四国の南東端に位置する室戸岬には、雄大な太平洋を見下ろす展望スポットが数多く存在します。
特にプロポーズにふさわしいロマンチィクなスポットとして知られる「恋人の聖地」が3つも近くにあるので、大切な人や気になる人と一緒に巡ってみてはいかがですか。
きっといいムードの中、より仲が深まることを期待できる。
フォトジェニックな室戸岬灯台を始め、室戸岬展望台から眺めるジオパークの景色、室戸スカイライン山頂展望台から室戸の大自然を体感してみよう。
本記事では、室戸岬へ訪れたならば必ず立ち寄りたい絶景スポットを紹介します。
室戸岬とは
室戸岬は、ダイナミックな奇岩地帯や亜熱帯性樹林が茂る景勝地として、高知を代表する観光スポットの1つです。
高知市街から約80kmほど離れており、国道55号線を経由して車で約2時間ほど進むと辿り着きます。
2011年9月には、室戸ジオパークが世界ジオパークとして認定されました。国内だけでなく、世界中からお墨付きをもらった景勝地という訳ですね。
とても景観に優れた場所なので、室戸の自然を一望できる展望スポットが多い。なので、室戸岬の遊歩道を歩きながらジオパークの景色を楽しむとともに、展望スポットにも足を運んでみよう。
尚、室戸岬については、下記関連記事でくわしく紹介します。
室戸岬の絶景スポットを紹介
室戸岬の先端近くにある観光案内所では、室戸岬周辺観光マップを入手できます。この観光マップを見ると、岬周辺の観光スポットが整理されているのでありがたいですね。
さらに岬周辺の遊歩道や室戸スカイライン、駐車場などの位置が一目でよく分かるためとても便利。また、ハートマークが3つ描かれたところがあり、これが「恋人の聖地」を表している。
特にこの恋人の聖地は、展望に優れているのでおすすめします。もちろんその他にも展望スポットは多い。
そこで、個人的におすすめする景観の良い場所を含め、主な絶景スポットを以下にまとめました。
- 室戸岬灯台展望台(恋人の聖地)
- 室戸岬展望台(恋人の聖地)
- 室戸スカイライン山頂展望台(恋人の聖地)
- 室戸スカイライン
- 観光案内所に隣接する木造展望台
それぞれについて紹介します。
【絶景①】室戸岬灯台展望台から見える白亜の灯台が織りなす景観
室戸岬灯台は、室戸岬のシンボルとして岬付近の高台に立つフォトジェニックな存在です。その存在を間近で見られる場所が、室戸岬灯台展望台ですね。
この灯台は1899年(明治32年)4月1日に設置されて以来、数多くの航海者たちにとって安全を照らす水先案内として活躍しています。
日本に5箇所しかない直径2.6mの第一等フレネル式レンズを備えた灯台であり、歴史的価値が高くAランクの保存灯台に指定されている。存在自体が貴重そのものだ。
標高約150mに位置している室戸岬灯台展望台は、眼下に太平洋を一望できる風光明媚な絶景スポットです。
吸い込まれそうな青い海原の眺めは、実に気持ちが良い。
角度的に特徴的な奇岩がある海岸は、ほとんど隠れて見えませんが、それを差し引いたとしても高さが15mもある白亜の灯台の存在は大きいですよ。
室戸岬灯台と眼前に広がる大海原の組み合わせが素晴らしく、拍手喝采を贈りたい。恋人の聖地に選ばれたのも頷けます。
なので、記念撮影する場所としても打ってつけ。灯台を交えながら、ベストな位置でカメラのシャッターを切って下さいね。
ちなみに、毎年11月1日に近い日曜には、「灯台まつり」が開催され、灯台内部の一部を一般開放しているよ。
【灯台の紹介】
旅先で訪れた様々な灯台を、下記記事で紹介します。
【絶景②】室戸岬展望台で体感するジオパークの景色
室戸岬展望台は山の中腹辺りにあるため、室戸岬を見下ろす形となり、遠くには地平線が望めます。その眺めは「ビューティフル♪」の一言ですね。
「恋人の聖地」のプレートの向こうには、灌頂ヶ浜(かんじょうがはま) の岩礁地帯が広がり、薄い板状の岩を隙間無くたくさん並べたように見えるのがいい感じ。
それは、果てしなく広がる太平洋とダイナミックな大地による調和のとれた世界が一望できる絶景スポットだ。
ゴツゴツした奇岩や亜熱帯植物群などの景観からは、地球の息吹をダイナミックに感じてしまう。
岩礁に波がぶつかり、白く砕け散る様子が遠くからでもよく分かり、この「動の絶景」は見るものを魅了せずにはいられません。
私なんて、あまりの美しい景色にしばらくフリーズしてましたね。(笑)
個人的にいつまでも見飽きない景色なので、ぜひ足を運んでおきたい一押しの絶景スポットとして、おすすめします。
