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旅の体験談

海上自衛隊の護衛艦を見物できる「舞鶴軍港めぐり」の見どころを紹介

舞鶴軍港めぐり

京都府舞鶴市の舞鶴湾には、海上自衛隊が所有するたくさんの艦船が停泊しています。

この舞鶴湾をクルージングしながら間近で様々な護衛艦などを見物できるサービスが「舞鶴軍港めぐり」ですね。

心地よい潮風を感じながら、護衛艦を始め、造船所やクレインブリッジなどの建築物を眺めて楽しもう。また、劇場版「名探偵コナン 絶海の探偵」に登場した北吸係留所(きたすいけいりゅうじょ)も遊覧船から見物できる。

海上からしか見られない角度や迫力に、大興奮すること間違いなしです。

本記事では、舞鶴観光で足を運びたい「舞鶴軍港めぐり」の見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 舞鶴市の観光スポットを知りたい
  • 海上自衛隊の艦船に興味がある
  • 「舞鶴軍港めぐり」の見どころを知りたい

「舞鶴軍港めぐり」とは

舞鶴湾で護衛艦を見物

かつて旧海軍の軍港として栄えた舞鶴市では、港町ならではのクルージングを楽しめます。

舞鶴港に停泊しているのは、普段見かける機会の少ない海上自衛隊の艦船たち。護衛艦を始めイージズ艦やミサイル艦、補給艦など日本の防衛に欠かせない艦船を間近で見物できるのは一見の価値ありです。

護衛艦の知識が全くない方でも大丈夫。ガイドさんの分かりやすい説明に耳を傾けながら、海上から独特な風景を堪能しましょう。

「舞鶴軍港めぐり」の受付・遊覧船のりば・運行スケジュール・所要時間

舞鶴軍港めぐりの案内
舞鶴軍港めぐりの案内

舞鶴軍港めぐりの乗船券販売所は、赤れんが博物館内にあります。(2024年7月1日に移転)

まずは、乗船券を購入してから遊覧船乗り場へ向かいましょう。ちなみに遊覧船のりばでは、乗船券を購入できないので気を付けるように。

営業開始時刻は9:00からですね。当日券がありますが、休日に余裕を持って軍港めぐりを楽しむならば、事前にネット予約しておくのがおすすめです。

スタッフに聞いた話によると、当日券は予約状況などにより枚数が毎日変わるそうですよ。(当日券は1日100枚以下)

遊覧船のりば
遊覧船のりば

遊覧船のりばは、赤れんが博物館の入口前から見えている舞鶴湾にあるので、赤れんが博物館(赤れんがパーク1号棟)から1分もかかりません。

ちなみに私が訪れたのは移転前だったこともあり、遊覧船のりばから4~5分ほど歩いたところにある舞鶴市政記念館 (赤れんがパーク2号棟)に乗船券販売所がありました。

移転により、より遊覧船乗り場の近くで受付ができるのはありがたいですね。

乗船開始は、出航時間の約15分前からで先着順。席どりを優先したいのであれば、早めに遊覧船のりばへ並んでおこう。

運行スケジュールは以下の通り。

土・日・祝・GW・お盆
Web予約対応
平日(月~金)
1便:10:00発
2便:11:00発
3便:12:00発
4便:13:00発
5便:14:00発
6便:15:00発
1便:11:00発
2便:13:00発
3便:14:00発
10:00~12:00便は舞鶴港遊覧船にて運航火・水曜日は舞鶴港遊覧船にて運航
舞鶴軍港めぐりのコース
舞鶴軍港めぐりのコース

