「自転車から少し離れた隙に、ライトが盗まれた」という話は、昔からよく聞きます。
そういう人の中には、1度だけでなく、何度も盗まれた経験をした方も少なくないでしょう。自転車のライトは、簡単に取り外せるものが多いため、被害にあいやすいアイテムですね。特に高価なライトを盗まれると、目も当てられません。
たとえどのような理由があろうとも、盗む側が100%悪く、それに対してあらかじめ対策を施していなければならないのが現実です。なので、盗まれて後悔する前に、しっかり対策を行ないたい。
本記事では、自転車用ライトが盗まれる理由と、盗難防止に役立つ方法を説明します。
自転車用ライトが盗まれやすい理由
自転車関連の盗難被害の内、自転車本体に次いで多いのがライトです。
ママチャリに装着されたダイナモライトは、しっかり固定されているので、盗まれる確率はかなり低い。しかし、ロードバイクやクロスバイクのように、ハンドルまわりで簡単に脱着できるライトは、盗難にあいやすいですね。
脱着が簡単なのは、使用者からすればメリットが大きいのですが、それは窃盗犯にも当てはまります。さらに自転車用ライトは、軽量でコンパクトサイズのものが多いので、盗んだあとでも容易に隠せてしまう。
このライトの盗難は、昔から問題とされていますが、残念ながら根本的な対策は未だ実現していません。そもそもなぜ、ライトの盗難件数が多いのでしょうか。
そこで盗難される理由を、以下にまとめました。
- 盗んだライトを売る
- 盗んだライトを自分で使う
- いたずら
現代は、個人でもメリカリやフリーマーケットなどで、物の売買が簡単にできる。それがより窃盗犯が増える影響なのでしょう。
自転車用ライトの盗難防止に役立つ方法
自転車用ライトの盗難に対する対策方法を、以下にまとめました。
- 自転車から離れる際にライトを持ち歩く
- 結束バンドでライトを固定する
- 盗難防止アラーム付きのライトを使う
- 固定式のダイナモライトを付ける
- 日中はライトを自転車に装着しない
それぞれについて説明します。
【対策①】自転車から離れる際にライトを持ち歩く
もっとも有効な盗難対策は、自転車から離れる際には、ライトを取り外して持ち歩くことです。
自転車にライトが装着されていなければ、盗まれる心配は全くありません。けれど、自転車から離れる度に、ライトの脱着を毎回繰り返すのは面倒ですね。
これは、習慣化されれば解決する問題ですが、初めの内は意識的に行わなければ、うっかり忘れがちになるので気を付けたい。
どうしても面倒と感じるのであれば、サイクリング中にコンビニやカフェなどで、一時的に休憩を入れる際には、必ず店内から見える場所に自転車をとめるようにしましょう。
また、知人・友人などでグループライドを行なうならば、知人などと交代しながら休憩するとよいですね。常に誰かが自転車のそばにいる状態を、保つのが大事です。
【対策②】結束バンドでライトを固定する
ライトの根本を結束バンドで固定して脱着できなくすれば、簡単に盗まれなくなります。
結束バンドは、ホームセンターや100均で入手できるし、自転車用の結束バンドも販売されています。コストパフォーマンスも高くて、固定するのにもそれほど時間はかかりません。
結束バンドで固定されたライトは、道具を使わなければ取り外すのが難しい。そのため、見た目からして盗難の抑止力につながります。
けれど、慢心はしないように。それは、結束バンドはカッターで簡単に切れてしまうからですね。そのため、プロの窃盗犯から守り抜くのは難しいでしょう。
何も対策しないよりは、断然効果があり、費用対効果も優れた対策方法ですが、自分自身も脱着が困難になるので、その点は割り切るしかないです。
【対策③】盗難防止アラーム付きのライトを使う
防犯のために、アラーム機能のついたライトを使うのは、効果が高いといえます。これはどちらかというと、ライトより自転車本体の盗難防止に役立ちますね。
つまり、結果的に自転車本体に装着しているライト自身も守ってくれるわけです。窃盗犯がライトを取ろうとしたり、自転車が不自然な振動を感知すると警告アラームが激しく鳴り響く。窃盗犯は慌てて逃げていくでしょう。
各メーカーから様々なアラーム機能付きのテールライトが販売されています。購入する際は、アラーム音を調整できるものであると、シチュエーション別に使い勝手がよいですね。
【対策④】固定式のダイナモライトを付ける
ダイナモライトとは、ママチャリでよく見かけるタイヤを擦って発電するライトです。実は、ロードバイクやクロスバイクなどにも取り付けできます。
ダイナモライトは、工具がなければ取り外せないため、盗難対策としては非常に優秀。しかし、発電時には走行性能が落ちてしまう。
LEDのものであれば、明るくペダルも重くなりにくいですが、気になる人も多いでしょう。
軽い走りが売りのロードバイクからしてみたら、見逃せないデメリットですね。もともと夜間では、スピードを出して走らないのであれば、納得できるかも知れません。
ダイナモライトの取り付けに不安を覚えるならば、自転車ショップの店員へ相談して下さい。
【対策⑤】日中はライトを自転車に装着しない
そもそもライトが必要となるシーンは、夜間やトンネルなど暗い場所を走るときです。
では、あらかじめ走るコース上にトンネルがなく、日中は暗いと感じる道を走らないのであれば、ライトは不要となります。
つまり、夜間以外は自転車にライトを取り付ける必要性を感じません。ライト自体は携帯する必用がありますが、サドルバッグやフレームバッグなどに入れておけば、ハンドル周りのむき出しの状態より、盗難リスクを抑えられる。知らない人からみれば、ライトがないようにしか見えないですね。
ライトを装着するタイミングは、周囲が完全に暗くなってからではなく、夕暮れから装着するように心掛けたいものです。
盗まれていい安いライトをつけるのも1つの手
決しておすすめする訳でありませんが、始めから盗難されても諦めがつく、安価なライトを使う考えもあります。
ライトとライトホルダーを合わせても1,000円以下であれば、精神的ダメージは少ないと思う。(人にもよります。)
なので、そこそこ明るいライトであれば、採用してみるのも悪くはないですね。ダイソーやセリアなど100均のお店では、自転車ライトがあったりしますので、購入して試してみてはいかがですか。
まとめ
本記事では、自転車用ライトが盗まれる理由と、盗難防止に役立つ方法を説明しました。
最期にもう一度、盗難防止に役立つ方法を以下にまとめます。
- 自転車から離れる際にライトを持ち歩く
- 結束バンドでライトを固定する
- 盗難防止アラーム付きのライトを使う
- 固定式のダイナモライトを付ける
- 日中はライトを自転車に装着しない
自転車用ライトは、自転車本体の次に盗難被害が多いです。ライトを盗む犯人は、常習犯である可能性が高い。これ以上被害を出さないためにも、もし被害にあったならば、警察へ被害届を出しましょう。