
暑い夏の日に自転車で通学・通勤すると汗だくになってしまった経験をした人も多いでしょう。
汗のあの匂い嫌ですよね。
大した距離でなくても暑い夏の日に自転車で走ると、どうしても汗が出てしまいます。これは人間ならばどうしょうも無い事ですね。
人間は発汗能力が高い生き物であり、汗が蒸発する時の気化熱で体温を下げているのです。
それでは、汗を余りかかないようにするためには、どうすれば良いでしょうか。「夏の暑い日は自転車に乗らない!」そんな声が聞こえてきます。(笑)
その方法ですと、自転車で通学・通勤するのを諦めなければなりません。事前に汗をかかないよう対策を取ることで、比較的涼しく通学・出勤ができるようになります。
本記事では、夏の暑い日に自転車で通学・通勤するために適した汗対策と、汗をかいてしまった後の対応方法についてお話します。
暑い夏は十分な汗対策を行い涼しく通学・通勤しよう

日本の夏は湿度が高いため、自転車に乗っていなくても外出しただけで汗がダラダラと流れ落ちてきます。
自転車で通学・通勤すると、風が流れ込んでくるため、徒歩に比べると涼しく感じられますが、それでも大量の汗が流れてしまいますね。
全く汗をかかなくする事は困難ですが、汗の量を減らす努力をする事はできます。
汗を余りかかなくする方法としては、以下の5つの対策を実践して下さい。
- 通学・出勤する時間を早くする
- 吸収速乾性の服を着る
- 車重が軽い自転車でギアを軽くする
- リュックなどを背負わない
- 冷却スプレーや制汗剤を使用する
これらの事を実践していれば、目に見えて汗の量が減少した事に驚くでしょう。
汗をかいた後は以下の事を行う事で、汗による不快感を減少できます。
- 汗拭きシートを活用する
- 冷却シートなどでリンパ節を冷やす
- 服を着替える
特に夏の季節は、熱中症にかかるリスクが高くなります。そのため、小まめな水分補給を忘れてはいけません。
暑い夏の日は、十分な汗対策を行い涼しく通学・通勤しましょう。
人間は発汗能力が高い生き物です
発汗能力の高い生き物は、人間や馬など限られている事をご存じでしょうか。
汗が蒸発すると気化熱が発生します。この気化熱が体内の熱を逃がして体温を下げるメカニズムとなっているのです。暑い夏の日では、10分歩くと約100mℓの汗をかくと言われています。
全く汗をかかなければ、体温を下げる事ができず、最終的には命を落としてしまうのです。

この汗のメカニズムは人体にとって非常に大切な事ですね。
自転車で通学・通勤を続けていけば、健康的な暮らしを手に入れる事ができるため夏の暑い時期でも、十分な暑さ対策を施して、自転車に乗り続けましょう。
尚、暑さ対策に備えるための自転車グッズについては、こちらで紹介します。
汗を余りかかない方法
通学・出勤する時間を早くする

夏の時期は、朝7時ぐらいを過ぎると気温が上昇していき、30℃を越える日が多いです。そのため、できるだけ朝早く通学・通勤する事をお勧めします。
朝の早い時間帯では、暑さもそれほどでもないため、汗の量も少なく通学・通勤できますね。お住いの地域によって、涼しい時間帯は異なりますので、分からない場合は一度調べてみましょう。
通学・通勤中のコースは、日陰が多い道を進むのも効果的です。
【メンテンナスあれこれ】
朝早く通学・通勤していても、途中でパンクやブレーキが効かないなどのトラブルに見舞われ対応することで、かえって学校や会社へ到着が遅れてしまいますね。下記記事ではパンクやブレーキトラブルについてお伝えします。
吸収速乾性の服を着る

吸収速乾性に優れたインナーウェアを着ましょう。
インナーウェアの重要な機能の一つとして「汗処理」が挙げられます。
汗を良く吸い取るため、汗冷え対策として最も有効です。
冷房が効いた室内に入ると、5~10分ぐらいで肌がさらさらになっている事に気が付きます。(時間は個人差があります)

汗の嫌な匂いを打ち消す効果が期待できる、抗菌・防臭効果が付与されたインナーウェアであれば更にうれしい!
インナーウェアの上には、吸収速乾性の服を着て自転車に乗りましょう。
サイクルウェアが最適ですが、サイクルウェアでなくても吸収速乾性のTシャツやポロシャツがありますので、通学・通勤用に用意する事を検討してみましょう。

