会社へ通勤する際、満員電車や通勤ラッシュを経験するとストレスが溜まるものですね。
そういう経験をした方ならば、自転車通勤のノーストレスの素晴らしさに気づきやすい。しかし、本当に誰もがノーストレスなのだろうか。
実際、自転車通勤でストレスを抱え込んでしまう人がいるのは事実です。それには、明確な理由があります。
風雨による天候リスクなどストレスとなる原因は、結構多いのでどう向き合うかが大事ですよ。
本記事では、毎日の自転車通勤でストレスが溜まる理由と解決方法を説明します。
自転車通勤でストレスが溜まる理由とは
自転車で通勤する機会が増えてくると、自家用車や電車、バスで通勤していた時よりも自転車を運転する人を見かける機会が多いことに気づかされます。
通勤の時間帯というのは、学生が自転車通学する時間帯と重なる機会が多いのも理由の1つでしょう。
たとえ自転車道であっても、多くの人が自転車を利用すれば車ほどではありませんが、渋滞が発生するのは仕方がありません。
特に都市部では交通量が多く、通行が混在しているケースがあるのが普通ですよ。人によっては、それだけでもイライラしてくるものだ。
そういうのは、通勤コースを変えたり時間帯を調整することで、ストレスの回避が可能です。しかし、自分では対処が難しい原因であれば、ストレスが溜まる一方ですね。
そこで、ストレスが溜まりやすい主な原因を以下にまとめました。
- マナー違反を見かける機会が増える
- 天候に左右される
- 信号待ちや坂道が多い
それぞれについて説明します。
マナー違反を見かける機会が増える
自転車通勤していると、交通ルールを違反している自転車や歩行者が目につく機会が多くなります。
たとえば、「右側を通行する自転車」「並走する自転車」「いきなり飛び出てくる歩行者」などは本当に危ない。
交通マナーの意識が高い人ほど、そういう行為を目にするとモヤモヤするものですね。
特に多く見かけるのが、信号無視ではないだろうか。信号がまだ「赤」なのに平気で渡っていたり、「青」に切り替わる寸前にフライングする人が多いこと。
自分では対処できないため、イライラしっぱなしになる。それが通勤のたびに目撃し続けていると、ストレスが溜まる一方です。
全く気にならないという方も一定数はいるとは思いますが、気になる人はとことん気になるものだ。
そのような行為に対して下手に注意すると、思わぬトラブルに発展するのが現代社会なので、よほど悪質でなければ注意するのをためらいますね。
交通ルールやマナーを守らない人が増えているため、2024年5月17日に自転車へ「青切符」が導入されることが決まりました。
改正法は交付から2年以内に施行されるため、2026年から取り締まりが強化されます。
さてさて効果はいかほどに。個人的には、どのような結果になるのか注視したい。
ちなみに、ロードバイクなどスポーツ向けの自転車によるサイクリングを趣味にすると、公道を走る機会が増えるため、おのずと交通ルールにくわしくなります。
それにともない、自然にマナー意識が高まりますね。
天候に左右される
自転車という乗り物は天気の影響を受けやすいです。そのため、天気予報が外れた日というのは、意外にショックが大きいものだ。
朝のニュースで「本日は雲が広がる可能性が高いですが、雨の心配はないでしょう」といっていたため、特に雨具を用意せず普通に通勤している最中に、雨が降るとイライラしてくるだろう。
天気は自然現象のため、100%の確率で当てるのが難しいのは頭で理解できるのですが、当日いきなり雨に見舞われると、いい気分になりません。
あらかじめ雨が降ることが分かっていたとしても、雨の中を通勤するのは気分が上がらないものです。これは雨だけでなく雪にもいえるぞ。
特に大雨や雪で目の前がよく見えない日に自転車を運転するのは危険すぎるので、絶対にやめよう。
また、たとえ晴れていても風が強い日はツライものだ。向かい風の中、自転車のペダルを漕ぐだけでも一苦労なこともあり、全然前に進まないのはゲンナリします。
体力の消耗が普段より大きく、それがストレスの溜まるキッカケになる機会が多い。風が強い日には、ゴミや砂埃などが飛んでくることがあり、目に入ったり衣服が汚れてしまうと、イライラが収まりません。
それ以外にも夏場であれば、あまりの暑さに熱中症の心配があるし、冬場ならば単純に寒くて自転車通勤がツライ日が多くなる。
なので、自転車通勤するならば、自然現象とどう向き合うのかが重要になります。
信号待ちや坂道が多い
都市部の道路では、信号待ちの機会が地方と比べて多いです。
次の信号までの距離が短いところが多く、「100mも進んでいないのに、また信号でストップか~」という機会はよくあるものだ。
続けて何度も信号待ちに出くわしていると、人によってはそれだけでイライラするものですよ。特に通勤時間に余裕がない時は心に余裕がないため、よりストレスが溜まりやすい。
