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旅の体験談

今治市大島にあるカレイ山展望公園の絶景と石文化体験ツアーの紹介

しまなみアートキャニオン

しまなみアートキャニオンをご存じですか。

名前がグランドキャニオンに似ていますが、それもそのはず、グランドキャニオンに少し似ている眺望を楽しめます。

しまなみアートキャニオンの眺望は、愛媛県今治市の沖合に浮かぶ大島の石文化体験ツアーでのみ見られる景色です。大島といえば、世界的に有名なしまなみ海道を構成する島の1つですね。

それだけでなく、特産品の「大島石」と呼ばれる高級御影石の産地として多くの人に知られている。ツアーへ参加すれば、大島石の採石現場を肌で感じとれます。

ツアーの集合場所は、隠れしまなみスポットとして名高い「カレイ山展望公園」。うん、これは絶景を期待するなというのが無理かも。

本記事では、石文化体験ツアーの体験報告を中心に、大島石の採石現場やカレイ山展望公園の眺望などを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 石文化体験ツアーに参加して「しまなみアートキャニオン」を見てみたい
  • 石切り場に興味がある
  • 景勝地「カレイ山展望公園」に興味がある

石文化体験ツアーへ参加

大島石の採石現場
大島石の採石現場

石文化体験ツアーは、NPO法人「能島の里」が主催しているガイドツアーです。

大島の特産品である「大島石」について知ってもらうため、2012年1月から開催されています。

この体験ツアーの目玉は、何といっても大島石の採石現場ですね。いわゆる「丁場(ちょうば)」と呼ばれているところ。

通常関係者以外立ち入ることができない場所を、ガイドさんの案内で歩き、普段お目にかかれない丁場の景色を眺めたり、巨石を割ったりできる。更に石文化運動公園へ足を運び、ユニークな石像を見て回ります。

石文化運動公園
石文化運動公園

なかなか体験できない珍しいアクティビティに、テンションが爆上がり。(笑)

くわしくは後で説明しますが、眼下に眺める丁場と、その奥に広がる瀬戸内海の景観に思わず大興奮!!

体験ツアーが終わった後に「このツアーへ参加して本当に良かった」と思うでしょう。

大島石の採掘は、明治初期までさかのぼります。現在も多くの業者が採掘や加工を行なっている。

特に石目が細やかで美しく、やや青みがかった上品な色合いが素晴らしい大島石は、高級な墓石として使われていますね。

また、国会議事堂や大阪心斎橋など誰もが知っているような建築物にも使用されているため、見かけたことがある人は、それなりに多いのではないでしょうか。

大島石のテーブル
大島石のテーブル

石文化体験ツアーは1名でも参加可能です。ただし定員は4名までですよ。

ちなみに私が参加した日は、参加者は私だけ。なので、ガイドさんにワンツーマンで見所を色々教えてもらいました。

尚、石文化体験ツアーの詳細は以下に示します。

お問い合わせNPO法人「能島の里」
電話番号080-2989-5179
開始時刻1日2回催行
①10:00 ②14:00
所要時間90分
開催日土曜日・日曜日・祝日
料金1,500円(小学生700円)
定員4名
集合場所カレイ山展望公園の駐車場

ツアーの参加には事前予約が必要ですね。電話のみで通年受付しています。くわしくは、NPO法人「能島の里」へお問い合わせください。

それでは、石文化体験ツアーで体験した内容をお話します。

【しまなみ海道の見所紹介】

冒頭でも触れましたが、大島はしまなみ海道を構成する島の1つです。そこで、しまなみ海道の見所を下記記事で紹介します。

知る人ぞ知る!しまなみの景勝地「カレイ山展望公園」

カレイ山展望公園
カレイ山展望公園

石文化体験ツアーでは、まず始めにカレイ山展望公園内を案内してくれます。

カレイ山展望公園は、標高232mのカレイ山山頂に整備されており、箱庭のように広がる芸予諸島の眺めは、思わず息をのみますね。

たとてツアーに参加しなくても、眼下から眺める瀬戸内海の絶景だけでも訪れる価値は十分あります。

実は、この公園の半分くらいの敷地は、キャンプ場になっている。私が訪れ日もキャンプを楽しんでいる人がおられました。

キャンプ場
キャンプ場

園内の至るどころから瀬戸内海の絶景が見渡せます。あまりの素晴らしさに思わず「うぉー」といってしまいました。(笑)

村上水軍の本拠地の1つとして知られる能島がよく見えますよ。

カメラのズームを使って撮影した写真がこちら。うん、良く撮れている。

能島
能島

ちなみに私のカメラは、SONYの高級コンデジ「RX100M7」ですよ。望遠性能が光ります。

遠くには大三島橋、さらに中国山地までの眺望。潮の流れが速くて有名な宮窪瀬戸も一望できる。

カレイ山展望公園からの眺め(その1)
カレイ山展望公園からの眺め(その2)
カレイ山展望公園からの眺め(その3)