小中高校の通学では、私服登校ができる所は限られているため、吸収速乾性のTシャツやポロシャツを着れないかも知れません。
【通学・通勤とポタリングの類似点】
通学・通勤で自転車のスピードを出している人は余りいませんね。マイペースでゆっくり走っている人がほとんであり、それはポタリングにも通じています。下記記事ではポタリングについて紹介します。
車重が軽い自転車でギアを軽くする

ペダルを軽くして回すと、自転車は余り進みませんね。
そのため、重いギアでペダルを踏みたくなりますが、そこは少しぐっと堪えて下さい。
重いギアでペダルを踏み続けていると、足に負荷がかかり体力が減ったり、大量の汗が流れたりします。例え軽いギアでも、車重が重い自転車の場合は、汗が出やすいです。
一般的なシティーサイクル(ママチャリ)は車重は約20kgですが、クロスバイクの車重は約12kg前後になる物が多いため、通学・通勤にクロスバイクを使用するのは効果的です。

ロードバイクで通学・通勤するのは問題がありませんが、通勤・通学のために使用する目的ならば、価格的にクロスバイクの方がお手頃ですね。
リュックなどを背負わない
リュックを背負ったまま自転車に乗っていると、荷物の重さと体温が背中へ集中してしまいます。
そうなると、汗が溜まりやすくなり、体温の逃げ場がなくなってしまい、背中が蒸れてとても不快な思いをしてしまいますね。
夏の暑い時期は、リュックなどを背負わない事がベストです。
自転車にカゴが付いている場合は、カゴの中へリュックを載せると良いですね。
どうしてもリュックを背負わないといけない場合は、背中とリュックが触れ合う面積が少なく、通気性に優れたリュックを使用しましょう。
冷却スプレーや制汗剤を使用する
自転車へ乗る前には、制汗スプレーや制汗剤を使用して、発汗を抑えるのは効果的です。
汗をかいた後で使用しても十分な効果が期待できないため、通学・通勤前に使用する事を忘れてはなりません。
汗をかいた後で使用する場合は、しっかりと汗を拭きとり、肌を清潔にしてから使用しましょう。

冷感が持続するタイプの制汗スプレーや制汗剤を使用すると幸せになりますね。
汗をかいた後で行う事
汗拭きシートを活用する
かいた汗はしっかりと拭きとりましょう。
汗拭きシートを活用する事で、ただ汗を拭きとるだけでなく清涼感を味わえます。
汗拭きシートは使用目的により様々な種類がありますが、代表的な種類は下表になります。
汗拭きシートの種類 | 使用目的 |
---|---|
パウダータイプ | 使用後もサラサラ肌が続きたい |
ノンアルコールタイプ | 敏感肌のため肌荒れはしたくない |
Ag配合タイプ | 汗の臭い対策も行いたい |
冷却シートなどでリンパ節を冷やす
首や脇、太ももの付け根などのリンパ節を冷やす事で、体温を下げて発汗を抑える事ができます。
冷却シートを首や脇に貼ったりして、ほてった体をクールダウンさせましょう。
また、保冷剤をタオルなどにくるみ、リンパ節を冷やしても同様の効果があります。
服を着替える
汗を綺麗に拭きとった後で、清潔な衣服に着替えると不快感がより一層なくなり、気分が良くなります。
更衣室や部室などで着替える場所に困らなければ問題ないのですが、もし着替える場所が無い場合はトイレで着替えを行うのも一つの手です。
着替えを毎回持ち歩くのは大変ですので、自分用に使えるロッカーがある場合は、数着の衣類をあらかじめ保管しておくと便利でしょう。
水分補給を忘れずに

夏の時期に自転車で通学・通勤をしていると熱中症にかかる可能性があります。
そのため、小まめな水分補給を忘れてはいけません。
下記記事では、夏の暑い時期に熱中症にならず自転車旅を行う事について紹介していますが、通学・通勤にも通じるところがあるため、参考にして下さい。
涼しく通学・通勤するためには汗対策はかかせません

本記事で紹介した夏の時期でも汗を余りかかない方法を実践してみて下さい。
それで、夏場に自転車で通学・通勤する辛さが少しでも解消されて頂ければ幸いです。
しっかりと汗対策をする事で、心に余裕をもって自転車に乗り続ける事ができます。
【サイクリングのすすめ】
通勤・通学だけに自転車を使っているならばそれは実に勿体ないです。是非サイクリングをしてみませんか。海岸線などを走ると気分爽快ですよ。下記記事では、綺麗な海岸線でサイクリングが楽しめるスポットを紹介します。