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旅の体験談

しまなみ海道に誕生した因島の「グラベルの聖地」をサイクリング

グラベルロードの聖地

サイクリストの聖地として名高い「しまなみ海道」の因島に、オフロード用の自転車が楽しめる「グラベルの聖地」が2021年12月26日に誕生しました。

グラベルロードやMTB(マウンテンバイク)に興味がある人は勿論のこと、そうでない人でも楽しめるコースです。

例えグラベルロードを所有してなくても、スタート及びゴール地点となる大山神社でレンタルできます。

多島美が広がる美しい瀬戸内海を眺めながら、しまなみ海道の新しい楽しみ方にチャレンジしてみませんか。

本記事では、因島のグラベルコースをサイクリングし、楽しみ方や注意点について紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • オフロードコースに興味がある
  • しまなみ海道の新しい楽しみ方について知りたい
  • 「グラベルの聖地」を自転車で走ってみたい

グラベルの聖地とは

グラベルロードやMTBなどスポーツタイプの自転車で、未舗装道路を走行する所謂「グラベル」向けのコースが、広島県尾道市因島土生(はぶ)町に誕生しました。

グラベルは、森林の砂利道や山道などの走行を楽しむスポーツで、近年、人気が高まっています。

因島商工会議所や因島観光協会などで構成する「因島サイクルツーリズム振興協議会」が中心となって、グラベルコースを企画しました。

因島へ訪れた際は、しまなみ海道とはまた違った楽しみ方できるグラベルコースへ是非、チャレンジしてみましょう。

【海道の紹介】

因島の近くには、弓削島を始め「ゆめしま海道」を構成する島々がありますね。しまなみ海道やゆめしま海道を漫喫してみませんか。下記記事では、これらの海道について紹介します。

グラベルコースの紹介

グラベルコースのスタート及びゴール地点は、自転車神社として知られている大山神社です。

舗装(約5km)と未舗装路(約3km)で構成される1周約8km程度のコースとなっており、風光明媚な瀬戸内海の多島美を堪能できます。

グラベルコースは、標高207mの天狗山に整備されており、そこへ向かう道中には土生(はぶ)商店街などを通過するため、グルメも楽しめますね。

尚、所要時間は、1周約2時間ほど見ておけば良いです。

こちらは、グラベルコースの全体図になります。

因島グラベルーコース全体図

このグラベルコースが記載されたパンフレットは、注意すべきポイントなどが分かりやすく表示されていますね。

このパンフレットは、大山神社で入手できますので、初めてグラベルコースへチャレンジするならば是非入手しておきましょう。

尚、パンフレットには、グラベルコースの他にも地元商店街のマップや因島・ゆめしま海道のモデルコースなどが記載されており便利です。

グラベルコースの利用料金は無料です。

尚、ボランティアだけではグラベル区間の維持が困難なため、大山神社内にて維持費用に募金箱を設置しています。

グラベルロードのレンタル

グラベルロード

グラベルロードやMTBを所有していなくても、スタート地点となる大山神社では、グラベルロードをレンタルできます。

グラベルロード以外にも電動アシストが付いたグラベルロードや折りたたみ自転車などもレンタルできますので、自分に合った自転車を選びましょう。

グラベル区間へ辿り着くためには、勾配が10%以上の激坂を上ることになるため、上りに全く自信がない人ならば、電動アシスト付きの自転車を選択しておく方が無難です。

尚、レンタルの利用時間や範囲、料金などについては、以下に紹介します。

  • 1日レンタルで、営業時間内(9:00~15:30)内に返却して下さい。尚、返却時間より早くに返却しても利用料金の返却はありません。
  • 利用範囲は、因島島内及び愛媛県越智郡上島町(ゆめしま海道)です。
  • レンタルした自転車は、大山神社へ返却し、もし移送が必要となった場合は、別途移送に要した費用が請求されます。
  • レンタル料金は、自転車により異なり、概ね5,500円~8,800円です。
  • 1週間前までに事前予約して頂ければガイドを手配できます。尚、1名から4名までご案内が可能です。

レンタル内容の詳細については、大山神社へご確認して下さい。(電話番号 0845-23-6000)

