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旅の体験談

赤磐市にある熊山英国庭園の見どころ紹介、バラが咲き誇る景観を漫喫

熊山英国庭園の風景

「イングリッシュガーデンのイメージとは」と聞かれたら、多くの人は、イギリスの田舎にある牧歌的なコテージガーデンを思い浮かべる方が多いと思います。

岡山県赤磐市(あかいわし)には、そのような庭園があり、春と秋には見事なバラが咲き誇る。それが「熊山(くまやま)英国庭園」です。

園内は、四季折々の草花が彩り、訪れた人々を豊かな自然と共に、心地よい風や鳥のさえずりで出迎えてくれる。また、錯覚アート展示室や体験型イベントなど見どころも多いです。

本記事では、バラが咲き誇る春の景観を中心に、熊山英国庭園の見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 熊山英国庭園の見どころを知りたい
  • バラ園など庭園に興味がある

熊山英国庭園とは

熊山英国庭園の入口
熊山英国庭園の入口

熊山英国庭園は、岡山県赤磐市殿谷地区にある本格的なイングリッシュガーデンです。

開園は、2000年4月であり、英国園芸研究家のケイ山田氏とともに、英国の専門スタッフがイギリスでディスカッションを重ねてデザインを決定しました。

開園当初の運用は、第三セクターで行われていましたが、運営会社が解散後、2005年から赤磐市が運営に携わっています。

熊山英国庭園の様子
熊山英国庭園の様子

廃校となった小野田小学校の校舎と校庭を再利用しており、四季折々の草花が咲き誇る美しい庭園ですよ。約250種類800本ものバラが園内一面に咲き乱れ、その香りと色彩は実に素晴らしく、訪れる多くの人々を魅了してやまないですね。

例年のバラの見ごろは、以下のとおり。

  • 春の見ごろ:5月中旬~6月上旬
  • 秋の見ごろ:10月上旬~10月下旬

その他にも、ビリヤード場を始め、体験工房やハーブ教室なども開催されていますので、子供から大人まで幅広い世代で楽しめます。

2013年には、地元の有志により正式に「熊山英国庭園活性化委員会」を立ち上げました。庭園を活かした活動により、熊山の活性化に尽力しています。

きれいなバラが咲き誇る、イングリッシュガーデンの風景

白バラのトンネル
白バラのトンネル

季節は春。園内の入口へ入ると、目の前には白バラのトンネルが出迎えてくれます。いきなりのフォトスポットにテンションが上がるというもの。

短めのトンネルですが、思わず何度も往復したくなる。そんなトンネルを抜けて、園内の至どころへ足を運んでみよう。

こちらは、園内のマップです。園内はテーマごとに分かれていますが、所どころに案内板があるので、それを目印にして歩くとよいですね。

熊山英国庭園のマップ
熊山英国庭園のマップ

バラだけでなく、春の花が綺麗に咲いていました。もちろんハープガーデンもあります。

春の花(その1)
春の花(その2)

こちらは、伝統的なハーブで知られる「フェンネル」。

フェンネル
フェンネル

フェンネルは、日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパでは古くから薬草として用いられてきました。茎や葉は、サラダや煮込み料理に、種子はクッキーやパンに使われるといいます。さわやかな香りがするので、ぜひ臭いをかいでみて下さい。

白バラのトンネルだけでなく、ピンクのバラのトンネルもあります。ゆっくり歩きながら、バラの香を楽しみましょう。

ピンクのバラのトンネル
ピンクのバラのトンネル
バラ

園内には、この地に順化した植物が、バランスよく配置されており、山から降りてくる風にのって、草花の香りを楽しめる。なので、季節による移り変わりは、五感を刺激してやまないでしょう。

ジキタリス
ジキタリス

また、バラが咲く庭園でよく見かけるのがジキタリスです。熊山英国庭園にも咲いていました。うつむき加減にベル型の花を連ねており、豪華なバラやナチュラルな草花にとても合っています。