このカレイ山は、かつて村上水軍の見張り台があったところ。確かにここに見張り台を設ければ360度、瀬戸内海を渡っている船が一目瞭然ですね。

園内には、見張り台に模した展望塔が建てられていました。展望塔は、赤茶色と白色の3階建てのコンクリート造り。是非、展望塔からの景色をお楽しみ下さい。

展望塔
展望塔
展望塔の様子
カレイ山展望公園からの眺め(その4)

公園自体は、しっかり維持管理されている印象を受けました。普段から島の方々が清掃活動などを丁寧にされている感じが伝わってきますね。

山頂で味わう美味しい空気を吸いながら、散策を楽しみましょう。

尚、石文化体験ツアーでもカレイ山展望公園を歩いて展望台から眺めを堪能できます。けれどツアーは時間が限られているので、ゆったり過す時間的余裕はあまりないかな。

なので、できればツアーの開始前か開始後に公園の散策をおすすめします。

【カメラに関する話】

カレイ山展望公園から眺める瀬戸内海は、パノラマ絶景が楽しめる。そんな場所の風景は、カメラに納めておきたいですね。下記記事では、カメラに関する話を紹介します。

展望塔にあるギャラリー

展望塔の台座
展望塔の台座

展望塔の台座の部分は、ギャラリーになっています。普段は鍵がかかっていて中へは入れません。

石文化体験ツアーへ参加していれば、中へ案内してくれますよ。

部屋の様子がこちら。

ギャラリー
ギャラリー

壁面には大島石の特徴や学術調査結果がまとめられていたりして、知的好奇心が満たされますね。

大島石に関する資料

大島石の3つの謎については、是非ツアーへ参加して答えを自分の目で確かめてみて下さい。

また、部屋の中には大島石でできたテーブルがありました。テーブルの表面の所々が縞模様になっている。この模様はマグマの痕跡なんだとか。

マグマの痕跡
マグマの痕跡

そう聞くと、この模様も勲章のように思え、誇らしく感じますね。

大島にある採石場、しまなみアートキャニオンの眺望

大島石の丁場

カレイ山展望公園で瀬戸内海の眺望を楽しんだ後は、ガイドさんが運転する車に乗って、丁場へ向かいます。

もちろん普段は関係者は立入禁止ですよ。ツアーだからこその特別待遇ですね。

標高約260mの崖の上から見下ろすその景色は、アメリカのグランドキャニオンを彷彿させる。

大島石の採石場の眺め(その1)
大島石の採石場の眺め(その2)
大島石の採石場の眺め(その3)
大島石の採石場の眺め(その4)

切り立った崖とその奥にみえる瀬戸内海。目を奪われる景色に拍手喝采です。

採石場と瀬戸内海

眼下に見える重機がまるでミニュチュアのようだ。(笑)

大島石の採石現場で見える重機

普段は大島石の採石が行われているのでしょうが、私が訪れた日は、採石作業をしている様子が全く見えない。

まぁ、本日は日曜なので採石作業も休みなんでしょうね。

ガイドさんによると、採石中はジェットバーナーなどの物凄い音が聞こえるそうですよ。それは少しかんべんして欲しいと思うのは、私だけではないと思います。

このような景色を見る機会なんてそうそうありませんので、心ゆくまで堪能していきましょう。

【海の見える絶景スポットの紹介】

大島の採石場のように、高い場所から海が見える場所は絶景なところが多いです。下記記事ではそんな絶景スポットを紹介します。

石文化運動公園で石像見学

石文化運動公園のグランド
石文化運動公園のグランド

大島石の丁場の観光を終えたら、次に向かうのは石文化運動公園です。

石文化運動公園は、グランドや野球場、テニスコートなどを備えた多目的運動公園。私が訪れた日は、野球場で少年たちが元気に野球をプレイしていました。

この公園で注目して欲しいのが、園内の至るどころで見かける大島石で作ったモニュメント。

ユーモラスなものから少しシュールなもの、そしてミステリアスなものまでバリエーションたっぷりの石像は見ていて楽しい。

そんな石像をダイジェストで紹介。

石文化運動公園の石像(その1)
石文化運動公園の石像(その2)
石文化運動公園の石像(その3)