グラベル区間の注意点

グラベルコース案内板(急勾配)
案内板

グラベル区間は、国立公園内に作られていますので、歩行者が全くいないとは限りません。

安全のためにもグラベル区間を含むルートは、天狗山側から大山神社へ向けて一方通行になります。

また、スピードの出し過ぎにも注意しましょう。

グラベル区間には、一部階段や急勾配の下り道があったりしますので、その場合は自転車を降りて歩いて通過する方が安全です。

コース上には、天狗山へ向かう上り坂から分かりやすい案内板が設置されており、注意すべきポイントやコースの方向を教えてくれます。

因島のグラベルコースをサイクリングしながら紹介

【スタート】大山神社から出発

自転車神社

大山神社でグラベルロードをレンタルして、巫女さんにサドルの高さを調整してもらい準備を整えました。

こちらが私がレンタルしたグラベルロード「GIANT CONTNET ARグラベル仕様」です。

グラベルロード

タイヤは「700×38C」を使っていました。

この太いタイヤならばオフロードもへっちゃらですね。

大山神社を南下して海岸線へ向かいましょう。

下り道

天狗山を目指そう

グラベル区間がある天狗山へ向かうために、土生商店街を通過します。

こちらの地図を見て分かるように、まずは商店街を抜けた先にあるトンネル前へ向かいましょう。

グラベルの聖地 土生商店街ルート

トンネル手前までは、ほぼ一本道なので迷うことはありません。

そのためか、特にグラベルコースの案内板は見つかりませんでした。

ほぼ平坦な道

しばらく道なりに走っていると、目の前にトンネルが現れます。

トンネル

このトンネル手前にある右手の坂道を上りましょう。壁にはこちらの案内板がありました。

グラベルコース案内板(一方通行)

ここから激坂が始ります。斜度が10%を越えるところもありますので、自分のペースで上ろう。

激坂

この劇坂の先には、「ホテルいんのしま」の大きな白い建物があり、良い目印になりますね。

道中、至るどころにグラベルコースの案内板が設置されているため、非常に有難い。

標高が上がるにつれ、瀬戸内海の絶景や因島の町並みが見渡せてきました。

激坂からの景色

絶景を眺めて上って行くと、激坂のツラサが少し和らぐ感じがしますね。(笑)

