岡山県赤磐市には、昔から足の怪我や病気に対して霊験あらたかと言われていて、国内から多くの参拝者がやってくる神社があります。
それは、多くの人に「あしおうさん」の愛称で親しまれている足王神社です。
この足王神社の狛犬は少し変わっている。なんと、狛犬ならぬ狛足?がお護りしているからですよ。(ちゃんと狛犬もいます。)
大変珍しく、初めて訪れる人は、その光景にビックリするでしょうね。また、鎌殿も必見ですよ。
それでは、足王神社へ参拝に訪れた出来事を通し、足王神社について紹介します。
病を断ち切る足王神社へ訪れて
狛足?の登場
足王神社の鳥居前には、狛犬ならぬ狛足が鎮座されていて一際目に留まります。
普段神社に行かれる人、行かれていない人にも、その光景に違和感を覚えるのではないのでしょうか。
その違和感も最初だけで、この狛足こそが、足王神社に相応しい守護神だと感じました。
実はこの狛足に触った手で自分自身の患部を撫でると病気が治ると言われています。
ということで、私も早速、自分の膝にチャレンジしますよ。
まずは両足をまじまじと観察します。それにしても良くできている足ですね。
安定感抜群の足かな(笑)。まるで、現代アートに通じる物を感じます。
昔は、瓦焼きの足型が鎮座されていたという。それも見たかったなぁ。
尚、狛犬もちゃんといますよ。
【珍しいオブジェの紹介】
足王神社の狛足のように珍しいオブジェや作品を旅の道中で良く見かけますね。私が目撃した珍しいオブジェや作品について下記記事で紹介します。
拝殿で参拝しよう
狛犬や狛足に見守られ、階段を上ると鎌殿が見えてきます。
鎌殿は後から見学するとして、まずは拝殿へ向かいました。
こちらが足王神社の拝殿です。拝殿は白色を基調にした、明るい雰囲気が漂います。
足王神社は、江戸時代末期に梶浦勘助という者が、足名椎之命(あしなづちのみこと)と手名椎之命(てなづちのみこと)の夫婦神を祀ったことが始まりですね。
その後、大国主命(おおくにぬしのみこと)を合わせて三柱を祭神にしました。ご利益として家内安全、病気平癒(主に手・足・腰)、交通安全などがあります。
足名椎之命と手名椎之命については、須佐之男命(すさのおのみこと)によるヤマタノオロチ退治に登場。聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
須佐之男命の妻となった櫛名田比売(くしなだひめ)の親ですよ。
この夫婦神の名前には、「なづ」の文字が入っていて、これは「撫でる」という意味ですね。そのことから、手足を使って撫でるにつながっているのだと思います。
この夫婦神の事を知った時に、「だから狛足を触った手で患部を撫でると病が治るのか」と納得がいきました。
こちらは本殿です。こちらも白色を基調にして明るい雰囲気ですね。拝殿と比べてミニマムかな。
本殿は、4月と9月の大祭で開帳されます。
社務所の看板を見て驚く
拝殿のお隣には、社務所があります。そちらへ行ってみましょう。
残念ながら、私が訪れた日は、社務所は空いていませんでした。(後から開閉日時が合った事を知りました。)
この社務所に掲げていた看板を見て驚きました。
なんと、鎌があるではないですか。
この神社では、鎌を奉納する事で、古くから病の根を断ち切っているようです。
この説明文を読んだときに、「なるほど~、だから鎌なのか」と思わずうなずきました。
それにしても「鎌に願いを」のキャッチフレーズは秀逸ですね。短くて覚えやすく、耳に残ります。(まさしくGood Jobです!)