この花が咲いていると、庭園に立体感と洗練された雰囲気を醸し出しますね。

園内を歩き回りながら、様々な草花を観察しましたので、園内の様子をダイジェストで紹介。

熊山英国庭園の風景(その1)
熊山英国庭園の風景(その2)
熊山英国庭園の風景(その3)
ベンチ

こちらは、キッズハウス(Kid’s House)。私が訪れた日は、誰もいなかったので営業時間外のようでした。

キッズハウス
キッズハウス
キッズハウスの様子

園内を歩いていると、バラを始めとする綺麗な花に見とれてしまいますが、茂みの中からフクロウのオブジェが顔を見せることも。こういう演出は、面白いですね。

フクロウのオブジェ
フクロウのオブジェ

また、鳥小屋も見つけました。どんな鳥がいるのか興味深々。しばらく鳥小屋の前にいましたが、結局鳥に会えなかった・・・(トホホ)

鳥小屋
鳥小屋

園内の至るどころでは、真っ白な花をよく見かけます。その花は「オルレア」ですよ。レース模様のような繊細な美しい花ですね。

白い花が「オルレア」
白い花が「オルレア」

原産地はヨーロッパで、暑さには弱い一方で寒さには強い。本来は多年草なのですが、日本の暑い夏を越すことができず、一年草として流通しています。

園内の奥へ向かえば、芝生広場が広がり、大きな建物が現れました。

廃校校舎
廃校校舎
芝生広場

この建物が、廃校となった小野田小学校ですね。

できるだけ小学校の原形をとどめながら、周辺の屋舎まで風景の一部に組み込む手法が用いられています。この手法のことを「ルーイン・テイスト(懐古主義)」という。

庭園から見える低い山々が折り重なる風景は、英国のスコッツウォルズに似ているそうですよ。

テラスには、柱をうまく活かしてイエローのバラが咲いていますので、お見逃しなく。

黄色いバラ

また、テラスには、たくさんのベンチが設置されています。青天の下、ベンチに座りながら、園内を眺めていると優しい気持ちになりますね。

【カメラに関する話】

熊山英国庭園内は、フォトスポットが多いのでカメラの準備を忘れずに。下記記事では、カメラに関する話を紹介します。

廃校した小野田小学校の再利用

廃校校舎(小野田小学校)
廃校校舎(小野田小学校)

熊山英国庭園は、創立101年で統合廃校された「小野田小学校」の校舎を、再利用する形で造られました。かつての学び舎の空間が、自然との共生を思想とするイングリッシュガーデンに生まれ変わったのです。

明治時代には、戦死者の村葬がこの校庭で執り行われていたという。その後も学校は、地域の人々の暮らしの拠点になっていました。

今の園内を眺めながら、かつて子供たちが駆けまわっていた校庭だと思うと、感慨深く感じるのは私だけでしょうか。

記念碑
記念碑

園内入口の近くには、小野田小学校に置かれていた記念碑がありました。また、備前焼で作られた二宮金次郎像が素朴な懐かしさを感じさせますね。

二宮金次郎像
二宮金次郎像

確かにここが小学校であった証は、校舎と共に今も残っています。

かつての小学校は、祭事や地区運動会などの地域の人々にとって、特別なイベントが行われてきた場所です。そういう意味では、100年という長きに渡り、この地域に住む人々の拠り所となってきたのでしょう。