坂道を上っていると、大きな白い建物を発見。あれが「ホテルいんのしま」です。

激坂の先に見える白い建物

このホテル前には飲み物の自動販売機があるし、隣接して因島公園がありますので休憩して行くことをお勧めします。

道中には、こちらのような細い道があったりして、いかにもこれからグラベル区間が始まるような気配を感じますが、間違って入らないように。

グラベルコースの罠

そのような道の前には、グラベルコースの案内板が設置されていますので、周辺を注意深く見ていれば直ぐにコースでない事に気が付きます。

劇坂を無心で上っていると「ホテルいんのしま」へ到着しました。

ホテルいんのしま

【激坂のヒルクライム】

天狗山のような激坂をヒルクライムして上り切った時の充実感は格別ですね。そんなヒルクライムのスポットを下記記事で紹介します。

絶景スポット「因島公園」へ立ち寄ろう

因島公園入口

因島公園では、瀬戸内海に浮かんでる大小様々な島が織りなす多島美を漫喫できます。

公園内へ入り、様々な場所から眼下の景色を眺めてみましょう。

因島公園

因島土生町の景色や遠くには因島と生口島を結ぶ生口橋が見て取れます。

因島公園からの景色

また、ゆめしま海道がある生名島やその奥には岩城島が見て取れますね。

生名島

うっすらですが2022年3月20日に完成した生名島と岩城島を結ぶ岩城橋も見られました。

この岩城橋の完成で、ゆめしま海道が全線開通した事は記憶に新しいです。

因島公園で絶景を眺めながら、思い思いの時間を過ごしましょう。

立石港を望む景色
生名島の立石港です。

劇坂区間のビュースポット

劇坂

「ホテルいんのしま」から先は、激坂がワンランク上がります。

自転車に乗って上るのがキツイ場合は、無理をしないで自転車を降りて歩いて上りましょう。

道中には東屋が建っていたり、展望スポットが有ったりしますので、休憩を入れながら上ると良いですね。

展望スポット
展望スポットです。

展望スポットにはベンチが設置されていますので、ベンチに座って瀬戸内海の絶景を堪能してみませんか。

絶景が見えるベンチ

尚、ベンチから眺めた景色がこちら。

瀬戸内海の絶景
生口橋
生口橋が見えます。
瀬戸内海の景色

因島公園の景色と合わせて是非堪能しておきたい風景ですね。

【絶景スポットの紹介】

標高が高いところから見下ろすのは、抜群に景色が良いところが多いですね。下記記事では、そんな絶景スポットを紹介します。

未舗装路区間(グラベル区間)に突入

グラベル区間の入口

しばらく劇坂を上っていると道が3つに分岐しているところへ辿り着きました。こちらの写真に写っている一番右側の道がグラベル区間の入口になります。

道の沿岸には「グラベルロードコース」と書かれた案内板がありますので、間違えないようにしましょう。

グラベル区間の始まり

よいよここからグラベルロードの始まりです。

こちらのマップを見てみると、ハートロードと呼ばれる道を走り、その奥にある竹林を抜けると、急な下り坂があることが分かります。

グラベル区間のコースマップ

また、車や歩行者が通過する可能性が高い、走行注意区間もありますね。

周回コース「ハートロード」を漫喫

ハートロード

ハートロードの入口には、ピンク色のハートマークの案内板が立てられていました。

ハートロードは、左手から進みハートの形に進む周回コースです。

ハートロードの案内板

逆走しないよう注意しましょう。

グラベル区間へ入ってからの路面は、未舗装路なので普通のロードバイクでは、パンクのリスクが高まります。

グラベルコース

ハートロードまでは何とかロードバイクでも走れそうですが、それ以降の道では路面の凹凸が大きくなるため、絶対に止めた方が良いですね。

尚、路面状態は山の中であるため、定期的に整備しないと路面が荒れてくる可能性が高く、走り易さが変わってきます。

ハートロードの途中には、キューピッドの小径がありました。

自転車を降りて徒歩で、少し寄り道して行きましょう。(自転車で降りるのは危ないです。)

キューピッドの小径

小径の先にはベンチがありました。ベンチからの景色は、残念ながら木々に視界が遮られて景色は余り良くありません。

山道に設置されたベンチ

再びハートロードに戻りサイクリングを再開します。

途中ハートロードを抜ける道が現れますが、その道を通るのは後回しにして、ハートロードを走ります。

グラベルロード

しばらく走っていると、ハートロードの入口前に合ったハートマークの案内板へ戻りました。

ハートロードは、何週でもできるため、満足するまで何回でも周ると良いですね。

ちなみに私はハートロードを2周しました。(笑)

竹林に囲まれたオフロードを走る

グラベルコース

ハートロードの道中には、こちらの案内板が立てられており、階段を下った先に道が続いています。

危険なので自転車を降りて、徒歩で階段を降りましょう。

山の中にテーブルと椅子が用意されており、後の事を考えて、ここで休憩するのも良いですね。

山の中にあるテーブルとイス

木々の隙間から瀬戸内海の景色を眺め、ゆったりしませんか。

天狗山からの景色

ここから先の道は、今まで走ってきたオフロード以上に楽しめ、「これぞグラベルの真骨頂!!」と思える道が続きます。

周辺には竹林が広がり、路面の凹凸は今までの路面と比べて大きくなってきました。

竹林コース

なにより、下り坂となっているため、自転車のスピードが自然に加速します。

個人的には、この竹林コースがほど良い勾配とアクション性の高さから一番楽しかったです。

竹林コース

走行注意!グラベルコースの下り区間

グラベルコース

竹林コースを抜けると、空が一気に開け、急に明るくなります。

そのまま先へ進むと「急勾配注意」と書かれた案内板が現れました。

グラベルコース案内板(急勾配注意)

案内板が指し示す方向を覗き見ると、確かに急勾配です。

急勾配なグラベルコース

見るからに初心者には厳しそうですね。

そのため、グラベルロードに慣れていないのならば、自転車を降りて押して歩いた方が安全です。

この急勾配を降りた先にもこちらの案内版があり、「急勾配降車」と書かれていました。

グラベルコース案内板(急勾配降車)

グラベルコースで、自転車のコントロールに自信がなければ、再び降りて歩くのが無難です。

急勾配なグラベルコース

この先しばらくは下り道がずっと続きますが、途中から勾配が緩やかになります。

こちらの写真は、ある程度坂道を下った後で振り向いて撮った写真です。勾配が緩やかになっていることが分かるでしょうか。

グラベルコースの下り坂

ここまで来たらゴールの大山神社まで1kmもありません。

【ゴール】再び、大山神社へ向かおう

緩やかな下り道

緩やかな下り道を下っていると、民家が見えてきました。

沿岸には「徐行して下さい」の看板があり、車や歩行者が通る可能性が高いようです。

グラベルコース案内板(徐行)

実際に私が通過した時に車とすれ違いましたので、スピードは出さない方が良いですね。

民家が見えてくると、未舗装だった道が舗装路に替わり、グラベル区間の終了です。

後はゴールするだけですね。

小学校横の路地を通過していると、目の前には大山神社が見えてきました。

学校横の舗装路

あむちゃんに「ただいま」を言って、大山神社の境内へ向かう坂道を上ります。(笑)

ろんぐらいだぁすの自販機
ろんぐらいだぁす絵柄の自販機

無事大山神社へ到着しました。

グラベルロード

それにしても因島のグラベルコースは、楽しかったです。

時間に余裕があれば、何周したってかまわないので、満足するまでおかわりしましょう。

まとめ

グラベルの聖地は、因島の土生(はぶ)町に誕生しました。

土生町は、しまなみ海道のメインコースから離れているため、立ち寄ったことが無い人もいるでしょう。

このグラベルコースの開設により、更に多くのサイクリストが集まって来る予感がします。

「グラベルの聖地」は、グラベルの初心者でも楽しめますので、因島の新たな聖地へ是非チャレンジしてみましょう。



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管理人
この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

当ブログのURL:https://tabirin2021.com
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