験をした方は多いでしょう。体が雨に濡れると不快な思いをするだけでなく、体温が下がり体力が奪われます。
なので、防水性や撥水性が優れたウインドブレーカーであれば、小雨程度ならばしのげますよ。ただし過信は禁物のこと。あくまでウインドブレーカーなので、レインウェアと同じ効果は期待しないで下さいね。
ウインドブレーカーでは、長時間の雨や豪雨を防ぐのは難しい。けれど、撥水性が優れていれば、水を弾いてくれるので、水を吸ってウェアが重くなる心配が少なく、不快な思いを最小限におさえてくれます。
軽量コンパクトなものは携帯が楽
ウインドブレーカーは、基本的に常に着たままではなく、体温を調整するために必要に応じて着たり脱いだりする使い方が一般的です。
使わない時は、当たり前ですが持ち運ぶことになる。となれば「携帯性」がすごく重要だ。
軽量コンパクトなモデルであれば、持ち運びが楽ですね。軽量なものであれば、200g以下のウェアが一般的で、ウェアの中には70g以下の超軽量なものもある。持ち運びを考慮すると、収納時にサイクルジャージのポケットに入る大きさが一つの目安かな。
ロードバイク専用のウインドブレーカーは、ポケットに収納できるようなポケッタブルなものが多い。また、サドルバッグやフレームバッグなどバッグを使うのであれば、それらのバッグに収納できる大きさのものを選ぼう。
ちなみに、国内最大手のアウトドアブランド「モンベル」から、わずか55gという破格の軽さと手のひらサイズに収納できるウインドブレーカー「EXライト ウインドバイカー」が販売されています。(このウェアのレビュー記事は、こちらで紹介。)
夜間走行に備えリフレクターがあると良し
サイクリングでは、計画的にナイトライドを楽しんだり、意図せず夜間走行する羽目に陥ることがあります。
そんな時、ウインドブレーカーにリフレクター(反射板)が付いていると、車のライトを反射してドライバーに発見してもらいやすくなる。それは、夜間だけでなく雨天のように視界が悪い場合でも同じ効果を発揮するものだ。視認性がアップすれば、それだけ安全性が高まります。
また、リフレクターだけでなく、ウインドブレーカー自体の色を蛍光カラー・黄色・オレンジなどの明るい色を選べば、さらに視認性の向上が期待できますね。
小物を収納するならばバックポケット付きを選ぶ
ウインドブレーカーを着たままでハンカチやタオルといった小物を運ぶならば、バックポケットが付いたものを選びたい。
さらにファスナーが付いていれば、落下による紛失を心配しなくてすみます。
このバックポケットがあることで、必要に応じてすぐに小物が取り出せるのは意外に便利。ロードバイクから降りて、休憩中や散策中でも小物を収納したままで、手ぶらで移動ができますね。
また、ウインドブレーカーを脱がずに、下に着用しているウェアのバックポケットを使用するならば、スルーポケットつきのウインドブレーカーがおすすめ。背面には手を入れる穴が開いており、そのまま内側のウェアのポケットに手を入れられる仕組みですよ。
ロードバイク用のウインドブレーカーにはフードが必要か
ウインドブレーカーにフードがあるモデルがありますが、ロードバイク向けには必要でしょうか。
賛否両論はあると思うのですが、個人的には不要と考えます。その理由はいたってシンプル。走行中のバタツキの原因になりかねないため、フードは不要ですよ。
もしこれがレインウェアとなれば話は変わりますが、そもそも本格的な雨に対して対応していないウインドブレーカーでは、なくても困りません。
防寒対策という意味では、ネックウォーマーや専用のイヤーウォーマーを使う方が効果が高いといえる。けれど、通勤通学などでスピードを出さないのであれば、フードがあっても気にならないでしょうね。
つまり、最終的にはロードバイクの使用用途によって、フードつきのウインドブレーカーを選ぶかを決めよう。
ウインドブレーカーをレインウェアの代わりに使う?
ウインドブレーカーの主な役割は、風を防ぐことですね。
撥水性に優れたモデルであれば「小雨程度なら防げる」ものもあり、急な雨に対応できるのは、心強く感じてしまうだろう。特に天気の状態が読めないときには、重宝する機会が多い。
しかし、本格的な雨の前ではウインドブレーカーは無力です。レインウェアではないのだから、雨水を通してしまいビチョビチョに濡れてしまうこともある。
レインウェアは、その機能から風も防ぐものが多い。けれどウインドブレーカーと比べて、分厚く蒸れやすいですよ。やはり走るシチュエーションに合わせてウインドブレーカーかレインウェアを選ぶのが賢い使い方といえます。
まとめ
本記事では、ロードバイクに向くウインドブレーカーの選び方を説明しました。
最後にもう一度、ウインドブレーカーの選ぶポイントを以下にまとめます。
- 身体にフィットするサイズを選ぶ
- 防風性だけでなく通気性も確認
- 防水性・撥水性があればなお安心
- 軽量コンパクトなものは携帯が楽
- 夜間走行に備えリフレクターがあると良し
- 小物を収納するならばバックポケット付きを選ぶ
ウインドブレーカーは、ロードバイクの走行時に肌寒さを感じた時に羽織ると、風の抵抗を和らげ体温の低下を防げます。
あなたの目的や予算に合ったウインドブレーカーを選び、快適なライドを楽しもう。