熊山英国庭園に生まれ変わっても、その意思は何も変わりなく、地元住民を始め多くの人々に親しまれています。

【校舎の観光化】

旅先で訪れた廃校で、校舎が観光化されているスポットを、下記記事で紹介します。

人気の「ガゼボ」で休憩しよう

ガゼボ
ガゼボ

園内の真ん中にあるドーム型の建物が「ガゼボ」です。満開時には、ピンクのバラに包まれ、絶好のフォトスポットになります。

残念ながら私が訪れた日は、あまりバラが咲いていませんでした。しかし、ガゼボ内のベンチに座りながら、雰囲気のよい窓を通して庭園を眺めて過ごす時間は素敵でしたね。

ガゼボの窓
ガゼボの窓

ぜひガゼボに足を運ばれたら、ベンチに座り休憩し、ゆっくり過されてみてはいかがですか。

【見所①】四季折々の草花が咲き誇る庭園

綺麗な花

約7,900平方メートルの広大な敷地には、先ほども触れましたが、250種類800本ものバラやハーブが咲き誇ります。四季折々の草花が、香り高く咲き誇り、訪れる人々の心を癒してくれる。

春には、園内にはたくさんのバラが咲き乱れ、熊山英国庭園が一番賑やかになります。

夏になると、睡蓮が咲きますね。バラの豪華なイメージとは違い、控えめで可憐な感じかな。秋では、バラも咲きますが、白色やピンクのコスモスが咲き誇る。風に揺れる姿は、秋の風情を強く感じさせます。

冬は草木が枯れて少なくなる季節ですが、クリスマスイルミネーションが開催される。ぜひ足を運んで見てみよう。

園内を歩き回りながら、季節ごとの様々な草花を楽しみましょう。

【見所②】錯覚アート展示室や体験型イベント

錯覚アート展示室
錯覚アート展示室

「錯覚アート展示室」では、不思議な光や音、映像が創り出す幻想的な世界を体験できます。

明治大学研究ブランディング事業「物理科学する明治大学」錯視学チームが制作しており、別世界に迷い込んだかのような新感覚をお試しあれ。

ガーデンラウンジ
ガーデンラウンジ

また、陶芸室や木工室、小会議室、休憩室・情報コーナー(ガーデンラウンジ)のある建屋では、決まった日時で様々な体験型イベントが開催されています。

たとえば、フラワーアレンジメント教室や英会話教室、アロマヨガ、キッズナチュラルクラフト、色えんぴつ教室など子供から大人まで楽しめるイベントですね。

自然に触れながら、クリエイティブなアートや工作にチャレンジしよう。

ガーデンラウンジでは、休憩したり、人と人が交流する場所ですよ。キッズスペースもありますので、有効に活用したい。さらに不定期ですが、ワークショップが開催されます。

【見所③】植物の苗の販売所(グラスハウス)

グラスハウス
グラスハウス

ガーテンハウスでは、様々な品種のバラの苗、園内で見かけた珍しい草花の苗など、西洋の植物を中心に販売されています。

花が好きな方なら、どれを買おうか色々迷ってしまうかも。けれど、その悩む時間も楽しいものです。

植物の苗の販売

イベントの際には、育て方の解説もしてくれるそうなので、イベント目的で訪れるならば、公式ホームページでスケジュールの確認を忘れずに行ないましょう。

熊山英国庭園の基本情報とアクセス

住所岡山県赤磐市殿谷170-1
電話番号086-995-9300
営業時間9:00~18:00(3月~9月)
9:00~17:00(10月~2月)
休園日水曜日
入園料無料

【アクセス】

  • JR熊山駅からタクシーで約10分
  • 美作岡山道路「熊山IC」から車で約6分

熊山英国庭園の駐車場

熊山英国庭園の周辺には、いくつかの無料駐車場が点在しています。(普通車 80台)

南側の未舗装の駐車場は、バスなど大型車が駐車できますが、その他の駐車場は、普通車用です。

まとめ

熊山英国庭園の案内板

熊山英国庭園は、旧小野田小学校跡地に整備された本格的なイングリッシュガーデンです。

一年を通して草花を楽しめ、錯覚アート展示室の体験や様々なイベントが開催されるので、子供から大人まで楽しめます。

また、入園料と駐車料金が無料なのは、嬉しいですね。

敷地の広さは、広すぎもせず丁度よい感じ。春と秋には、豪華なバラが咲くため、特に素晴らしい景観が見られます。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

当ブログのURL:https://tabirin2021.com
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