こちらは、遊覧船のコースです。所要時間は約30分。

カメラ撮影はOKなのでスタンバイして、記念に残る1枚をぜひ撮影して下さいね。

天候の状況により欠航したり、貸切で乗船ができない場合もあるので、当日乗船する際には、事前に電話で確認しておくのが無難です。

「舞鶴軍港めぐり」の見どころを紹介

舞鶴湾は複雑な地形をしているため防御面に秀でており、軍港として適していました。かつては鎮守府が置かれていましたが、今は海上自衛隊の基地があります。

そんな舞鶴湾を遊覧船に乗り込んで、じっくり見物を楽しもう。そこで、主な舞鶴軍港めぐりの見どころを以下にまとめました。

  • 護衛艦を間近で見物できる迫力あるクルーズ
  • 造船所などの建築物が織りなす舞鶴湾の風景

それぞれについて紹介します。

護衛艦を間近で見物できる迫力あるクルーズ

舞鶴湾に停泊する護衛艦
舞鶴湾に停泊する護衛艦

反時計回りで舞鶴湾を一周している最中に、迫力ある海上自衛隊の艦船が次々と登場します。

任務で出航する日もあるので、日によって停泊している艦船はまちまち。お目当ての艦船が見られたらラッキーですね。

私が当日見物できた艦船を厳選して紹介します。

木造の掃海艇
木造の掃海艇

まずはじめに紹介するのは、除籍された木造の掃海艇。掃海艇とは、機雷を掃海するための船舶です。

この掃海艇は、遊覧船の乗り場からすでに見えていたのですが、国旗が上がっておらず艦番号がついていないため、「この船は自衛隊の艦船なのだろうか?」と疑問に思う方もいるでしょう。

今では木造船を造れる職人は、後継者不足などでいないそうですよ。そのため、木造船は順次、金属船に置き換わっているんだとか。

確かに掃海艇の役割を考えれば、木造船の方が適している。そう考えると、残念に思うのは私だけではないと思います。

掃海艇「はつしま」
掃海艇「はつしま」

いずれなくなると思われる木造の掃海艇を見られたのは、ラッキーでしたね。ちなみに隣には、役目を引き継いだ金属製の掃海艇「はつしま」が停泊していました。

護衛艦「ひゅうが」
護衛艦「ひゅうが」

おっ、ドック入りしているのは護衛艦「ひゅうが」ではないですか。女性自衛官が初めて配置された護衛艦として話題になりました。

東日本大震災の際には、被災地への物資輸送および被災者の入浴支援を行なったため、記憶にとどめている方も多いのではないでしょうか。

護衛艦「ひゅうが」の後ろ側
後ろ側には平仮名で「ひゅうが」と明記されている
護衛艦「ひゅうが」の艦橋
艦橋

個人的には、ドック入りしている護衛艦を見かけたのは、広島県呉市で見かけた護衛艦「かが」以来。きしくも同じヘリコプター搭載護衛艦です。なんだか不思議な縁を感じます。