室戸岬展望台の入口は、室戸岬の先端近くにある大きな中岡慎太郎の銅像の奥へ歩いたところにあるため、気づかない人もいるのではないだろうか。
たとえこの展望台に気が付いたとしても、少し離れた国道沿いには木造の展望台があるため、そちらの展望台のみへ足を運ぶ人が多いでしょう。(木造の展望台については、後で説明します。)
ちなみに、国道55号線からこの銅像を眺めると山の中腹に展望台が見える。また、灌頂ヶ浜から振り返って国道方向を見てみると、山頂に室戸岬灯台、中腹に室戸岬展望台があるのが分かります。
200段ほどの階段を上らなくてはなりませんが、それに見合うだけの絶景を望めますので、ぜひ頑張って登って下さいね。
【ジオパークの景色を紹介】
日本国内には、46地域でジオパークが認定されているのをご存じですか。旅先で訪れたジオパークの景色を、下記記事で紹介します。
【絶景③】室戸スカイライン山頂展望台から一望する室戸の大自然
室戸岬の背後には、尾根伝いに走る室戸スカイラインがあり、最も標高が高いところに室戸スカイライン山頂展望台が設置されています。
この展望台からは、360度の室戸半島一帯を望むパノラマ絶景を楽しめる。
正面を見ると山中に気象観測所が見えるぞ。東側には室戸岬漁港や行当岬が見えて、西側を見れば阿南海岸が見えます。そして、南側は四国山地が連なっている。
南北に細長く延びている室戸岬の東岸と西岸両方の景色を一望できるのは、ここだけでしょうね。
目に映るのは、空・海・山といった室戸の大自然ばかりなので開放感が抜群に良い♪
あまりの開放感に思わず「うぉ~!」と声がもれました。(笑)
それにこれほどの空・海・山のコントラストは、普段あまりお目にかかれないので、非日常を満喫できます。
展望台は、広い駐車場の奥にある森の中にあり、約70段ほどの階段を上ると辿り着く。
それなりに鬱蒼とした森なので、夜歩くのは少し怖いかも知れないですね。夜景を見に行くときは、懐中電灯を用意しておきましょう。
【双眼鏡に関する話】
室戸スカイライン山頂展望台へ訪れる際には、双眼鏡があると便利です。そこで、双眼鏡に関する話を下記記事で紹介します。
【絶景④】室戸スカイラインから望む室戸地域の景色
室戸スカイラインは、室戸岬の山頂部を走るドライブコースです。距離は約9kmと短いのですが、多彩なカーブがあるワインディングロードとなっている。
室戸岬側にある出入口では、急な上り斜面のため一気に標高が上がります。
そのため、つづら折りの道路の向こうには、室戸市街の町並みや太平洋の大海原を眺められるのが素晴らしい。
劇坂を上り続けていくと、最御崎寺(ほつみさきじ)と室戸岬灯台の駐車場へ到着するので、そこからは歩いて室戸岬灯台へ向かいましょう。
さらに北上すれば、室戸スカイライン山頂展望台が待っているのでお見逃しなく。
帰路は一気に下るため、まるで空に飛び出し海に落ちてゆくジェットコースターのような感覚を味わえます。
ちなみに、私は勾配約10%の室戸スカイラインの劇坂を自転車で上り続けました。けれど、ここからの眺望のおかげで疲れが吹き飛びましたね。
【絶景⑤】観光案内所に隣接する木造展望台からの景色
室戸岬の先端付近を通る国道55号線に面して、室戸観光案内所があります。
この案内所前には、木造3階建ての展望台がドーンとそびえ建っており、思わず登りたくなりますね。
おそらく初見では「どこから登ればよいのだろう?」と疑問を感じる人が多いと思う。(私がそうでした。)
というのは、展望台へ登るには、一度観光案内所の中へ入らないと登れない構造なのだ。この構造だと、案内所が開いていない時間帯は登れないのではないだろうか。
こちらは、展望台からの眺望です。
他の展望台と比べて高さが少し低めですが、これはこれで良し。波音に耳を傾けながらゆっくりと室戸岬の景色を楽しみましょう。
まとめ
室戸岬へ訪れたならば、必ず立ち寄りたい絶景スポットを紹介しました。
ここでしか見られない絶景を眺めながら、美味しい空気を吸えばリフレッシュが期待できる。そして、非日常感を満喫できるだろう。
そのような景色との出会いというのは貴重そのものだ。それに、近くに恋人の聖地が3つもあることから分かるように、ロマンチックな雰囲気に浸れるスポットとして一見の価値があります。
本記事では、多くの展望スポットを紹介しましたが、その中でも室戸岬展望台は個人的に一押しです。
紹介した様々な絶景スポットへ足を運ぶとともに、室戸岬の先端に整備された遊歩道を歩き、ジオパークを存分に満喫して下さいね。