また、坂道が多い通勤コースはツライものがある。慣れてしまえばそれほどでもありませんが、慣れるまでが一苦労するし、できるだけ仕事前に余計な体力消耗は避けたいと考える人は多いでしょうね。
もちろん坂道に一向に慣れない人もいるので、毎日の通勤が苦痛になり、自転車通勤そのものをやめてしまうことも。
個人的には、満員電車と比べてしまうと劇坂の方が精神的に楽に感じますが、そこは人それぞれでしょうね。
通勤コースを見直したとしても、どこも坂道ばかりであったり、坂道を回避することで通勤時間が大幅に増加するのであれば、ストレスを感じつつも渋々同じコースで走り続ける人が多いと思います。
自転車通勤でストレスが溜まる原因の解決策
ここまで自転車通勤でストレスが溜まる主な原因を説明しました。
これらの原因は、決して独立したものではなく同時に起きる機会が多い。なので、場合によってはストレスゲージが降り切れるかも知れないですね。
そこで、これらの原因の解決方法を以下にまとめます。
- 自転車通勤の時間帯やコースを見直す
- 天気の悪い日は無理してまで自転車に乗らない
- 自転車通勤に向いている車種を利用する
それぞれについて説明します。
自転車通勤の時間帯やコースを見直す
そもそもストレスを感じるのは、心に余裕がない時が多いですね。そういう時は、ちょっとした不満でイライラしがちになります。
それでは、なぜ余裕を感じないのか考えてみると、一番多い理由は「時間がない」ではなかろうか。
家で朝をゆっくり過ごしたり、時間ギリギリまで寝ている人も多いだろう。そういう気持ちは分かるのですが、自転車通勤するならば時間の使い方に気を付けたい。
少なくとも会社の始業開始30分前に辿り着くほどの余裕があるならば、気持ちに余裕をもって通勤ができます。
また、通勤コースに信号待ちゾーンや劇坂などがあるのであれば、コース自体そのものを見直そう。
時間に余裕を持てると、コースの選択肢も増えてくるため、自転車にとってより走りやすい道を選びたいものだ。
サイクリングロードのような道があるとベストなのですが、普段混雑している道でも時間帯によっては人が全然いないこともあり、実際に走って走りやすいと感じたならば採用するとよいですね。
自転車通勤はほぼ毎日行なうため、どのコースが安全でストレスなしで走れるのかは、実際に走ってみて見極めていくのが無難です。
天気の悪い日は無理してまで自転車に乗らない
大雨や風がかなり強い日は、自転車に乗らないのが無難です。なので、自転車以外で会社へ通勤する手段を考えておきましょう。
たとえ満員電車に乗り込むことになったとしても、期間限定であれば耐えられませんか。
1~3日であればその時はストレスを感じるかも知れませんが、自転車通勤に復帰した時に「あ~、やっぱり自転車はいいな~」と思えて、いつの間にかストレスが発散されていたりします。
なので、天気が悪くてもお構いなしに何が何でも自転車通勤を強硬しないように。
常に代替え手段が複数あるというのは、心に余裕が持てるものです。この心の余裕というのが、ストレスとおさらばする秘訣ですね。
自転車通勤に向いている車種を利用する
自転車通勤に選ばれる自転車の車種といえば、ママチャリとクロスバイクが多いですね。
ママチャリは、日常の足として活躍する機会が多く、日本国内に昔から広く普及しています。そのため、自転車といえば「ママチャリ」を思い浮かべる人が多いでしょう。
ママチャリは、車重が重く約20kgほどあるのは普通なので、坂道を上るのが苦手といえる。
平坦路であればスピードこそ遅いものの、抜群の安定性のもと快適に走れるため人気が高く、自転車通勤にも適しています。
もし自転車で坂道を快適に走りたいのであれば、電動アシストの付いた自転車一択です。なので通勤コースを見直しても坂道が多いのであれば、電動アシスト自転車の購入を検討してみよう。
自転車は車種により向き不向きがあるので、坂道に向いている車種を選べばストレスを軽減できます。
ちなみに、クロスバイクにも電動アシスト付きのタイプがあり、いわゆる「E-Bike」と呼ばれるものですね。
いずれにしても電動アシストを使うならば、バッテリーの残量に気を付けよう。
まとめ
本記事では、自転車通勤でストレスが溜まる理由と解決方法を説明しました。
最後にもう一度、その理由を以下にまとめます。
- マナー違反を見かける機会が増える
- 天候に左右される
- 信号待ちや坂道が多い
どのような原因であったとしても、前向きにとらえ適切に対処すればストレスを軽減できます。
自転車通勤は、満員電車と比べてしまえば天と地ほど快適さが違うので、自転車通勤の頻度・時間帯・コースを見直すことで、より快適性を高めましょう。