どうやらドック入りしている護衛艦は注目の的なのだろう。遊覧船のスタッフも分かっているらしく、遊覧船のスピードを若干落としてくれました。

なので、様々な角度からドック入りしている「ひゅうが」がゆっくり見物できたぞ~。スタッフの皆さんGood Jobです。

ミサイル艇「はやぶさ」
ミサイル艇「はやぶさ」

こちらは、人気の高いミサイル艇「はやぶさ」だ。艦尾にミサイルの発射管を搭載したシルエットが特徴的。

小さなボディに強力無比なミサイルを搭載する姿は、お尻から臭い分泌液を出すことで有名なスカンクを思わせる。

ミサイル管
2つのミサイル管が特徴的

スカンクの分泌液は、3mほど飛ぶといいますが、「はやぶさ」のミサイルは、舞鶴湾から約8分ほどで淡路島まで飛ぶそうですよ。

凄まじい性能に、ガイドさんからこの話を聞いたときはビックリしましたね。

北吸係留所前に停泊中の護衛艦
北吸係留所前に停泊中の護衛艦
大きさの違いがハッキリ分かる艦船
大きさの違いがハッキリ分かる
機能美を感じる艦橋
機能美を感じる

遊覧船が北吸係留所前を通過すると、ズラリと並ぶ数々の護衛艦が一堂に会しており、その光景が実に壮観なり。

護衛艦「あたご」「ふゆづき」「せとぎり」や、ひと際大きな補給艦「ましゅう」、多用途支援艦「ひうち」などが見て取れて、ちょっとした観艦式のようだ。

いや~、このような光景を見せられると、これまで以上に胸が高鳴りました。

また、護衛艦で作業している自衛隊の人たちの姿もちらほらと見て取れる。遊覧船が近づくと、手を振って歓迎してくれるのは嬉しいですね。

護衛艦「あたご」
護衛艦「あたご」

最後に紹介するのは、護衛艦「あたご」です。水上艦艇としては、世界最強の戦闘力を持つイージス艦に分類される護衛艦として名を馳せている。

八角形のプレートがレーダー
八角形のプレートがレーダー
177が「あたご」の艦番号
177が「あたご」の艦番号

イージス艦は、艦首に八角形のプレートが付いているので分かりやすい。この八角形のプレートは、実は「フェイズド・アレイレーダー」と呼ばれる優れものです。

私たちが普段よく見かけるレーダーとは形が全然違っていますが、こちらのレーダーは、合成波(電波)の方向を自在にコントロールできるため、レーダーを動かす必要がありません。

夢中になって護衛艦の見物や写真撮影していると、あっという間に30分が経っていました。

護衛艦を間近でみる機会なんて、そうそうあるものではないので、この機会にぜひじっくり見物しておきたいですね。

【海軍ゆかりの観光スポットの紹介】

舞鶴市と同じように広島県呉市も海軍ゆかりの地ですね。下記記事では、呉市の観光スポットを紹介します。

造船所などの建築物が織りなす舞鶴湾の風景

クレインブリッジ
クレインブリッジ

遊覧船から見物できるのは、護衛艦だけでなく海や山、舞鶴湾周辺の様々な建築物を見渡せます。

ガイドさんは、その中でも特徴的な建築物に対して説明してくれるのはありがたいですね。

たとえば、遊覧船の進行方向には、海に舞い降りた2羽のツルをイメージした日本海側最大級の斜張橋が見えてくる。この橋は「クレインブリッジ」の名前で呼ばれている。

主塔は鶴のくちばし、ケーブルは羽をイメージしており、全長735m、水面からの高さは95mもあります。

海上からでは、全体像が良く見えるのがいいですね。

JMU 舞鶴事業所の造船所
JMU 舞鶴事業所の造船所

こちらは、JMU 舞鶴事業所の造船所。JMUはジャパンマリンユナイテッドの英語の略語ですよ。

明治36年に海軍工廠として開設された歴史ある造船所として、主に駆逐艦・水雷艇などの小型艦建造と水中兵器の生産を行なっていました。

2009年に就役した砕氷艦「しらせ」を最後に、今では新規に船を作っておらず、修理のみ行っているそうです。

その他にも様々な建築物が目撃できるので、ダイジェストで紹介。

遊覧船から見る景色(その1)
遊覧船から見る景色(その2)
遊覧船から見る景色(その3)
遊覧船から見る景色(その4)

建築物ではないですが、舞鶴湾では2つの無人島を目撃できます。

蛇島と烏島
左:蛇島、右:烏島

丸くて小さい方が「烏島(からすじま)」、縦長で大きい方が「蛇島(じゃじま)」ですね。

特に蛇島は、旧海軍がトンネル状の燃料保管庫を建設して終戦まで使用していたそうな。今もその遺構が残されている。

軍港を支えたインフラ施設として、2020年6月に日本遺産「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち」に追加認定された経緯があります。