看板には「病の根を断ち切る」と書かれていましたが、それだけではなく、悪縁など良くない物も断ち切れそうですね。
鎌殿を見学しよう
こちらが鎌殿です。
鎌殿の正面には、大きな鎌が飾られていて、インパクト抜群だ。
中央には、小さな鎌がクロスで飾られています。
どうやら社務所で「鎌」を授与しているようです。
自分自身で鎌を持ち込まなくても良いため、このような気配りは大変ありがたく感じます。
鎌殿の中を覗いて見ると、その光景に思わず「おおー!」と驚きの声を上げてしまいました。
こちらが鎌殿の中の様子です。所せましに多くの鎌、鎌、鎌が奉納されています。
凄い量ですね。いったい何百本あるのか見当もつきません。
それほど多くの人が、願を込めて参拝に訪れたことを物語っています。また、隅の方にある足型が、以前鳥居前に鎮座されていた狛足なのではないでしょうかね。
何となくそんな風に感じました。
【神社仏閣の紹介】
私は旅の道中に神社や寺院へ立ち寄ることは良くありますが、足王神社のように鎌殿があるところは余り見たことがありません。私が訪れた神社仏閣について下記記事で紹介します。
境内を散策する
境内には、綺麗な芝生が広がり、奥には池が見えます。
ちょうど私が訪れた日は、業者が清掃や芝刈りなどを行っていました。
清潔感がある境内は、気持ち良いですね。
散策していると、百度石を発見。
私は百度参りは行った事はありませんが、百度参りとは、この百度石から拝殿まで足を運んで参拝した後で、百度石へ戻り、再度参拝を百回繰り返す行為を言います。
百度参りは、誰にも見られずに行う方が良いとか、裸足で行った方が効果が上がるとか言われていますね。
自分自身または身近な人のために、百度参りを行った光景を想像して、その願いの重さや真摯さが伝わってくるような気がします。
こちらは、休憩室です。
それなりに大きな建屋であるため、暑い日や寒い日には大変助かります。(中へ入っていないのでエアコンがあるのかはわかりませんが・・・)
至る所にベンチがあるため、周りの風景を眺めながら休憩を取ろう。
境内はそれほど広くはないので、時間をかけなくても、ゆっくりと見て回れます。
周辺に目を向けると
足王神社の目の前には、大きな池があります。
釣りをして良いのかはわかりませんが、池の景色を眺めながらゆったりと過ごしてみよう。
また、近くには団地が立ち並んでいますね。
近所の人たちにとっては、この神社は良い休養場所なのかも知れません。
鳥居がある反対側の入口は、スローブとなっているため階段よりかなり歩き易いです。
車椅子や杖を突かれる人たちは、こちらから拝殿へ向かう良いですね。
また、この入口から徒歩1分ぐらいの所には、バス停がありました。
バスを使ってこの神社へ訪れた場合でも、直ぐ近くに神社があるのは、本当に助かります。
足王神社の基本情報とアクセス
住所 | 岡山県赤磐市和田519 |
電話番号 | 080-5750-6359 (足王神社) |
耳より情報 | 社務所の開閉日・時間は以下になります。以下以外の日時には社務所は空いていません。 ・毎月29日の月並祭(8:00~12:00) ・1/1~1/3(8:00~14:00) ・4/29、9/29の大祭(7:00~14:00) |
【アクセス】
- JR瀬戸駅からタクシーで約15分
- JR岡山駅から山陽団地行きのバス又は、ネオポリス西9丁目(山陽団地・西経由)行きのバスで約35分
足王神社の駐車場
足王神社の駐車場は、普通車が20台ほど駐車できるスペースがあります。
まとめ
足王神社の狛足はとてもユニークな守護神ですね。
足の怪我や病気に対して霊験あらたかであり、鎌を奉納して「病は根から絶つ」事ができます。
春や秋の大祭や毎月の月並祭には、国内から多くの人が参拝へ訪れ、一万人を超える参拝者で賑わうことがあるそうです。
足の健康に不安を抱える方は、この「あしおうさん」へ訪れて参拝してみましょう。
【旅に役立つアイテムやサービスの紹介】
旅先で役立つ様々なアイテムやサービスを、下記記事で紹介します。