多くの石像の中には、ガイドさんが作った作品がありました。それがどれなのかは、ツアーへ参加して確認してみて下さいね。色々説明してくれますよ。

こちらは、石の滑り台。残念ながら使用禁止になっている。これも時代ですかね。

石の滑り台
石の滑り台

こちらのモニュメントを見て下さい。「大地の波動」という作品ですよ。地球の大地のエネルギーが宇宙へ立ち昇る姿を具現化したもの。

大地の波動
大地の波動

ガイドさんの説明によれば、以前は石文化運動公園の入口前に設置されていたという。

だから「石文化運動公園」のロゴがあるのか。納得しました。

園内のほぼ中央には、先ほど紹介した「大地の波動」よりも更に天に向かってそびえ立つモニュメントがあります。

シンボル広場
シンボル広場

実はこれ、石文化運動公園のイメージそのものを表現している。約700年の歴史を持つ大島の大島石が天高く、瀬戸内海の渦の力強さを表現してますね。

地域発展のシンボルといえるでしょう。

【見所の多い公園の紹介】

旅の道中では、様々な公園へ立ち寄りますが、その中には見所の多い公園もある。そんな公園を下記記事で紹介します。

石割り体験にチャレンジできる

「水の谷石材」の作業場
「水の谷石材」の作業場

最期に訪れたのは、石材業者「水の谷石材」の作業場です。

ここでは、実際に石割り体験ができます。しかし、私が参加した日は石割り体験がありませんでした。

このことについては、ツアーの予約時にあらかじめ分かっていたので問題はありませんが・・・残念な気持ちになるのは仕方がないかな。

けれど、作業場にあった石を見ながら色々説明してもらいました。

石材の作業場

まず、石の中央に直線に並ぶように削岩機で穴を開ける。そして、等間隔で開けられた穴にくさびを差し込みますよ。

大石にくさびを打つ
大石にくさびを打つ

そのくさびに対して、石頭(せっとう)と呼ばれるハンマーのようなもので打ち込めば、巨大な石も簡単に割れるという。

割るのにそれほど力は必要ではなく、小学生の力でも大丈夫ということ。やっぱり、実際に試してみたかったですね。

実際の現場では、現在は機械を使って採掘しているので、このような作業はもうしていないそうです。

また、この場所にも展望デッキがあり、丁場が間近で見物できます。

大島石の採石場
大島石の風景

荒々しい渓谷のような丁場に、カメラのシャッターを押す指が止まりません。

こうして作業場を見学した後は、カレイ山展望公園の駐車場へ戻り解散となりました。

カレイ山展望公園でカフェや食事を楽しむ

遠見茶屋

遠見茶屋
遠見茶屋

展望塔の直ぐ近くには、NPO法人「能島の里」が運営するカフェ「遠見茶屋」があります。

この茶屋では、窓がなく吹き抜けとなっており、瀬戸内海の絶景を肌で感じ取りながら食事を楽しめる。鯛だしの効いた美味しいカレーが人気ですね。

遠見茶屋の店内
遠見茶屋の店内

石文化体験ツアーを終了すると、カレイ山展望公園の駐車場へ戻ってくるので、遠見茶屋へ足を運ばれてみてはいかがですか。

10:00からツアーを開始すれば、終了時には丁度お昼時。時間的にもGoodですよ。数量限定ですので、あらかじめ予約を入れていれば安心しますね。

ちなみに私は、ツアー中にお店へ案内されたので昼食を予約。

そして、ツアー修了後に再び立ち寄り、鯛出汁うどん定食を完食しました。うん、美味しかった。

鯛出汁うどん定食
鯛出汁うどん定食

絶景を眺めながらの食事は、やはり格別です。

遠見茶屋

  • 電話番号 0897-86-2883(営業中のみ)
  • 営業日 土・日・祝日のみ(4月~11月)
  • 営業時間 10:00~16:00(ランチ11:00~15:00)

h.o.a.m

h.o.a.m
h.o.a.m

カレイ山展望公園の駐車場には、カフェやホットドックを楽しめるお店が、2023年4月にオープンしました。

私が訪れた日は、オープンしてから間もなかったみたい。すでに遠見茶屋で昼食をすませた後だったので、コーヒーのみを注文。

リクライニングチェアでゆったりしながらコーヒーを飲む。このひと時に幸せを感じます。

h.o.a.m

  • 電話番号 090-2785-8889
  • 営業日 土・日曜日
  • 営業時間 11:00~13:00
  • テイクアウトあり

カレイ山展望公園の基本情報とアクセス

住所愛媛県今治市宮窪町宮窪6355-2
電話番号0897-86-2500(今治市宮窪支所)

【アクセス】

  • 今治港から協和汽船のフェリー(約25分)に乗って、大島・下田水港下船後、タクシーで約35分
  • 西瀬戸自動車道「大島北IC」から車で約10分

カレイ山展望公園の駐車場

カレイ山展望公園には、無料駐車場があります。(普通車 30台)

まとめ

ブルトーザー

今治市の大島で石文化体験ツアーに参加して、体験した内容をお話しました。

大島は、しまなみ海道を構成する島の1つとして、毎年多くの人がサイクリングに訪れます。

そんな大島では、最高級の大島石が現在も採掘されており、石材業は島を支える重要な産業の1つですね。

サイクリングの道中でカレイ山展望公園に訪れ、石文化体験ツアーへ参加してみてはいかがでしょうか。

風光明媚な島というイメージだけでなく、大島の新たな一面に改めて触れることができるでしょう。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

当ブログのURL:https://tabirin2021.com
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