2022年には、初めて一般公開されました。護衛艦ともども舞鶴の歴史を形作る風景を、遊覧船に揺られながら存分に堪能しましょう。

【双眼鏡に関する話】

遊覧船で護衛艦や周辺の建築物を見物する際、双眼鏡があると便利です。下記記事では、双眼鏡に関する話を紹介します。

北吸係留所でも護衛艦の見物ができる

北吸係留所の入口から見える護衛艦「あたご」
北吸係留所の入口から見える護衛艦「あたご」

国道27号線沿いを通過中に舞鶴湾が見えてくると、海上自衛隊の様々な艦船を目撃するだろう。その場所が北吸係留所ですね。

停泊中の護衛艦やイージス艦、補給艦などを間近で見物できるスポットとして知られています。

遊覧船とはまた違った角度で見物できるので、合わせて足を運びたい。劇場版「名探偵コナン 絶海の探偵」に登場したところなので、映画を見た方ならばニヤリとするかも。

一般公開される日時は不定期のため、海上自衛隊舞鶴地方隊の公式ホームページでご確認下さい。

ちなみに、私が訪れた時は公開数日前でしたので、北吸係留所へ入ることができませんでした。公開日でなくても入口前からの撮影はOKなので、足を運んでも無駄にはなりません。

  • 住所 京都府舞鶴市余部下1190
  • 電話番号 0773-62-2250(海上自衛隊舞鶴地方総監部 広報係)
  • 料金 無料
  • 特別公開日あり

「舞鶴赤れんがパーク」でノスタルジックな雰囲気を楽しもう

舞鶴赤れんがパーク
舞鶴赤れんがパーク

遊覧船のりば周辺には、旧海軍の赤れんが倉庫群が残されています。この倉庫群は、もともと海軍の軍需品保管庫として使われていました。

倉庫群全12棟のうち5棟では、レンガをテーマにした博物館や自衛隊艦艇のグッズを取りそろえているお土産ショップ、海軍メニューを楽しめるお店、イベント会場として利用されています。

明治から大正時代にかけて造られたこれらの倉庫群の前を歩いていると、ノスタルジックな雰囲気を味わえる。壁の装飾などが丁寧に作られており、歴史を感じさせる外観は一見の価値ありです。

海自カレーをご賞味あれ

護衛艦「ふゆづき」の特製カレー
護衛艦「ふゆづき」の特製カレー

舞鶴赤れんがパークの5号棟のカフェでは、海自カレーを食べられます。

私が食したのは、護衛艦「ふゆづき」の特製カレー。肉と野菜のうま味が詰まったフォンドボーに、柔らかく煮込んだ牛肉のスライスがGood。濃厚なカレーに仕上がっており、美味しく頂けました。

メニューは、特製カレー・てっぱんセットと単品から選べるのですが、残念ながらてっぱんセットは完売。なので、私が食したのは単品です。

海自カレー

また、家庭でも食べられるよう護衛艦「ふゆづき」を含め他の海自カレーも販売されています。

海軍ゆかりの地に足を運んだのであれば、カレーは外せない食べもの。ぜひ海自カレーをご賞味あれ。

「舞鶴軍港めぐり」の基本情報とアクセス

住所京都府舞鶴市字北吸
電話番号【一般】
090-5978-8711(舞鶴赤れんがパーク 遊覧船窓口)
営業時間 9:00~17:00

【団体】
0773-77-5400(舞鶴観光協会)
営業時間 9:30~17:00(日祝・年末年始は休み)
料金大人:1,500円(税込)
3歳~12歳:800円(税込)
2歳以下:無賃

【アクセス】

  • JR東舞鶴駅から徒歩約10分
  • 舞鶴若狭自動車道「舞鶴東IC」から車で約15分

「舞鶴軍港めぐり」の駐車場

赤れんがパークの駐車場を利用しましょう。(普通車 500台、大型バス 7台)

遊覧船のりばの直ぐ近くには、舞鶴東体育館の駐車場がありますが、ここは体育館利用者用の駐車場です。間違えないように気をつけて下さいね。

まとめ

舞鶴湾の風景

舞鶴湾のクルージングでは、間近で海上自衛隊が所有するたくさんの艦船を見物できます。

日によって停泊している艦船は違っており、どのような船が見られるのかは運しだい。お目当ての護衛艦が見られると嬉しさもひとしおです。

また、舞鶴港周辺には、旧海軍ゆかりの赤レンガ倉庫が立ち並んでおり、今は「舞鶴赤れんがパーク」として博物館や食事処、お土産ショップなどに活用されています。

「舞鶴軍港めぐり」と合わせて足を運び、舞鶴観光を満喫しましょう。



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年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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